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乗算回路によるツートーン信号発生基板を興してみた。 「加算回路によるツートーン信号発生基板」が主流であり雑誌等でもお馴染だが、 「ツートーン信号生成において 加算 又は乗算 どちらが良いのか?」を確認してみようと基板化した。
まず、JA1AYO 丹羽OM執筆の「アマチュアのIC応用製作」(1976刊行)の122頁記載の写真をみると、乗算回路にて生成された「ツートーン信号」に似ている。 加算回路ではこのようになかなか為らない。
「ツートーン信号の一例」と云うことで「記載された回路によるものではないような表現もある」。乗算時の輪郭線が見えないので、加算回路で周波数比がぴたり整数ならば、写真波形になる可能性もある。
また、SSB-TX調整時には、パルス変調によるトーン信号が推奨されていることはご存知の通りである。古書にさらっと記述がある。
一連のeagle cadを使った基板化作業は ここに公開してある。
1,
上記理由により、「乗算回路でのツートーン信号発生 基板」を作成した。
乗算回路には 200MHzまで作動するとされているNE612。(50MHzでの乗算作動は確認済み)
MC1496は50MHzでの乗算作動は非常に苦しいことを実験で確認済み。加算作動にしかならなかったのでもっと工夫が必要かも知れん。
AFの発振には、「移相発振回路」と「ツイン T 発振回路」にした。Twin t oscillatorについてはwikipedia参照。
2,
twin t osc で低い側を発振させた。
思いのほか「twin t oscでは発振強度が上がらない」。0.6V程度には為った。(別基板では1.2vまで出たので半導体による個体差?)
NE612には 0.2Vも注入すればOKなので 3倍近くOSCしたので良し。
発振周波数は最終的に350Hzにした。
3,
移相発振でのOSCは充分だ。
発振周波数は最終的に2.4kHzにした。
4,
350Hzと2.4kHzなので粗めの乗算波形になる。
、、、と JA1AYO 丹羽OMの記事で紹介されていた写真で刺激をうけて乗算でやってみた。 高い周波数の信号をここまで入れる必要はない。
以上、
通算258作目になる。
「基板ナンバー RK-23(暫定)」は9月から領布開始予定。 ジャンパーピンによる切り替えで「加算回路 ⇔ 乗算回路」の機能も追加してリリース予定。
おそらくは「パルス変調による 二つの信号」を用意して均等加算したものをSSB TXに入れるのが良いと想う。 今回は刊行本記載の写真波形の再現を目的としたトーン信号発生基板。
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過去記事になるが、参考に加算回路による ツートーン波形を紹介。 キャリブレーションのキット。
上のように最大値と最少値が同時にはならない。
下のは高い周波数をかなり持ち上げてみたもの。輪郭が出てしまう。 刊行本のは輪郭が連続線ではない。
「アマチュアのIC応用製作」に紹介されている波形には、加算回路ではまあ為らないね。
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