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真空管ラジオキット(COSMOS) 中・短波 2バンド バーニア式(6BE6,6BA6,6BZ6,6AV6,6AQ5) Feed

2017年11月10日 (金)

ラジオ工作の必需品、「標準信号発生器用テストループ」が数十年振りに販売開始された。by 祐徳電子さん。

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以前、ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)にはテストループがMUSTだ。

テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。

目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。

さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。

自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。

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◇箱を開けた

BNCケーブルも付属していた。

「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?

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◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。

通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。

下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。

機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。

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◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。

「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。

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◇さて電波を飛ばしてみる。

正常、受信中。

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◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。

 

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6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?

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祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。

よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。

復活の切っ掛けは、数人の自称「ラジオのプロ修理技術者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。

機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。

入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。

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EBAYでは往時の未使用品(日本製)が、日本円で7~10万円弱で取引されている。 往時のものを必要とするならEBAYにて調達をお薦めする。不思議なことに、テストループアンテナは日本製しかEBAYでは見たことがない。

2016年11月14日 (月)

COSMOSさんのキット

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COSMOSのおやっさんから連絡が来た。

どうもこれから先もセミキットは製作しないようだ。

おんな城主直虎は史実とかなり違うので、NHKに注文をつけているようだ。 直虎研究の第一人者からの忠告をNHKが受けるか? 史実とちがうデッチ上げにするのか? 興味深いところだな。

史実に忠実だった大河ドラマが、近年変質していく様もなかなか面白いな。

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このCOSMOS セミキットはYAHOOで落札した。2013年冬に25000円前後だったと想う。

メーター付きはこの1品だけだと想う。

印字面はアドビ イラストレーターで作図されている。 もちろん自分仕事場の印刷工房で印刷。

ええ、プロです。

2016年10月 4日 (火)

ラジオの調整の基本。標準信号発生器からの信号。JISに準拠して調整。

再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2  デジタル表示
YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示

不動のspeech processor  KP-12Aを直してみた。その2
YouTube: 不動のspeech processor KP-12Aを直してみた。その2

「レフレックス+再生」式 単球ラジオ。
YouTube: 「レフレックス+再生」式 単球ラジオ。

スピーカー ラジオ 自作 :ケースに合わせて基板作成した2例。
YouTube: スピーカー ラジオ 自作 :ケースに合わせて基板作成した2例。

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This straight radio is having  s-meter ; ta7642 radio 。RK-94v2
YouTube: This straight radio is having s-meter ; ta7642 radio 。RK-94v2

スマホでラジオauxへ入れる
YouTube: スマホでラジオauxへ入れる

自作:ミニチュア真空管ラジオ. using  bell brand  speaker which is made in usa.
YouTube: 自作:ミニチュア真空管ラジオ. using bell brand speaker which is made in usa.

 

低周波発振器の出力インピーダンスは600オームです。この廉価品も600Ωです。

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デジタルオシロの入力インピーダンスは1Mオームです。  低周波信号の波形観測には、インピダンス600オームで観測するのが基本です。 Z=600Ωの信号をZ=1MΩでみるような間抜けなことをしてますか?

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あなた間違っていませんか? 道具は正しく使いたいですね。

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・SSGからの信号を電波で飛ばす方法についてお問い合わせを多数いただいたのでご紹介しておく。あちこちのwebを見ると修理する側のクオリティが随分と落ちている。

この2016年時点で「ラジオの調整」と検索してtopに出るsiteでは、テストループを所有していない。つまり素人が大きな顔で、記述している。素人でも正しく記述されていれば安全ではあるが、どうかな?

・業務でラジオ/テレコ修理を経験してこない素人が、エンジニアのマネで修理しているのが大多数の時代になり、「修理技術者もどき?」が幅を利かせているので、基本すぎるがあえてupしておく。掲示板で 当該ラジオ型式の修理方法のやりとりをして、掲示板での指示通りに修理したラジオを「さも己が直したようにしyahoo出品している様」をリアルにみてその経緯を知っていると 新しい分野のパロディに充分見える。「自力で直すチカラがなく他人に頼ってでも、小銭を稼ぎたい」とは日本人としてどうなのかな ??

・掲示板の指示に従って直されたラジオを手に入れた方は、該当掲示板でのやりとりを知ってどう思うかな?

・昭和35年の雑誌広告を撮像した。概ね56年前のことので当時10代のラジオ少年だったならば当然知っている内容だ。 現在30代ならば覚えておいたほうがよい。

・webをみるとプロの修理者は2人だけ居る。後は「モドキ」だろう。

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基本をひとつ。 低周波発振器の出口は、インピーダンス600オーム。アッテネータも600オーム。VTVMも600オーム。 この詳細はJIS参照。

オシロの入口は1Mオームと云うことは低周波信号の波形を1Mオーム(オシロ)で直接観測するのは間違い。オシロ波高をインピーダンス換算して値を算出していますか?  600オームで入れた信号を1Mオームで計れますか? これ計測基本だがこれもできなくて大きい顔するのが多数派。

AF信号を計測するにはVTVMは必須。 モドキはVTVMを持っていない。低周波の計測は600オーム。 JA1AMH高田OM愛用の 「リーダーの1Mオーム オシロを持っていない」のは100% 電気エンジニアではない。直視して良否判別しやすいのでLBO-551(552)がわざわざ開発(特許)されたことを知らぬのは、公務員等文系の電気計測とは無縁な人物。

 VTVMを所有しないweb siteは間抜けと推認してもよい。LB0-551(552)を持たぬweb siteはAF観測しないweb siteと推認しても外れてはいない。

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スーパーラジオでの調整方法である「トラッキングの仕方」⇒ ここ

NHK 567kHzや594kHz 等の低い側で感度が不足する場合の対処ここに 明示してある。

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①まず、三和無線測器研究所の広告。昭和35年の雑誌から。

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標準信号発生器(SSG)とセットでループアンテナを使う。これは往時のラジオ技術者の基本。オイラも20代時代に教えられて使ってきた。(業務でラジオ修理)

「何故セットなのか?」は、画像の説明文を読めば理解できると想う。

50KC~なので455KCを飛ばせる。

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と説明通りにSSG値を直読できる。無線電波を受信する機器に有線で信号を入れるのは不自然だよね。

オイラのは、目黒。商品名「テストループ」の文字が読める。

「ラジオ調整 テストループ」で検索すると、オイラのように「業務用テストループ」を所有するsiteが2人だけ見つかる。お一人はエンジニアだった方。もう一人は現プロ。他は無さそうだ。やはり、修理する側のクオリティがかなり落ちている。

ラジオ修理をしてyahoo出品する圧倒的大部分が「業務用テストループの所有はない」ようだな。

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75ΩなのでNコネクター。 この頃は測定器VTVMもNコネクター。(現代はBNCだが)

3つ上の先輩のM氏も同僚のS氏も テストループで時折ラジオ調整しているといまも聞く。

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「テストループを所有し使っているか?」 or 「持っていない」が、修理業務経験者と素人との違いだろう。

現在の入手方法は、年1回ていどみかけるYAHOO出品をgetするしかない。

見様見真似でラジオ修理を始めるのは当人の勝手だが、修理業務経験者なら半導体ラジオで1万台程度は軽く修理しているので、修理経験の桁が大幅に違うだろう。(2桁?3桁?)これだけの台数を趣味では治せない。(趣味では総時間が不足。)

「プロとアマチュアとは決定的に違う。どこが違うか?」 。プロは数をこなしているので、仕事が安定している。

これとか これも参考になるだろう。追加でこれ

ラジオ修理業務では、「標準信号発生器+テストループ」はmust。

②不幸にして「標準信号発生器+テストループ」でない場合にはJISC6102-2に準拠のこと。

JIS C6102-2によると

「標準無線周波入力信号は,適切な擬似アンテナ回路網を介して受信機のアンテナ端子に印加するか(第1部の表 III 及び図 参照),又は標準磁界発生器で信号を受信機の磁気アンテナに誘起させることによって印加する。」と定められている。

1部記載の擬似アンテナ回路網を見ると開放線の長さが、5m と10mでは 擬似アンテナが異なる。また受信周波数帯によって 回路定数も違う。 磁気アンテナのラジオだとテストループで調整するので擬似アンテナ回路網の組みなおしは不要だ。

「長さ5m程度の室内開放線アンテナのための100kHzから1.7MHzまでの周波数範囲の擬似アンテナ回路」では図示のようにCは無い。この場合はCが存在するとJISから離れた「自己流の好き勝手な調整方法」になってしまうので注意。

この「好き勝手な調整を行なう」のは知識不足に加えて民度も低い証になるので、ご注意されたし。

JISはここから読める。

開放線アンテナのない「市販ラジオ」では、標準磁界発生器で信号を受信機の磁気アンテナに誘起させることになる。 このためにテストループは必須であり、プロエンジニアはそれを使っている。受信機の磁気アンテナに誘起させることがポイント。

yahooで「ラジオ調整します」のようなものが出品されているが、それがJISにどのくらい準拠しているのは知りえない。プロエンジニアがJISを知らぬとは考えにくい。自称「プロ」の可能性が非常に高い。

③おまけに、松下電器からFMラジオキットが販売されていた写真。

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ラジオ工作派なら、手に入れてみたいものだ。⇒半年後だが手に入れることができた

2017年6月5日 追記

雑誌で、春日二郎OMが「模擬回路の さらなるダミー回路」に言及されていた。

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2017年11月11日追記

ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)のラジオ調整にはテストループがMUSTだ。日本工業規格がそう定めている。半導体ラジオ・チューナーには必須だ。

テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。

目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。

さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。

自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。プロエンジニアは会社の業務でラジオ調整(JIS)について教育され知識として身につけている。しかし、プロの修理業務経験のない方は、好き勝手に非JISな方法でラジオ調整する。 JISに非準拠ゆえに、自称「ラジオのプロ修理技術者」と呼ばれる。

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◇箱を開けた

BNCケーブルも付属していた。

「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?

033

◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。

通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。

下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。

機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。

032

◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。

「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。

034

035

◇さて電波を飛ばしてみる。

正常、受信中。

036

037

◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。

 

038

6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?

039_2

祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。

よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。

復活の切っ掛けは、「数人の自称ラジオのプロ修理者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品/新品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。

ある意味で、自称「ラジオのプロ修理技術者」に感謝すべきだね。

機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。

入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。

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MWでのトラッキングについてはここに列記済み

AM transmitter ,using mc1496.
YouTube: AM transmitter ,using mc1496.

ロクタル管自作ラジオで youtubeを聴く
YouTube: ロクタル管自作ラジオで youtubeを聴く

周波数カウンタ付 自作6球式真空管ラジオ
YouTube: 周波数カウンタ付 自作6球式真空管ラジオ

IFT調整用の455kHz電波発振器。
YouTube: IFT調整用の455kHz電波発振器。

スマホでラジオauxへ入れる
YouTube: スマホでラジオauxへ入れる

2016年9月25日 (日)

プレート検波。グリット・リーク検波。 2極管検波。 検波考。歪み率。

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同調回路のQ プレート検波で検索すると、深い情報も見つかる。

オイラのような機構設計者が、弱電検波回路に言及するのは身の丈を超える。プロの電気回路設計者が数値式で、プレート検波を解析してくれると想う。

繰り返すが 先達の本を読むように、、。


YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示

上の動画は再生式ラジオで受信周波数をデジタル表示させたもの。今のところ日本では初めてらしい。

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昭和30年代のとある「初心者向けtext」からごく僅かお借りしてきた。 初心者向けなので、お馬鹿なオイラにも理解できる。

歪み率に注目しよう。

①プレート検波

「一部では音が良い」との記事も見かけるが、「真実はどこにあるのだろう」と初心者向けtextで確認した。

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上記図のように,歪み率はほぼ10%以上。よい処で8%。 この歪数字で音が良いと言われるのは、流石に腰が引けてしまう。

入力を1.5~2.5Vで使うと8~10%の歪みに納まりそうだ。

球で増幅している分、outは出る。

1V 入力ならば20V出力なので 電圧は20倍(26dB)と,ずばり球1個分の増幅度。

②グリット・リーク検波

再生式ではポピュラーな検波方式。

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注目の歪み率は、プレート検波よりも小さい。半分というか1/3というか確実に歪みは小さい。

入力を0.2~0.4Vとし、グリット検波使うと歪み率は2~4%。プレート検波では歪み率10%。あなたはどちらを使いますか?

0.1V 入力ならば1.5V出力なので 電圧は15倍(24dB)の増幅度。プレート検波よりやや増幅度が落ちているが定数次第だろう。

③2極管検波

スーパーラジオでお馴染の回路。

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1Vも入力させると、歪み率は1%以下になる。 プレート検波、グリッド検波より1桁以上goodだ。

入力10Vでも3Voutゆえに入力レンジは 他の回路より広い。

2極管検波の信号を25dB程度増幅すれば、出力レベルはgoodになる。

  試算すると、           

★1   2極管検波+6AV6増幅  1v入力+25dB増幅 ⇒ 出力20v 歪み1%

★2  プレート検波         1V入力    ⇒ 出力20v 歪み9%

どちらを選ぶかは、お好みによるが、歪みの多いものを選択するゆとりはオイラには無い。

初心者むけTEXT」には基礎情報が載っているので、入手し読むことをお薦めする。

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複合管の登場以前ならば、グリッド検波 VS プレート検波で回路検討するのだろうが、6Z-DH3Aや6AV6のような複合管が市場登場したので、「2極管検波+3極管増幅」が歪み率と音量面からもgood。

以下、ラジオ工作の基本だが

①加えて、検波回路とAVC回路は其々別にすること。 

②IFTの直後に検波素子を入れるとIFTのQが下がる

③6AV6,6Z-DH3Aのヒーター・ピンはどちらの方をアースすべきか? ここ。

オイラのサイトの訪問者は上記3点 ご存知のはずだね。

2014年3月22日 (土)

6AV6をつかったラジオに手を加えた。(2013年の製作)

この6AV6ラジオに少し手を加えた。

バイアスを高抵抗(4.7MΩ)のグリッドリークで与えていたのを、

配線換えしてカソードバイアスにした。

理由は、製作時からずっと音に違和感を感じていたから。

加えて、CX-555 2号機を6AV6 カソードバイアスで鳴らしたら、

このグリッドリークバイアスのラジオよりも まともな音に聴こえたから。

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カソード抵抗は470Ω。負荷抵抗は30KΩ。

音は改善された。

が、、、8334(6AN4)のような良い音にはまだまだ。

いつものように、AVCと信号ラインは別々。

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2013年11月 3日 (日)

改造中 その3

6AV6を使った真空管ラジオの続きです。

5球で一回はまとめたラジオに IFを1段追加しました。

6AV6を使ったラジオは、この1台だけなので 他のラジオとの音の違いが判りやすいです。

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容量不足だった電源トランスを、換えた。

60~70mA程度流れれば良いので、NPOラジオ少年からBT-2Hに選定した。

80mAが在庫切れとのことで 100mAにしてしまった。

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電圧が変るので、 改めて平滑回路の抵抗を見直しした。

470+470+470+330+330Ωにした。

 

6BE6へは200V, Sgは100Vにした。

IF段は抵抗値を変えないままだが、供給電流が増えたのでSgは90~100V掛かっている。

 

 

 

で、Sg電圧が変ったので、当然IFTは再調整した。

リモートカット球なので、SSGの入れ具合で動作点が変るのは、よく知られている。

とうぜんSSG信号の強弱によって、同調点も455Khzからずれるは分かりますよね。

これが中国製のIFTだと、SSGのレベル具合で1/2回転は違ってくる。

日本産のIFTでも1/12回転くらいは違ってくる。

★リモートカット球をAFに使うと 「出力が入力に比例しない」ので、音としては当然???になる。

 

3時間ほど鳴らしていたら、急に音が消えていった。

???と想いながら、トランス周りを色々と見ていった。

テスターで測ると各巻き線は絶縁されているが、

100Vをくれてやるとヒューズが飛ぶ。

高圧もヒータ線も外して、INの100Vだけにしてもヒューズが飛ぶ、、、。

 

 

そうか、、、。

平滑回路と電源トランスをまとめて交換した。

トランスをそうさせた要因が平滑にある感じがしたので、ケミコンは捨てた。

 

 

 

耳はUPしたが、

1st AFが6AV6なので音が6LM8や6N2Pに比べて落ちる。

先日の6HA5よりも 明るくない。聴いていて楽しい音では聞えてこない、、。

6AV6の推奨?動作点0.5mAってのは細すぎるよね。

 

真空管ワイヤレスマイクで Ipが0.5mAとか0.9mAとか少なくすると、

次段に食われてしまい実ゲインは10~20db落ちることを経験してきた。

(記事になってます)

少なくとも1mAは流してやらないと 音は苦しい。

 

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2013年10月27日 (日)

改造中 その2

通電してみた。

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6BE6へはドロップ抵抗3.9KΩを経由して+BとSG電圧を印加している。

+B⇒3.9Kオーム⇒185V

この3.9KΩに掛かる電圧はテスター読みで22Vだった。

オームの法則から6BE6で消費する電流は5.6mA。

どこかの本には10mAとあったが、

ドロップ抵抗で電流を制約して省電流ですんでいる。

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平滑回路の最下流の880オームに掛かる電圧は24Vだった。

オームの法則から推測すると27mAしか流れていない。 

思いのほか電流を消費せずに鳴っている。(電源トランスが小さくて、限界の感強し)

電源トランスはこのままの40mA用でも、一応使えている。

(耳はUPしたが音量は下がったので、電流不足状態)

球は6BE6,6BA6,6BA6,6BA6,6AV6,6AQ5。

IF段のSG電圧は35V~45Vに合わせてある。

繰り返すが、バーアンテナとバリコンの距離は近い方が耳がよい。

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改造中 その1

この6AV6で検波している5球スーパーラジオ

IFを1段追加します。計6球になります。

50年代の雑誌のどこかに

「BC帯では高周波を1段追加するよりも、IFを1段追加した方が良い」

と書いてもありました。確か都市雑音から導きだされていた記憶です。

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経験上、確かにBC帯ではIFを追加した方が耳がよくなっています。

IFを3段にしたラジオは、このラジオで4台目になります。(1台は知人の処で鳴ってます)

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検波は6AV6です。

電源トランスの容量が苦しいはずなので、 手配だけは済ませました。

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2013年6月 8日 (土)

中波・短波 2バンド 真空管ラジオキット(COSMOS バーニア式) 完成

そう言えば、ご高名な方が3本の矢を吹くそうですね。⇒記事
弓矢なら、「射抜くとか、射る」の表現になるのですが、
「吹き込む」ので 吹き矢だったことが 判明してますね。

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この続きです。

NPOラジオ少年から、OSC-115を購入しました。

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OSC-115を取り付けました。↓
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↓BC帯バーアンテナコイルのヘンリー値を確認中。

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430PFの2連バリコンを用いると、アンテナコイルのインダクタンスは230μH近傍になるのでこのままの巻き数でよさそうですね。

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↑トラッキング中。

IFTでのゲインが やや取れなかったので、IF球には6BA6を使ってSg電圧は95Vになるようにしました。(2nd IFは6BZ6に換装)

いつもならもう少し増幅度が低くてよかったのですが、、、、。コイルが遠いのでまあこんなものでしょう、、。 

バンド全体で耳が良くなるように、調整して終了です。
SW帯も特に苦労することなく まとまりました。

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途中で6AV6がヒーター切れになってしまいました。

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球の構成です。

ヘテロダイン検波 6BE6

1st IF  6BA6,

2nd IF  6BA6, 6BZ6

Det ,1st AF 6AV6    AVCとDETは別ライン(GT管のラジオと同様)

Power  AF   6005

同容量430PFの2連バリコンなので、バンド内での感度の凸凹が 親子バリコンよりもありますね。 

どうトリマーで合わせるか?を考えながら調整します。

このラジオは、たまたまBC帯のアンテナ側トリマー容量は、配線の浮遊容量で合いました。

★あと、ラジオで注意することは

グリット入力側の共振回路のコンデンサーには、セラミックコンは使わないことです。

セラコンを用いるとノイズが格段に増えるので、聴感上わかりやすいです。近年の製作記事では、セラミックコンを使ったものもありますが、 SN比が落ちるのでセラコンは薦めません。

局発のLC回路も同じです。セラミックコンは単純にノイズ増えるだけですね。

トリマーの代わりに少容量のセラミックを附けたくなりますが、我慢です。

例えば2pfがほしい時には、細い線材の拠り合せでCを造ります。よじって巻いて、1cmあたり2pF弱になります。この容量で局発の周波数合わせの調整を追い込みます。感度トリマーも もう1pf弱ほしい時に、この方法で合わせます。(50年代の雑誌をみると、ごく普通の技術です)

★LC回路からの結合CはセラミックでOKです。

★ワイヤレスマイクのように、電波を飛ばす回路はセラミックコンでokです。

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電源トランスのヒーター端子 容量が2Aなのですが、

6005の球を抜くと0.1V程電圧が戻る(上昇する)ので,
ヒーター電圧を気にされる方は、 5V端子で5AQ5をつなぐと良いかな。

(ほとんどの小型電源トランスが、このような傾向がありますね)

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↑余談ですが、

6BE6の変換ゲインはE1のSg電流が0.6mA(0.5~0.7)の時に最も取れることが

先達の実験でわかっています。(SG抵抗 20KΩ時)

この時のSg電圧値を求める計算式は、昭和20年代発行の「日本放送協会のラジオ技術」に載っています。

で、概ね16V位がSg1に印加されていれば6BE6の感度としてはOKです。

発振中の真空管なので、アナログテスターで値を計測します。

デジタルテスターでは測れないことは、わかりますよね。(測ってみれば実体験でわかりますね)

写真は3S-STDの20KΩ端電圧。

ラジオやワイヤレスマイクを造られるようでしたら、アナログテスターはお持ちください。

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★実装上のノウハウをひとつ。

 バーアンテナのコイル位置は、バリコンに近い方が実装Qが上がって耳がよくなります。

今回はSW帯の耳を重視する形に、配置してあります。

雑誌等での製作記事を拝見すると、

アンテナコイル⇔バリコンの距離が遠いものが 時々ありますが、 

「耳のよさ」からはお薦めできません。

★実装上のノウハウをもうひとつ。

局発6BE6のOSCコイルが球(6BE6)のすぐ近くに置ければ、「発振の切っ掛け用コンデンサー」は不要ですね。

発振の切っ掛け用コンデンサーを使わないで済んだヘテロダインも数台,このBLOG上にはUPしてあります。 

真空管の挙動をまとめた「基礎実験 のまとめ」も一読ください。

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以上、製作記事でした。

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2013年6月 2日 (日)

中波・短波 2バンド 真空管ラジオキット(COSMOS バーニア式) その3

この続きです。

COSMOSさんの中波・短波セミキット 進みました。
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↑6BE6のSg電圧は80Vをネライました。

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↑6BE6の+B電圧は190Vくらいです。
6BE6の+Bは、もう少し下げた方がよい感じです。

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↑テストループからの波形です。
IF以降は耳も正常ぽいですが、6BE6周辺でゲインがほとんど取れていない感じでした。
で、 どうも中波のOSCコイルのヘンリー値が低い気配で、バリコンが入り気味です。
急遽OSCコイルを作製しました。

008


↑TR用のOSCを巻きなおして、430PF2連バリコン用にヘンリー値を整えてみました。
90~130μHを狙います。


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↑つけてみました。
カソード用タップ位置がよくないようで、発振がやや暴れたので、製作は諦めて
ラジオ少年のOSCコイルを手配しました。

届くまでは、放置になってしまいます。

バリコンとOSCのマッチングが上手くいかないなら、
2連バリコン⇒親子バリコンに換えてしまうつもりです。

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↑ 取り付け用の穴はあけました。

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暫定での球構成です。

ヘテロダイン検波 6BE6

1st IF  6BA6,

2nd IF  6BA6,

Det ,1st AF 6AV6    AVCとDETは別ライン(GT管のラジオと同様)

Power  AF   6005

2極管検波の2出力を それぞれ単独に使っているので、音は普通です。

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2013年5月26日 (日)

中波・短波 2バンド 真空管ラジオキット(COSMOS バーニア式) その2

今日も暑くて雷さんの音がしてましたね。

過日、チェーン店と思しきラーメン屋で昼食にしたのだが、

妙に口当たりが良いが、その割には、美味くないラーメンで,,

いや~ 結構繁盛していた。 価格は高めの設定だったね。

①業務用パウダーも少し混ぜてあった。

②油を多用して 口当たりだけは、整えてあった。

で、ネギを油でカリカリに揚げたのが、小壷にあったので、

ネジ油を取ったつもりらしいが、ラーメンの風味にはネギ油の匂いは無し。

今時は、この程度の味で繁盛する時代なんだね。

★オイラは、TVの「食べ物屋さん番組」では、道具に注意して観てるけどね。

包丁のキレが悪くてノコギリのように使っているのを時々みかけるよね。

★腕の良い大工さんは、良い道具を使っているよね。目立てが出来る大工さんってまだ居るのかな??

床屋さんも同じだよね、ハサミが研げない床屋はいないよね。

今時のフライス加工屋さんだと、己の刃物が研げなくても 大きな顔できるから

オイラがエンドミル研いでた頃とは違うね

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COSMOSブランドのセミキットの製作記事です。 

↓ソケットを+1して 5球ラジオ化しました。

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予定は 

6BY6+6BA6+6BD6+6AV6+6005

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↑バンド切り替えスイッチの配線を確認中。

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この配線を少し変更して、オイラなりの2BAND ラジオにする予定。

 

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2013年5月22日 (水)

中波・短波 2バンド 真空管ラジオキット(COSMOS バーニア式) その1

先日完成した真空管4球ラジオは、知人の処にQSYして行きました。
問い合わせしたら、無事に鳴っているようで、安堵しています。

今日は、装置の仕様打ち合わせで6.5時間費やしてしまいました。


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COSMOS ラジオ キットです。

え~と、バーニア付きのセミキットです。やや機械的なFACEに仕上がっています。
これはRADIO SHACKにFITしそうですね。

不器用なオイラはケース造りできません。
左様なセミキットのCOSMOSさんに感謝しています。

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ミニチュア管⇒GT管化できるかどうか、寸法の取り合いを確認してました。

「GT管化は苦しいこと」がわかったので、ミニチュア管の4球 or 5球で造るように検討中です。

未体験のバリアブルμ球の球種を調べてます。

6BA6,6BJ6,6BZ6と有名な球は使ってきたので、ネタキレ??

あとは6BD6くらいになるのかな??

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5月17日 追記

手持ちのバリμ球を確認したら、

6BD6が 6本

6CR6が 1本

6JC6が 6本

6KT6が4本    

これら4種類しかなかった。

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7Mhz Receiverは、電源トランスをのせて普通の電圧で使うように再配置中です。

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