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2013年6月 8日 (土)

中波・短波 2バンド 真空管ラジオキット(COSMOS バーニア式) 完成

そう言えば、ご高名な方が3本の矢を吹くそうですね。⇒記事
弓矢なら、「射抜くとか、射る」の表現になるのですが、
「吹き込む」ので 吹き矢だったことが 判明してますね。

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この続きです。

NPOラジオ少年から、OSC-115を購入しました。

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OSC-115を取り付けました。↓
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↓BC帯バーアンテナコイルのヘンリー値を確認中。

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430PFの2連バリコンを用いると、アンテナコイルのインダクタンスは230μH近傍になるのでこのままの巻き数でよさそうですね。

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↑トラッキング中。

IFTでのゲインが やや取れなかったので、IF球には6BA6を使ってSg電圧は95Vになるようにしました。(2nd IFは6BZ6に換装)

いつもならもう少し増幅度が低くてよかったのですが、、、、。コイルが遠いのでまあこんなものでしょう、、。 

バンド全体で耳が良くなるように、調整して終了です。
SW帯も特に苦労することなく まとまりました。

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途中で6AV6がヒーター切れになってしまいました。

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球の構成です。

ヘテロダイン検波 6BE6

1st IF  6BA6,

2nd IF  6BA6, 6BZ6

Det ,1st AF 6AV6    AVCとDETは別ライン(GT管のラジオと同様)

Power  AF   6005

同容量430PFの2連バリコンなので、バンド内での感度の凸凹が 親子バリコンよりもありますね。 

どうトリマーで合わせるか?を考えながら調整します。

このラジオは、たまたまBC帯のアンテナ側トリマー容量は、配線の浮遊容量で合いました。

★あと、ラジオで注意することは

グリット入力側の共振回路のコンデンサーには、セラミックコンは使わないことです。

セラコンを用いるとノイズが格段に増えるので、聴感上わかりやすいです。近年の製作記事では、セラミックコンを使ったものもありますが、 SN比が落ちるのでセラコンは薦めません。

局発のLC回路も同じです。セラミックコンは単純にノイズ増えるだけですね。

トリマーの代わりに少容量のセラミックを附けたくなりますが、我慢です。

例えば2pfがほしい時には、細い線材の拠り合せでCを造ります。よじって巻いて、1cmあたり2pF弱になります。この容量で局発の周波数合わせの調整を追い込みます。感度トリマーも もう1pf弱ほしい時に、この方法で合わせます。(50年代の雑誌をみると、ごく普通の技術です)

★LC回路からの結合CはセラミックでOKです。

★ワイヤレスマイクのように、電波を飛ばす回路はセラミックコンでokです。

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電源トランスのヒーター端子 容量が2Aなのですが、

6005の球を抜くと0.1V程電圧が戻る(上昇する)ので,
ヒーター電圧を気にされる方は、 5V端子で5AQ5をつなぐと良いかな。

(ほとんどの小型電源トランスが、このような傾向がありますね)

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↑余談ですが、

6BE6の変換ゲインはE1のSg電流が0.6mA(0.5~0.7)の時に最も取れることが

先達の実験でわかっています。(SG抵抗 20KΩ時)

この時のSg電圧値を求める計算式は、昭和20年代発行の「日本放送協会のラジオ技術」に載っています。

で、概ね16V位がSg1に印加されていれば6BE6の感度としてはOKです。

発振中の真空管なので、アナログテスターで値を計測します。

デジタルテスターでは測れないことは、わかりますよね。(測ってみれば実体験でわかりますね)

写真は3S-STDの20KΩ端電圧。

ラジオやワイヤレスマイクを造られるようでしたら、アナログテスターはお持ちください。

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★実装上のノウハウをひとつ。

 バーアンテナのコイル位置は、バリコンに近い方が実装Qが上がって耳がよくなります。

今回はSW帯の耳を重視する形に、配置してあります。

雑誌等での製作記事を拝見すると、

アンテナコイル⇔バリコンの距離が遠いものが 時々ありますが、 

「耳のよさ」からはお薦めできません。

★実装上のノウハウをもうひとつ。

局発6BE6のOSCコイルが球(6BE6)のすぐ近くに置ければ、「発振の切っ掛け用コンデンサー」は不要ですね。

発振の切っ掛け用コンデンサーを使わないで済んだヘテロダインも数台,このBLOG上にはUPしてあります。 

真空管の挙動をまとめた「基礎実験 のまとめ」も一読ください。

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以上、製作記事でした。

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