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真空管ラジオ 他励式 BC帯6球スーパーラジオ 6GH8 6688 Feed

2017年11月10日 (金)

ラジオ工作の必需品、「標準信号発生器用テストループ」が数十年振りに販売開始された。by 祐徳電子さん。

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以前、ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)にはテストループがMUSTだ。

テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。

目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。

さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。

自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。

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◇箱を開けた

BNCケーブルも付属していた。

「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?

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◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。

通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。

下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。

機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。

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◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。

「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。

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◇さて電波を飛ばしてみる。

正常、受信中。

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◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。

 

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6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?

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祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。

よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。

復活の切っ掛けは、数人の自称「ラジオのプロ修理技術者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。

機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。

入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。

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EBAYでは往時の未使用品(日本製)が、日本円で7~10万円弱で取引されている。 往時のものを必要とするならEBAYにて調達をお薦めする。不思議なことに、テストループアンテナは日本製しかEBAYでは見たことがない。

2016年11月 3日 (木)

「ラジオのノイズ」考

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「ラジオのノイズ」考。

耳で聞いて文字で表現すると「ノイズ」の表記になってしまうが、

ブーンと聴こえてくるのは、電源100vの50ヘルツ あるいは60ヘルツの交流分が聴こえてくる。全波整流していると、倍数の100或いは120ヘルツで聴こえてくるのは、皆様がご存知の通り。

さて、SP端子にオシロとVTVMを接続し、真空管ラジオのVRを絞り、周波数ツマミを触って受信周波数を変化させてみよう。 周波数変化に伴ないオシロ上での波形の大きさが変わることが体験できる。VTVMの値の変化をメモしよう。

VRを絞っているのに、何故信号の変化具合がオシロで判るのか?

ラジオはRF部を持っているので、VRを絞ってもRF部信号がコールドから入ってくることはオシロを眺めていれば誰でも判るほどの基本だ。電子はマイナスからプラスへ流れることは中学物理で教わってきたね。

オシロを眺めていると、「RF部の漏れなのか?」は上記のように判断できる。

  真空管によっては、オーバーシュート波形(オシロ上)が出る球もある。この場合はその球を交換する。

電源回路の平滑回路の段数が不足かどうかは、+Bのリップルをオシロで見る。20mVくらいのリップルならば平滑回路の段数は足りている。 5mVまで下げれば good.

コンデンサーの容量よりも、段数の効果があることは先達が発表された表を見れば理解できる。

ST管IF2段スーパーでの波形を参考にUPしておこう。

6Z-DH3Aの1番ピンは接地する。理由はここにある

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間違っても6Z-DH3Aの6番ピンを接地したり、 平滑回路の接地側引き回しをしくじらないこと。修理済み品(ST管、ミニチュア管)をYAHOOで見かけるが、かなりの割合で配線が間違っている。

メーカー製ラジオ(ST管、ミニチュア管)では、だいたい平滑回路の接地側が下手。その結果ブーン音が強い。真空管ラジオ(ST管、ミニチュア管)を手に入れたら、まずは配線と接地ピン番号を疑うことからのスタートをお薦めする。

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  「330+330+330Ω」の3段で、だいたいこの程度になる。計990Ω。1目盛りで20mVゆえに、レンジで5~6mV程度だ。1KΩの1段より格段に良い。

+Bの5~6mVは出力トランスのOUT側で「幾つの数字になるか?」は、中学生算数の範囲だ。

その計算が出来たなら、+Bのリップルが200mVの場合は、どうだろう?

まれに3端子レギュレーターを採用した製作例があるが、それが起因になるノイズ(電波)はすでに ご紹介した通りだ

オシロを眺めて ノイズ対策されることをお薦めする。

2014年7月 1日 (火)

中国製IFTを使ってのスーパーラジオ  その4 球は6688 , 6GH8, 6AB8

この続きです。

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カソード共通の6GX7で、ヘテロダインさせてみたが

局所的に感度が下がるので、 ヘテロダイン球を換えた。

今度は、6GH8。 3極部でOSC。 5極部でヘテロダイン。

他励式ラジオは、6BE6より耳が良い。古い雑誌にその理由が書いてあった記憶。

6GH8は 時々使う球。

★球の構成も換えてみた。

①第二検波 ⇒6AL5

②1st AF  ⇒6688     少し前のオーディオ雑誌では、音が良いと評判らしい

 

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 確かに5極管ぽい音はしない。評判がよいのも肯ける。

③2nd AF   ⇒6AB8 の5極部

 ヒーターが0.3A。 バイアス5V~7Vで使えるので2nd AFに具合良い。

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AFの2球を換えたので、いままでの自作ラジオとは音が違う。

6688は良い感じ。前回は再生式ラジオで使ったので、この球の持ち味が生かされなかった。

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回路は普通。普通に鳴っている。

6BD6のSG抵抗は、写真のように510KΩと高抵抗。カソード抵抗も680Ω。

他励式ヘテロダイン部でゲインが取れるので、IF段はかなり軽い動作。

6688のバイアスは、-1.5V。

6AB8の5極部のバイアスは、ー7.5V。

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第102目の作品(完成)になりました。

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2014年6月18日 (水)

中国製IFTを使ってのスーパーラジオ (6GX7他励式) その3 通電してみた。

他励式スーパーの続きです。

以前のBC帯他励式ラジオは6BQ7だったので、

カソード共通の6GX7でOSCさせてみた。

6GX7の3極部でOSC,5極部でヘテロダイン検波。

カソードが共通なので、少し不安。 

OSCは、G-K発振。カソード共通のG-K発振はやや難しいはず。

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でも、通電一番、SSGの信号が聴こえてきた。

IFTもあわせた。IFT孔からの磁界漏れは、かわしている。

後は、耳の具合を確認する。

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耳は、600Khz近傍でがっくり悪い。8dB劣る。

525Khzは普通で600Khzで悪くなって 700Khzで戻る。

局所的に耳が悪い。いつもと違う。通常3~4dB以内に落ち着くが今回は悪い。

放送が聞こえているから、「問題ない」といえば問題はないが、、、。

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上の2枚写真は、注入点での波形。 

下側で発振が弱いが、「最弱発振点≠最も耳の悪い」と注入強度の支配性は弱い。

OSCコイルのタップ点を持ち上げたら、800Khz近傍が耳悪くなった。

コイルと何かのC成分で固有点がある気配。G-Kに挟まれたL成分が効いてくる気配。

発振強度が そこそこでも、局所的に耳が悪いのは、オイラ的にはすっきりしない。

カソード共通管でG-K発振させると、こうなるのか???

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2014年6月15日 (日)

中国製IFTを使ってのスーパーラジオ (他励式6球) その2 局発コイル

続きです

当初は、ヘテロダイン検波は6BE6(6BY6)のつもりだったが、

製作途中で他励式に方針変換。

BC帯でも、heptode(7極管)はノイズが多いのが前回の製作でわかったので

本機も他励式にしてみた。

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上の写真のように、

試してみたいことがあったので、ミニチュア9ピンソケットを2コ配置した。

駄目だったら、9ピンの6BA7で鳴らす予定。

IFTの調整穴の向きは、こうしないとIFTからの漏れが多くて使えないはず。

局発コイルは、TR用OSCを改造して使う。

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55cm巻く。

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タップ位置は13cmの処。

 

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ヒーター容量が苦しいので、1st AFは6HM5。

ダイオードの倍電圧検波にした。

他励式ヘテロダインは、6BE6より具合が良いと想う。

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2014年6月13日 (金)

中国製IFTを使ってのスーパーラジオ (他励式6球) その1

真空管ラジオでは、

2球レフレックス、O-V-2や再生式ラジオもまとめてきたし、

ヘテロダインも他励式ヘテロダインもまとまったので

次の製作に悩む処ですね。

単球では、「レフレックス+再生」が一番耳が良かったですね。

電波の強い処に居があれば、再生式で色々と楽しめるのですが、

この田舎ではそれは、「憧れ」になってしまいまする。

ロックドオシレーター検波も通電する頃合ですね。

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このラジオで放送を聞きながら、

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中国製IFTが1SET遊んでいたので、シャーシーに乗せてみた。

IFTの開口部が大きいので、その開口部からの磁束の漏れもそれなりに覚悟する。

樹脂ネジに固定されているコアが首振るので、調整には少し留意する。

「ローカルな話題を伝えてくれるBC帯のラジオ」作りに意識が行くのは何故だろう。。。

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ここまでは6AL5の予定で来たが、

検波は6AV6に変更するやも、、。

★古書には

6AV6のような双2極3極使う場合は、

ニ極管プレートと三極管プレートとの結合がついて回るので信号の素通りは避けられない。

明確に分離したい場合には6H6や6AL5を使え

と書いてある。

 続きます。

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