自作:ミニチュア真空管ラジオ
スピーカーにbell社 純正品を使ったラジオ。 電源トランスタイプ。
bell社製スピーカーの残存数はどのくらいなんだろうな、、。
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ハンドで磨いた。
入手から音だしまでここに詳細公開中。
スピーカーにbell社 純正品を使ったラジオ。 電源トランスタイプ。
bell社製スピーカーの残存数はどのくらいなんだろうな、、。
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ハンドで磨いた。
入手から音だしまでここに詳細公開中。
用語の歴史について
1,西暦1934年の刊行本 Radio Designer's Handbookでは zero biasとされておる。
2, The first stage of the 1937 "Rickenbacher" M11 uses grid-leak bias とある。エレキギターのアンプだ。
RADIO歴史上は、zero biasと呼ぶのが正しい。 商標登録からみで わざわざとgrid-leak bias名付けた勢力がいたことも判明している。
radio 知識があるなら zero biasと呼ぶこと。エレキギター派はグリッドリークでよいだろう。そのために新語をつくったのだからね。
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6Z-DH3A,6SQ7,6AQ7,6AV6など複合管(ダイオード+トライオード)は、カソードバイアスにて製作をオイラは継続している。
6SQ7をゼロバイスでつかってラジオ自作した2012年に、出てくる音が拙くて「ゼロバイアスじゃ使えない」と聞き分けできたことが発端だ。それが「複合管を使ったラジオの初号機」であったことも幸いした。
◇COSMOSのおやっさんに云わせると「6Z-DH3Aのバイアスについて往時雑誌で話題になった」そうだ。
それ以来、注目していたがようやく出典の情報がWEB上に公知された。1953年の刊行誌だそうだ。 オイラの生れる前のことではある。 「ゼロバイアスかカソードバイアスか。6ZDH3Aのトラブル」
往時ラジオ少年(12~17才)であれば64年を加算して、76~81才に至る。COSMOSのおやっさんが86才なので,きょう現在80歳を超えてこの文献を知らないならば、「往時はラジオ少年では無く、一般的少年だったであろう」との推論が成立する。
しかるに「自称 ラジオ少年」も紛れ込んで「ラジオ少年」のふりをしているのが理解できた。だから、音の劣るゼロバイアスを好むのだろう、、と。
◇さて、文中にあるように、結論まで明記されている。このpdfによりゼロバイアス主義者は無学だと判った。先人等の論文を読むチカラがないのであれば声を小さくしていただきたい。
オイラの製作ノウハウでは、一貫してカソードバイアス推奨だ。音色が違う。 ゼロバイアスの汚い音を聴いても楽しくあるまい。オイラの製作品はカソードバイアスだ。 AVCと信号ラインが個々に取れる6SQ7や6AQ7,6AV6などは、AVCと信号ラインを個別にし、音が汚くなることを避けている。
「論理的にもゼロバイアスの音の拙い」ことが公開されて、よかった。よかった。
それにしても半田工作派では音の聞分けができない方が多いらしい、また聞分けできない方が主流だろう。audio愛好家でもzero biasのyaha教が流行るので耳は悪い。grid-leak biasとご本人が公開してますね。
◇音の聞分けが出来るならば、6Z-DH3Aや6SQ7はカソードバイアスで製作することをお薦めする。カソードバイアス(6Z-DH3A,6SQ7,6AV6)で製作公開しているサイトはオイラを含めて僅かながらある。しかしさほど有名ではないのが残念だ。
プレート負荷抵抗等についての続きは、「真空管ラジオでの6Z-DH3A」はゼロバイアスかカソードバイアスか? 続で記する。
◇参考回路
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リードのs10に組み上げた3球ワイヤレスマイク。
上記のは2014年12月の作例であり、このサイズでの2号機になる。 初号機は都内に嫁いでいる。
初号機製作後3年6ケ月が経過したが、web上ではこれと同サイズあるいはより小型の3球トランスミッターの作例はまだ無い。「ラジオ製作⇒ワイヤレスマイク製作」はラジオ工作の王道であった。真空管トランスミッターを製作するラジオ工作派は少数かも知れない。
アマチュア無線通信士になるのは、己の勝手だが、免許にはアマチュア無線技士と明記されている。「技士」の2文字の読み書きができるなら、無線技士の道に進むことをお薦めする。
◇真空管式FMワイヤレスマイクの自作。⇒ここ。
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1,「イオン化傾向」は高校でテキストで習う。 実験まで行なう学校はどの程度あるだろうか?
金属と金属をネジで締結する際に、異なる材質の金属であればイオン勾配(イオン化傾向)により接触面は必ず侵食される。時が経過すると目視で確認できるほど進んでいることが分かる。
水溶液環境にあると、さらに分かりやすい。 このイオン化傾向は「普通高校」で習う。
オイラは機械設計屋ゆえに、 イオン勾配差が少なくなるように材質を選んで使うことも時折ある。左様な分野の設計もする。強度・コスト・経年変化まで考慮しつつまとめるのが設計屋。イオン勾配を無考慮すると、室内環境においても致命傷も発生する。オイラは田舎住まいのエンジニアだが、致命傷になった装置をみたことは幾度かある。機械設計屋は雑多な知識を有する職業ではある。
2,さて、ラジオ系掲示版にて「とあるバリコンにテスターを当てると電圧値(起電力)が読み取れる。」 これが話題になっていたが、これは驚くことでもなく、ただ単に絶縁度が不足しているから、イオン勾配の差により起電力が発生しているだけのことだ。ケミカルな反応だ。これは高等学校で学んだ内容だ。或いは耄碌して忘れ去ったか?
材質が異なる2つの金属が接触していると起電力は発生する。起電力の大小をみる目安としても「イオン化傾向」は使える。エアバリコンにおいて絶縁度が不足しているとテスターで起電力の数値が読み取れる。 高等学校できちんと学んでいなければ、起電力に驚く場合もあるが、普通高校で学ぶ範囲である。最終学歴が中学校ならば知らなくて当然である。
バリコン絶縁度は恐らく10の10乗Ωm程度は必要だろうと想う。バリコンの絶縁材についても往時は深く研究されていた。低品質から高品質まで幅広くあるようだ。まあ廉価なテスターで測定できる領域ではない。「テスターの抵抗計測で測定不能ゆえにOKだ」などと云う低い次元のお話ではない。ゼロが3つほど足らない.
日々吸湿する材料を絶縁材として採用したメーカーも往時あったので、バリコンの絶縁度には注意だ。
3,バリコンは感度と選択度に影響のある重要な部品だ。 「何故、感度と選択度に影響があるのか?」は基礎知識なので、オイラが云うほどのことはない。
経年し薄っすらと羽に汚れが見えるバリコンは感度が取れないので、可能であれば超音波洗浄した方がよい。軸受けへグリス塗布は必要になるだろうが、同じものを使わないと固着要因になる。グリスの同等品ではケミカル反応するのでダメだ。軸受けモノでは、同一メーカーの同じグリス型番で注油することは、エンンジニアの常識である。注意書きさえ貼られている商品もある。同等品では添加剤が異なり、これがケミカル反応するから、注油は無理だ。掛かるケミカル反応はいたってゆっくりなことが多いので時が経つと固着がわかる。 高音にさらされる場合、ケミカル反応の後押しをしてくれる。 グリス材が同一だとケミカル反応が起こらないので、軸受けへのグリス型式の情報を探している。
軸受けのプリロード量(予圧数値)の資料を持っていないので、回転時の正規な負荷は分かりかねる。メーカーによってプリロードが異なることだけは、オイラでもわかる程の差異がある。
また、エアバリコンサイズによってQが異なる。これもラジオ工作の基本常識だが、これに言及したSITEは少ない。大型VS中型ではQが3.5~4倍違う。 絶縁材料にもQは依存する。油脂まみれとドライでは全くQが違う。
エアバリコン Qで検索すると深い情報が身につく。
ポリバリコン採用自作ラジオで感度が不足するならば、エアバリコンを採用すれば大幅に感度改善される。 自作の真空管ラジオにおいてポリバリコンが使われているのを見ると、「感度は度外視」だと簡単に判る。
追記
ALI を見ると「ハンディテスターのレンジに20MΩの文字」が見れる。 廉価ゆえに精度はまったく不明だが、もう20年も経過すればエアバリコンの絶縁具合が判るハンディテスターが市場に現れる希望が繋がる。
「ipod、スマホ、mpプレーヤは直流が後段に出てくる」ので、直接続は真空管にとってはNG。
その知識がないままに修理し販売する者(知識レス)が圧倒的多数なので、注意された方が良い。
下記②を参照。
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真空管ラジオの外部入力の使い方は
①ipod等OCL機器からの信号をpuに入れる。
②ipod等「直流を流し出す音源」対応策。
③自作真空管ラジオでの対策紹介例。(動画) 初期型の対策基板
④希望者向けに、「in take amp 基板キット」の領布。これの小型版。
とまとめて公開中。
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ラジオの外部入力の使い方
1,電蓄(電気蓄音)は蓄音器式スタイルがスタンダードであったが、ラジオ(真空管)の登場により蓄音式が電気再生方式(電気蓄音)にシフトしていった。
電気の力により音を再現する(再生する)のはラジオが最初の大衆道具だろう。
これによれば「ラジオ放送開始の5年後の1925年から電気録音、真空管増幅器とスピーカによる再生の歴史が本格的に始まった」と記述がある。岡部館長殿多謝です。
電蓄、現在ならアンプなどの音響機器の回路原点はラジオになるだろう。
さて、真空管ラジオには外部入力がついていることが多い。これは電蓄対応ゆえにPUと表記されていることが多い。「PU」の意味は中学生英語の範囲。輸入品だった電蓄が国産化され、LPレコードの普及した1955年ころから一般家庭にも電蓄が普及していく。
真空管ラジオの回路図を見れば入力インピーダンスは検討がつく。どうみても数オームにはならない。100~500KΩ程度になる。
歴史上、後に登場してくる真空管式プリアンプの入力インピーダンス具合は このサイトが参考になる。Web master殿に感謝いたします。
いま流行のiphoneの出力インピーダンスは情報が錯綜してはいるが、1~4Ω程度とスピーカーと同じかそれよりも低い。 試しにFMラジオのイヤホンジャックからの音を 真空管ラジオにつなぐとどうなるか?
インピーダンスが1万倍以上は違うので,???の音になる。 fmラジオの出力が充分にあるので、この音を聞くとインピーダンス整合がどうしても必要になることが体感できる。
オーディオマニアならFMチューナーからの信号をアンプにつなぎ王道に沿って音出してしてくるが、「真空管ラジオをお持ちの方の場合、FMラジオのイヤホンジャックから入力端子へ接続するする 或いはiphoneの低インピーダンス出力を入力端に接続する」とマッチングを無視して常道を超えた使い方をしてくるのを見聞きする。爆発はしないからご当人は思慮なく結線していると想われる。
仮にiphoneの出力が100mWで4Ωインピーダンスとすれば、E=IR,W=EIによりiphoneの負荷側には5mA流れ込むことになる。 スマホもiphoneも直流が外の流れ出す回路が主流だ。たまたま非力すぎるので真空管ラジオから煙は上がらないが、真空管にしてみれば「まてまて、それは止めてくれ」状態ではある。
「iphone⇒真空管ラジオの外部入力」と結線してしまう場合、ラジオ側の初段球(3極管)のグリッドに5mAが流れても不思議ではない。まだ実測したことがないので近々にトライしてみよう。う~ん、電圧増幅の3極管グリッド電流を5mA流してよいのかどうか? スマホは非力すぎて100mWの半分もでないことも分かってきた。
真空管の動作説明をよく読めば、グリッド電流5mAが流れることの事の良し悪しが理解できると想う。
2,インピーダンス整合は、「昇圧トランス」あるいは「ヘッドアンプ」による。MCカートリッジのようにインピダンスが数十オームのものを昇圧させることはaudio系では普通である。「mc カートリッジ ヘッドアンプ」で検索すると回路は多数あるので自作は難しくない。
また、「1000円程度で手に入る周波数特性が良好な小型トランスは残念ながら市場に無い」。ST-14などは低域がスカスカ。特性を測らずとも音出してすぐ判る。
真空管用出力トランスとして売られている1000円クラス(国産)のものは、共振点のような音圧ピーク点が低域にあり10dB近くもちあがっている。これをフラットな特性ぽくゴマして鳴らすことが、自作波には求められている。
数千円出費して特性が良いものを入手することを推奨する。そのトランスがラジオ内に格納できるかどうかも検討する必要がある。磁束漏れを拾うpick upに成らぬように留意することは当然のこと。「音質に目を瞑りトランジスタ用トランスを使う」ことは至極アマチュア的である。オイラはトランジスタ用小型トランス方式はお薦めしない。
上記2通りの対応策があるが、選択権は己にあるので熟慮するように。
3. これは真空管ラジオの常識だが、出力トランスの1次側にコンデンサーが付いている。この理由は、ラジオ工作者ならば知っているので改めては記さない。3極管のプレートの100pFも音域特性に結構効いている。
このコンデンサーのお陰で4kHzや8kHzなど高域ではラジオの出力特性がかなり垂れ下がっている。また隣接放送波の耳障りなシャリシャリ音を減らすためにもラジオでは、AF部で積極的にHi-cutにし、通信向けの音にする。 audio系の音域特性とは全く異なる。
測れば一目瞭然だが、測定器なしで外部入力で鳴らせば高域の伸びがないのですぐに判る。高域の垂れに無頓着ならば、真空管ラジオで外部入力を鳴らせばよいだろう。大半の電気工作者はHi-cutの通信向けの音よりhi-fiを好むと想う。
「SP端から、音が出れば満足」の水準で支障なければ真空管ラジオの高域垂れ特性に依存して、音を楽しむこともある。
音が判るお方は、外部入力を真空管で楽しむ為にラジオでなく真空管アンプに移行していると想う。
◇「スマホ⇒真空管ラジオ」のように接続できる回路を基板化した。
チープなトランスは使っていないので周波数特性は良好だ.基板(kit)が必要ならここに問い合わせのこと。
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まあ、オイラ的にはラジオとaudioでは音域特性の設計思想が異なるゆえ、目的に合うもので音を楽しむが王道だ。
「ラジオでは、あえて高音伸びないように工夫がされている」(通信向けの音)と繰り返し申し上げておく。
音の聞き分けができるならば、真空管ラジオの外部入力で音を楽しむことは困難なことに気つくと想うが、近年は聞き分けが出来ないuserが多いらしい。
1月3日追記
実験をした。続きます。
5月27日追記
ipod等のdirect drive speakersで、電流が次段に流れ込む機器に接続する方法はこれだろう。
スマホから入力してみた。普通に鳴るよ。これでOKのようだ。
YouTube: ST管スーパーに、スマホ専用入力回路(aux)。トーンコントロール付き。
ipod 系は100mWも出ないようだ。えっと想うほどドライブパワーがないことも判ってきた。非力すぎる。
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昔に手を加えたラジオを治している。
ダイオードの倍電圧検波は止めて、6AV6の検波にした。2極部が二つあるので、一つはAVC.他方は信号ラインと独立させる。
2nd IFのSG電圧の掛け方も換えた。
SPの音圧が出ないので、取り付くものを探している。
アルコニアと表記があるので、このまま使うしかないかな??
雪が舞って今日は寒い。
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掲示版で話題になっていた。
オイラの知っている情報はそこに上げておいた。
①Pre-emphasisは、以前から米国siteにあります。世界標準かどうかは判りかねます。
national radio systems committees (略NRSC)の
http://www.nrscstandards.org/SG/NRSC-1-B.pdf とかにあります。
ここも参考にどうぞ。
上の特性表を見ると 「ラジオのAF部で補正」することは必要だろうな。
「どうやって補正するか?」はNHK発行の本に記述がある。
まずは本を手に入れることをお薦めする。
②日本国内でのAM方法のエンファシスはARIB(電波産業会)でも制定していないようです。公開資料からは見つけられませんでした。
ここに情報あり。
上のサイトにありますように、放送局(免許局)ごとの任意になっているようです。日本放送では1982年から実施のようです。
「オプチモードAM」で多々情報あります。
これも参考に。
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放送局の音声処理を担当されているプロの方々からのエンファシス技術情報がもう少しあると、中身が深まるのですが、、、。送り手が音に脚色しているので、詳細な情報を探すのは困難ですね。
★元々、家電メーカーがラジオからの音に対して設計思想が不足している故に、高域が垂れた音になっています。 データからもそれは裏づけされています。
音の送り手が、なるべく良い音(高域がフラットな音)でリスナーに聞いてもらいたいことから、80年代からエンファシスが採用されていますね。
★ さて、IFTの帯域制限を受けない高1ラジオでも、高音側は垂下り曲線ですね。これはご存じのように検波管の負荷側(+B)に 100PF程度のコンデンサーで、高周波~可聴高域を減衰させる回路になっているからですね。 音の高域に影響を与えない数値として、浅学諸兄の計算では 50PFが推奨されています。 私は通常47PFにして、高域垂を少なくしています。「配置と検波管」によっては、コンデンサーが無くても支障ない場合も あります。
アンテナから入った信号が音域特性の凸凹無く真空管ラジオのスピーカーから出てくれば良いのですが、難しい要因が下記のように幾つかありますね。(スピーカー音圧の凸凹まで言及するとラジオ向けの安価タイプは全く使えないことになるので、考慮から外します。)
1,IFTの特性
2,検波負荷差によるIFTのQの低下の違い。
6H6などの専用検波管と複合管6SQ7では「吊るされたIFT」のQに差が発生しますし、検波能率も10%強違うので、検波できないIF成分の大きさに差が発生します。詳細は古い本にありました。
Qが低い方がフラットに近いので、Hi-Fiを目指す先学諸兄はQを下げるように推奨されていますね。同調回路すべてで低いQが推奨されています。
3,検波段のLPFの定数差による高域垂れの差
4,出力トランスの特性差。これがかなり曲者。
などの要因で凸凹の無い音で鳴らすのは難しいですね。ラジオ工作派なら、それでも凸凹少ない音にしたいと思うのが当然です。
audioのように、鉄を高周波焼き入れできる周波数(20kHzで焼入れok)までフラット特性追求するほどは必要ないですが、3kHzまではなるべくフラットにしたいですね。そう思いつつ自作しています。
任意の周波数で、ハイ・インピーダンスにして特性を持ち上げる工夫は、真空管ラジオでも使われていましたし、NHK発行の古本にも記載がありますね。先達の工夫を反映しつつ、自作ラジオ造りしてます。
ラジオ工作派でも「己の耳」を鍛えることは大切なので、JBLのEVEREST DD66000などで音を聴くようにしています。
真空管ラジオの音に注意して自作するラジオ工作派は至って少数だ。ラジオ修理にしても残留ノイズに注目して修理するサイトを幾つご存知ですか?
残留ノイズや音色に注目しないなら、「自称ラジオ工作派」に成り下がってしまうだろな。
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「ラジオのノイズ」考。
耳で聞いて文字で表現すると「ノイズ」の表記になってしまうが、
①ブーンと聴こえてくるのは、電源100vの50ヘルツ あるいは60ヘルツの交流分が聴こえてくる。全波整流していると、倍数の100或いは120ヘルツで聴こえてくるのは、皆様がご存知の通り。
さて、SP端子にオシロとVTVMを接続し、真空管ラジオのVRを絞り、周波数ツマミを触って受信周波数を変化させてみよう。 周波数変化に伴ないオシロ上での波形の大きさが変わることが体験できる。VTVMの値の変化をメモしよう。
VRを絞っているのに、何故信号の変化具合がオシロで判るのか?
ラジオはRF部を持っているので、VRを絞ってもRF部信号がコールドから入ってくることはオシロを眺めていれば誰でも判るほどの基本だ。電子はマイナスからプラスへ流れることは中学物理で教わってきたね。
②オシロを眺めていると、「RF部の漏れなのか?」は上記のように判断できる。
真空管によっては、オーバーシュート波形(オシロ上)が出る球もある。この場合はその球を交換する。
③電源回路の平滑回路の段数が不足かどうかは、+Bのリップルをオシロで見る。20mVくらいのリップルならば平滑回路の段数は足りている。 5mVまで下げれば good.
コンデンサーの容量よりも、段数の効果があることは先達が発表された表を見れば理解できる。
ST管IF2段スーパーでの波形を参考にUPしておこう。
6Z-DH3Aの1番ピンは接地する。理由はここにある。
間違っても6Z-DH3Aの6番ピンを接地したり、 平滑回路の接地側引き回しをしくじらないこと。修理済み品(ST管、ミニチュア管)をYAHOOで見かけるが、かなりの割合で配線が間違っている。
メーカー製ラジオ(ST管、ミニチュア管)では、だいたい平滑回路の接地側が下手。その結果ブーン音が強い。真空管ラジオ(ST管、ミニチュア管)を手に入れたら、まずは配線と接地ピン番号を疑うことからのスタートをお薦めする。
「330+330+330Ω」の3段で、だいたいこの程度になる。計990Ω。1目盛りで20mVゆえに、レンジで5~6mV程度だ。1KΩの1段より格段に良い。
+Bの5~6mVは出力トランスのOUT側で「幾つの数字になるか?」は、中学生算数の範囲だ。
その計算が出来たなら、+Bのリップルが200mVの場合は、どうだろう?
④まれに3端子レギュレーターを採用した製作例があるが、それが起因になるノイズ(電波)はすでに ご紹介した通りだ。
オシロを眺めて ノイズ対策されることをお薦めする。
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菊水 テストループ SA100.
JIS C6102-1998準拠。
菊水さんから写真はお借りした。
先日、ラジオ調整の基本としてテストループで電波を飛ばすことを記した。
バーアンテナで受信するラジオのために、テストループのインダクタンスもJISで定められている。JISの文面にあるようにトランジスタラジオ調整ではmustの設備になる。これを所有するのが、プロ。
家電メーカーでは、JISに準拠してラジオ調整を行なう。オイラも使ってきた。
修理業務の未経験者は、テストループの存在そのものを知らないね。
テストループを用いてラジオ調整することができるのは、国内では4人もいないようだ。ラジオ整備品を出品する大多数は測定器が無いようだね。文面がそうなっている。 修理する側の技術水準がだんだんと低くなっているので、修理済み品を入手するときは慎重に。ヘタレ品を掴むのはご自由に。
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オイラのは目黒のテストループ。磁気アンテナでのラジオ調整用にJISで定めている道具。
前回は、IF球を抜いても発振していたラジオでした。
1st AFは1番PINがg1の6AV6だったので、g1が「IF球のPIN5」から遠くなる配置の球に換えた。
これによりIF球を抜いた状態だと発振しなくなった。 1st AF球は6AN4にした。
上の写真のように、4~5mm距離を稼いだことで改善した。 ラジオの実装は奥が深い。
AVCラインも定数の抵抗(1MΩ)を上流に持っていくと信号が回って発振しやすいので、IFTに近づけないほうが良い。
★今回は、2nd IFの負荷ライン(+Bライン)から、IFTの1次側に信号が戻っていたので、しっかり帰還発振していた。
ドロッパー抵抗(1.5KΩ)の下流端にケミコンを付け忘れたのが原因。
上の写真のようにケミコンをつけた。
テストループで調整中。
VRを絞ってのSP端でのVTVM値は0.3mVを割っている。
出来が良すぎるほど残留ノイズが小さい。 OUTトランスは20K:8なので小さくでてはいる。
IFTの伝達能率が想いより悪く、IF球は6BA6の2段になった。
今回は、ダイオードの倍電圧検波。 複合管(6AV6等)だとIFのモレが大きくてくるしそうな気配だったので、ダイオード検波。
ようやく無事に鳴った。
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以上、メンテナンス(改造製作??)でした。
続きです。
このSITEを訪れる方は、オイラよりも製作経験が豊富だと想う。
オイラは不器用でお馬鹿ゆえ、試行錯誤が多いのだ。
元々のOSCコイルはボロボロだったので換えた。
IFT調整してもゲインがいつもより15dBほど足らない。
おまけに発振気味だ。
+Bは205Vにした。 6BE6のSG電圧は102V。
6BE6には印加適正電圧があることは昔の記事にあるので参照されたし。
IF球のピン向きがもともとよくないので、 剥がして取り付け孔をドリルで開けなおした。
上の写真のように「1st IFT⇒6BD6」の白線は短くなっている。
6AV6の検波までの信号線が長かったので、今回はダイオードの倍電圧検波にした。
IFTをあわせ中。
+Bを225V⇒205Vに下げたらIFが455に成ってきた。コアの入り具合も入手時とほぼ同じなので、この位の電圧で使っていたようだ。
耳も普通になってきた。VRをMAXにすると検波しきれないRF成分が回って発振するので、少しIFゲインを下げることにしよう。
トラッキングは、テストループから信号を飛ばして行なう。
後は指針が折れているのを直すこと。
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ピンの向きはかなり重要。
配線も終わって、テスターで確認していたら
電源のONが出来なかった。
松下のVRをあけてSW側をみた。
幾度測ってもONしない。かちゃかちゃと切り替えててもonしない。
まあ使えないな。
塗布カーボンに筋がくっきり。
オイラが若い頃世話になっていた会社でも、この松下ボリュームを造っていた。
所謂、松下の協力会社ってやつですな。
VRは新品に換装して延長させツマミをつけた。
ようやくスイッチON.
波形はでた。+Bは225V。 6BE6向けにはやや高いが取りあえずIFT具合の確認。
IFが447Khz近傍で感度peakになる。
iftのCを減らす必要がありそうだ。
OSCが生きていないようなので、明日はそれを確認してみる。
今宵は遅いので、もう寝ますね。
いやあ凄いですね。 戦後誰も成しえなかったことを実現させた総理ですね。
才能ありますね。 次はマイナス成長させると名が高まりますよ。
外務省の用意した原稿を読まずに、アドリブで「日本は戦う」と発言して ISの標的になることにも成功しました。報道されているように、外務省は、文字起しに苦労したそうですね。「戦う」の英文をどうするか?
先日も総理が野次を飛ばして、議長から注意されてましたが、動画見ました?
あまりにも下品ですな。紳士でない育ちが出てしまいました。
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主要部品を復活させ始めた。
このまま復活させても、1段IFのラジオ 或いは2段IFのラジオには成る。
造り慣れた6V球ラジオに成る。
いっそ、トランスレスに換えてしまったほうが良いのか?
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つづく
6SQ7ラジオもまずまずの音なので、エージング中。
今も放射能は漏れていて、まいにち空からセシウムが落ちてくる。
この1月末に集計された日本政府発表のこれをみると、住んで良い処と駄目な処がわかる。
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今日は、これ。
「聴き慣れないメーカーだなあ、、。」と想いつつ入手した。
IFTは性能のSTAR製。
ケース底には、このシール。
電源トランスはREX。
そうか、自作品だったのか、、。 と、お馬鹿なオイラでも判った。
SPEAKERにはBELLの文字。 made in U.S.A
球構成は
6BE6⇒6BA6⇒6AV6⇒6AQ5⇒5M-K9
電源トランスとOUTトランスがとても近いので、ブーン音は2mV程度は覚悟。
まあトランスレスよりはマシだとは想うが、、。
目先は汚れ落とし。
ミニチュアのソケットも交換できそうだ。
メッキ屋さんに、酸洗い+メッキで頼むとこのサイズなら2500円くらい。
今日はMAN POWERで磨いた。
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