ケンプロ KP-12(RFスピーチプロセッサー)の 不動品を入手してみた。
*******************************
昨年11月にケンプロ(トヨムラ)のKP-12についてふれた。回路構成からみるとリミッターでなく ダイオードクリッパーである。
大別して下記のように違う。
KP-12 ⇒オールトランジスタ?、クリッパーはダイオード、 OUTのBMは1N60を4本
KP-12A⇒東芝製IC+東芝製トランジスタ。 BMにはIC.
オイラより目上の方々ならばご存知の内容になるので、読み飛ばしていただいてOKだ。
◇下写真は1977年のハムジャーナルの広告。KP-12の価格が載っている。1975年には市場にあったと想うが、、。
◇IC化されたKP-12Aは、1981年には市場にあったと想うが、、。
昔の記憶を引っ張りだしてきた処で、
◇中身だ。 フィルターのシリアル番号がとても若いので、このKP-12は初回ロット品なのか?
上写真のように、マイラーのジャケットが半ばまで割れている。クリッピングダイオードが2個見える。
◇ツマミのネジ穴位置に比べてVR軸長が不足。KP-12Aの初期も同じだった記憶。
◇穴加工のリーマー痕が無い。 往時はバイト仕上げなのか?
◇まとめ
オールトランジスタ構成は矢張り凄い。 2017年夏に手持ちのトランジスタでギルバートセルを真似ても加算しかできなかったので、乗算させるには色々と細かいポイントがあるだろうと想う。
概ね42~43年前の基板を見れたことは収穫だろう。
クリッパーとリミッターは設計思想も違うし、回路もおおきく違う。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「クリスタルフィルターを使うRFスピーチプロセッサー」は自作用基板を2020年3月10日から領布中。
今風なデバイスを使った。KP-12Aより小信号入力で作動するが、味付けはお好みでお願いします。
Xtal filterはサトー電気で扱い中。webで定価わかります。
YouTube: RFスピーチプロセッサーの試作中:リミッターTA7061の確認
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
さて、my基板のmic-comp(ta211s)をご紹介しておこう。 5dBほどのcomp状態。違和感なく聴こえていると想う。
YouTube: MIC-COMP ,useing TA2011s
◇◇小入力時にはマイクコンプレッサーがONしないように設定できる「SSM2166」.所謂バックノイズ対策ができるすぐれたICだ。専用シャックを持たない方向きのICだ。
comp開始点(1.3mV入力)の80倍である100mV入力にも追従するので COMP量は34dB?
◇◇NNJM2783.
これもCOMP量は30dB以上取れる。データシートによると「時間遅れ」に対して最も優秀なIC.
自作派向けに mic-comp基板を領布中。
最近のコメント