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TX-1 真空管式 2球AMワイヤレス マイクキット 2号機(6BK7+6BE6) Feed

2017年11月 4日 (土)

スピーチプロセッサー 考。「KP-12等 クリッパー方式」 VS「自動ゲインコントロール方式」

Mk

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スタンバイビーの基板はこれ。アポロのような音になる。RK-112.

Rk1121

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前鳴りを追加したのがRK-133.

「前鳴り+後鳴り」スタンバイビー。

スタンバイビー :前鳴り 確認
YouTube: スタンバイビー :前鳴り 確認

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スピーチプロセッサー、マイクコンプレッサー等で呼称されているが、商品登録上から呼称が派生しているのもあるので、大まかに整理してみる。通信向け限定で考える。

業務用では過変調による電波質低下を防ぐことが主眼とされている。AM/FM放送では音声周波数を帯域ごとに分離して処理されている。察するに幾つかつの帯域に分けているらしい。amラジオ放送局では東芝、三菱が良いと聞く。 FMラジオ放送局では海外製品だけが使用されている。

ここではHAM RADIO向けに考察する。 プロ仕様との差異及び本内容を掘り下げたピークカット等の考察はここにて更新中

1,制御方式

①フィードバック式 :市販品のほぼ100%はこの方式。時間遅れの制御ゆえに応答時間の長短が話題になる。有名な放送局仕様品もこの方式。

②フィードフォアード式:自作記事として日本では1作例のみ公知されている。それはJA1BLV氏の寄稿によるham journal誌。オイラもここで実験済み。リードタイムは概ね確定した。

      他者の手による自称フィードフォアード式の記事はCQ誌に記載あるが、作品中ダイオードの時間遅れの考察もなく奇怪だ。

2,圧縮方式

①出力上限有方式 :ダイオードリミッターにみられるように上限あり。

   Ⅰ、ダイオードによるリミッター  ⇒クリップ波形の除去をどうするのか?

  Ⅱ、自動ゲインコントロール   ⇒綺麗な波形で上限制限できるicが多い。SL6270,SSM2215,SM2166、NJ2783.

②出力上限無方式 :コンパイダーIC採用では上限なし。過変調を防止できないので通信向けではない。また現瞬間流通しているコンパンダーICはSN50~60dB(SPEC上)と見事に低いので、コンパンダー方式であればOP-AMPで構成する必要がある。

 

3,処理周波数

①AF :プロ仕様はこれ。

②RF  :ケンプロKP-12等。国産機初ではFL-101に搭載された。これを見て後発のトリオが頑張ったことは有名。

4、使用デバイス

①プロ仕様品は、 オペアンプで構成。 専用ICは不使用。

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アマチュア無線局向けにコンプレッサーの基本を解説した書として、「1976-11 臨時増刊」は読んでおくべきだ。詳細に書かれており後続でもこれを超えるものはないだろう。455メカフィルタでのARA回路も紹介されている。

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一番左の(A)が望まれるSSB波形。 右に行くほど質が劣る。

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SSBではこの程度の波形が要求される。

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実際に製作するにあたり回路参考として、スピーチプロセッサーの製作記事の掲載本(入手しやすい)として、以下2冊は持っていたほうがよいだろう。

左のは「JA7SSB氏製作のハーモニックスピーチプロセッサー」の記事があり、これが日本で初めてのエンベロープ成分を考慮した製作記事だ。刺激を受けて高校の先輩に頼んでプリント基板製作会社にプリント基板を3枚興してもらい、その内1枚でオイラも自作した。往時は大町市内に1社・松川村に1社、計2社のプリント基板製作会社が大町・北安曇があった。エルナーが元気だった頃のお話。

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FL-101のスピーチプロセッサーは別途、紹介記事がある。

①クリッパー方式

クリッパー方式は真空管全盛期でも充分に採用されており、「2極管をつかったクリッパー(制限増幅器でない方式)搭載したAM送信機製作記事」はCQ誌に掲載ある。AFでのクリッパー製作は簡単なので、現代風には「トランジスタ2個+ダイオード2個」で自作できる。音声500Hzの2次・3次・4次・5次の歪はSSBの音声帯域内にしっかりと残る。正確に述べると帯域内歪の除去方法(簡便)はない。 音声周波数の歪除去に サンスイ等の小型トランスを用いると心持改善される。

ケンプロのKP-12はこのクリッピング方式をRFで行なっている。ダイオードでクリップさせているので、スピーチプロセッサーでは無く 「RFクリッパー」だろうと、、。広告には「クリッピング開始入力は2mVrms以下」と明示されている。

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KP-12は上記のように24,000円だった。クリッパーなので波形は綺麗ではない。副次の歪も発生する。高次歪は水晶フィルターで遮断する方式。群遅延特性を考慮するとフィルターレスのRFタイプに軍配があがる。

「入力0.02mVあたりからの特性が載っているが、この微小をどうやって測ったのか?」ってがオイラの興味。

「ハム局アクセサリー製作」には、AFクリッパーの製作が載っている。高次歪はAFのLPFで減衰させる。このAF方式では500Hz等の低めの音声信号の2次、3次歪等は音声帯域内に残り無線機を通じて放出される。

積極的に歪んで使う前提ゆえに音質を気にしてはダメだ。 音声帯域内の残った「高次歪み」プラス「歪んだやや耳障りな音質」によってパイルUPを抜け出すのも手立ての一つである。

KP-12はダイオード利用であったが、後継種KP-12Aでは、FM-IFリミッター用ICで作動させている。

自動ゲインコントロール方式

放送局においては、 クリッパー方式でなく、「自動ゲインコントロール方式」が採用されていた。 おそらく現行もそのままだと想う。 幾つかのメーカー製品がWEB上でも見つかる。値段もわかるんじゃないかな? 。放送局向けのプロ製品は簡単には検索で見つからない。

メーカー製品の心臓部中身がトランジスタ構成とは思えないので、量産型ICが載っているだろう。その量産型ICの型式を探るのも手立ての一つだ。市場が狭いので10万個とか50万個のIC製造で終わりのようにも思う。 業界では制限増幅器とよばれ、応答時間が数ms程度で設定されているようだ。 その辺りは放送局の音声担当プロにお聴きするのが正しい。放送局と云えば東芝のテレトリーだ。FM局では日本製はマイナーだと某放送局の役員から直聴きした。

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 以下、9作例 マイクコンプレッサー(自動ゲインコントロール式)とスピーチプロセッサーを自作した。皆、KP-12同様に2mV入力以下でCOMP開始する。COMP開始点より大きな入力はすべてCOMPされるので、計測上COMP100%も可能だ。 程よく「上手な使い方」でお願いします。

 お薦めとして、ジャパーンと叫びたい方にはSSM2165、SSM2166。落ち着いた大人向けにはAN829。半田つけ初心者向にはTA2011.

製作順に

①SSM2166(アナログデバイス)  基板キット。 2017年10月  製作記事

comp開始点(1.3mV入力)の80倍である100mV入力にも追従するので COMP量は34dB?

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②NJM2783(JRC)  2018年3月25日 製作 

秋月でMJM2753を扱い出したのは2019年10月29日。 オイラの基板を入手したおっさんが泣きついて取り扱うようになった。以後製作記事が急増した。

これもCOMP量は30dB以上取れる。データシートによると「時間遅れ」に対してまあ平均的なIC.

SSM2165,SSM2166が最高速で応答するので、 njm2783はその性能にまで到達していない。

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③TA2011S(東芝)  2018年3月29日  製作

DIP7なので最も半田しやすいし、最も廉価だ。

WEB上で云われるほどは悪くない。おそらく時定数を的確に選べないことをICのせいにしている可能性が強い。 動画のように違和感を感じ難い。概ね5dBほどCOMP動作させたのがこの動画。

MIC-COMP ,useing TA2011s
YouTube: MIC-COMP ,useing TA2011s

COMP量は30dB以上とれる。

④ 軍用IC   [voice operated gain adjusting device]の SL6270.

英国海軍での実績評価が高い SL6270。 軍用で開発され現在も入手しやすいICだ。

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性能は優秀。

⑤ スピーチプロセッサ : AF。 RK-47

日米英のamature radio でスピーチプロセッサと呼ばれるが、回路はactive clipperそのもの。ダイオードリミッター。

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制御回路レスにて 応答時間はデバイス性能に依存し現行ICでは1μ秒と高速だ。clipperなのでcomp動作はしない。

⑥ AN829  RK-56

非常に良い。 自然な感じでCOMPする。

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mic-comp    using an829,panasonic
YouTube: mic-comp using an829,panasonic

⑦ 

 RF式スピーチプロセッサー。製作記事はこれ

KP-12Aと同様にTA7061でプロセッシングさせている。KENPROよりも小信号から作動する。

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RFスピーチプロセッサーの試作中:COMP具合の確認
YouTube: RFスピーチプロセッサーの試作中:COMP具合の確認

基板ナンバー RK-84。

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RFスピーチプロセッサー:自作の音。

基板はサトー電気にて。RK-95

rf speech processor. using ta7061. filter-less
YouTube: rf speech processor. using ta7061. filter-less

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上述RK-95をKENPRO KP-12に置換してみた。

Rf  speech processor:   kp-12 is  rebuilt .  one make p.c.b
YouTube: Rf speech processor: kp-12 is rebuilt . one make p.c.b

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AF スピーチプロセッサー。RK-110

AFでリミッターICを使ったもの。 初心者向け。

TDA1054.

抑え込みは優秀。 テレコICであるがTA2011より優れている。COMP上限は30dBほど。

tda1054  today state.
YouTube: tda1054 today state.

アタックタイムが非常に優秀なSSM2165. DIP品なのでSSM2166に比べて自作しやすい。

COMP上限は30dBほど。NJM2783の応答遅れが判る方向け。

DIY :mic-comp using SSM2165
YouTube: DIY :mic-comp using SSM2165

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2016年11月 3日 (木)

「ラジオのノイズ」考

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「ラジオのノイズ」考。

耳で聞いて文字で表現すると「ノイズ」の表記になってしまうが、

ブーンと聴こえてくるのは、電源100vの50ヘルツ あるいは60ヘルツの交流分が聴こえてくる。全波整流していると、倍数の100或いは120ヘルツで聴こえてくるのは、皆様がご存知の通り。

さて、SP端子にオシロとVTVMを接続し、真空管ラジオのVRを絞り、周波数ツマミを触って受信周波数を変化させてみよう。 周波数変化に伴ないオシロ上での波形の大きさが変わることが体験できる。VTVMの値の変化をメモしよう。

VRを絞っているのに、何故信号の変化具合がオシロで判るのか?

ラジオはRF部を持っているので、VRを絞ってもRF部信号がコールドから入ってくることはオシロを眺めていれば誰でも判るほどの基本だ。電子はマイナスからプラスへ流れることは中学物理で教わってきたね。

オシロを眺めていると、「RF部の漏れなのか?」は上記のように判断できる。

  真空管によっては、オーバーシュート波形(オシロ上)が出る球もある。この場合はその球を交換する。

電源回路の平滑回路の段数が不足かどうかは、+Bのリップルをオシロで見る。20mVくらいのリップルならば平滑回路の段数は足りている。 5mVまで下げれば good.

コンデンサーの容量よりも、段数の効果があることは先達が発表された表を見れば理解できる。

ST管IF2段スーパーでの波形を参考にUPしておこう。

6Z-DH3Aの1番ピンは接地する。理由はここにある

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間違っても6Z-DH3Aの6番ピンを接地したり、 平滑回路の接地側引き回しをしくじらないこと。修理済み品(ST管、ミニチュア管)をYAHOOで見かけるが、かなりの割合で配線が間違っている。

メーカー製ラジオ(ST管、ミニチュア管)では、だいたい平滑回路の接地側が下手。その結果ブーン音が強い。真空管ラジオ(ST管、ミニチュア管)を手に入れたら、まずは配線と接地ピン番号を疑うことからのスタートをお薦めする。

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  「330+330+330Ω」の3段で、だいたいこの程度になる。計990Ω。1目盛りで20mVゆえに、レンジで5~6mV程度だ。1KΩの1段より格段に良い。

+Bの5~6mVは出力トランスのOUT側で「幾つの数字になるか?」は、中学生算数の範囲だ。

その計算が出来たなら、+Bのリップルが200mVの場合は、どうだろう?

まれに3端子レギュレーターを採用した製作例があるが、それが起因になるノイズ(電波)はすでに ご紹介した通りだ

オシロを眺めて ノイズ対策されることをお薦めする。

2016年1月31日 (日)

エーユーエックス端子  TONE  AUX alternate switch

AUX端子を「エーユーエックス」端子と読むのが主流になってきているようだ。

上記ルールのように、アルファベット直読みならば、

TONEを「トネ」或いは「テーオーエヌイー」と呼んでいるはず。

「テーオーエヌイー」

でヒットしてこないが、 TONEは中学生の英語水準だからか、、。

auxをエーユーエックスと呼んでいる方は、

ぜひ同じ呼称ルールに基づいて「TONE⇒テーオーエヌイー」と呼ぶようにお願いします。 

お馬鹿なオイラは、 AUXはオックスとしか読めない。

alternate switchをアルテネートスイッチと読むと御里が知れる.

オルタネート‐スイッチと読むように。

間違って読みblogに上げていると「御馬鹿宣言」している状態だ。

オイラのように不器用、御馬鹿宣言している仲間かな?

まあ、オイラが世話になっている会社では、基準点を「origin」でなく 「base hole」と表記させるからね。そのルールに従うとbase ballは「基準球」になるね。

エーユーエックス端子と呼称する貴方に、問う。

CATをどう呼称します?

CATをシーエーテと呼んでこそ呼称ルールが一致します。

一つの頭脳にルール2通りは無理ですよ。

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12月29日朝追記

youtubeに 「aux meaning」があった。


YouTube: Aux Meaning

ポピュラーな読み順に発声していると想うが、

英語圏の方は、「△△」と読むようだ。

仕事で米国人と接触した折には、「エーユーエックス」とは呼称していなかったナ。

AUX (for AUXiliary)


YouTube: EOB Meaning

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国の調査では、

高3対象の英語力調査公表

 7~9割が中学卒業レベル以下

とのことでまともな力を有するのは2割り前後らしい。

そりゃ、基準点をbase holl と呼ぶわな。

auxは読めないし発音できないわけだ。 

そもそも中学卒業レベル以下ってのは、中学1年生レベルなのか? そんれより低いのか?

2013年2月16日 (土)

TX-1 真空管2球式AMワイヤレスマイクキット2号機 回路図(6N2P+6BE6) その4

ガソリンが毎週、毎週値上がりしてますね。

他国での油田開発に、「日本政府がGOサインを出さないと、民間企業が海外で着手できない歴史が日本にある」ことは皆さんがご存知の通りです。

つい最近もラジオでドラマぽく流れてましたがね。

オイラの記憶では、誰かがこのことについて本を出版していた記憶が残ってます。

「円高でウハウハ」

「円安で値上げでウハウハ」になる訳は、学校の社会科で習うはずですがね、、、。

まあ、ロシアのプーチン氏が日本を誉めてますね。

「世界で唯一の成功した社会主義国家」と、、。。。

オイラより年配の方は、この程度のことは耳目されているはずですね。

OVER SEAから見れば、日本はそういう国なのでしょうね。

最近、亡くなられた評論家の方も 同様の事を申されていましたね。

そうそう、シロアリとは名言でしたね。

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忘れていましたが、回路図UPします。ごく普通です。

発振のきっかけ用コンデンサーの容量は、オシロで発振波形を見ながら決定してください。

★ポイントは「双3極管のIpが3mAは流せる」ように、抵抗を調整します。

用いる球種でIpがすこしバラツキますので、図中の数値はあくまでも目安です。

★FM帯ほどは、リップルに敏感でないので平滑回路の段数は軽くしてあります。

★電源トランスは大き目の方が、楽です。

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ええ、オイラはお馬鹿です。

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2013年2月15日 (金)

TX-1 真空管2球式AMワイヤレスマイクキット2号機(6BK7+6BE6) その3

双3極管に、6N2Pを入手してみた。

AMワイヤレスマイクの球を差し換えてみた.

まずは、6BK7でのマイクアンプのゲイン↓。58db位です。

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↓6N2Pでは、66dbほどですね。

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ロシア球の6N2Pの方が8db近く良いので、6n2pで定数を見直す予定です。

ヒーター電流と+Bが苦しいので、よさそうなポイントを探しますが、

アカンかったら電源トランスは、サイズUPさせます。

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2013,Feb,16追記

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↑平滑回路の抵抗値を見直ししました、

6BE6のバイアスは4.5V掛かるようになりました。SGも85V印加です。

ようやく、6BE6の平均的な動作点になりました。

6N2Pは良好です。3mAのIpにしました。変調もかなり良好。これはお薦めできるかな、、、。

回路図は、ここです。

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2013年2月10日 (日)

TX-1 真空管2球式AMワイヤレスマイクキット2号機(6BK7+6BE6) その2

今日は旧暦の、正月ですね。

皆さんがご存知のように、「ヒトの運気」は2月4日を境として変わりますが、

それゆえに節分と言われています。 天候の節だけの意味ではありませぬ。

ご年配の方々なら、知っているのが当たり前のことですね。

前から申しているように、オイラはお馬鹿ですね。

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球は6BK7+6BE6にしました。⇒その3では、6n2pに換えてみました。

真空管ワイヤレスマイクTX-1の2号機の続きです。

今日は発振させてみました。OSC球は、キットについてい6BE6です。

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↑上限

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↑下限

この位、可変できれば遊べそうですね。

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↑小型トランスに2球実装させていますので、

6BE6の「7番ピン⇔カソード」の電圧を測ると、1.7Vでした。

マイク入力を3mVと仮定すれば、1.7÷0.003=1706倍 増幅すれば足りそうですね。

デシBellですと、65dBになります。

デシベルが、「Bellさんに由来」ってことは皆さん知ってますよね。

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↑マイクアンプ部のゲインは58dbほどです。(計算より獲れてます)。マイクアンプ球は6BK7です。

少し足りませんね。

★電源トランスの容量制約があるので、

初段のIpは3~4mA

二段目のIpは4~5mA 位を狙います。

Ipをもっと絞ると音が細くなってしまいます。

流しすぎると大きめの音が入った時に、+Bが振られて変調がおかしくなります。(所謂△△変調になります)

このIpのさじ加減が、今回は必要です。

★+Bのリップル低減に、平滑回路のRを増やすと、取れる電流が減るので

塩梅をみてR値と段数をきめます。もう少しリップルを減らしたいですね。

680Ωの4段の方がよいような感じです。

★「真空管のIp加減」を学習するのに、丁度よい感じになりました。

(電源トランスをUPさせるのも、手立てのひとつです)

★双3極管なら、6AQ8,6BQ7,6BZ7,5670,5964,6J6,6DT8などがありますね。

手持ちの球を使ってください。12V球もOKですね。

「挿し換えて音色の違いを聞き比べる」 のも面白いですね。

★マイクはシールド効果が充分なものを使ってください。

★低周波発信器の信号ラインが、RFの信号を拾って、波形が乱れてます。

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↑左が真空管ラジオで受けた波形。

右がワイヤレスマイクへ入れた波形。

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↑テプラを貼って完成。LEDは、緑色に換えてあります。

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↑1号機も並べてパチリ。

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★長いアンテナだと飛びすぎますので、ご注意ください。

★電源トランスが少々暖かくなるので、トランスは1サイズ上の方が安全です。

★MP3やIPADと接続した場合、入力信号は100mV以上掛かりますので、

本機のマイクゲインだと2段目が入力過多になります。

マイクアンプ1段⇔2段間に抵抗でATTを構成してください。

★原型は、6BA6+6BE6ですので、バリミューの6BA6だと大きな音が入力されても出力はさほど跳ね上がりませんね。

本機は、双3極管でなく6AZ8の方が面白そうです。その3では、ロシア球の6N2Pにしてみました。

★BCは、Broad castの略ですね。

有名なBBCは、British Broadcasting Corporationですね。

BCの用語検索で、オイラのWEBに来る方が居られますので、念のために列記しました。

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↑ワイヤレスマイク群。記事はカテゴリーから入ってください。

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2013年2月 9日 (土)

TX-1 真空管2球式AMワイヤレスマイクキット2号機(6BK7+6BE6) その1

ラジオ工作の面白みのひとつに、ワイヤレスマイクの製作がありますね。

合法的に電波を遠くに飛ばすには、Amateur Radioがあります。

今回は、微小電波を放す「真空管式ワイヤレスマイク」の製作です。

ラジオ少年から領布されているBC帯の真空管式AM変調ワイヤレスマイク キットの2号機を製作してみました。 型式はTX-1です。

初段の球を換装してありますので、改造製作になります。

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↑キットの構成品です。

このキットをベースにします。

6BE6をスイングするのに、マイクゲインは、概ね70db必要になります。⇒参照記事

1号機は、トランジスタで補助させましたが、

この2号機は複合管1球で、なるべくマイクゲインを得るようにします。

「双3極管にするか?」「オイラが好きな6EH8にするか?」

これはかなり悩みましたね。

「トランスの容量が足りるか?」も気がかりです。

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↑7ピンソケットから9ピンソケットに換装します。

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追加でラグ板も取り付けます。

オイラは、スプリングワッシャーは使いません。

機械科で弾性係数を学んだ方なら、「ネジの締結」ってのがどのような応力状態かご存知ですね。

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↑周波数も少しは変化させた方も面白いと想って、ポリバリコンも急遽追加しました。

このダイアルはどこで手に入れたか?  、、、よく思い出せない。

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↑アース母線を張ります。

平滑回路は3段にしてみました。820Ω+33μFの3段です。

のちのち波形を見て、抵抗値は増やすかも知れません。

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↑いつものように、ディスチャージ用の抵抗も取り付けます。

ディスチャージ用は、低い値だと+Bが下がってしまうので、高い値にします。

雑誌のいろんな製作記事に値が載ってますね。オイラは500KΩ以上の値にしてます。

トランスからの線は、切り詰めません。⇒トランスを再利用できる可能性を残しておきます。

そろそろ球種を決めないと、先に進めません。

大雑把にゲイン計算すると

6EH8で45dbくらい、6BK7で50dbくらい取れそうです。

12v球だと もっとゲインが取れる球が幾つかあります。

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6.3vの双3極管に決めて、配線しました。

あとバリコン周りが残っています。

電源トランスの容量の制約があるので、 其々の球へのIpを巧く分配する必要があります。

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追加で用意するものは、

MTソケット、双3極管、CRを少々、ポリバリコン

今日は、「旧暦の年の瀬」ですね。

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