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1石+1 IC レフレックスラジオ Feed

2019年11月15日 (金)

1石+1 IC レフレックスラジオ : 自作ラジオ, RK-80.

・ラジオの感度は、「アンテナ ⇒ 検波段」までの増幅度で決まる。 SN良い増幅は必須である。「真空管ラジオSPから出てくるノイズ量が増えたので感度がUPした」と勘違いする大人が多いのも事実。R-390のように良い真空管ラジオはかなり静かだ。

・6石スーパーでは 3段半導体構成で45~65dBほど信号増幅して検波段に引き継ぐ。LA1600等ラジオICではシリコン上で生成された抵抗を負荷にしている。(LC負荷に比べてノイズ高になる弱点あり)

・レフレックスラジオでは 1段半導体構成で20dBほど信号増幅して検波段に引き継ぐ。

ゆえにレフレックスラジオは6石スーパーより「アンテナ ⇒ 検波段」の増幅度が少ないので感度が劣る。しかし軽微再生を上掛けると感度10dBは向上する。

・もっとも抵抗起因のノイズについては、60~50年前は技術話題の中心であったが、近年は話題にしない。 そこを突くと幾つかのデバイス製品が困ることになるので、製造元としては沈黙するのが得策だ。

・トランジスタ1個での増幅度は概ね22~25dB程度。時折30dB超えの増幅度をもつものがある。その辺りはhfeで表現されている。

・超再生式検波では6石ラジオと同じ程度「アンテナ ⇒ 検波段」で増幅される。6石ラジオを超えることは無理だが、まあまあ互角。これは50MHzで実測できたし、非常に驚いている。超再生式検波のamトランシーバーも基板化済み。

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真空管のレフレックスラジオはそこそこ製作してきたので、トランジスタ式レフレックスラジオを造ってみた。

 基板ナンバー RK-80。  


YouTube: レフレックスラジオ 2sc1815+ta7368

この程度聴こえれば、よいように想う。 「トランジスタ1石+TA7368 」と簡単な構成。

①感度について

・バンドの上側では感度が下がる。この理由については80年前から広く知られている。近年はその理由を知らない大人も増加しているようだ。(技術の低下が加速しているようだ。)  NHKの基礎編に記述がある。 応用編だったか?

・誤「ストレートラジオでは受信周波数による感度差が出やすい」

 正 「ストレートラジオでは感度差が出る。その理由は日本放送協会印刷物(昭和25年)に活字になっている」

・「どの程度下がるのか?」について既存の印刷物には数値がない。推測するに、雑誌執筆者ですら計測してないようだ。 一応オイラは計測済みだ。 「基礎実験のまとめ」に記述した記憶だ。

②音域特性について

レフレックス部の負荷に, RFC 2mHが入っている回路が多い。 これはローパスフィルターの見本のような回路作動をする。つまり高い音が聞こえにくく、低域が強調された音になる。男性アナウンサーの声を聴くにはよいが、音楽が流れると「あれ??」って事に気つく。 

・出てくる音が低域側に偏らないように、トランジスタエミッターのバイパスコンの容量を減らし、「ダイオード⇒ベース間」のCを減らす。

③Q

感度はアンテナコイルの巻き数(インダクタンス)とのバランスがある。  その辺りを考慮すると上級向けになる。部品数が少ないが、やや技術を要する。 「バリコンとアンテナコイルとの総合Qが高くなるレイアウトにする」のもノウハウ。 コイルアンテナはLC共振しているのでその共振エネルギーが高くなるように配置するのが、ラジオ工作のノウハウ。

④負荷

・2mHだと高周波負荷としてはやや軽いので、10mHの2個直列にしてある。この方式が感度よくなる。

・低周波増幅時の負荷は、抵抗でなく「低周波用トランス」あるいは「チョーク」のこと。「抵抗負荷 ⇔ ST-30負荷」 では実測20dBほどST-30が良い。   チョークではpeak点があるのでそれが納得できないならば、音が小さくなるが抵抗負荷になる。

・ST-30の上流に抵抗を入れてあるのは、戦中からのノウハウ。インダクタンス負荷の上流に抵抗を入れるとインダクタンスを通り抜ける信号もそこで止まる。結果、次段へ効率よく信号が引き渡される。超再生検波回路では常識になっているしCQ誌にもその辺りの実験レポートが存在している。

・可能であれば「ヒト可聴領域で効率の良いチョークを探す」のをお薦めする。

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ゲイン可変はR1値で行なう。 微妙に帰還させると動画のような感度になる。 厳密に云うと帰還発振状態を非常に軽く使っている。 音だけでは軽微発振とはわかり難い。

回路は「回路図」項にPDF上げておく。 レフレックス部は、通常見かける回路でなくややトリッキーになっている。2011年には公開済み。

050

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05

通算328作例。 RK-80.  領布中。サトー電気に基板あり。部品表もそこにあった記憶。

・受信感度UPの為に、「RFC2段+ST30+R4 」 と 「R2 +C3」が今回路の特徴になる。

・バンド上側でほどほどの感度にするとバンド下側ではゲイン過多になるので、 よく聴く局にR1をあわせるのが良い。

・回路PDF  reflex.pdfをダウンロード

ゲイン過多だとトランジスタ作動がcut offに入るので、そこも注意。

Ans01

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ICがひとつでSP鳴るラジオ:サトー電気に基板あり.  RK-69


YouTube: one ic radio :ta7613 part 2

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トランジスタでスーパーラジオ。(AFはIC) :サトー電気に基板あり。RK-44.


YouTube: 小型自作ラジオ:RK-44。

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ICが2個で鳴るラジオ

RK-33.


YouTube: LA1600 mini radio with lm386

サトー電気に基板あり

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真空管単球のレフレックスラジオに 再生掛けした自作品。


YouTube: 「レフレックス+再生」式 単球ラジオ。

オイラは田舎のFA機械設計屋です。省力化(人減らし)の装置を設計してます。

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