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真空管式 FMラジオ (レシオ検波)  Feed

2017年8月15日 (火)

真空管FMラジオのIFにはシャープカットオフ or リモートカットオフ?。

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◇AM放送を受信する真空管ラジオでは、IF段にリモートカットオフ(セミリモートカットオフ)球が使われている。

オイラのような田舎ではラジオ電波がかなり弱いので、IF1段のラジオならばシャープカットオフ球を載せてもカットオフ点までラジオ信号が印加されない。

自作のIF2段ラジオでの検波出力を検波管直後でVTVMにて測ると、0.7Vで頭打ちになった。SSGから有線で信号を入れていくと0.7Vを超えられなかった。 この数値を元にAF初段(カソードバイアス)のバイアスは-1Vネライになっている。

◇FM受信回路のリミッターについて

P1010003

上記のように作動説明がされている。 詳細は古本を入手して精読することをお薦めする。 断片的な理解は避けたい。文末にあるが、シャープカットオフ球がmust。

◇有名な「TRIOのリアリステック」の回路。

日本国産初のFM受信機。

P1010005

上記のようにIF段は、すべてシャープカットオフ球。設計上これが正解。 

亜流として① リミッターだけシャープカットオフ  ②IF球すべて リモートカットオフ  の2通りがある。

真空管FMラジオでの検波方式。AFC。  真空管の等価雑音抵抗。 回路案0815。

Rrlk9

K9

Rgs

「真空管FMラジオ 自作」で検索すると、2014年の記事がhitする。

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マーカー基板ver2がまだshipping中で日本に上陸できていない。川崎税関に届いてもいない。

それでは少しFM検波回路について学習しておく。

1,ロックド・オシレーター検波

  昔にオイラ実験していた。web上ではどうもオイラぐらいらしい。半導体デバイスではこの検波方式は出来ないと想う。ラジオ自作派なら経験しておくべき方式。

2,レシオ検波

  今使おうとしている検波用IFTはこの検波方式

3,フォスター・シーレー検波

4,スロープ検波

と有名な方式がある。

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FM検波器は周波数変化に敏感な回路だから、AFCはかなり必要になる。松下電器では真空管FMラジオの上位機種にだけAFC採用されている。

AFCはリアクタンス管或いはバリキャップで行なう。簡便にはバリキャップだが、同調回路でのQが落ちる。今回は球数を考えるとバリキャップになりそうだ。

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真空管の等価雑音抵抗についても多少は考える必要がある。 家電メーカーが使っている球よりも等価雑音抵抗の小さい球がある。言わばFMのIF用として開発された球もある。

回路図案0815。 IF2段でリミッター回路を載せてみた。 IF3段だとリミッター回路はついているが、2段ではやや珍しい。

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AFCはまだ未検討。

消費電流は50mAだろう。トーンコントロールも入れた。AF段のバイアスは、-1V,-1V,-12V。

マジックアイへの接続は違うような気もするが、置いて見た。

表示部はLC7265。ここに情報がある。

 

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2017年8月14日 (月)

eagle cadで作図中。FM帯が聴こえる真空管ラジオ。検波は6AL5.

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T0n

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MW・SWの真空管ラジオは自作台数で総数100台を超えることができた。初期に比べると技術は上がったような気がする。2017年1月1日からでは17台まとまめることが出来た。ここ2ケ月はトーンコントロールをつけ、 Ipod等小型音響機器をソース源としてならせるよう「in-take amp内蔵」のラジオも幾台かまとまった。トーンコントロールを入れると同相にはなる。たとえば「TRIO AF-10」のようにAF5段で帰還発振する例を見聞きするが、「同相による帰還発振」はオイラとはいままで無縁だ。TRIOですら初期技術はその程度だった。

このin-take amp情報は、「技術の対価はタダ。情報の対価はタダ」と捕らえている方にはおそらく手には入らないだろう。回路は、「50年ほど昔からある公知のものに1点だけ工夫した」だけだ。手に入れる道筋は閉ざしてはいないので、入手は努力しだいだろう。

in-take ampを採用したことによりAF5段(AF-10と同じ)になるが、帰還発振はしない。外部入力からの信号はゲイン100dBの回路を通過しSPに至る。それでも残留ノイズは0.5mVより小さい。TRIOとの違いはレイアウトによる差だろう、、と。

◇さてLC7265表示器のこのモードでラジオを作ろう。

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回路を書き始めたところだ。 間違えてはいる。

AFCをつけるとAFC ON/OFF のズレ無しに合わせるのはけっこう手強い。

回路は往時の雑誌に多数あるが、検波は6AL5にしたい。トライアンプで3台修理経験、真空管FMチューナーで5台、真空管FMラジオで11台と FM帯ラジオでの経験はわずか20台ほどしかない。

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マジックアイは、往時FM帯でも6E5が使われていた。

例えば、このFU-1000では下の写真のようになる。

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FM帯専用の6AL7は希少だが、インジケータ部が小さい。この面積で2列バーだから凄い。

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FM帯のバリコン(小型)は、原先生の処にまだ在庫があるようだ。

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都合8球の構成になると想う。 AFC付きなら9球になる。トランス容量からは9球はキツイかな、、、、と。

年内にはまとめたい。IFTを2組しか持っていないので、作っても2台までだろう、、と。

真空管FMラジオの調整でもっととも難しいのは「終段IFTの調整」。通電して合わせて翌日通電するとズレている。これの繰り返しになるので、1週間はズレ傾向をみて合わせこむ。熱により真空管内部Cが微妙にシフトするのが理由だと想う。

MWのラジオでもIF455kcの揺らぎは確認できるので、自作派はそれに気ついていると想う。SSGの信号強弱によってもIFTの調整ネジ角度が違うことは知られていると想う。

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