平成以降は、ゼロバイアスで6Z-DH3Aを使う回路が主流になったようだ。
昭和9年、西暦1934年の刊行本 Radio Designer's Handbookでは zero biasとされておる。 つまりグリッドリークバイアス はいつから云われだしたのかが定まらずである。 このことは2020年9月30日のblog記事で公開済みだ。
「グリッドリークバイアスによる音の是非は日本の雑誌でも1950年代に論議された」とcosmosの親父さんが云うので、カソードバイアスとの音色差は存在する。 その証にカソードバイアスでのラジオ回路を 公開する。
「違いの判る男はカソードバイアスに移行し、違いの判らぬ者はゼロバイアスに残った」とみることもできる。 ハム音多々でも気にしない修理具合公開しているweb siteがあちこちに診れる。
おまけに、この検波回路は文中の名で呼ばれている。
形而上学的視野ではプレート検波との差分があるようだが、プレート検波にしか見えないオイラはお馬鹿らしい。
6Z-DH3Aは、ゼロバイアス動作なので歪領域の作動になる。 音色はそれなり。「この歪んだ音を豊かな音で聞こえる」と信じるのは本人の勝手だ。ハム音対策できない修理SITEが沢山あるので、修理を依頼する側は悩むだろうね。
SP端でのブーン音は聞こえてこない。 VRを絞ると音も絞れる。
6Z-DH3Aは、ゼロバイアス動作なので歪領域の作動になる。音はそれなり。動画中の最大音量は300mW前後。もちろん歪域での6Z-DH3A動作。 この音するアンプに外部入力を入れたい層もあるので、 耳が悪いんじゃないか? と思う。
・「6WC5ラジオではゼロバイアスが人気なので音量が絞れないのは当然です」。昭和23年には公開された既知事案。
・しかし普通の5球ラジオ回路に 抵抗1つ追加すると コールド側からの信号が弱くなり、VRと音が連動する。
・回路図は ここに公開済み。
PDFをDLのこと。
120台ぶりに、ゼロバイアスでラジオをまとめた。聞き分けのできる耳も持たないヒト向けだと 今日も痛感した。まあ往時の設計が「ラジオは、放送が聞こえれば由。 ハム音? 音色? そんなもんで、ゼニは稼げん」。メーカー製ラジオでもループアース採用もあるので、技術は高くない。
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RK-137: 電源基板利用のワンポイントアース
・6z-dh3aの1番ピンを接地。
・ヒータ配線は一筆書き。 トランスからのヒータ線はUZ-42に接続し、上流に 「渡り配線」。
・ 平滑回路のコールド側も一筆書き。
「通電して音が出る」ところまで前進した。
VR下流端の330オームが効いてくる世界。
感度面では「バーアンテナ VS ソレノイド 」では 20dB超えでバーアンテナが勝る。今回も取り付けたいが場所が???で思案中、
YouTube: 仮設 バーアンテナで受信してみた。コンサトーン。
少し配線をみているが、 カシメで固定されているソケットであるが、向きが180度ng,
カシメを飛ばしてネジ締結に変更。 線長が縮まった。
局発が+Bに重畳してオシロでも観測できるので、その低減に330オームとケミコン。
・6z-dh3aの1番ピンを接地。
・ヒータ配線は一筆書き。 トランスからのヒータ線は6z-p1に接続し、上流に 「渡り配線」。
・ 平滑回路のコールド側も一筆書き。
・VRを絞っても音がゼロにならない理由は、 「6Z-DH3A複合管をゼロバイスで使っているから」(古書に詳細あり)。 カソードバアイスに変更するとVR開度と音量と整合してくる. 「6WC5ラジオではゼロバイアスが人気なので音量が絞れないのは当然」
少し変わった配線にした。 これは雑誌にはない。「6Z-DH3Aをゼロバイアスで使っても音量ゼロまで絞れる工夫中」
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春日電機のソレノイドアンテナを新品で買うと 「シャーシから△△mmは離してね」と使い方の紙が入っている。(過去流通品だから。往時入っていた)。
明確にQが低下するので感度は悪化するが、そんなことに興味がない自作派が主流だったので、ナンセンスな部品配置が多い。(日本では昭和時代から技術はないぞ)
このラジオでは「推奨されていない使い方なので、どのくらい感度落ちするか???」。感度劣化は20dBか? 15dBか?
リフレッシュにあたり配線を剥がしている。6Z-DH3Aの接地PINは1番である。
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1番ピンを見るとヒーター6.3Vがきている。6番ピンが接地されておる。駄目じゃん。
3番ピンはVRからの戻りがきている。
5番ピンは接地されている。
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これは6D6部。
青い104は 6D6の3番ピンに接続されて、他端部は接地されている。
これは6WC5のSGに付くべきコンデンサー。 自励のOSC用コンデンサーがIF 初段の6D6についている。 実体配線図でも通常は6WC5に取り付いている。
ここまで トンチンカン配線だと 可哀そうだね。 ラジオが泣いているぞ。
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汚れは改善された。
「電源トランスを載せて整流はダイオードにしたいな」とみていたら、シールド線の使い方が駄目。
VRの外装を結線するとノイズがグンと増えるので、これは悪い見本。 測定器がありゃ目でみて判る内容なので、測定器ないんだろうね。
S/N良くしたいのであればVRのコールド側はダイレクトに6Z-DH3Aに連れていくこと。所謂、一点アースにすること。
現状は アースループになっている。
この出来のラジオを、「修理済みって信じてゲットした方に同情する」わ。
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次は 焼損状態で届いた電源トランスの交換
載せてみた。
付属のspとのクリアランスは20mm.
放熱・冷却を考えると 30mmはほしいのでspを探してる。。
先日upしたように焼損トランスで届いた「コンサトーン Z503 整備済」。
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手頃な大きさのトランスを見つけて入手した。12Fは使わない方向で検討中。
取付後の高さはニアリーイコール。17cmSPとの隙間が10mm取れるか?
4点穴開けでfitしそうだ。
ヒータートランスは手元にない記憶だが、調達できるようであれば12Fで整流。9$で調達できそうだ。
電源トランスの現況は この色艶。
+Bラインは鉄板際では生きていた。 「延長+ジャケット」化で先人が断したようだ。
5球スーパー用電源にしては小ぶりだ。 無理して熱くなっていた感もある。
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前の修理者は100V電線だけは交換してくれたようだ。
今回は赤錆を落としてみた。
ダフニーのスプレーで防錆処理する。
「CRC5-56は錆びるのか?」の実験経験があるが、漬けおき3日もすりゃ錆錆になる。しかし売れるんですね。 壷に騙される国民性なので真贋の見極めができないようだ。
防錆ではダフニーを超える商品はない。
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シャーシのIFTプレス穴が2mmほどおかしい。 これは手書き図面でも間違えようのない寸法だが、往時技術はその程度ってことなのか?
まずは電源トランスの生死確認をした。
12Fにつながる巻き線(5V)は死亡していた。+B(230V)も死亡中。 、、と不動のまま輸送されたようだ。
100Vラインと 6.3Vヒータは生きていた。
やや供給が苦しい状態を続けていくとほどよくこんがりになる部品です。突然炭化しない。
「前修理者の技能が無さすぎ? 手抜き??」。 ちゃらんぽらんですな。 住宅の手抜きは話題になるが、ラジオ修理の手抜きは不思議と話題にならない。
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IFTの機械体設計が子供の手による設計のようだ。この水準で飯が食えるおおらかな時代だったらしい。
対角での2点留めなので、ネジレには無防備。 結果ネジレて、ベースのベークライトにクラック生じている。
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取付の合う電源トランスを どうにかして入手しなきゃ前進しない。
見た目がよいラジオ。
を入手した。
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まず、接触中。 sp支持板はクラックが見れるがズリ落ちはまだしていない。spも3点留まっている。
スピーカーの金属部と 受電ランプが通電できる状態にあった。
電源投入すると煙とか匂いとかはするとは思う。
シャシーを取り出そうとしたら、ガラス板がスピーカーに当たって出てこない。(どうやって組み込んだのでしょうか?)
はい12Fへの電線が焦げた跡あります。どうしてですか? 私はまだ通電してません。
ニオイもあるんだよね。 通常はこんな匂いはしてこないが、部屋丸ごとニオイに占有された。さて何があったのでしょうか?
audio修理屋の手による修理品です。
IFTの半田を剥がしてIFTと6D6のクリアランス調整を始めた。6D6シールドと接触して駄目ぽ。
6z-dh3aのヒータ配線では、「ノイズが強くなる工夫がされ」ている。 「コールド側配線で12FとUZ42が最も遠い線長になる工夫がされ」ている。
つまり、ハム音に対しての知識はゼロ。 「ラジオからはブーン音がして懐かしいわ」と思いつつ放送を聞いておられたと思う。
シャーシがZ503かどうかはこれから確認するが、 市販キットのような出来栄えだ。
対角長160mmのspがついてきた。
ねじ痕位置は対角で148mm前後。5.5インチくらいのspがついていたはず。どうして大サイズ化したのか?
audio修理屋の手による修理品です。下手による改悪品だと確信した。
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方向性
1, 適正サイズのSPに換装する。
2, 磨いてみる。
3,燃えた跡のある電源トランスは絶縁度が下がっているので、基本は交換。トランスの焦跡ってのもレアではある。
4, 2nd IFTを小型のものにて6D6との接触は止めたい。ややレアな端子引き出しなので、鉄シャーシ加工も必要。
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