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少し進んだ。
バンド切替SWは、先月に廃版になったアルプス製ロータリーSW。
3バンド化もできる接点数にはしてある。
週末には通電できるだろう。
HEPTODE管の局部発振の強度具合は、アナログテスターで看るのが速い。
計測点については 60年前の本にも書かれてはいるが、近年の出版だと冊子にて販売されているのでそれを学習することをお薦めする。
AMAZONにはどうも在庫ないらしい。
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さて6AQ7。
6SQ7より音が良い6AQ7。
実際に6AQ7を載せた自作ラジオ製作記事は、オイラのsite以外にはどのsiteだろう。
6AQ7のラジオはこれで4台目だと想う。
6AQ7の隣の6SK7を載せてみよう。6AL7も載せてみよう。
周波数カウンターはノイズ源にならない定番「JH4ABZ式表示器」。
今春、中華製周波数カウンターはそのままでは強力なノイズ源になることを記した。
安価にデジタル表示させたければ、オイラのようにラジオ専用LCDを採用すればOK.
JH4ABZ式の凄い処は、並4などの再生式ラジオでも使えることだ。
ST管の再生式ラジオに載せてみたのを動画にした。
YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示
並4に取り付けて見たい方は、購入後結線方法の情報問い合わせのこと。
情報だけタダで入手したい変人がすでに数人出没したとウワサになっている。中華製LEDモジュールではもともと無理なのでご自愛くださいませ。
今宵はこれで〆。
通電は明日。 SW帯は日曜日にでも局発コイルを巻いてみよう。
シャーシー加工からの真空管ラジオは本作で88作目になる。 まだまだビギナーや。
追記
結線方法は過去写真に多数上げてあるが、読み取るチカラがないのかなあ???
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続きです。
①通電した。
second handのパワートランスに初通電時はいつもどきどきする。
パワートランスから煙も出ずに、セーフだった。
IFTの455Khzあわせは、ssgなどの信号源を使う。必ず電波で飛ばしてあわせる。「電波で飛ばしてあわせたIFTコア角度」と「有線のC結合であわせたIFTコア角度」が同じになるかどうかは、経験者なら知っている。
写真のように、例えば612kHzの信号をテストループで飛ばして、IFTを合わせる。デジタル表示なのでIFTあわせは割合に簡単だが、時系列でIFTの同調点が揺らぐ。熱により真空管の内部Cが微妙に揺らぐようだ。その揺らぎ具合も加味して合わせるには4~5日間は5時間程度通電して傾向を看ることが基本になる。
バーアンテナのトラッキングは粗に留めて、明日は短波のOSCコイルを巻こう。
②VRを絞ってのSP端の残留ノイズを確認する。 いわゆる残留ノイズになる。
真空管ラジオ製作者で、この数値を測るのはオイラぐらいのようだ。「測定器を持っていても計測せずに終了」はまま見かける。
上記のように0.7mVくらいだ。 IF2段でこの数値。IF1段の5球スーパーならば0.4mV程度にならないと下手の部類になってしまう。
前作のGT管レフレックスラジオは0.1mV以下でaudio並になった。メタル管だからね。
高周波部の増幅度が小さいと数値はいたって低い。
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①このデジタル表示器の情報は、ここ。
②入手できるデジタル表示器 一覧。 計3種類
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ナショナルや東芝など家電メーカーの5球スーパーは、6石トランジスタラジオより感度が劣る。その理由はゲイン計算をすれば自明なので、オイラのような田舎者が論ずる処ではない。6TR-STDなどのTR6石ラジオキットの方が、5球スーパーより格段によく聞こえる。
5球スーパーはIFはたった1段なのでIF2段ラジオよりは感度が劣る。IF1段ラジオをどうチューンUPしてもIF2段に勝てない。しかい、それでもチューンUPしたい方向けに記述する。
シャーシー加工してラジオを自作される方には、
①レイアウトに注意を払うようアドバイスする。
②アンテナコイルは可能ならバーアンテナを採用する。ソレノイドコイルより20dBほど良いことが実測されている。
③「バリコン+バーアンテナ」の総合Qが効いてくるので、両者間はそれなりに近づける。雑誌等には掛かる考察をまだ発見できないが、かなり重要。バリコンは体積多が感度面で有利だがレイアウト制約も受けるし配線長は長いと不利になるので、バランスで考える。
④バリコンからの配線はAWG28など細い線にする。貴重な誘起エネルギーをシャーシーに吸い取られないように引き回す。
⑤OSCコイルの製造元によっては、バンド下側で発振強度が至って弱くものがある。その結果として下側が感度不足に陥る。 OSC強度の分布具合を測ること。テスターで測ればOK。測り方などはNHKの古本等の古書に載っている。
⑥IFTの方向に注意。記事。
とりわけIFTは受動素子ゆえにロスの大小がある。けっこう、この差が効いてくる。ロスの少ないIFTを選ぶ。メーカーとしてはSTARをお薦めする。 TRIOは薦めない。
⑦AVCラインからの455kHz電波放射(輻射?)にやや神経をつかうこと。検波能率は100%よりも10%~20%ほど低いことが先達から雑誌等で発表されている。その低い分のエネルギーの行く先を熟慮すること。
もし製作なさるならばノウハウはここ。
それにこれも参考になるだろう。
YAHOOの修理済み真空管ラジオをみた。
6AV6のヒーターピン。ハム音が強くなるように配線されているのを今日も見た。
参ったね。なかなか技術レベルが上がらないね。
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続きです。
オイラの製作記を読まれている方は、充分な自作経験をお持ちだと想う。
BC帯では、OSCコイル、アンテナコイルが市販されているのでそれを購入するのが安直な方法であるが、やや費用が掛かる。
短波帯での掛かるコイルは現行市販品がないのでハンドメイドになる。
難しいことは何もないが、HEPTODE管を使った場合のOSCコイルはミニチュア管、GT管、ST管ではタップ点が少しづつ異なる。管内線長が異なることに起因するのかも知れんが、そのような解析はオイラには無理。少しづつ異なると申しあげておく。
①市販のボビンを使ってもよいが、オイラはIFT用のボビンを使っている。
線は剥がす。溝のコンデンサーも取る
巻きなおす。 線径は太すぎて巻けぬと困るが、Φ0.1~0.3mmが使い易い。
短波Hバンドでのタップ点は6SA7の場合、20%位置が程よい。
巻き数は、バリコン容量との相談で決まる。 計算して求めて、巻いて実測するのが正しい流れ。ここでは手を抜かずに計算するとチカラが附く。
偶々、NPOラジオ少年のバリコンを使うと3.45~7.40MHzの受信範囲に納まるのでかなり重宝している。
7MHzが受信できるGT管ラジオになった。
微調整はバリキャップに任せている。7,195で10kHz程度は可変する。 オイラが使う容量小のバリキャップは若松でしか取り扱っていない。
ダイヤル糸をつけて、マジックアイの配線で終了になる。
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ラジオではバリコンのQ或いはアンテナコイルのQが話題になる。 それぞれ電波を受信する肝なことはご存知だと想う。
「バリキャップのQは、バリコンと比べてどうなのだろう?」と調べると、劣ることがよく判る。受信した信号系にはちょっと使えぬが、局発には使える。時折、バリキャップを採用した自作ラジオで感度が足らない旨の製作記事を見かけるが、それは至極当然のこと。Qが違う。
「エアバリコン VS ポリバリコン」のQの差異も確認しておくことをお薦めする。
「スーパーラジオでQが低いバリコンを使うとどのような症状になるか?」はWEB上に答えがあるので、一読をお薦めする。
ラジオでクラリファイが必要な時にはバリキャップを使えば良い。容量が小さくて、可変比が2倍程度のものが短波ラジオでは使いよい。WEBでみると若松にだけ取り扱いがある。
オイラの短波ラジオのクラリファイはバリキャップに任せている。
さて少し考えてみよう。
6SK7-GTの1番ピンの接地の必要性は、動作点に依存する。 至って軽い動作なら浮いていても支障はない。しかるに「mustで接地」ではない。実際に電子が飛びかうエリアは格子形状の金属で覆われてはいるが、目視で確認できるようにそれは接地はされてはいない。フローティング状態でどの程度の遮蔽効果があるかは、田舎者のオイラにはわからん。
教科書的思考しか出来ないタイプには、理解できない分野になるかも知れんな。
DATA SHEETによれば、6SK7のno,1ピンはshell。 6SK7-GT/Gの場合はbase sleeveに結線されている。
6SK7-GTではno,1ピンは管内結線されておらずbase sleeveに管外結線されている。base sleeveは英語を学んだお方ならベーススリーブと楽に読めるはず。先達への敬意も含めて「ベーススリーブ」と正しく呼称することが後人の取るべき道である。間違った呼称するのは勝手だが、日本語まで亡ぼしては駄目だ。
マツダの日本語データシートによれば、base sleeveはベーススリーブの日本語になっている。やはりメーカーのエンジニアは正しく呼称している。「ベーススリーブ」以外の名をつけているとすれば明確に歴史に反する。
ghost in the shellはオイラも好きな映像だ。shellはそういう意味だ。
6D6を銀紙で包んで実験すれば遮蔽具合の傾向はぼんやりと判るとは想う。
どなたかの実験挑戦を希望する。
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ST管の6Z-DH3Aの「ヒーター・ピンはどちらの方をアースすべきか?」が
先達によって書籍化されていますので、ご一読をお薦めします。
「球から出るハムの対策」⇒
http://fomalhautpsa.sakura.ne.jp/Radio/Other/6ZDH3A.pdf
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さきほど都内から届いた。
バリキャップへの設計思考は述べた。
実際Qが低いので使える用途はほぼOSC。
若松でしか在庫がない状態。2バンドラジオは10台超えたが、奥が深い。
ツェナーダイオードに電圧を掛けるとノイズが発生することは皆知っていると想う。
ホワイトノイズの信号源には半導体が使われている。記事
ノイズの大小によってはラジオでは使えない。 ノイズ源になった経験をオイラは持っているので其れ以来ツェナーダイオード(定電圧Di)は使わないことにした。
バリキャップへの+Bは抵抗分圧で所定電圧にしている。
SHOP在庫品を規格表で調べて選定すれば、己の設計思想に近いものが入手できる。
カタログ上のチャンピオンデータを信じると痛い目に会うのは、どの業界でも同じ。弱電分野でのサンプル数が100なのか1000なのか? 10,000なのかは非常に興味がある。近年は10万個程度のサンプル数にしてあるとは想うが、往時は1000か2000か??
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エアバリコンの極小容量が入手できれば、スプレッドバリコンになるが 市場で見かけるのは稀だ。入手性がよいバリキャップだと価格も1/5~1/10で済む。
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同調回路のQ プレート検波で検索すると、深い情報も見つかる。
オイラのような機構設計者が、弱電検波回路に言及するのは身の丈を超える。プロの電気回路設計者が数値式で、プレート検波を解析してくれると想う。
繰り返すが 先達の本を読むように、、。
YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示
上の動画は再生式ラジオで受信周波数をデジタル表示させたもの。今のところ日本では初めてらしい。
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昭和30年代のとある「初心者向けtext」からごく僅かお借りしてきた。 初心者向けなので、お馬鹿なオイラにも理解できる。
歪み率に注目しよう。
①プレート検波
「一部では音が良い」との記事も見かけるが、「真実はどこにあるのだろう」と初心者向けtextで確認した。
上記図のように,歪み率はほぼ10%以上。よい処で8%。 この歪数字で音が良いと言われるのは、流石に腰が引けてしまう。
入力を1.5~2.5Vで使うと8~10%の歪みに納まりそうだ。
球で増幅している分、outは出る。
1V 入力ならば20V出力なので 電圧は20倍(26dB)と,ずばり球1個分の増幅度。
②グリット・リーク検波
再生式ではポピュラーな検波方式。
注目の歪み率は、プレート検波よりも小さい。半分というか1/3というか確実に歪みは小さい。
入力を0.2~0.4Vとし、グリット検波使うと歪み率は2~4%。プレート検波では歪み率10%。あなたはどちらを使いますか?
0.1V 入力ならば1.5V出力なので 電圧は15倍(24dB)の増幅度。プレート検波よりやや増幅度が落ちているが定数次第だろう。
③2極管検波
スーパーラジオでお馴染の回路。
1Vも入力させると、歪み率は1%以下になる。 プレート検波、グリッド検波より1桁以上goodだ。
入力10Vでも3Voutゆえに入力レンジは 他の回路より広い。
2極管検波の信号を25dB程度増幅すれば、出力レベルはgoodになる。
試算すると、
★1 2極管検波+6AV6増幅 1v入力+25dB増幅 ⇒ 出力20v 歪み1%
★2 プレート検波 1V入力 ⇒ 出力20v 歪み9%
どちらを選ぶかは、お好みによるが、歪みの多いものを選択するゆとりはオイラには無い。
「初心者むけTEXT」には基礎情報が載っているので、入手し読むことをお薦めする。
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複合管の登場以前ならば、グリッド検波 VS プレート検波で回路検討するのだろうが、6Z-DH3Aや6AV6のような複合管が市場登場したので、「2極管検波+3極管増幅」が歪み率と音量面からもgood。
以下、ラジオ工作の基本だが
①加えて、検波回路とAVC回路は其々別にすること。
②IFTの直後に検波素子を入れるとIFTのQが下がる。
③6AV6,6Z-DH3Aのヒーター・ピンはどちらの方をアースすべきか? ここ。
オイラのサイトの訪問者は上記3点 ご存知のはずだね。
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以前、ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)にはテストループがMUSTだ。
テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。
目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。
さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。
自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。
◇箱を開けた
BNCケーブルも付属していた。
「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?
◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。
通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。
下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。
機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。
◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。
「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。
◇さて電波を飛ばしてみる。
正常、受信中。
◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。
6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?
祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。
よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。
復活の切っ掛けは、数人の自称「ラジオのプロ修理技術者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。
機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。
入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。
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EBAYでは往時の未使用品(日本製)が、日本円で7~10万円弱で取引されている。 往時のものを必要とするならEBAYにて調達をお薦めする。不思議なことに、テストループアンテナは日本製しかEBAYでは見たことがない。
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