「真空管ラジオのレストア品、修理品、整備品」の謎。「ヒータ結線が駄目。アースポイントも駄目」の低スキル品が主力な流通品
掲載日: 2017年4月18日
先達の教え。
反抗例
教えに逆らい ピン6がアース。
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・若い頃にはオイラは松下下請けのボリューム製造工場にて働き、門真市に納品してたので、ボリュームのことは一般人より熟知していると思う。
・ラジカセ製造販売の中企業にて実装済み基板の修理担当していたので、ラジオ、カセットテープレコーダーとミニアンプは守備範囲。トラッキング調整は修理の入門に相当する。ここを去る時には、シャープ向けラインの責任を課せられていた。
・sanyo LA1050を使った 100円ライターサイズのラジオを30万個、1984年頃にその会社じゃ 設計製造したが、ネタは義男君が持ってきた案件。
・水晶発振子ではNDK向け装置の担当していた。東芝四日市工場にも世話になった。
・有機EL分野では三星向けに試作機械を納入した。彼等にとっては初めての有機ELだ。3年後に有機EL商品の量産が始まった。そしてOLEDは韓国が勝った。「特許人が どうして韓国に渡ったか?」の経緯は知っている。
・シャープが日本人経営で倒産した直原因も知っている。(そのプロジェクトとは、オイラは無関係でよかったと当時は思った)
・産総研に 5G携帯電話用アンテナの評価用シールドボックスを納入したら、5年後に産総研から5G規格が色々と公開された。
・フッ酸を使う装置も1部上場向けに数ライン納入設置してあるが、この酸に耐えれる容器は地球上にないことは判った。
・東京電力の検針メーター(スマートメータ)は、オイラ設計製作の検査機でつくられている。
・オイラ本業はFA機器の設計屋です。
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・yahoo オークッションを眺めていると「レストア品」、「整備品」「修理済み」の真空管ラジオに多々遭遇する。webを「真空管ラジオのレストア品」(修理)で検索すると「プロ??のサイト」 と 「プロのサイト」の2通りがある。
・測定器が修理風景に写りこまないSITEは、基本疑うこと。数値的なことを明示しつつ修理していくかどうかの確認をお薦めする。定性的修理と定量性修理があるが、ラジオ性能は数値表現できるので測定器は必要。部品交換だけしか行えないスキル者が主流なのでそこは注意。
・電気工事屋が測定器なしにラジオ修理を行うのは無謀だろう。「jis規定のラジオ調整が出来るかどうか?」、まずトラッキングは出来ないと思う。何故なら、電波を飛ばす道具を所有していない。ラジオ調整の道具はここに紹介済み。yahooの出品者達に幾度と質問したがまともな回答は出てこなかった。
・コイル位置を0.01mm単位でラジオ感度最良点に追い込めますか?。 オイラがみる限り修理プロは、皆個人請けだ。それも3個人だけ。ラジオ修理のプロ法人は無い。
道具として、VTVM、SSG、テストループ、オシロの4神器は必要な世界です。道具のニッパーすら研げないものに、ラジオ修理は無理です。己が用いる道具は、己で整備できなきゃ駄目だよね。 オイラは研げる。左のが30年超えのニッパー。オイラの身近にいる電子工作屋は皆研げる。
・整備済みラジオで 残留ノイズ値を公開したものは99.99%無い。 1例だけみた。
「ノイズは測らない。気にしない。測定器は持ってない」ってのが主流なので、ご用心。ここに出品者の技術レベルがわかる資料を公開済みだ。ブーン音は配線ルートを正しくしてやればずいぶんと小さくなる。しかしそれすら知らない低スキル修理者が多く、コンデンサー容量を増やせばブーン音が小さくなると身勝手に妄信し技術水準をさげている。
・「呼び半田も知らぬ机上エンジニア」が主流な日本では、低スキル品が好まれる傾向が強い
・ボリューム製造経験レスのおっさん達が、わいわいと騒ぐのを見ていると、ちょっと、、、と思う。
・PUの音源にスマホを使うとDC(テスターで測れる程度)が出てくるので、直結する際には工夫してください。
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低スキル例。
2段整流回路のミニチュア管ラジオです。(と謎 表現ですね。整流を2回行うそうです。)
下のように2段整流回路のミニチュア管ラジオです。
これは新しいテクノロジーです。、、、、そんな事はない。ACからDC化は地球上では1回しか出来ない。
昔はボリュームのガリガリ音をエアスプレーで直しました。
って公開した人物だよね。
技術知識レスなのか ボケが始まっているのか?.
関わりたくないね。
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・アース側がloopしている整備品も多数あるので、半田工作の知識がないんだろうね。アースポイントが間違っている整備例。日本放送協会刊行のラジオ技術教科書等で「やっては駄目」って印刷公開されているのをわざわざとやるんだから、先人達の築いたものを充分に馬鹿にしているね。反知性主義の一つですね。
結果、ブーン音が下がらないね、そりゃ当然ですね。商用電源周波数の音を楽しみたい方は、どうぞ、どうぞ、どうぞ、どうぞ、どうぞ。
ラジオ工作者には技術の底上げをしてもらいたいんだが、逆に技術水準を下げてくれてることにチカラを注いでくれているね。さすが反知性主義ですね。
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反知性主義の作例がWEBにあった。
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アースポイントを間違えた例
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ヒーター結線が間違い。
「某電気製造会社を退職して、、」と自己紹介されている。しかし ラジオ工作知識はないらしい。
上記写真のように、間違っています。
日本のもの造りの実態を垣間見た瞬間だ。
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cold側をループさせた例。(audio系でもngとされるloop配線)
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ワンポイントアース点が間違ってる。これは、致命的に悪い.
・ぺるけ氏のsiteに正しいアースポイント点について明示してある。2000年には公開されていた記憶。およそ20年超えで正しい技術を公開されており、真空管アンプの製作者技術upに貢献されている。 真空管ラジオ分野は部品交換作業者が主流なので、真空管アンプと異なり技術向上に意識が向かない傾向が強い。 グリッドリークバイアスでは入力0.1v前後を超えると歪だすんで、耳が普通ならば聞き分けできる。聞き分けできずに歪んだ音を有難く聞いているんだから、技術は眼中にないだろうね。(オイラの環境だと、5球ラジオの検波出力は1.5V~2Vはあるのでその5%程の0.1Vを後段に入れて使うと歪まない。つまり蚊の鳴くような音量レベルで聴くグリッドリークバイアスだと歪まない使い方になる)
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一個焦げてるように見えるのは、眼医者に行く必要があるかなあ??
・これ、ハム音が強くなる配線例。
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これは整備済みの写真なんだが、ジャケットが劣化して裸銅線が1ケ処、顔を出しているね。
これは、エンジニアの良心がないんね。
コストダウンしすぎ。
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・磁束漏れをpick up中の出力トランス ⇒ audioマニアから失笑される水準。
これも反知性主義者の作例です。
磁束受けの金属板をシャシーから建てて、出力トランスをウッドケースに取り付けるのが正道。
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3極管グリッドに正側直流を流し込んだ事例。カソードからみてプラス電流を注入中。
6z-dh3aはグリッド電位をプラス側で使う球でしたか?
・グリッドリークバイアスでは、高いグリッド抵抗値を維持するために、前段との間に挿入するコンデンサは絶縁性能の良いものを選ぶ必要があるだが、そのコンデンサーレスでDCを印加した例。 カスケード接続でも当の球からみてグリット負側での接続になるが、yahooで見るのは真空管破壊のための接続ばかり。せめて絶縁はほしいね。
・何を視聴中なのかな? 何を視ればいいのか? 小学校高学年より日本語がおかしい。
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上述のように1番ピンを接地するように先達から1952年には公開されているが、整備品の9割が6Z-DH3Aのヒーターピンがハム音が高くなるように工夫されている。以下NGな整備例。
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バリコンをスプレー塗装してある一品。バリコンの製造時には予圧管理されている。 従って解体し復活させる際には、その予圧を維持する必要がある。
では、このおっさんは「どうやって予圧管理をしたのか?」の説明がない。
またバリコンもラジオ放送を拾ってくれるのでQの大小が感度に影響する。塗装するとQが下がるので感度が悪くなる。
質問してみた。
おまけに日本語のつかい方が変。 音源から視聴できるらしい。「視る」の意味を知らないようだ。
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外観は綺麗。
置換した電解コンデンサーのコールド側配線がNG.
これだとハム音が強くなる。
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・まあ外観は時間と労力を掛ければ充分に美品に仕上がる。あえて歳月の重みを好むことも重要だと思う。
製作後60年経過品がニス塗り立てのピカピカだと腰が引けるね。オーバーレストア品は日本だけで人気だけらしい。歴史的価値を見出すコレクターならオーバーレストアは避けるだろう。
・ブーン音(商用電源の周波数音)を下げるには、アース点が極めて重要なんだが、ラジオ工作者はaudioマニアよりは随分と無頓着なことをyahooオークッションで確認できる。
ラジオ工作派には技術upに貢献していただきたいね。
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さて謎を幾つか発見した。
1,説明★VRを上げて音量を大きくすると音が割れます。
⇒奇怪しいね。「バイアスを見直してレベル配分見直し」が基本。見よう見真似で部品の交換しか出来ない技術水準だとこうなる。
2,説明★トランスレスラジオですが、音質重視です。
⇒音質重視ならブーン音はきこえちゃダメ。 トランスレスラジオはどう足掻いてもブーン音が小さくなるだけで、必ず聴こえる。
メーカー製トランスレスでは残留ノイズ4mV~30mVを実測している。電源トランス式では3mv~6mVなので、SN重視/音質重視ならば電源トランス式ラジオになる。
回路的には、AVCと信号ラインを分離することがmust. グリッドリークバイアスだと音歪みぱなしなので要回路変更だよ。(メーカー製回路のままだと,音質面では100%駄目だよ)。 歪んでいるのが聞分けられないなのかなあ???。
3,説明★重要なので調整は丁寧にやりました。
⇒おいおい当たり前だぞ。当たり前のことを主張しなきゃならないなんてどういう水準かな?
4,説明★真空管ラジオ特有のハム音があります。
⇒ブーン音が聴こえてこない真空管ラジオも世間にはあるぞ。知らないのかな?。恥ずかしいなあ。残留ノイズを0.5mVより下げるとラジオノイズに隠れることが多いよ。SNを向上させるのが技術者だよ。
VTVMが写真に映っているので数字で示せるはずだが、数値表記できないほど強いハム音かな? 測定器があるのにあえて測定しない意図は何かな?
⇒メーカー製ラジオでもハム音が強くなるようにヒーター配線されたものを頻繁に見かけるので、必ずVTVMで計測確認すること。 メーカーの技術力を信じては駄目。
5,説明★配線はやり直しました。
⇒ハム音が強くなるように配線改悪されているが、どうしてかな?。 遣り直して音質を悪くすることはeasyだよ。
⇒局所集中アースにしないのは何故? もっとブーン音減るのにね。 ノイズ測定/リップル測定していないことが充分わかりました。
6,説明★長いアンテナ線にすると発振します。
⇒「検波できないRF成分の廻込み」を理解していない水準ですね。もっと古書を読むように、詳細な対策も公開されています。
⇒相が廻りにくいようにIFTの向きを並び替えること。AVCラインからの輻射(電波放射?)を含めて対策すること。
7,説明★調整済みです。
⇒JISに準拠して「適切な擬似アンテナ回路網を介して受信機のアンテナ端子に印加する」方法で調整した写真映像が無いぞ。 JISとはかけ離れた「身勝手な調整」ではないのか?
8,説明★audioのようにヒータラインはツイスト線で引き回ししました。
⇒色々と不具合が発生するのだが、経験が乏しくて未体験かな?
局発がヒーター線に載るので、接地レスだと発振モードに突入する。軽傷でも同調ハムのような動作になる。だから接地して逃がすんだぞ。 局発強度を下げると感度低下して駄目ラジオになるよ。
その辺りの単独接地する理由が古書に記述あるよ。先達が切り開いた技術を書物で読んだ方がいいよ。オイラがやると「ヒータの片側接地で残留ノイズ0.2mV~0.4mVと低ノイズ」になるよ。
9,説明★ヒーターラインを3端子レギュレータでDC化。
⇒6.3Vを5Vに落して働きを悪くしてどうしたいのだろう?
3端子レギュレータは強力なノイズ源になり電波で撒き散らすのだが、SNを悪くしてどうしたいのだろう? 説明文に3端子レギュレータのノイズレス選別した記述もない。
10,説明★この当時のラジオはアンテナでかなり左右しますので知識のある方の入札をお願いします。ガリ音はエアースプレーで清掃してなくなりました。
このラジオの特性で電源トランスがないため、長く使用すると部品を痛める様ですが未だに修理が可能とのことです。
⇒そうだったのか、VRのガリガリはエアースプレーで対応できるんだ。舌片接触面カーボン消耗(物理的消耗)が復活するんだ、ノーベル賞相当の発見だぞ。トランスレスラジオは部品を痛めるのか??、間違った伝聞を情報としてあげてるね。
11,説明★スピーカー線には脱着しやすいように、ワニグチクリップを接続
⇒接触が不安定になるね。通常はモレックスの2P あるいはAMPのコネクターを使うぞ。カシメ工具を持たない素人だね。オイラですらモレックス使用だぞ。
12,説明★全て分解後、金物の大半を再メッキしました。
⇒シャーシの下地処理が甘くて、もともとの錆による凸凹が判るのはかなり不思議。鍍金屋に下地処理の指示しなかったね。 本来なら、ショットピーニングして亜鉛白鍍金するべきでしょうね。
13,説明★受信能力が十分に発揮できるよう、全バンドでメモリ合わせと感度の最適化が行ってありますのでご安心ください。(特に、SWはスプリアスが多いため局発波数と信号波数の両方を見ながら合わせてあります。)。
⇒short wave(sw)のスプリアスって何だろうか? ラジオからスプリアスがあるならば適法(合法)認定をうけなきゃならんな。電気工作における「波数」って何?? 見様見真似で作業していてラジオ基礎の理解できていないね。
14,説明★ipod,iphone,スマホ等小型音響機器が接続できます。
⇒近年の小型音響機器はD級アンプが多数ある。スマホ系はAB2動作ICが多い。直流が外部へ流れ出るOCL回路が主流。ドライブ能力が0.02W/32Ω 等ゆえに、真空管ラジオのauxへ繋ぐにはかなり非力。非力すぎて真空管のg1抵抗にかなり吸われてしまう。ラジオ側へどの程度の信号電圧が掛かるかを測れば吸われ具合もわかる。インピーダンス以前のお話で実測すら行なっていないね。
そのまま繋いでも非力ゆえに真空管をドライブできないので何かの工夫が必要だ。 工夫レスだと音量がとても小さい。あの小音量で恥ずかしくないのかなあ?
その工夫を能動的には「真空管で行うか?」or「半導体でおこなうか?」。
受動的には 「チープなトランスを入れるか?」or 「音響用トランスを入れるか?」 。
・「メーカーでDCが流れ込む」と下のように公開している。ご丁寧に電圧まで公開している。これに接続しても大丈夫な工夫が 真空管ラジオ側で必要だ。
・「どの程度のDC電圧がSPに印加されるのか?」では、VohとVolから算出される。、、と云うことで直流がそのままスピーカーに掛かるICが今は主流。 このICで0.5W程度の出力。
・昔「直流を流し出す音源」対応策として記事にしたが、直流がそこそこの電圧ででてるICがかなり主流で往時無かった型番も目にするので、真空管ラジオのPUと繋ぐ時は注意。
おそらくコスト面ではこれが廉価だ。サトー電気にて基板扱い中。
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もっと水準を上げないと多分恥ずかしいね。朽ちた部品を新品に換装することは中学生でもできる。
日本国内の真空管ラジオでは「IFTの方向についてのルールは無く、3通りある」ことはここに記されている。オイラが気ついた。平成以降 ラジオ修理雑誌が多数出版されているが、出版物にはIFTルールについて考察したものは近年無い。論理的思考が見られるラジオ技術系書籍は昭和のものだけだろう。
ST管ラジオ時代は電解コンデンサーが高価だったので、回路設計も電解コンデンサーの数量が少なくなるようにまとめられている。 +Bのリップル200mV以下(できれば10mV以下)になるような平滑回路に改良することをお薦めする。(オイラの真空管ラジオのリップルは写真参照). 写真のようにオシロでみて1mV以下のリップル。まあ、見よう見まねじゃリップルは下がらん。
おそらく、「ブーン音がするラジオで聴いてもSNが悪くて楽しくない」と想うよ。
手に入れる側も「見る目」が求められる。真贋入り乱れる古美術品と同じや。
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