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メンテナンス 真空管ラジオ ビクター 5A-28  Feed

2012年7月15日 (日)

ビクター  トランスレス 真空管ラジオ

ラジオキットでは無くて、市販品の真空管ラジオの話題です。

小奇麗なビクター真空管ラジオがあったので、手元に取り寄せてみた。

型式は5A-28。トランスレスタイプ

「レストア済み」とのことで、オイラより半田付けが綺麗だ。(オイラが下手なのだな、、。)

ビクターは、「ブラウン管テレビの発色が一番ナチュラル」でオイラが好きなメーカーだ。

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回路は、ごく普通のトランスレス 5球スーパーヘテロダイン。

12BA6のカソード抵抗が100Ωなのに、耳はまだまだ。(バイパスコンは無し)

現時点で、バーアンテナの3球スーパーと比べると、

3S-STD>>このラジオ。(バーアンテナ VS  空芯コイル)

このラジオに室内アンテナをつけて、6EW6+6EW6並

電波をキャッチするアンテナコイルの差ですね

(オイラの環境では 空芯コイルだと感度不足を再認識)

「まともに計測するなら、SGから電波飛ばしてIF段で測る」ことが必要なので、

このバーアンテナと空芯コイルの差はいつか測っておこう、、。 (多分15dbは差があるな、、。)

で、通電後温まると バサっと音がして、とても沈黙します。

「レストア済み」とのことで、、出荷時には、さてどうだったのか?

温まった後は、電源ON,OFFしても、音が聞えてきません。

コールドスタートで3分程度なら鳴ってます。

小奇麗なラジオなので 直してみますね。

直ってしまったら、出品者を越えてしまう??

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ブラウン運動、バックストリーム」では、少し苦労したなあ。

「バックストリーム」は技術用語なので 検索してもあまりヒットしませんね。

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2012年7月23日 (月)

ビクター真空管ラジオ 5A-28 3分後も鳴る

ビクター製真空管ラジオ 5A-28の続きです。

コールドスタートで3分だけ鳴ったラジオは、

時間に几帳面なウルトラマンのようでもあります。

ドライヤーで抵抗を暖めて、「抵抗値のあばれ」をテスターで確認してました。

で、30A5のカソード抵抗(100Ω)の値が車のタコメータのように

元気ピュンピュンとよく動きます。いやああ、その、、無限大にまで届きました。

他に怪しいそうな抵抗を2個 交換しました。

付け替えた「セメント抵抗2個とヒーター直後の10Ω」。↓

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↓怪しいと判断した抵抗たち。

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30A5のカソード100Ωが5Wタイプなのに、そこそこ熱くなります。

も少し電流を減らして使いたいので、のちほど触ってみます。

今のところ 連続4時間は鳴っているので、OKだろうと想います。

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↓原時点での30A5のバイアス

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こんなに浅くて、、、。(中電界では、音が歪むだろうと想います)

メーカー推奨は6.7Vなので、抵抗を用意してもう少し深くしますね。

(規格表を見ると4~5Vで使いたいですね)

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このラジオの症状は、「通電後温まると 音が聞えなくなる」。

  ↓

 整流後の電圧を監視すると、

無音になったとたんに100Vから125Vに跳ね上がってました。

「整流側からみると無負荷」に近い状態に変化してました

(平滑回路の1KΩが怪しいので、交換しました)

★このラジオの30A5のカソード抵抗は、

サーボモータのブリダー抵抗並に暖かく?なります。

1Lタイプが付いていたので、熱量面では???です。

★球の動作点は、「球をドライブして波形が歪まない領域で使う」ので

ドライブパワーとアウトプット波形に留意ですね。

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2012年7月26日 (木)

ビクター真空管ラジオ 30A5 バイアス

今日、セメント抵抗が届いたので、

ビクターのトランスレス真空管ラジオ 5A-28を触ってみた。

↓220Ωを付けた。12BA6のカソードにもバイパスコン103をつけた。

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↓30A5のバイアス

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で、SGで耳具合を確認。↓

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↑ACが重畳しているのがわかりますね。

テストループをここまで近づけて、ようやくSNが確保できた、、。

耳は2球スーパーとほぼ同じ。(2球の方がSNが良い)

2球スーパーならNHK聞えるけど、

このトランスレスではアンテナ線を伸ばさないと1局も聞えない。

空芯コイルじゃ、オイラの環境では全く聞えん、、。

(室内アンテナで補助してローカル局がこのラジオでRS47~48.。

室内アンテナ+3S-STDだとRS59++)

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↑SP端でVRを絞っての、波形。

みごとにACの波形。

バルボル値は8.5~10mV.。過去に造った真空管ラジオの値。

トランスレスラジオの水準を理解した日でした。

連続10時間テストも終了したので、

このトランスレスラジオのメンテナンスは終了です。

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真空管ラジオは、電源トランス+バーアンテナで造るのが

耳と音の面から見てベターですね。

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2014年9月 1日 (月)

ビクターのトランスレス ラジオ 5A-28の+B波形を見た。

ビクターのトランスレス ラジオ 5A-28の+Bをオシロで見た。

平滑回路は1段。

当時は、そこまで意識が届かなかった。

整流管 35W4 直後の波形。 リップルは10Vある。

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平滑抵抗後の波形。 0.2Vくらい。細かいのはOSCの漏れ。

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+Bが100Vならば、 リップル率は0.2%。

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2016年11月 3日 (木)

「ラジオのノイズ」考

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「ラジオのノイズ」考。

耳で聞いて文字で表現すると「ノイズ」の表記になってしまうが、

ブーンと聴こえてくるのは、電源100vの50ヘルツ あるいは60ヘルツの交流分が聴こえてくる。全波整流していると、倍数の100或いは120ヘルツで聴こえてくるのは、皆様がご存知の通り。

さて、SP端子にオシロとVTVMを接続し、真空管ラジオのVRを絞り、周波数ツマミを触って受信周波数を変化させてみよう。 周波数変化に伴ないオシロ上での波形の大きさが変わることが体験できる。VTVMの値の変化をメモしよう。

VRを絞っているのに、何故信号の変化具合がオシロで判るのか?

ラジオはRF部を持っているので、VRを絞ってもRF部信号がコールドから入ってくることはオシロを眺めていれば誰でも判るほどの基本だ。電子はマイナスからプラスへ流れることは中学物理で教わってきたね。

オシロを眺めていると、「RF部の漏れなのか?」は上記のように判断できる。

  真空管によっては、オーバーシュート波形(オシロ上)が出る球もある。この場合はその球を交換する。

電源回路の平滑回路の段数が不足かどうかは、+Bのリップルをオシロで見る。20mVくらいのリップルならば平滑回路の段数は足りている。 5mVまで下げれば good.

コンデンサーの容量よりも、段数の効果があることは先達が発表された表を見れば理解できる。

ST管IF2段スーパーでの波形を参考にUPしておこう。

6Z-DH3Aの1番ピンは接地する。理由はここにある

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間違っても6Z-DH3Aの6番ピンを接地したり、 平滑回路の接地側引き回しをしくじらないこと。修理済み品(ST管、ミニチュア管)をYAHOOで見かけるが、かなりの割合で配線が間違っている。

メーカー製ラジオ(ST管、ミニチュア管)では、だいたい平滑回路の接地側が下手。その結果ブーン音が強い。真空管ラジオ(ST管、ミニチュア管)を手に入れたら、まずは配線と接地ピン番号を疑うことからのスタートをお薦めする。

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  「330+330+330Ω」の3段で、だいたいこの程度になる。計990Ω。1目盛りで20mVゆえに、レンジで5~6mV程度だ。1KΩの1段より格段に良い。

+Bの5~6mVは出力トランスのOUT側で「幾つの数字になるか?」は、中学生算数の範囲だ。

その計算が出来たなら、+Bのリップルが200mVの場合は、どうだろう?

まれに3端子レギュレーターを採用した製作例があるが、それが起因になるノイズ(電波)はすでに ご紹介した通りだ

オシロを眺めて ノイズ対策されることをお薦めする。

2016年12月26日 (月)

真空管ラジオの外部入力の使い方(PUまたはPHONO)

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ラジオの外部入力の使い方

1,電蓄(電気蓄音)は蓄音器式スタイルがスタンダードであったが、ラジオ(真空管)の登場により蓄音式電気再生方式(電気蓄音)にシフトしていった。

電気の力により音を再現する(再生する)のはラジオが最初の大衆道具だろう。

これによれば「ラジオ放送開始の5年後の1925年から電気録音、真空管増幅器とスピーカによる再生の歴史が本格的に始まった」と記述がある。岡部館長殿多謝です。

電蓄、現在ならアンプなどの音響機器の回路原点はラジオになるだろう。

さて、真空管ラジオには外部入力がついていることが多い。これは電蓄対応ゆえにPUと表記されていることが多い。PUの意味は中学生英語の範囲。輸入品だった電蓄が国産化され、LPレコードの普及した1955年ころから一般家庭にも電蓄が普及していく。

真空管ラジオの回路図を見れば入力インピーダンスは検討がつく。どうみても数オームにはならない。100~500KΩ程度になる。

歴史上、後に登場してくる真空管式プリアンプの入力インピーダンス具合は このサイトが参考になる。Web master殿に感謝いたします。

いま流行のiphoneの出力インピーダンスは情報が錯綜してはいるが、1~4Ω程度とスピーカーと同じかそれよりも低い。 試しにFMラジオのイヤホンジャックからの音を 真空管ラジオにつなぐとどうなるか?

インピーダンスが1万倍以上は違うので,???の音になる。 この音を聞くとインピーダンス整合がどうしても必要になることが体感できる。

オーディオマニアならFMチューナーからの信号をアンプにつなぎ王道に沿って音出してしてくるが、「真空管ラジオをお持ちの方の場合、FMラジオのイヤホンジャックから入力端子へ接続するする 或いはiphoneの低インピーダンス出力を入力端に接続する」と常道を超えた使い方をしてくるのを見聞きする。

仮にiphoneの出力が100mWで4Ωインピーダンスとすれば、E=IR,W=EIによりiphoneの負荷側には5mA流れ込むことになる。 6石トランジスタラジオでも500mW程度は音声出すのでiphoneも500mW近くは出るだろう。

「iphone⇒真空管ラジオの外部入力」と結線してしまう場合、ラジオ側の初段球(3極管)のグリッドに5mAが流れても不思議ではない。まだ実測したことがないので近々にトライしてみよう。う~ん、電圧増幅の3極管グリッド電流を5mA流してよいのかどうか?

真空管の動作説明をよく読めば、グリッド電流5mAが流れることの事の良し悪しが理解できると想う。

2,インピーダンス整合は、「昇圧トランス」あるいは「ヘッドアンプ」による。MCカートリッジのようにインピダンスが数十オームのものを昇圧させることはaudio系では普通である。「mc カートリッジ ヘッドアンプで検索すると回路は多数あるので自作は難しくない。

また、「1000円程度で手に入る周波数特性が良好な小型トランスは残念ながら市場に無い」。ST-14などは低域がスカスカ。特性を測らずとも音出してすぐ判る。数千円出費して特性が良いものを入手することを推奨する。そのトランスがラジオ内に格納できるかどうかも検討する必要がある。磁束漏れを拾うpick upに成らぬように留意することは当然のこと。「音質に目を瞑りトランジスタ用トランスを使う」ことは至極アマチュア的である。オイラはトランジスタ用小型トランス方式はお薦めしない。

上記2通りの対応策があるが、選択権は己にあるので熟慮するように。

3. これは真空管ラジオの常識だが、出力トランスの1次側にコンデンサーが付いている。この理由は、ラジオ工作者ならば知っているので改めては記さない。3極管のプレートの100pFも音域特性に結構効いている。

このコンデンサーのお陰で4kHzや8kHzなど高域ではラジオの出力特性がかなり垂れ下がっている。また隣接放送波の耳障りなシャリシャリ音を減らすためにもラジオでは、AF部で積極的にHi-cutにし、通信向けの音にする。 audio系の音域特性とは全く異なる。

測れば一目瞭然だが、測定器なしで外部入力で鳴らせば高域の伸びがないのですぐに判る。高域の垂れに無頓着ならば、真空管ラジオで外部入力を鳴らせばよいだろう。大半の電気工作者はHi-cutの通信向けの音よりhi-fiを好むと想う。

  「SP端から、音が出れば満足」の水準で支障なければ真空管ラジオの高域垂れ特性に依存して、音を楽しむこともある。

音が判るお方は、外部入力を真空管で楽しむ為にラジオでなく真空管アンプに移行していると想う。

◇「スマホ⇒真空管ラジオ」のように接続できる回路を基板化した。

チープなトランスは使っていないので周波数特性は良好だ.基板(kit)が必要ならここに問い合わせのこと。

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まあ、オイラ的にはラジオとaudioでは音域特性の設計思想が異なるゆえ、目的に合うもので音を楽しむが王道だ。

「ラジオでは、あえて高音伸びないように工夫がされている」(通信向けの音)と繰り返し申し上げておく。

音の聞き分けができるならば、真空管ラジオの外部入力で音を楽しむことは困難なことに気つくと想うが、近年は聞き分けが出来ないuserが多いらしい。

1月3日追記

実験をした。続きます

真空管ラジオの外部入力(PU,PHONO)への音源考。 ちょっと粗い実験。真空管を痛めないために一読をお薦めする。

5月27日追記

ipod等のdirect drive speakersで、電流が次段に流れ込む機器に接続する方法はこれだろう

スマホから入力してみた。普通に鳴るよ。これでOKのようだ。

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YouTube: ST管スーパーに、スマホ専用入力回路(aux)。トーンコントロール付き。

ipod 系は100mWも出ないようだ。えっと想うほどドライブパワーがないことも判ってきた。 オイラは所有していないので情報収集中だ。思い切ってin-take ampのバイアス0.05Vにして実験するのも一考だ。

2017年11月10日 (金)

ラジオ工作の必需品、「標準信号発生器用テストループ」が数十年振りに販売開始された。by 祐徳電子さん。

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以前、ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)にはテストループがMUSTだ。

テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。

目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。

さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。

自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。

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◇箱を開けた

BNCケーブルも付属していた。

「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?

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◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。

通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。

下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。

機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。

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◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。

「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。

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◇さて電波を飛ばしてみる。

正常、受信中。

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◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。

 

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6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?

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祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。

よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。

復活の切っ掛けは、数人の自称「ラジオのプロ修理技術者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。

機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。

入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。

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