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2013年12月

2013年12月31日 (火)

短波帯もOSCした。  スプレッドバリコン式 7球スーパーラジオ その5

短波帯がOSCしてくれなかった7球スーパーラジオの続きです。⇒前の記事

念のために、OSCコイルを別なものにしてトライ。

218

やはりOSCしない。「結線間違い?? 」が脳裏を横切る。

BC帯真空管式ワイヤレスマイクの製作経験を思い出すことにした。

配置をどうみても「発振の切っ掛けが弱い」気配なので、セラミックの104を追加した。

6BY6のG2(6番ピン)にもう1個追加したので、104+104になっている。↓下の写真参照。

219_2

いままで、鳴らした短波ラジオ2台は104が1個で足りたが、本機はもう1個必要だった。

で、出てきた波形がこれ。

220

とりあえず短波もトラッキングやバンドレンジの確認よりも、

スプレッド具合が気になる。、

まず、スプレッドバリコンの可変範囲の確認をした。

221

スプレッド側の目盛りが「10」で7190KHZ

222

スプレッド側の目盛りが「90」で7100KHZ

スプレッドバリコンの回転角度160°で90Khzの範囲をカバーしていた。

バリコン180°⇔微調整ツマミ3回転なので

ツマミ1回転で35Khz位の見当になる。 微調整として足りそうですね。

★バンド幅合わせと、感度合わせが残っている。

バンド下限が予想より高いので、マイカコンを調達予定。 

休み明けでないと、届かないので、 本機の続きは年明けになる。

★耳は、SGからANT端子に信号をいれて、聴こえなくまでSGの出力を下げて比較してみた。

アイテック電子のSR-7よりも、4dbほど弱い信号でも聴こえる。

SR-7ではホワイトノイズに埋もれてしまう信号も、

本機では聴こえたので、まずまずですね。

★SSBの復調は、

①TRでBFOを組むか? (トランス容量の制約で球はもう増やすのは苦しい)

② IFを軽度発振させて、455Khzキャリアを積極的につくり簡易復調させるか?

★短波も鳴るので、あとは調整だけだ。

★真空管の構成

ヘタロダイン検波  ⇒6BY6

1st IF             ⇒6BD6

2nd IF            ⇒6BD6

3rd IF             ⇒6BD6

DET                ⇒6AL5   倍電圧検波

1st AF            ⇒6J4 

2nd AF           ⇒6AQ5

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2013年12月30日 (月)

通電してみた。  スプレッドバリコン式 7球スーパーラジオ その4

今朝は、 墓参りに行ってきた。

実蓮寺の 大婆様ありがとう。

棟梁殿 ありがとう。

大爺様ありがとう。婆様ありがとう。

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7球スーパーラジオの続きです。通電してみました。

局発をオシロで確認。

210

この数字からIFの455を引くと、 受信周波数になりますね。ちょっと低いですね。

211

短波が発振しないので、 結線を確認したが、間違えていない。

コイルの断線もない。 原因がわからんが、SWは発振しないので、後廻し。

局発球の動作点や、IFの調整などを 進めた。

212

OSCが低いので、トリマーを小容量タイプ(20P 500V)に換装した。

局発は、6BY6 。動作点は+Bが195V。SGは90V。

IFは6BD6を3球。

SG電圧をいままでのラジオと同じにすると、周り込むので、

局発トリマーの位置をIFTから離した。↓

214

上の配置で、従来程度のSG電圧に近くなった。

213

SGから信号を飛ばして、トラックキング中。粗仕上げに留めておく。

DETは、6AL5.

1st AFは6J4。 +Bは85V IPは3mA。 バイアスは0.8V。

215

同調コイル位置にトリマーをもってきた。

中波は普通に鳴る。

音もSPが小さい割には、しっかりした音だ。このSPは、やや硬い音で了解度が良い。

700Khzで スプリッドバリコン側はツマミ1回転で6~7khzだった。

216

短波がOSCしない理由をみつけないと、先に進まない。

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続きます⇒その5

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2013年12月29日 (日)

大方の配線は終了した。  スプレッドバリコン式 7球スーパーラジオ その3

昨夜の信濃四谷は雪国でした。

塩カルの吹雪の中、除雪車の後を走った。

今朝、ブラックマリノを見ると ガビガビしていたな、。。

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この続きです

大方の部材は結線しました。

200

ヘテロダイン検波⇒1st IF⇒2nd IF⇒3rd IF⇒DET⇒1st AF⇒2nd AF

予定です。

7球になってしまいます。

DETは、 6球スーパーで、音が良かった6AL5にします。

IFは、 6BD6を使います。SG電圧は75V位程度までしか掛けれないと推測中。

ラジオは、「1st AFの球によって音色がラジオ事に違うこと」が経験で判っています。

201

ヒューズ周りの配線が残っています。

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続きます。⇒その4

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2013年12月26日 (木)

ミズホ通信研究所 中波帯AMストレートラジオを製作してみた。

ICラジオキットを組み立てました。

ミズホ通信研究所 中波帯AMストレートラジオ

オジサンのサイフにも優しい価格です。

部品達です。↓

150

VRが余分に入ってました。人間が行なうことなので、数え間違いはありますね。

オイラも両手の指数より多い数を数える折りは、苦労してます。

151

想像していたよりは基板が小さいです。

SP端も予備線が付いていて、良心的なキットになってます。

(おそらく半田をしくじって、SPを駄目にする報告がそれなりにあったのでしょうね)

152

半田する部品は、この数です。

ラジオIC+ICの構成なので、無調整で鳴ります。

説明書はWEB上にありますので、それに沿って進めていきます。

153

ささっと、半田します。 ICソケットはオイラの好みで使っています。

ソケットはキットに含まれませんので、勘違いされませんようにお願いします。

154

パネルを木ネジで留めます。

 付属のネジを廻すパワーがないので、手持ちのネジ(首下6mm)を使いました。

155

好みでゴム脚をはります。 もちろんキットには、ゴム脚は含まれていません。

156

基板を配置します。

158

2次側結線が間違っていたバーアンテナコイルでしたので、

一旦1次側だけにしました。

だれにでも間違いはあります。スリーシグマ(3σ)を引き当てたのかも知れませんね。

テスター通電すれば、気つきます。

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1次側だけにしました。

160

2次側を巻いて、取り付けます。ターン数は10.

フェライトバーと電池は離れていたほうがよいので、オイラは樹脂スタンドで持ち上げました。

この黒色樹脂スタンドは、キットに含まれていません。

ご存知のように、バリコンとバーアンテナは近い方が耳がよくなるので、離れないようにします。

164

2次側が手巻きなので、1次⇔2次の間隔があいてます。

162

ツマミは、「押し子」を使って軸へ留めます。軸を傷つけないための古来からの方法です。

「押し子」は、ネジ屋さんで手に入ります。

 「ネジサイズと 押し子の厚み」で種類が分れます。

写真のはM4用 t1 真鍮です

163

SGからテストループで信号を飛ばしてみました。

普通の波形で聴こえてます。

165

実際の放送を受信してみました。

アンテナ線は半田してません。 バーアンテナ単体での受信状態です。耳はごく普通です。

ICのストレートラジオなりに普通です。

帯域は、500~1800までカバーしてます。

ストレートラジオは、

バンド上限に向かって感度が下がっていくので、上側では過大な期待はしないでくださいね。

アンテナ線は、同調回路に接続されるので、 アンテナ線を半田すると同調点が下がります。

(理由はわかりますよね)

166

ボリュームの配線です。

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169

価格からすれば、作りあげた達成感があるキットです。

お薦めできると思いますね。

以上、製作記事でした。

171

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超再生式FMチューナーキットも面白いですよ

124

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2013年12月25日 (水)

LAFAYETTE HA-600A

冬至も過ぎましたが、カボチャ食べましたか?

このsiteも半田工作ばかりですので、

時には工作記事ではなくて、メーカー製受信機の写真をUPしておきます。

 LAFAYETTE    HA-600A

球式ではなく、半導体が使われています。

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現役で動作していますので、ご安心ください。

2013年12月23日 (月)

電源トランス換装     スプレッドバリコン式 7球スーパーラジオ その2

この続きです。

今日は、やすり掛けでした。

電源トランスは、換装した。

ソケットの孔も追加した。

130

局発コイルの位置も変更した。↑

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アース母線を廻した。↑

133

ソケット数は7個。

ヘテロダイン検波⇒1st IF⇒2nd IF⇒3rd IF ⇒検波


⇒1st AF ⇒2nd AF。

★メインバリコンが430PFなので大雑把に計算すると、

スプレッドバリコンが5pFくらいでないと、7Mhzではあわせにくい。

いまのままだと、「微調整つまみ 1回転で120Khzの変化量」になりそう

何か工夫しないと、、、。 受信機になれるか? or ラジオで終わるのか?

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続きます。⇒その3

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2013年12月22日 (日)

真空管 受信機  できたなら通信型にしたい。スプレッドバリコン式 7球ラジオ その1

CQ出版のアマチュア無線入門ハンドブックを眺めていた。

通信型受信機の回路を見ていた。 もちろん真空管のレシーバー回路図です。

RF+MIX+IFの球達で、55dB~60dbほどゲインを稼ぐ回路です。

テクノロジーの進化具合に応じて、通信型受信機の規定も異なるので

2013年の今、通信型受信機と呼ぶと何が合致するであろうか???

終戦後、Hallicrafters S38が発売された。

S38発売のインパクトは絶大で、

日本国内の各社がこぞって外観コピーをしたことは、有名ですね。

Hallicrafters S38

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今度のキット製作は、真空管のスーパーラジオキットです。

中波(BC)と短波(SW)の2バンド対応です。

バリコンやトランスなど主要部品が配置されたセミキットです。

球やCR等は、製作者の好みで揃えるキットです。

Hallicrafters S38を真似たFACEです。

名称も、Hallicrafters MODELです。

COSMOSのおやっさんは、

どうもこのHallicraftersに思い入れが深いようで、

リアルタイムにHallicraftersを見た方々は、オイラとは違いますね。

120

右側がFreqの微調整機構。

121

10pF?のバリコンが付いてます。

IFTは2個、ソケット4個なので

局発⇒IF⇒1st AF⇒2nd AFの4球構成を想定されたスーパーラジオキットです。

通信型受信機になると、高一中ニが標準ですね。

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この写真のように、IFTを1個追加して、ソケットを2個追加すると

ゲイン面では60年代の高一中ニの通信型受信機と同じになります。

高周波増幅が効力を発揮するのは、古書によると7MHZあたりから上のバンドのようです。

(たしか数式があった記憶です)

実際、40mでは受信ラインに

目黒のNコネクターのATT(Max 60dB)を入れてゲインを殺して聴いてました。

★往時、選択度は、メカニカルフィルターに依存していました。

今風ならば、セラミックフィルターですね。

124

球数も増えるので、トランスも換装します。

7Mhzが巧く聴えればいいかなあと想ってます。

IFTにセラミックを入れた回路は、「Wコールがききたくて」でUPされています。

TNX OM。

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続きます。⇒その2

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ラジオの バリミュー球たち 6BD6,6BJ6,6GM6,6JH6,6LM8 etc

AM真空管ラジオのIF(中間周波数増幅)には、

セミリモート球、リモート球を使いますね。

★体験上、オイラのように田舎住まいで弱電界ならば

中間周波数1段増幅のラジオであればリモート球を使うほどの事はありません。

オイラの環境では、

ヘテロダイン検波のゲインだけで、初段をサチレーションさせることは無理です。

それゆえに、6DK66GH8をIFに使ったラジオを鳴らせてます。

バリアブルミューでよく知られた球たちです。(7ピン)

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6BJ6も6JH6も過去BLOGにあるように、使ってます。

あとは、6CR6や6GM6かな、、。6DC6,6JL6.6HR6,6CG6

オイラの手持ちで、、、、。

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★9ピンで有名なのが、6JC6,6JD6,6KT6 ,6EH7,6HT6,

実測するとバリミューなのが、6BX6, 6EJ7。

9ピンの5極管は、実測してシャープカット球の確認をした方が良いですね。

★複合管で 5極部がバリミューなのは、

6AZ8,6LM8,EBF80。

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2013年12月19日 (木)

真空管スーパーラジオを造ろう(ファイナル)  アンテナコイルを巻く

自作の6球スーパーラジオのバーアンテナの交換です。

フェライトバーは、「空間占有体積の大小」で耳のよさが異なるのはご存知の通りです。

アンテナコイルは、表面積が効いてくるのもご存知の通りです。

今より太い線材で、アンテナコイルを手巻きします。

100

今の値は、270μHくらい。

101

103

同じような数値になるように、手巻きします。

オイラは不器用なので、「見てくれ」はご勘弁ください。

リッツ線は、普通に販売されています。

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この芯数のリッツ線で巻くと、コイル長は、2倍くらいになりました。

104

半田付けして、トラッキングして終了です。

「どのくらいよくなるか?」は、実践してみれば充分に実感できます。

★コイルのQはよく知られていますが、バリコンのQも重要なのです。 

コイルよりバリコンのQを気にした方がよいかも知れませんね。

WEB 上にも、きとくなお方が居られて数値がでていました。

転記できませんので、ご自力で調べて、ラジオつくりを深めてください。

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2013年12月16日 (月)

春日無線 TRIOのトライアンプ AF-10

信州伊那谷が発祥のTRIO(春日無線)のトライアンプです。

「TRIO 発祥地の工場の閉鎖が決定」がこの秋に新聞記事になっていたので、

かなり淋しいものがあります。信州大学の農学部の近くに、TRIOの工場があります。

この工場は、道に看板があるので、判り易いです。

コイルで名を馳せた春日無線ゆえに、いまでもIFTは人気がありますね。(人気はありますが性能は他社ですね)

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★yahooでは、こういう動作品のトライアンプを安価に落札して、

動作品をわざわざ分解して、

電源トランス単体、出力トランス単体、6BM8真空管単体で 再販し儲けているプロ業者もいますので、 彼等をじっくりと観察すると面白いですよ。

「トランス抜き外装ケース」の置き場にも困ってケースも出品されてますからね。

YAHOOで仕入れて、バラバラにしてYAHOOで売る良い商売ですね。

概ね7000~8000円を上限として彼等は入札してますので、それを超える金額で落とせば手に入りますネ。

(日本人の道徳から見て、どうでしょうかね?)

まあ、戦後の動乱時に国立大学の蔵書を持ち出してリヤカーで売りさばき、それを原資として、財を成した有名なお方も輩出する日本ですので、彼等には道徳性は無いかもしれんですナ。

★プロ業者とは、正反対に、

ジャンク品を綺麗に直して、ラジオ調整もしっかり行なって 出品されている方々も

多々居られます。こういう方々の技術とその想いには、感動しております。

090

「1958年の製造」だとWEB上に情報がありますが、どうでしょう???

左のツマミが割れています。

 コレクターアイテムのように綺麗なものだと2万円以上してますが、

外観がよくないので、それなりの価格で手に入りました。

AF-22は時折見かけますが、これはAF-10です。

FM専用化してしまうつもりで、手に入れました。

091

表面処理にホールが空いて、錆が出てきてます。

092

う~ん、信号系オイルコンは換えてある。

出力トランスの1次側の配線が中途でつないである。

(本来なら、ソケットまで線材がきていると想うのだが、、)

093

ブロックコンのアース側の結線が外されている。(半田痕あり)

なにか、妖しいですね。だから入札が少なかったのか、、、??

AMラジオは鳴ると説明はありましたが、、、、

平滑回路のコンデンサーのグランドが未結線で

どのような音になるのか????? 

オイラには、想像つかない音ですね。この赤い線、OUTトランスに向かってます。

エルナーのブロックコンです。エルナーの工場も信州安曇平にありましたが、

今はどうなのかなあ、、。

094

チタコンの表面が黒いんだけど、、。

電極間が黒いんだよね、 PFの表示も読めないです。もちろん綺麗なチタコンもあります。

妖しさ満載で、面白そうですね。

チタコンはFMのフロンドエンドが一番黒いです。

メンテの順序としては、

①ブロックコンは使えるの?

②チタコンは同容量のものに付け換える

③その後、通電してみる。

あるいは、FM専用化してしまって配線をそっくり外す。

長期化しそうなテーマですね。

通電してみた。

2013年12月15日 (日)

ゲルマニウムダイオード検波の真空管ラジオ  倍電圧回路図 (ベース機は、CX-555)

まとまりましたのでUPです。

073木箱に入れたら、BC下限528khz⇒515KHzと いきなり10khz以上も下がったのだが、

「ウッドケースなのに、こんなに影響あるんだ!!」と体験した。

もちろんアンテナ感度ピークも取り直しした。

コイルで1ターン減らした。

こりゃ、いままでのcosmosキットも アンテナ感度は合わせ直ししなきゃならんです。

やはり、オイラはお馬鹿だ。

074

ごく普通の回路です。

もし特徴があるとすれば、

①チョークは2段

②ダイオードに50KΩが釣り下がっている。

 この抵抗の有効性は、実装すれば判ります。

072

PDF版⇒5tube_6gk5_super.pdfをダウンロード

セミリモート球へのSG信号の強弱で、IFTの同調点も微妙だが移動するので、

巧くあわせてください。

 IFTの同調点が動く理由は、わかりますよね。 

ええっとボリュームのガリガリ君のお話です。

075

松下さんのボリュームは、2体に分れます。

松下で販売していたボリュームを製造していた会社(もちろん下請け)が、

この田舎に2社あったことを知っている人は、もう鬼籍ですね。

★オイラの基板職場の隣部屋では、松下ボリュームをどんどん製造していたんです。

抵抗溶接機やカーボン塗布機をさらっと見た記憶があるのだけど、

その頃は機構部に興味がなかったので、今はもう詳細は想いだせません。

飲み助のデンスケ氏と、あったら質問してみようと想うが

30年前のこと覚えているかな?

★ガリガリ君は、接触子をカボーンの綺麗な処に持っていくだけでOKです。

不器用なオイラにも出来ました。

★今時のVRとはローレットの深さとパターン数が違うので、元々のツマミを利用するなら

VRの再生は必要です。

076

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くれぐれも、お馬鹿なオイラの真似は薦めません。

2014年5月20日追記

置き場所に困っていたオイラは、

このラジオを知人に差し上げました。

直すのが趣味ですので、 知人たちには結構な台数がいってます。

2013年12月14日 (土)

ゲルマニウムダイオード倍電圧検波の真空管ラジオ  2 (ベース機は、CX-555)

この続きです。

壊れかけたIFTも復活できてました。

 もともと塗料でロックしてあったので、外部からみえた塗料は剥がして調整ネジを廻したのですが、塗料が軸ベークに入っていたのが、原因です。

もうひとつの方を分解してみて、往時の工程がわかりました。

①往時の作業工程として、調整ネジを上部端近くまで持ってくる

②塗料を塗る。

③乾く前に、調整ネジを締めこんでIFT調整する。(濡れた部分がベーク軸で固着できる)

④乾いて終了。

の流れのようですね。 

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SGからテストループで信号を入れます。

080

いつものように、波形ででてきます。

局発6BE6は、+B 205V。SGは95Vにしてあります。

あとは、1st IFと2nd IFのバイアスをきめて、SG電圧も決めます。

IFは6BA6の2段

検波はゲルマダイオードの倍電圧。

AFは6GK5(3極管)+6AQ5.

★2nd IFの負荷は、4mHチョークの2段(写真参照)

2段の効果は、この記事

081

上の写真は、1st AFのバイアス点を測っている処です。

1ST AFは6GK5にしました。

082

0.87Vと表示されました。カソード抵抗が300Ωなので

流れる電流は0.87V/300Ω=2.9mA

6GK5のIP 2.9mAです、 バイアスとしてはもう少し深いのが一般的です。

まあ、のちのち修正します。

ボリウムがガリガリ申すので、こちらの対応に意識がいってます。

083 バーアンテナのコイルを換えてみました。

コイル長が伸びているのが判ると想います。手巻きです。(最近、手巻きしてます)

換装すると、この耳の良さがわかります。210μH近傍の値です。

言葉にすると、「BCバンド上側での感度だれが少ない」から「全体の感度が上げれる」って

イメージです。

084

放送を受信してみた。 うん、うん、鉄筋住まいでもガンガン聞こえる。

あとはボリウムのガリガリ君。

085

いつものように、VRを絞っててのSP端の波形。

VTVM読みで1mV。

波形に 局発の漏れが重畳しているのがわかる。

6BE6の近傍に平滑回路があるので、こういう波形になる。

ラジオ電波はそのままでは耳に聞こえないので、無害ですね。

放送局のKW出力で体に害がないので、SP端のこれは些細なもの。

メーカー製ラジオでは、ブロックコンがバリコンの際にあったりするので

こういうOUT波形が観測できると想う。

ガリガリ君は、明日対応してみる。

今宵はこれで寝ます。

回路図

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くれぐれも、お馬鹿なオイラの真似は薦めません。

2013年12月11日 (水)

ゲルマニウムダイオード倍電圧検波の真空管ラジオ  1 (ベース機は、CX-555)

松下さんのトランス式5球ラジオ CX-555を入手した。

球の配置やもろもろのノウハウを知りたくて、入手した。

064

ちょっと割れている。

060

球を外しはじめた。6AV6だけがシールドされていた。

065

066 CRはこんな感じ。程度は良好。

067

上の写真のように、IFの6BA6と6AV6が隣合わせになっている。

信号は、6BA6⇒IFT⇒6AV6の順に流れるので、

経験上、この配置(距離)だと恐らく回り込む。

「回り込み回避策として、6AV6をシールドしている」としか、お馬鹿なオイラには思えない。

6BA6の7番ピン⇔2nd IFTのoutは360°の同相になるので、

2nd IFから6AV6へ上手に持ってこないと、6BA6の7番ピンに正帰還しますね。

で、正帰還の配線が、6BA6の7番ピンラインから30mmの距離だと、ほぼ発振してくれます。

068

お馬鹿なオイラは、CRを剥がしてしまった。 

さてこれから、どうしよう、、、。

063

スピーカーも8インチ?で大きい。

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改造を始めた。

ソケット数が5個なので、中間周波数増幅が2段のラジオができる。

アンテナ系も、バーアンテナに換えるとオイラの環境でも聞こえるラジオになる。

付属の6AV6で検波させても良いが、この球さんあまり良い音で鳴らないので

「ゲルマダイオード検波+3極管」にしてみる。

(過去blogにあるように 「ゲルマ検波+3極管」のほうが、明るい音で鳴る。)

余裕があれば、「6AL5+3極管」のほうがもっと音が良いことは、前記事の通りです。

069

平滑回路は5段。470+330+330+330+330オーム。

IFT調整していたら、割れそうになったので解体して

接着材で硬化中。 固まったら調整を再開します。

062

 経験上、この丸筒タイプのIFTは、回り込みに強い。

「円筒ゆえに、コイルから均等にシールドできる」からだと、オイラは勝手に推測中。

 

部品の配置

061

IFTが固まるまで、我慢なのだ、、。

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くれぐれも、お馬鹿なオイラの真似は薦めません。

2013年12月 8日 (日)

音の良い真空管スーパーラジオを造ろう  補足 (リップル波形など オシロ波形)

このラジオ

補足で幾つかのノウハウをUPしておきます。

真空管ラジオを触った経験の浅い方々の情報になります。

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①平滑回路でのリップルの様子を波形で確認しました。

033

測定箇所は、平滑回路の最下流です。ここから其々の真空管に+Bが供給されます。

035

実動作状態で撮像したのが、上の写真です。

これで判るように局発の漏れが+Bに載っているのが判りますね。

1173からIFの455を引いた値が、受信周波数になります。

+Bのアバレは20mV弱です。

036

オシロで見ると15mV程度のようです。

局発のモレの大部分は、グランドから流れてきます。

「電子はマイナス側からプラス側に流れる」ことは、高校で習う内容ですね。

②次に、局発の6BY6を外して撮像しました。

034

+Bを計測していますが60Hzのアバレが見えてます。

プラス電源は、シリコンブリッジで整流しているので60x2=120Hzの波形が見れるはずですね。 コンデンサーで鈍ったリップル波形が普通は、見れるのですが、

このラジオは、リップルが観測しにくい水準の低リップルでまとめてあります。

この60Hzは、100vラインの誘導ノイズのように想ってます。

次回は、100vラインから平滑回路は離して配置するようにします。

③再び局発6BY6を挿して、波形を確認します。

037明らかに波形が違いますね。

局発のモレの影響がわかります。

④数値として

+Bが180V

.リップルが20mV(60HZなので整流リップルとは異なる)なので

リップル率では、20mV/180Vx100%=0.01%です。

+Bに重畳するノイズとしては0.01%になります。

オイラは、ラジオの+Bのリップルは10mV~0.4V程度にまとめています。

(手持ちのオシロでは計測できない程度に追いこむ時もあります。⇒記事)

ワイヤレスマイクを造る時は、100mV以下,FM帯ワイヤレスの場合はさらに低リップルの2mV以下にします。

ラジオの+Bリップルは0.1V程度まで下げるように平滑回路することを薦めます。

 

 下の写真は、FMワイヤレスマイクを自作した折、低リップルにトライした波形です。

070 デジタルオシロでみたら、↑に見えます。

071  アナログオシロで見ると1mVもリップルありません。

つきつめると

「アナログオシロでは、判らない程度」まで

+Bのリップルは押さえ込むことができます。

この時の平滑回路の経緯

038

平滑回路はありあわせで造ったので不ぞろいですが、

300オームの5段でokです。

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続きます。⇒アンテナコイルを巻く

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2013年12月 7日 (土)

音の良い真空管スーパーラジオを造ろう  その4 (感度調整 6BY6 ,6BA6,6AL5,6AR5)

この続きです。

「なるべく良い音で放送を聴くラジオ」を目指します

 ①ハム音が小さいこと

 ②IFTは広帯域用を使う。(入手しにくいので通常品でOK)

 ③耳が良い事

 ④検波は真空管を使う (経験上、ダイオード検波だと硬い感じに聴こえます)

     ミニチュア管なら検波は双2極管の6AL5。 

  ⑤ 検波後の1ST AFに音の良い球を使う。6AV6は薦めない。

   6J4,6AN4などは良好な球。

 ⑥2nd AFも 音の良い球を使う。入手難だが6CZ5はお薦め。

加えて

★歪みを低減させるには

 1,NFBを掛ける

2,AVCと信号ラインは別々にする(歪み面で有利)

上記2点は、耳でわかるほどの差があるので興味のある方は実験してください。NFBは2.5dBも掛ければ足ります。

オイラはGT管の音が好きだナ。

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バーニア機構をつけました。

SPもラジオ少年製のSPスタンドで取り付けてみました。

022

フルレンジのSPに替えれるように、SP背面は空間を確保してあります。

通常は、陸軍端子から3wayのステレオspに接続して鳴らします。

023球は、東芝の6AR5です。 バイアスは14Vで動作させてます。

最初は、IF段のゲインを確定させます。

カソード抵抗やSG抵抗(SG電圧)を絞り込んできめます。

軽いSG電圧とやや深めのバイアスで動作させておいてから、

ゲインが取れるようにバイアスを浅くして行きます。

下の写真は、IFが発振している波形です。

夏と冬では、室内温度の差により電源トランスの、通電初期の抵抗値が異なるのはご存知だと想います。

冬は温度が低い分、投入時に電流(電圧?)が夏より流れますね。

で、電源投入後15分程待って電源トランスの温度均衡が取れてから動作点を触ります。

028

発振波形↑。 これはIFのゲイン過多です。SG電圧を下げるかバイアスを深くします。

Qダンプは、折角のIFT特性がだれるので、お薦めしません。

029正常な動作にします。↑

ヘテロダインラヂオは、調整している時が一番楽しいですね。

OSCコイルでBC帯の下限をあわせます。

OSCのコアの入り具合で耳が良くも、悪くもなるので、耳を確認しつつBC帯の下限をあわせます。

024

今回は、oscの耳ピークが532Khzだったので、数pfをOSCに並列入れて528Khzあたりまで受信できるようにします。

普通は、、デップドマイカーの1pFか2pFをパラづけしますが、

025

今回は、黄色の線材を巻きつけてコンデンサーを形成させました。巻付長は2cmです。

この方法は1950年代の雑誌の記事中にあるスタンダードな方法です。

目安は2pF/1cmとの情報が頻繁に載っています。(オイラの過去の記事にも何度かupされてます)

パラ付けするコンデンサーは、セラミックコンはノイジーなので使用不可です。

027

トラッキングの上側の耳も、バリコン付属のトリマーだと、容量が1pfほど足らなかったです。

5pfのトリマーをバリコンに後つけしてます。 

真空管のスーパーラジオでは、

バリコン付属のトリマーだと「やや容量が足らない」ことが頻繁にあります。

配線の浮動容量が多いと、おそらく付属トリマーで足りるのだろうと想います。

030

構成

ヘテロダイン⇒ 6BY6

1ST IF ⇒ 6BA6  バイアス1V

2ND IF⇒6BA6   バイアス1.1V

検波⇒6AL5  倍電圧

1ST AF⇒6N2P   片側使い バイアス1.1V

2ND AF⇒6AR5     バイアス14V

031

VRを絞ってのSP端のVTVM読みは先記のように0.7mVです。

VRをMAXにして放送を鳴らすとVTVMで4V近く振れるので 1.5Wは出ていそうです。

検波に6AL5を使ったので、ダイオード検波より柔らかい音で鳴ってます。

6AV6を使ったラジオよりも、良い音ですね。 もっと6AL5は人気があっても良いはずですね。6AV6より「6AL5+6N2P」を薦めます。

オイラの嫁も音の違いがわかるようで、「良い音だけど、何が違うの?」と聞かれてしまいました。

真空管のヘテロダインラジオは10台以上、つくりましたが

このラジオが一番 音が良いです。(後につくった 6AL5+6AN4もとても良い音です)

AMラジオの音の良さを再確認しています。

回路はごくごく普通です。

出力トランスの1次側(12KΩ)には、本来コンデンサーは不要。

このこのラジオにはつけていない。

レイアウトが下手だと発振するので、コンデンサーをつけて発振を回避する。

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「TVの芸能人格つけ番組」で高い楽器と、安価な楽器との音が聞き分けられるかたなら、

高グリッド抵抗リークの6AV6を使わない理由は楽に判ると思います。

バーアンテナのコイル換え⇒記事

以上、6球スーパーラジオの自作記事でした。

2013/Dec/20 追記 

2014/Feb/20 加筆・訂正

IFTの外装を外して、巻きコイルを見た方ならご存知の事ですが、

1次側コイル⇔2次側コイルの間隔がながいと、スカート特性の尖がりが緩くなるので

帯域が広がります。

その結果、IFTによる増幅度は下がるのはご存知だと想います。

広帯域のIFTは、増幅度が低いので、球側でゲインを稼いでください。

IFTは LCによる共振回路の複同調で成り立っています。

①1次側と2次側の結合を高めると、双峰特性が取れる領域で動作させれます。

1次側と2次側の結合を低くすると、単峰特性の領域になります。

③、上記 2つの領域の境目の結合を臨界結合と呼んでいます。

1次側と2次側の結合は、トランスですので磁界による結合。 

あるいは、RやCによる結合もできます。Lによる結合も充分できるだろうと思います。

1次側と2次側コイルを近づけて、色々と実測するとインダクタンスも変化してますね。

ではLC共振回路(単同調)で

HI-L共振 とLOW-L共振 では、ピークから3dB落ちた帯域幅は同じになるのか?

前から述べているように、オイラはお馬鹿なので、この帯域を求める計算式は知らない。  電気エンジニアではないのだが、高校で学ぶ理科学ならばまだ覚えている。

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2013年12月 5日 (木)

音の良い真空管スーパーラジオを造ろう  その3 (ハム音が下がった 6AL5,6N2P,6AR5)

この続きです。

「なるべく良い音で放送を聴くラジオ」を目指します

 ①ハム音が小さいこと

 ②IFTは広帯域用を使う。(入手難なら通常品)

 ③耳が良い事

 ④検波は真空管を使う (経験上、ダイオード検波だと硬い感じに聴こえます)

  ⑤検波後の1ST AFに音の良い球を使う。後記の製作で2nd AFでは6CZ5や6CM6が良い音することがわかりました。

 などがポイントになります。

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先日の「100mVもSP端にでていたヒーターリップル」は無事に解決しました。

平滑回路の最下流のケミコンのマイナス端子を

ヒーターのアース点で、1点アースしたら5mVまで下がり普通のラジオと同じになりました。

(おいこんだら0.7mVまでさがりました。 この追い込みが重要になります)

015

SGからテストループで電波を飛ばして、受信します。

バーアンテナで電波を拾うラジオなので、

SGから直接信号を入れるとトラッキング不能になりますのでご注意ください。

IFの455調整には直接信号を入れます。

010

IFT⇔真空管の距離が40mm以上確保できたので

IF段のSG電圧もそこそこ印加できて、耳もよい方向になります。

★6BE6は +Bが185V。SGは105V.

★IF段はともに SGは85V。 初段のバイアスは1V

仮トラッキングも終了し、放送を聴いてみました。 本トラッキングは、微調整機構をつけてから行います。

011

バーアンテナだけでガツンと聞えてきます。

IF段が2球の割には、聞えてきます。

2nd IFのバイアスが現状1.5Vまで浅くできたので、耳がよくなってます。

★6AL5直後のボリームで、VTVMを見ていると1.2Vまで振れてました。

1st AFのバイアスは1.2V~1.5Vを狙います。 歪むようならもう少し深くします。

2nd AFの6AR5はバイアス14V近辺にする予定です。

すでに1st AFにミニチュア9ピンソケットを載せてしまっているのが問題になりました。

★最初6688を使いましたが、今は双3極管6N2Pの片側だけを使ってます。

6N2PのIPは1mAです。負荷抵抗は47Kです。

この負荷具合でハム音の大きさが違ってきますので、色々と試してみてください。

負荷抵抗なので、ゲインを左右しますが、ゲインよりもハム音への影響が気になります。

今回の電源トランスの電圧だと22K~47Kが良い感じでした。

012

上の波形は、VRを絞ってのSP端での波形です。波形が示すように、ヒーター起因のバースト波形です。

VTVM読みで0.7mVと かなり小さくまとめることが出来ました。

5球ラジオで0.7mVはとても上出来です。

今日の球の構成

ヘテロダイン⇒ 6BY6

1ST IF ⇒ 6BA6  バイアス1.5

2ND IF⇒6BA6

検波⇒6AL5

1ST AF⇒6N2P

2ND AF⇒6AQ5

★6AQ5は6AR5に交換します。

★高グリッド抵抗での6AV6を使わない理由は

IPが少ないと音がすっきりしないからです。

 検波後の1stAF はプレート電流1mAは流した方がよいですね。

 

★まだIFのゲインに余裕があるので、もうすこしねばってみます。

あとは、微調整のための、「糸掛け軸 or バーニア」にする加工が残っています。

★平滑回路は低抵抗の多段にしてあります。

  電源OFF時には、+Bが早めに放電されて 触れるのが特徴です。  

  OFFしてコンセントを抜いて、作業机の上に運んでくると+Bは5V以下に下がってます。

outトランスが 電源トランスからの電界(磁界)の影響をうけている場合は、

 VTVMでの針の振れ方が違いますし、 音そのものが違うので簡単に区別できます。

   

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その4に続きます

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2013年12月 1日 (日)

音の良い真空管スーパーラジオを造ろう  その2 (トラブル発生中 6N2P)

前回の続きです。

「なるべく良い音で放送を聴くラジオ」をめざします。

前BLOGのように、ヒーター配線やバリコン周りを決めて配線しました。

耳をよくするには、「バリコンとアンテナの距離が肝要です」。この情報は雑誌の製作記事にはほとんど載っていないので、不思議ですね。

この写真で、

仮にバーアンテナのコイルが反対の端面側にあると5db程度は耳が悪くなりますね。

001_2

球の構成は、IF2段、AFは3段。検波は6AL5。

(後記ありますが、6N2Pは片側だけつかって、AFは2段でまとめてます)

6BY6⇒6BA6⇒6BA6⇒6AL5⇒6N2P⇒6AR5

002

で、通電するとヒーター起因のリップルがSP端で100mVも出る。

ここまで出るラジオは初めてのこと、、。 何を間違えているのか?

良い音で聞くことは無理やん、、。オイラはお馬鹿だからね

003

どの球が悪さをしているやら、、。


その3に続きます。

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