音の良い真空管スーパーラジオを造ろう その3 (ハム音が下がった 6AL5,6N2P,6AR5)
「なるべく良い音で放送を聴くラジオ」を目指します
①ハム音が小さいこと
②IFTは広帯域用を使う。(入手難なら通常品)
③耳が良い事
④検波は真空管を使う (経験上、ダイオード検波だと硬い感じに聴こえます)
⑤検波後の1ST AFに音の良い球を使う。後記の製作で2nd AFでは6CZ5や6CM6が良い音することがわかりました。
などがポイントになります。
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先日の「100mVもSP端にでていたヒーターリップル」は無事に解決しました。
平滑回路の最下流のケミコンのマイナス端子を
ヒーターのアース点で、1点アースしたら5mVまで下がり普通のラジオと同じになりました。
(おいこんだら0.7mVまでさがりました。 この追い込みが重要になります)
SGからテストループで電波を飛ばして、受信します。
バーアンテナで電波を拾うラジオなので、
SGから直接信号を入れるとトラッキング不能になりますのでご注意ください。
IFの455調整には直接信号を入れます。
IFT⇔真空管の距離が40mm以上確保できたので
IF段のSG電圧もそこそこ印加できて、耳もよい方向になります。
★6BE6は +Bが185V。SGは105V.
★IF段はともに SGは85V。 初段のバイアスは1V
仮トラッキングも終了し、放送を聴いてみました。 本トラッキングは、微調整機構をつけてから行います。
バーアンテナだけでガツンと聞えてきます。
IF段が2球の割には、聞えてきます。
2nd IFのバイアスが現状1.5Vまで浅くできたので、耳がよくなってます。
★6AL5直後のボリームで、VTVMを見ていると1.2Vまで振れてました。
1st AFのバイアスは1.2V~1.5Vを狙います。 歪むようならもう少し深くします。
2nd AFの6AR5はバイアス14V近辺にする予定です。
すでに1st AFにミニチュア9ピンソケットを載せてしまっているのが問題になりました。
★最初6688を使いましたが、今は双3極管6N2Pの片側だけを使ってます。
6N2PのIPは1mAです。負荷抵抗は47Kです。
この負荷具合でハム音の大きさが違ってきますので、色々と試してみてください。
負荷抵抗なので、ゲインを左右しますが、ゲインよりもハム音への影響が気になります。
今回の電源トランスの電圧だと22K~47Kが良い感じでした。
上の波形は、VRを絞ってのSP端での波形です。波形が示すように、ヒーター起因のバースト波形です。
VTVM読みで0.7mVと かなり小さくまとめることが出来ました。
5球ラジオで0.7mVはとても上出来です。
今日の球の構成
ヘテロダイン⇒ 6BY6
1ST IF ⇒ 6BA6 バイアス1.5
2ND IF⇒6BA6
検波⇒6AL5
1ST AF⇒6N2P
2ND AF⇒6AQ5
★6AQ5は6AR5に交換します。
★高グリッド抵抗での6AV6を使わない理由は
IPが少ないと音がすっきりしないからです。
検波後の1stAF はプレート電流1mAは流した方がよいですね。
★まだIFのゲインに余裕があるので、もうすこしねばってみます。
あとは、微調整のための、「糸掛け軸 or バーニア」にする加工が残っています。
★平滑回路は低抵抗の多段にしてあります。
電源OFF時には、+Bが早めに放電されて 触れるのが特徴です。
OFFしてコンセントを抜いて、作業机の上に運んでくると+Bは5V以下に下がってます。
★outトランスが 電源トランスからの電界(磁界)の影響をうけている場合は、
VTVMでの針の振れ方が違いますし、 音そのものが違うので簡単に区別できます。
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