TRIOのトライアンプ AF-10 通電した。 ボボボと発振中。
随分昔に手に入れたTRIO AF-10。
2013年の冬の記事だったな。
あの頃の水準では無理だったと想う。
奇怪しさ満点のリペア状態で入手したので、ブロックコンの配線は回路図通りにした。
12AX7周辺がメーカー製にしては拙いのだが、こんなものなのか?
ヒーター電流をシャーシに流さない配線で仕上げられている。
通電準備で保護メガネを着用。飛ぶと厄介だからね。大きいので机に載らない。
電源ON。
破裂もせず、煙もせず。ラジオモードでも何も聴こえず。
6BM8の3極部にAUDIO信号をいれた。 一応出てくる。
SP端でのゲイン計測は10dB。 もう5~6dBは取れてもよいと想うが、やや少ない気配。
入力を上げて、SP端で100mVを超えたあたりからボボボと発振。写真のように波形が揺れている。 電源トランス搭載にしては60Hzのノイズが 上の写真のように垣間みれる。
とりあえず、整流後の+Bをオシロで見た。
トランスレスラジオのリップル波形は200mVくらいなので、数値面ではあまりよくない。
整流管を使った経験が浅いが、マツダラジオの5M-K9でもこの位のリップルだった。
背面のAUX端子にケーブルを挿して、AUXモードにするとボボボと発振した。
「相が回っての帰還発振」とは違う音だ。
AMとFMもラジオノイズすら上がってこない。
前所有者が、何かしくじっているようだ。ひとつひとつ診ることにする。
大きいので机に載らない故に 作業が進まない面もある。
★モーターボーデイングは、現象面からの呼称。
乾電池式トランジスタラジオでもIFやAFを高ゲイン化させて、SPをガンガン鳴らして乾電池の供給能力を超えるとボボボとなる。
乾電池の代わりに、安定化電源で供給してやると見事に止まる。
真空管ラジオでも6HM5など高μの球を使うとボボボと来る。使えば判る。
平滑回路の段数を増やして回避する。Cを増やすよりも段を増やした方が効果的。経験上、6HM5は5段平滑だと想う。
以上、豆知識
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続きます。
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