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2017年12月

2017年12月31日 (日)

アイテックSR-7 と真空管中2ラジオ(自作)を比較してみた。

LA1600ラジオの基板は手配済みだ。恐らく1月10日頃には到着するだろう。既存の受信機の感度を確認しておく。

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7MHz受信機のゲイン考。SN=10dBになるSSG信号値をあげてみた。

6mポケトラでもダイレクトコンバージョンが採用されているが、設計指針のようなものがやはり必要だろう。2012年に製作したキット品の感度をさらっと測る。 オイラの環境には「製造ラインにあるシールド小屋」はないので、25dBu入力程度から下の微弱入力の結果は目安にもならないほど一般家庭では室内ノイズの影響を受けている。

「製造ラインにあるシールド小屋」に篭ってラジオ調整していた経験は20代に数年間積ましてもらった。その経験からすれば 15dBu入力時の無線機の感度測定ですら一般家庭環境では無理だ。

◇DBMデバイス(能動デバイス)による変換ゲインについては、

 TA7358は マイナス6dB(実測値) ⇒ポケトラ用に大人気

  TA7320は ゼロdB(実測)          ⇒基板ナンバー RK-08

  NE602     14dB(SPEC表) ⇒サトー電気さんのKITに採用されてる。

  MC1496D  10dB(SPEC表)

と拾い出してみた。 DC基板に採用したTA7320はTA7358よりはベターなICと想える。 「それぞれ半導体のノイズがどうか?」も重要なfacterだろう。

参考に今手元にある7MHz受信機たちの写真。

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1, SR-7(LA1600のヘテロダイン)

「別冊CQ HAM RADIO 1994,5月号」掲載の回路と オイラの購入したSR-7は回路が少し異なる。

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無入力時のSP端波形。 写真では綺麗に捕らえられていないがnoiseyだ。スパイク形状が多数ある。

「どの半導体からのノイズか?」は未確認。 2012年の往時は初心者マークゆえに気つかずにいたが、ノイズレベルが高い受信機と云えるだろう。

SPEC表上では、このLA1600はラジオICの中でSNは中の上になるが、LA1600+MJM2073だとこの程度のSN。

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◇SN=10dBにするのに45dBu入れた。 「周波数変換ゲイン+IF段」分の増幅がある。これは、6石ラジオだと35dB~40dB増幅相当になるだろう。

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下の写真のように、製作当時は、35dBuも入れれば聴こえたが、、 、、、往時と比べて何かが壊れているようだ。或いはSSGが壊れたか?

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2,自作の中2真空管ラジオ(中波、短波) 回路図

松下電器等メーカー製ST管ラジオは、オイラのラジオより20dBほどSNが劣るので、比較対象にすら為らない。

47dBuでSN=10dBになった。上のSR-7(LA1600)より波形は綺麗だ。バーアンテナで室内の雑多ノイズを拾っているゆえにVTVM値が安定せずフワフワする。シールド小屋で計測してみたいものだ。

低ノイズな真空管ラジオなので、信号波形がはっきり見える。やはりSNは重要だ。 現状のSR-7よりは感度良いことが判る。

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3,考察

 ◇ SR-7のノイズ源調査を行なうと部品除去やパターンカットが必要になるので、調査はしない。波形からすれば3端子レギュレータが最も妖しい。LA1600,NIM2073起因のノイズの可能性もある。受電ランプ(LED)とOSCが同じ電圧ラインなので、この可能性もある。

往時はここまでノイズが高くない写真があるので、何か半導体が壊れているらしい。

◇トランジスタラジオだとOSCコイルと初段IFTを入れるが、LA1600は初段IFTが無いので局発の負荷は抵抗(内部回路)にしているようだ。455kHzでも高周波増幅を抵抗負荷にするとSNが大きく悪化する。ラジオICで「高周波増幅をIC内部で抵抗負荷?」にしてSNが悪い先例デバイスとしてLA1050がある。 LA1600のノイズ量を含めた挙動は自作基板が到着して、そこで確認したい。

 

2017年12月30日 (土)

PCB化作業中。 eagle cad で書く。

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これが 2017年の最後のPCB化基板。これを手配してみる。 おそらく1月20日頃には届くだろう。

PCB化基板は再現性の確認が取れている「基板ナンバーRK-01から 基板ナンバーRK-08」まで領布中。

しかし、お問い合わせを頂いたが、基板ナンバーRK-02のPIC基板の在庫は無い。この基板とまとめて10枚手配、、。

この12月から中国のPCB業界の価格改定が行なわれて、20枚手配するより、10枚づつ2回手配した方が安い。多数製作するとコストが数倍UPするシステムになった。 1万枚オーダ-すると廉価には為るが、自作派はとても少数ゆえに1万枚さばくのに500年は掛かりそうだ。

,,と概ね「10枚/1年」の配布ペースゆえに ワンオーダーで基板製作しそれが無くなれば配布終了になる。

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試作中の新たな基板が川崎税関に2種類届いたので、この休み中には評価できるだろう。評価OKなら公開したい。

AM変調TA7358の実験などを通じて、オイラなりに基礎知識を確認した2017年だった。

ラジオ用周波数表示器、超再生式FMチューナー基板、ジュニア向けダイレクトコンバージョン基板もまとまり、なんとか自作基板も興せるようになった。もともとオイラの技術向上・技術確認のために基板化作業したものゆえに手配数は少ない。超再生式FMチューナー基板のように、基板手配はワンオーダー(10枚)でリピート無しが大半だ。 トランスミッター基板もリピート予定ない。

祐徳電子さんに大方の基板データを渡してあるので、要望が多かった「LC7265表示器」だけはキットになっている。

前記の「コールド側からOSC信号が廻り込むMC1496D基板」はおぼろげながら対策案が浮んできた。

オイラは機械設計屋であるからして電気エンジニアではない。多少、ラジオ工作に興味がある田舎のオッサンだ。熊さんの子供と今年は11月に1回遭遇しただけだ。

2017年12月28日 (木)

半導体式AMトランスミッター基板。 MC1496D

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通電してみた。

 右は低周波信号発生器からのIN信号。

左は、OSCもされてMC1496通過し bufferも通過した出力。

9V駆動だが、MC1496は作動しているようだ。

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◇菊水のオシロでOSC周波数確認。

MC1496からみると過入力状態。

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◇この部品レイアウトだと、コールド側からOSC波形がMIC部に廻るので、 「どうしてだろう??」と眺めていた。RK-04,RK-06基板ではそう為らなかったので、???状態だ。

そうこうしている内に、MC1496が焼損したらしい。

良い子はマネをしないように、、。

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◇モトローラーのドキュメントにあるような数値に、次回は搬送波を下げてみよう。 トランジスタラジオのOSCコイルを使ったのでMC1496向けには強い。1/40程度まで下げる必要がある。

コールド側からOSC信号が廻る理由は、レイアウトしかないだろう。 回路はトラスミッター基板第1弾、第2弾と同じだ。電子の移動方向としては、この部品レイアウトは良くはない。まあ、「それがそのまま出た」、、と。

、、、と宿題が多い基板になっている。

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◇+Vラインをオシロでみても1mvもOSCの重畳はない。

◇MIC-AMPの2段目のエミッタとコレクタに700mVの重畳が見える。ベースには見えない。トランジスタ単体で100倍増幅としてもベースに5~10mV程度重畳があれば納得するが、、、 ベース端は綺麗な波形。

◇OSCコイルの2次側コールド側を切り離すと、廻り込みは止まる。作動中だが、重畳はない。

pic 16f88でラジオ用周波数カウンタ。LA1600ラジオ 向け。

LA1600 ラジオで周波数表示を行うとすれば、やはりJH4ABZ式だろう、、と。

CD3610もまあ良いがクロックノイズが電波と電源ラインで結構流出し、雑音レベル上昇が波形でも確認できるので、特化回路を考えなきゃならない。

「電波で飛ぶノイズはどう工夫すれば、発生元のCD3610から減るか?」は、単純には[シールドBOXに収納]になってしまう。 他、回路上での工夫はできないのか? 水晶振動子の周波数が時計用なので、この高調波が多数飛んでいるはずだ。短波まで上がってこないか?

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LEDダイナミック点灯式  (pic 16f88周波数カウンター)

★「マイナス455モード」で局発周波数から455引いた数字を表示します。スーパーラジオ向け。

★「マイナスゼロモード」で実発信周波数を表示します。再生式ラジオにgoodです。

BC帯⇔9.999MHzまでカバー.10.001MHz以上は下4桁表示。

JH4ABZ式表示器の販売終了(2016年11月)に伴い、JH4ABZ氏に承諾いただき興しました。多謝 JH4ABZ殿.

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再生式ラジオにはこれですね。

 回路は同一で、基板は少し小型にしました。マイコン書き込みはJH4ABZ氏が500円/1個で行っておられます

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RF部のパターンがJH4ABZ氏領布品と異なります。結果、安定度と感度ともにupしました.

RADIO COUNTER
YouTube: RADIO COUNTER

「プリント基板+書き込み済みpic」のsetで領布中。 ⇒ここ

半田付工作用のキット品 ⇒ ここ

出品中の商品はこちら

◇picに拠るダイナミック点灯式ですので、周期ノイズが発生します。電波で飛ぶほどの強さはありませんが電源ラインへ漏れ出てます。その事に気ついて製作している方は至って少数です。 「単純に鳴れば良い・機器ノイズが高くても気にしない」のが時流のようです。

ここにあげたように3端子レギュレータの漏れ阻止能力はほぼゼロですので、電子工作市場には良い物はありません。

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オイラは、ハンドメイドでtrap基板をつくって使用しています。これがノウハウのひとつです。

pic 16f88周波数カウンタの使い方は これを読んでください。

2017年12月26日 (火)

半導体式AMトランスミッター基板。 第3弾を検討中。

変調トランスレス変調で、

①6石トランスミッター基板    (製作記) 基板ナンバーRK-04

②7石トランスミッター基板  (製作記) 基板ナンバーRK-06

の2つを興した。ともに泉 弘志先生が「月刊 初歩のラジオ」に寄稿した方法を用いた。

AM変調実験は、AM変調項にて行なってきた。 「低周波信号とSG信号」を加算させたものは、AMラジオで音として聴こえてくることは、確認できている。 検波できるので「加算回路でも変調がのる」と定義してよいのかどうか?。 、、とAM変調は奥が深い。

◇先月のこれの続きだが、試作の基板を製作してみた。 このICの適正入力値を知りたいので基板化してみた。

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◇半田実装を進めてみた。

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RFコイルは適切な市販品が無いので,7石トランスミッター基板(RK-06)同様に手巻きになる。

SANYO LA1600、、、。実習③と④。基板化作業

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LA1600ラジオ回路はOSC回路を変更した。 千葉OMと共通する部分は「LA1600を使っている」だけになった。

oscは他励式になる。

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BFO/ONを載せたので、9.5MHz帯でもokなようにした。

、、、と此処まで来れた。

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TA7320 DC受信機基板(RK-08)の残数は1SETに為った。

さきほど基板を追加手配したので、その到着は1月に入ってからにはなる。

多謝

2017年12月24日 (日)

年末のラジオ工作は 2バンドのGT管ラジオ。

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GT管の2バンドラジオは これ以来になる。 造り方を忘れぬよう短波・中波ラジオを作ろうと想う。

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6SA7もebayから届いた。 この出品者からかなりGT管を購入したが、6SA7はこれが最後の5個だった。

流通真空管はどんどんと減っている。

ロクタルの7極管7Q7はebayでもほぼ枯渇している。

6WC5など日本のST管の方がyahoo に多数あるのでむしろ入手し易しい。 

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他励式LA1600向けの発振回路実験。

SR-7とRX-9を目指す実習③・実習④の「LA1600基板回路」でOSC実験をした。 このOSC回路は3球式ダイレクトコンバージョンでトライしていた頃の実績物だ。

PCB化すると、

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◇FCZ 7MHzコイルで発振させてみた。

コアを出し入れすると1MHz超えの可変幅がとれたが、基板に実装するとここまでの可変幅は??だ。

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発振を強めにしたので歪んでいる。 求める発振強度は0.3V前後だろうから、もっと弱くてOK.

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◇バリキャップによる可変範囲は9MHz帯で150kHzほどだろうと推測できる。実際のPCBによるC成分・L成分の影響を受けてどうなるか?.「VRの回転角度270度で135KHz可変。」を5系統作れば500kHz幅を受信できる。 ファインチューニングは「VR回転角度250度:15kHz~25kHz」が使い易いことが自作真空管短波ラジオで判っている。

もともとは7Mhz用の球式ダイレクトコンバージョンで可変範囲を絞り込む回路としてトライしていたので、そういうものだろう。

7MHz帯にはこのままで行けそうだが、9.5~9.99MHz受信にはひと工夫必要らしいので少し考えてみる。

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「上の写真のような動作点で使え」ってことは、判った。この値を図面に反映させる。

TA7320のダイレクトコンバージョン基板(7MHz)。ジュニア向けに領布中。

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LA1600の回路図を描いていたが、ジュニア向けダイレクトコンバージョン基板も作動良好だ。

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ジュニア向けのダイレクトコンバージョン基板(基板ナンバー RK-08)を領布中だ。

往時の東芝IC,TA7320とTA7368を採用してみた。12V電源で作動する。東芝の2sc1815と2sk192も使いオール東芝で揃う。

CR類で高価なものは無いので、SHOPで集めると廉価に組み立てられるだろう。

JA1AYO丹羽OMがCQ誌に執筆されていたダイレクイトコンバージョン受信機がTA7320を採用していたので、刺激を受け基板化した。 コイルの同調点確認は必須だが、ダイレクトコンバージョン機入門に程よい部品点数だろうと想う。

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完成のイメージ。

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出品中の商品はこちら

電源では、スイッチング電源は駄目。スイッチング周波数に相応する電波(回路設計によるが100kHz~10MHzのどこかの周波数)がその電源から空中に飛んでいる。出てくる電流の質が悪すぎる。とあるラジオ修理siteでスイッチング電源使用を推奨していたが、ノイズ電波が飛び廻る環境でラジオ受信は無理でしょう。そもそも理論的に駄目。

電源の波形をオシロで確認してから、その電源を使うことをお薦めする。

「何がお薦めか?」では、菊水、目黒等計測器メーカーの安定化電源。 計測においては、「ノイズは天敵」ゆえにしっかりノイズ対策された質のよい電流が出てくる。

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再現性の確認に2号機を半田工作した。

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FM専用VCにしてみた。 

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上記のように2台で作動確認済み。

オイラとしてはTA7320の作動データが取れたので、 LA1600 RADIOに意識が向いている。

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再生式ラジオはお好きですか?


YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示

オイラはどこにでも居る田舎のおっさんだ。

2017年12月23日 (土)

実習③のLA1600. RX-9を目指さす。

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◇まず自励式のLA1600.

RX-9に [RF AMPと AF PRE-AMP]を載せた回路。AFは東芝ICにした。

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◇他励式LA1600.

OSC部は、なかなか見かけない回路にしてみた。 恐らくOSCすると想うが、明日にでも実験はしたい。 

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上だとRX-9から利用している部分はゼロになる。

続く。

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2019年8月追記

LA1600を使ったダブルスーパー(50MHz)もまとまりました。感度はRJX-601並みです。

デジタル表示器対応。

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アイテック SR-7と RX-9を 目指そう。 LA1600

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LA1600を使った基板を検討中だ。

下のようにBFO付き基板は書けた。 SR-7と同一ではない。 同じ所は「他励式OSC部」だけ。

これが実習④に相当する。

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続いてRX-9を目指し、BFO無しの自励式LA1600で書きはじめた。 実習③に相当する。

自動結線でスッキリはするがそのままでは全く使えないので、あくまで粗案(下書き)のイメージになる。

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バリキャップのQは低い。 ポリバリコンと比べても半分以下。Qは性能を左右するので、 受信同調に低Qはちょっと採用できないが、止むを得ず同調回路にバリキャップ採用するならば、低Qを補う意味でRFアンプが前段にあったほうが良い。 たまたまOSC部ゆえにバリキャップでもOK.

時折、「受信同調にバリキャップ採用して感度が足らない」との製作記をみるが、Qの大小を知っているなら左様な嘆きは出来ないだろう。

30円~100円前後で手に入る可変抵抗だとVRを開いていって全開直前でPEAKがあり、MAX時に抵抗値が下がるのが主流のようだ。 300~500円のVRでも全閉直前でカーボン塗布が甘くてガサガサとなるものがかなりある。納得できる性能のVRは1000円以上で扱われている。 ,,,,と性能を想うなら高コストになるだろう。 VRは性能に応じて価格が定まっている分野だ。

 「100円VRで片目を瞑って使う」のが如何にもアマチュアライクだろう。

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オイラの所持品の「未組立のRX-9」。2010年に購入したようだ

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2017年12月22日 (金)

実習③ LA1600 自励式で使う。

LA1600を自励で使う回路にしてみた。 RX-9とよく似た回路にはなる。

「実習③」は アイテック電子さん執筆本の項目番号が「実習③」である。

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千葉OM殿、多謝候。

NJM2073は秋月さんで60円/1個で販売されている。

前記の廉価ICはその半分以下の価格ではある。 30円違うと1/6W抵抗40本相当になるので、ICの調達価格はかなり肝になる。 もう少し廉価なAF用ICを探してみよう、、。

2017年12月21日 (木)

実習④ 7MHz 受信機の部品配置案. eagle cadで書く (続)。RX-9も検討中。

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AFのICを廉価なIC型番に変更した。 これだと25円/1個程度で調達できる。型式は画像から読み取れるだろう。

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AF部のICのゲインが38dBらしい。SPEC表には値が不記載ゆえにあちこちのsiteを覗いた。

オイラの自論として、「AF部は60dBほど必要」と想っているので前段の2SC1815を25dB前後で作動すれば良いと想う。

LA1600の出力はSPEC表では、80dBu入力時に上限155mV(typ)。 MAX250mV。 2SC1815を300mV inで歪まぬようにするのはやや苦しいだろう。

23dBu入力で24mVらしいので、2SC1815は20mV in想定でよいように想う。

spec表は性能保証書ではないので、部品選定時にマージンを考える。

◇ この回路は、OSC回路がアイテックさんと同じだ。LA1600は配置部品は定まっているので、同じになってしまう。BFOは少し工夫してある。

この基板からBFOを外すと一般的なAM受信機になる。そこで 実習③にトライするのが正規順序のようにも想っている。実習③は雑誌記載のように「RX-9」の回路である。

2017年12月20日 (水)

実習④ 7MHz 受信機の部品配置案. eagle cadで書く。

eagle cad(free)の上限?と云われている80x100mmサイズには納まった。

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AF AMPのNJM2073のコールド側ラインで悩んでいる。

ノイズを吸い込まない結線順はどれだろう、、と:いまここ。

加えてOSCはVC仕様にしたが、バリキャップ仕様も検討したい。 OSCゆえにQが低くても影響が少ないのでバリキャップ仕様もありえるだろうと。

真空管の短波・中波ラジオは12台超えて自作したが、周波数偏移は気にならないほど小さい。ラジオカウンターで表示されているし真空管なので、多少の周波数暴れはあるが、聞いている間にす~とズレいくことはなかった。温まればそこそこ安定していた。

スチロールコンデンサーを多用して周波数安定化を計るのがセオリーだが、入手が困難だ。このコンデンサーの入手が悪化したので、サトー電気さんはダイレクトコンバージョンキットの販売を終了した。過去LOG参照

TA7320ダイレクトコンバージョンは「CQ誌のジュニア向け記事」をベースにしているので、簡便な形で基板化した。 この基板RK-08は今日12月20日から領布を始めた。

2017年12月19日 (火)

実習④ NJM2073を使う受信機の製作。SANYO LA1600。ノイズ考

SR-7はご存じのようにNJM2073(DIP)を採用している。 紹介雑誌販売が1994年5月号ゆえに少なくとも24年前にはNJM2073は存在していた。

NJM2073で検索すると「NJM2073 ノイズ」の検索が引っ掛る。

ノイズと単に言われても

①「デバイス内在のノイズ」

②実装が下手でノイズを吸い込む

とに分別できるだろう。 回路定数の数値設定失敗は実装以前のお話になる。

WEBを見ていくと、どうも実装が下手のようだ。とりわけコールド側ラインの考察がほぼ無い。オシロ波形で電源の質も含め考察することも大事だろう。

自作真空管ラジオを110台しか作れていない「駆け出し」のオイラでも、コールド側の配線ルートは多少気を使う。audio系ではプリント基板(穴空き基板)のコールド側は「信号さん(信号くん)」から見て迷うことが無いようにする。分岐は基本駄目だ。電子はマイナス側からプラス側に移動するので、進路を分岐すると彼等の迷いが発生する。

マイクコンプレッサー基板(SSM2166)で良好なSNを得ている理由はそこにある。

「何故分岐が駄目なことに気ついたのか?」は松下製真空管ラジオRE-760,RE-860それにシャープFM-11ではプリント基板が採用されているが、ブーン音量はメーカー毎の差があることを知った2014年だった。「シャープ製はブーン音が小さいのに何故松下製ラジオはブーン音が強いのだ?」とパターンを眺めていて判った。「松下は平滑回路のコールド側で分岐がある」、、、と。 家電メーカーですら往時の技術水準はそういうものだ。

ラジオだと、ラジオノイズより低いノイズ雑音になるように考えればよいので、コールド側の引き回しは多少甘くても支障ない。

LA1600+NJM2073の回路ではBTLになっている。

NJM2073がノイズ多々なら既に廃番になっているだろう。

La1600

SPEC表をみるとLA1600のSNは平均的だろうと思う。

オイラはどこにでも居る田舎のおっさんだ。

上記部品量だと、eagle cad(free)のほぼ上限に近いことが判る。

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SSM2166  マイクコンプレッサー基板。製作写真のご紹介。

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基板が完成し領布開始をここでお伝えしたコンプレッサー基板がある。

5名のお方に領布済み。制作写真が届いたのでご紹介したい。

Download

「自分の声を入れて、出力をイヤホンにて聞くとコンプレッションが判る」と連絡を頂いた。「眠っていたICを評価できた」と喜んでおられた。信号を入れるとSSM2166から0.1V近くは出てくるのでイヤホンをドライブするには足りるだろう。

オイラは、「イヤホンでモニターする発想は無かった」ので、「眼から鱗」状態だ。測定器でコンプレッション具合を確認していたが、モニタリングの術があったんだなあ、、と。

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もう少しだけ基板は手元にある。

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出品中の商品はこちら

2017年12月17日 (日)

7MHzダイレクトコンバージョン受信機(TA7320P)。訂正基板の作動OK。 

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ダイレクトコンバージョンの改良基板が届いた。第1試作基板

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◇第1試作基板から、FCZコイルを移設中。

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◇下の写真のようにTA7320P。 このダイレクトコンバージョンの製作スタートはここにUP済みだ。

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◇FCZコイルのDIPを見ながら同調用コンデンサーの容量を決めていく。

RF(IN)は100PF+10PF.

RF(OUT)は100PF+3PF

OSCは、 FM用バリコン+100PF+10PFまたは15PF

ディップメーターだとOSC範囲は7.30~7.10Mhzになりそうだ。

理論的には、バリコンの可変量は10PFあればOK.⇒ここに

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◇回路図

TA7320+TA7368が本回路。JA1AYO丹羽OMは、TA7320+TA7313。

TA7368がゲイン40dBとやや非力ゆえに、トランジスタを前段に入れて約20dB増幅し、AF部でトータル60dB前後になる。TA7368は秋月、若松で販売している。

TA7320の国内流通は、イーエレでまだ売っていた。局発ミキサーICの分類になっていた。記事執筆時に残18コ。

◇乾電池9Vで通電した。

波形も出てきた。ミスは無いようだ。3端子レギュレータ起因のノイズは観測できない。この9VレギュレータICは良い、、だがメーカー名が不明だ。

VRを上げていくと、ボボボ、、と来た。さて、、、?

この感触は覚えがあった。 必要な電流を電源側が供給できない、所謂モーターボーディングだ。 6年振りに遭遇した。

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◇006Pのスナップソケットへ、菊水の安定化電源で12Vを供給中。

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◇写真のように70mA?程度は流れている。 積層乾電池じゃ無理だ。

ノイズ面からも受信機用のDC電源は、測定器メーカー製を推奨。 スイッチング電源はスイッチング周波数(100kHz~数MHz)の電波を放出している。電波だけでなく電源ラインに載って漏れでてきている。

「ノイズ源として使えるスイッチング電源」で受信機を鳴らすようなことはしない。「何故ノイズ源を好んで使うのか?」とオイラは想う。

スイッチング電源メーカーのSITEに行くとノイズ低減の工夫振りがアピールされている。アピールするってことはノイズ多々を認めてないと出来ないこと。

 測定器メーカーの電源は、測定ではノイズはお邪魔になるので「対ノイズ」を考えて設計されている。結果、最も信頼できる電源である。

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◇SGで見るとVC可変による範囲は30kHzしかない。もっと可変容量を増やせってことか?、、。 ディップメーターの反応より範囲が狭いのは、謎だ。

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◇ まとめ。

JA1AYO丹羽OM氏の「ジュニア製作教室」記事をみて4月からスタートしたダイレクトコンバージョン製作だが、年内にまとまった。 手軽にダイレクトコンバージョンを体験できる。

TA7320P、TA7368Pと往時のICを使っている。LPFはトランジスタ式。RF増幅には2SK241。

JA1AYO丹羽OM殿、多謝候。

本基板で通算235作目になった。

基板ミスもないようなので、本基板の領布をしたいと想う。 「基板+TA7320」のセットにて予定は12月20日からここで領布。 「ジュニア向け」ゆえに難しい処はないと想う。

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すでに過去幾度と記してきたが、「3端子レギュレータはノイズを流出しないもの」を選定すること。おそらく日本メーカーの6割はノイズ発生源になるだろう、、と。 意外に中国メーカーの廉価品が無ノイズなことも本基板で経験した。

INTELって会社がPC向けで2002年に低ESL/ESRコンデンサー製造をコンデンサーメーカーにリクエストして以来、日本では ESL,ESRの小さいコンデンサーが流行りだが、それだと発振する。発振して当然でしょう、、と。このあたりの技術は深く学習したほうが良い。

「何故リクエストを知っているか?」、、。 まあ、リクエストされた側で当時は設計していたからだけなんだが、、。

FCZコイルを3.5MHzにすれば3.5MHzに対応する。 同調用キャパシター容量は実験にて追い込んでほしい。

2017年12月15日 (金)

実習④ 7MHz帯ハムバンド専用 受信機の製作。SANYO LA1600。

◇開発済みの AM/SSBの自作短波ラジオ基板表

La160026


YouTube: LA1600 nini radio with lm386


YouTube: 同期検波(自作ラジオ)でnhkを聴く

Photo

下写真はRK-60.感度はRJX-601並。

La1600zx18

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希望者には領布中

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LA1600を使った短波ラジオ基板の製作記。その基板は領布中。

以下、製作記。

アイテック電子研究所の千葉OMが書かれた本が1994年にリリースされている。

P1010038

その本を見ながら、簡便な7MHz用受信機を作ろうかと。。

P1010039

上の記事はSR-7について書かれている。 もちろん回路図は記載ある。

◇回路をeagle cad化した。

ヘテロダインには、SANYOのLA1600。 これはSANYOにとって初めて短波帯対応のラジオIC。以降のラジオICには短波帯対応がかなりある。もちろんSメーター接続対応のICが主流になっている。LA1135がSNよさげである。

AFは本記載のNJMにした。全体として、AF部の電圧ゲインがやや少ないように思えるのでトランジスタで10dB前後増幅してNJMに入れる。

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OSC部は本記載の回路のまま。BFOはオイラが先日まで実験していた回路とレゾネータにした。

RFアンプを入れて、FCZコイルx2でLA1600へ受け渡す予定。

と、原回路を多少アレンジしてある。

千葉OM殿、多謝候。

7MHzダイレクトコンバージョンの2次試作は川崎を出たようで明日届くようだ。

①Freq 7.000MHz  :5.17uH   100PF 

7.200MHz :5.17uH   94.5PF  と可変量6PFが理論値。 180度開閉で6~7PFになるようなバリコン値を狙う。

②7.000MHz   :4.13uH  120PF

7.220MHz  :4.13uH  113PF。 インダクターがこれなら可変量8PF程度。

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中国基板メーカーの価格改定が12月1日から始まっている。

鉄鋼材は2017年10月に価格改定でUPしていることは、よく知られているが、基板素材も値がUPしていた。

ELECROWも2倍~3倍に価格が上がっているので、 手配数量を増やすと割高になる注文設定になっている。 オイラも在庫基板終了したら、追加はしない方向だ。PIC式周波数カウンターの当面復活は困難だろう。

◇開発済みのLA1600 短波ラジオ基板は これ。希望者には領布中です。

2017年12月14日 (木)

100KCマーカー発振 続。 トランジスタ式100kHzマーカー ver2。シリンジタイプ水晶振動子。

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室温5度で今朝確認した。

よいようだ。 これでC値は確定だ。

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トランスレス変調の100kHzマーカ基板 ver2

夏の暑い頃と冬では発振具合が異なることに気ついたので、低温時の冬でもoscするうように工夫した。このシリンジタイプ水晶はopアンプで発振させるのが簡単だとも判ったが、あえてトランジスタ1つで発振させる。

2017年12月13日 (水)

セラミック振動子(CRB455E)で 再トライした。ZTB455がgood。、。。100kcマーカー情報。

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ECSのZTB455Eに合わせたC値にした「radio marker v3基板」だ。

◇コルピッツ回路では発振下限が456.3kHzと高く455kcマーカー用として選外にしたCRB455Eを、このV3基板に載せて発振させてみた。

P1010029

上記回路だと、CRB455EではC値が圧倒的に不足していた。村田製ならば上記値でほぼOKだった。

◇発振回路が異なるゆえに、挙動の差異を調べてみた。CRB455EをV3基板に載せた。

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◇本基板ではこれがOSC上限のようだ。453.1kHzと低くて選外になってしまう。 回路が違うと発振周波数が違うことを体験した。ZTB455Eなら過去記事のようにこの基板でOKだ。

村田製?のは、このような差異は無かった。可能ならば村田製使用を薦める。CRB455E使用にはそれに合わせた工夫が必要だ。

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V3の回路図はこれ

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100kcマーカーは、この定数がよいらしい。

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明日、再確認して変動がないなら100KCマーカーの数値はこれで固定だ。

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