7MHzダイレクトコンバージョン受信機(TA7320)を自作中。 試作基板で通電確認中。
ダイレクトコンバージョンの第2弾は、これ。
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JA1AYO 丹羽OMの雑誌執筆(CQ誌1983年5月号)の記事に沿って基板を興した。
記事中のTA7320とTA7658の両ICを使う。LPFはトランジスタで組んだ。 Tノッチは1段にした。
部品実装した。FCZコイルのCは取り合えず120PFにしてみた。他部品の影響を受けるが、それは後に確認していく。
ダイレクトコンバージョンとして作動しているようだ。受信波形が出てきた。
パターン間違いはないようだ。 後はC容量の確認とRFのFETの動作点を追い込む。
◇FCZコイルに対して適性なC容量を確認していこう。
まずRF段のIN側。シールドケースを外してdip点を見よう。
下のように7.1MHz近傍でdipする。 おおまかには良さそうだ。
◇RF部のOUT側をDIPメーターで追い込んだ。120PFだとコアが飛び出す。シールドケースを被せると浮遊Cが増えるので、実際110PF前後が良いだろう。
ここでコンデンサーの精度について再学習しておく。 SMDでの情報。
101Kだと±10%。 100PFならば90~110PFまでの範囲のどこかの容量になる。
101Jだと±5%とK公差の1/2になりバラツキが少なくなる。
セラミックコンデンサーはZ公差品をよく見かける。写真はJ公差・K公差品。 仕事柄、公差とオイラは表現してしまうが、コンデンサー容量は公差でなく誤差と定めている。端的には「公的でない」ことを示している。測定器メーカー毎のバラツキの有無については、各自調べてほしい。さすれば知識も深まる。
メートル原器のような、原器の有無についても考えてみてほしい。
公差(誤差)が緩いと再現性に?がつくので、LC同調回路は精度の良いものを使う。公差でなく誤差ゆえに製造メーカー指定も必要だろう。基板そのもの浮遊容量もCメーターで測るとかなりの数値になっている。
村田製作所から、JISのC5101-1998にコンデンサーの測定周波数についての記載があることが述べられている。LCRメーターは当然アジレント。
結果論としてはコンデンサーの製造メーカーを指定買いすれば、誤差は縮まる方向になる。「中国メーカーがアジレントLCRメーターを使っているか?」は、かなり???だ。見た記憶が薄い。
「高価ゆえにマスターラインではアジレント。他ラインでは格下の測定器使用」と云われた記憶が蘇る。
◇デップメーターで確認すると、この位のC容量が適正らしい。
◇鳴き合わせして、周波数を確認した。
◇AFのVRを上げすぎるとAFで発振した。相がしっかり180度になるようだ。 AFの中間アンプは外す或いはゲインを下げよう。
12月3日追記 中間アンプゲインを12~13dBに抑えたら、AF発振は止まった。 ゲイン過多だったようだ。
RFのFETの動作点の追い込みは、後日。ほしいDATAは取れたのでその内に再開する。
◇基本的なことだが、CYTECさんがリリースしている基板(キット)が、国内品では最もSNが良い。結果、感度が良い。 受信機キットはCYTECさんのものをお薦めする。
12月17日 追記
上記内容を訂正した基板が入荷した。
確定基板として基板ナンバー RK-08で領布中。
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