LA1600 ラジオ基板(試作中)。ノイズがオイラの真空管ラジオより大きい要因は?
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昨日の写真のように VR閉時のノイズは、LA1600ラジオ>自作真空管ラジオであった。
真空管ラジオは交流をシャーシに流してヒーター点灯している「オイラ的には普通の自作ラジオ」だ。しかし一般的ラジオの1/5~1/10程度の低ノイズだ。平均的ラジオ工作者から見れば「特別なローノイズラジオを自作」し続けているように見えることを最近知った。
LA1600ラヂオは、一般的真空管ラジオよりは低ノイズだ。 しかしオイラの自作ラジオよりはノイズが大きい。
LA1600ラジオのノイズ要因を探る。2mVより小さいのでオイラが使う100MHzオシロではノイズ周波数の特定には中々至らない。このノイズ値が小さくなるとS/Nが改善される。
LA1600のSNについてはWEB上のPDFには数値が公知されている。実はLA1260のほうがよりすぐれたICである。
◇まずノイズ要因として頻繁に遭遇する3端子レギュレータを疑う。
NON-NOISEとしてオイラが推奨する製品は5Vの種類がTO-92として生産されていた。勿論すでにディスコンになっている。現在はチップパケージ品しか製造していない。 8V,9V,15VタイプでNON-NOISE品はまだ見極めていない。5V(TO-92)タイプはディスコンだが、左のリンク先ではまだ販売中ではある。
上写真のように3端子レギュレータを剥がした。乾電池から直印加9Vでも、ノイズ値は改善されない。
この状態でトランジスタラジオを傍らに置き、LA1600ラジオの電源を入りきりすると、LA1600通電時にAM帯ノイズが増えることが確認できた。
と、、SP端に100MHzオシロをつないで色々やっていると 電源断の瞬間に7MHz帯の波形が目視できた。+Vラインコンデンサー放電による動作波形(OSC波形?)が10mV近いものがオシロで0.3秒程度観測される。OSC波形と同じ時間軸で計測できる。ほぼ毎回確認できる。 どうやらOSCの漏れも一緒に混ざっているらしい。可聴範囲外なので1.7mVも観測される割には、ノイズ感がないので、OSC漏れが主たる要因だろう、、、と。 こういうこともあるだろうと予測していたので、AF部にはLPFは1段入っているが、効果が弱いのは何故??
そのOSC漏れ対策に「3番ピン⇔8番ピン」に抵抗(22Ω)を入れ設計したのだが、抵抗があるとOSCしないことから、LA1600は8番ピンからの微妙なRF漏れを利用しているICだとわかった。そりゃノイズが下流側に出てくるわな。SN良くまとめることはこのICでは無理でもある。単に同電圧だけではだめだった。LA1600ユーザーで ノイズに留意して製作された記事は いままではない。日本の技術水準とは その程度のものだ。
BFOが強すぎて機能しないので、がちゃがちゃやってると発振停止中のBFO部で7MHzOSC波形が確認できた。どうやらCOLD側から来るらしい。対策としてはCOLD側を一筆書きパターン(信号の流れにそった)でまとめることになるが、、、。+V側のLPF(AF)が効かないのも納得。
電子は負側から正側に移動するので、その移動経路(負側)がはちゃめちゃだとノイズは増える。MIC-COMPなどは極力、一筆書きパターンが求められる。MIC-COMP基板。
このOSC漏れ状態で観測されるノイズは一般的な値だ、アイテックのSR-7と同じだ。、、と云うことは OSC漏れ対策を取らずに 皆皆、製作しているだろう、、と。 COLD側からの漏れゆえに 明瞭な対策がないので、放置されていることもありだろう、、。
確定版では、オイラは対策し配線ルート変更した。結果としてSNは改善されている。SR-7などよりは良い。
◇BFO部の作動
455kHzマーカー(基板ナンバー RK-07)と発振部は同じC容量にした、しかし出てくる波形の周波数は低い。プリント基板のサイズ影響もある。Cメーターでプリント基板を測ると値は大きい。こういうのは片面基板で製作した方が安全だ。
、、と。実績のあるBFO回路を持ってきたが、 低めの周波数になっているので????状態だ。しばらくは苦労しそうだ。
この試作基板で挑戦したい方は連絡ください。 送付します。BFOを使わなければ(SSBを聞かなければ),通常のラジオ基板です。
2018年1月30日 追記
4枚送付済み。残5枚。
2018年2月18日追記
本基板が完成した。領布中(基板ナンバーRK-12)。「LA1600起因のOSC漏れ」は工夫した。
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