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2017年11月10日 (金)

ラジオ工作の必需品、「標準信号発生器用テストループ」が数十年振りに販売開始された。by 祐徳電子さん。

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以前、ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)にはテストループがMUSTだ。

テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。

目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。

さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。

自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。

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◇箱を開けた

BNCケーブルも付属していた。

「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?

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◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。

通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。

下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。

機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。

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◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。

「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。

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◇さて電波を飛ばしてみる。

正常、受信中。

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◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。

 

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6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?

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祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。

よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。

復活の切っ掛けは、数人の自称「ラジオのプロ修理技術者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。

機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。

入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。

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EBAYでは往時の未使用品(日本製)が、日本円で7~10万円弱で取引されている。 往時のものを必要とするならEBAYにて調達をお薦めする。不思議なことに、テストループアンテナは日本製しかEBAYでは見たことがない。

2017年11月 4日 (土)

スピーチプロセッサー 考。「KP-12等 クリッパー方式」 VS「自動ゲインコントロール方式」

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スタンバイビーの基板はこれ。アポロのような音になる。RK-112.

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前鳴りを追加したのがRK-133.

「前鳴り+後鳴り」スタンバイビー。

スタンバイビー :前鳴り 確認
YouTube: スタンバイビー :前鳴り 確認

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スピーチプロセッサー、マイクコンプレッサー等で呼称されているが、商品登録上から呼称が派生しているのもあるので、大まかに整理してみる。通信向け限定で考える。

業務用では過変調による電波質低下を防ぐことが主眼とされている。AM/FM放送では音声周波数を帯域ごとに分離して処理されている。察するに幾つかつの帯域に分けているらしい。amラジオ放送局では東芝、三菱が良いと聞く。 FMラジオ放送局では海外製品だけが使用されている。

ここではHAM RADIO向けに考察する。 プロ仕様との差異及び本内容を掘り下げたピークカット等の考察はここにて更新中

1,制御方式

①フィードバック式 :市販品のほぼ100%はこの方式。時間遅れの制御ゆえに応答時間の長短が話題になる。有名な放送局仕様品もこの方式。

②フィードフォアード式:自作記事として日本では1作例のみ公知されている。それはJA1BLV氏の寄稿によるham journal誌。オイラもここで実験済み。リードタイムは概ね確定した。

      他者の手による自称フィードフォアード式の記事はCQ誌に記載あるが、作品中ダイオードの時間遅れの考察もなく奇怪だ。

2,圧縮方式

①出力上限有方式 :ダイオードリミッターにみられるように上限あり。

   Ⅰ、ダイオードによるリミッター  ⇒クリップ波形の除去をどうするのか?

  Ⅱ、自動ゲインコントロール   ⇒綺麗な波形で上限制限できるicが多い。SL6270,SSM2215,SM2166、NJ2783.

②出力上限無方式 :コンパイダーIC採用では上限なし。過変調を防止できないので通信向けではない。また現瞬間流通しているコンパンダーICはSN50~60dB(SPEC上)と見事に低いので、コンパンダー方式であればOP-AMPで構成する必要がある。

 

3,処理周波数

①AF :プロ仕様はこれ。

②RF  :ケンプロKP-12等。国産機初ではFL-101に搭載された。これを見て後発のトリオが頑張ったことは有名。

4、使用デバイス

①プロ仕様品は、 オペアンプで構成。 専用ICは不使用。

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アマチュア無線局向けにコンプレッサーの基本を解説した書として、「1976-11 臨時増刊」は読んでおくべきだ。詳細に書かれており後続でもこれを超えるものはないだろう。455メカフィルタでのARA回路も紹介されている。

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◇◇

一番左の(A)が望まれるSSB波形。 右に行くほど質が劣る。

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SSBではこの程度の波形が要求される。

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実際に製作するにあたり回路参考として、スピーチプロセッサーの製作記事の掲載本(入手しやすい)として、以下2冊は持っていたほうがよいだろう。

左のは「JA7SSB氏製作のハーモニックスピーチプロセッサー」の記事があり、これが日本で初めてのエンベロープ成分を考慮した製作記事だ。刺激を受けて高校の先輩に頼んでプリント基板製作会社にプリント基板を3枚興してもらい、その内1枚でオイラも自作した。往時は大町市内に1社・松川村に1社、計2社のプリント基板製作会社が大町・北安曇があった。エルナーが元気だった頃のお話。

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FL-101のスピーチプロセッサーは別途、紹介記事がある。

①クリッパー方式

クリッパー方式は真空管全盛期でも充分に採用されており、「2極管をつかったクリッパー(制限増幅器でない方式)搭載したAM送信機製作記事」はCQ誌に掲載ある。AFでのクリッパー製作は簡単なので、現代風には「トランジスタ2個+ダイオード2個」で自作できる。音声500Hzの2次・3次・4次・5次の歪はSSBの音声帯域内にしっかりと残る。正確に述べると帯域内歪の除去方法(簡便)はない。 音声周波数の歪除去に サンスイ等の小型トランスを用いると心持改善される。

ケンプロのKP-12はこのクリッピング方式をRFで行なっている。ダイオードでクリップさせているので、スピーチプロセッサーでは無く 「RFクリッパー」だろうと、、。広告には「クリッピング開始入力は2mVrms以下」と明示されている。

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KP-12は上記のように24,000円だった。クリッパーなので波形は綺麗ではない。副次の歪も発生する。高次歪は水晶フィルターで遮断する方式。群遅延特性を考慮するとフィルターレスのRFタイプに軍配があがる。

「入力0.02mVあたりからの特性が載っているが、この微小をどうやって測ったのか?」ってがオイラの興味。

「ハム局アクセサリー製作」には、AFクリッパーの製作が載っている。高次歪はAFのLPFで減衰させる。このAF方式では500Hz等の低めの音声信号の2次、3次歪等は音声帯域内に残り無線機を通じて放出される。

積極的に歪んで使う前提ゆえに音質を気にしてはダメだ。 音声帯域内の残った「高次歪み」プラス「歪んだやや耳障りな音質」によってパイルUPを抜け出すのも手立ての一つである。

KP-12はダイオード利用であったが、後継種KP-12Aでは、FM-IFリミッター用ICで作動させている。

自動ゲインコントロール方式

放送局においては、 クリッパー方式でなく、「自動ゲインコントロール方式」が採用されていた。 おそらく現行もそのままだと想う。 幾つかのメーカー製品がWEB上でも見つかる。値段もわかるんじゃないかな? 。放送局向けのプロ製品は簡単には検索で見つからない。

メーカー製品の心臓部中身がトランジスタ構成とは思えないので、量産型ICが載っているだろう。その量産型ICの型式を探るのも手立ての一つだ。市場が狭いので10万個とか50万個のIC製造で終わりのようにも思う。 業界では制限増幅器とよばれ、応答時間が数ms程度で設定されているようだ。 その辺りは放送局の音声担当プロにお聴きするのが正しい。放送局と云えば東芝のテレトリーだ。FM局では日本製はマイナーだと某放送局の役員から直聴きした。

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 以下、9作例 マイクコンプレッサー(自動ゲインコントロール式)とスピーチプロセッサーを自作した。皆、KP-12同様に2mV入力以下でCOMP開始する。COMP開始点より大きな入力はすべてCOMPされるので、計測上COMP100%も可能だ。 程よく「上手な使い方」でお願いします。

 お薦めとして、ジャパーンと叫びたい方にはSSM2165、SSM2166。落ち着いた大人向けにはAN829。半田つけ初心者向にはTA2011.

製作順に

①SSM2166(アナログデバイス)  基板キット。 2017年10月  製作記事

comp開始点(1.3mV入力)の80倍である100mV入力にも追従するので COMP量は34dB?

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②NJM2783(JRC)  2018年3月25日 製作 

秋月でMJM2753を扱い出したのは2019年10月29日。 オイラの基板を入手したおっさんが泣きついて取り扱うようになった。以後製作記事が急増した。

これもCOMP量は30dB以上取れる。データシートによると「時間遅れ」に対してまあ平均的なIC.

SSM2165,SSM2166が最高速で応答するので、 njm2783はその性能にまで到達していない。

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③TA2011S(東芝)  2018年3月29日  製作

DIP7なので最も半田しやすいし、最も廉価だ。

WEB上で云われるほどは悪くない。おそらく時定数を的確に選べないことをICのせいにしている可能性が強い。 動画のように違和感を感じ難い。概ね5dBほどCOMP動作させたのがこの動画。

MIC-COMP ,useing TA2011s
YouTube: MIC-COMP ,useing TA2011s

COMP量は30dB以上とれる。

④ 軍用IC   [voice operated gain adjusting device]の SL6270.

英国海軍での実績評価が高い SL6270。 軍用で開発され現在も入手しやすいICだ。

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性能は優秀。

⑤ スピーチプロセッサ : AF。 RK-47

日米英のamature radio でスピーチプロセッサと呼ばれるが、回路はactive clipperそのもの。ダイオードリミッター。

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制御回路レスにて 応答時間はデバイス性能に依存し現行ICでは1μ秒と高速だ。clipperなのでcomp動作はしない。

⑥ AN829  RK-56

非常に良い。 自然な感じでCOMPする。

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mic-comp    using an829,panasonic
YouTube: mic-comp using an829,panasonic

⑦ 

 RF式スピーチプロセッサー。製作記事はこれ

KP-12Aと同様にTA7061でプロセッシングさせている。KENPROよりも小信号から作動する。

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RFスピーチプロセッサーの試作中:COMP具合の確認
YouTube: RFスピーチプロセッサーの試作中:COMP具合の確認

基板ナンバー RK-84。

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RFスピーチプロセッサー:自作の音。

基板はサトー電気にて。RK-95

rf speech processor. using ta7061. filter-less
YouTube: rf speech processor. using ta7061. filter-less

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上述RK-95をKENPRO KP-12に置換してみた。

Rf  speech processor:   kp-12 is  rebuilt .  one make p.c.b
YouTube: Rf speech processor: kp-12 is rebuilt . one make p.c.b

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AF スピーチプロセッサー。RK-110

AFでリミッターICを使ったもの。 初心者向け。

TDA1054.

抑え込みは優秀。 テレコICであるがTA2011より優れている。COMP上限は30dBほど。

tda1054  today state.
YouTube: tda1054 today state.

アタックタイムが非常に優秀なSSM2165. DIP品なのでSSM2166に比べて自作しやすい。

COMP上限は30dBほど。NJM2783の応答遅れが判る方向け。

DIY :mic-comp using SSM2165
YouTube: DIY :mic-comp using SSM2165

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2017年10月10日 (火)

セラミックフィルター使用時の表示周波数考

疑惑隠しで切れたらしいです。安倍先生

山口4区選挙事案。face bookで友達申請すると、部外者が脅迫文を送りつけているようだ。

そのうちに、其のスクリーンショットも公開されるだろ。 弾圧したい側があるのは事実。

まあ戦争をしたがる安倍先生を支持する方々は、「戦になったら名乗り出て真っ先に戦に行くのが大人としての責任。それを逃げる奴は卑怯者だ」。 貴殿が支持した勢力から赤紙が届けば本懐だろうね。

 

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ラジオのIF段で目的外信号を除去する手段として昔はメカニカルフィルター。 今はセラミックフィルター。

セラミックフィルターはカタログ明記(SFU)のように中心周波数のブレが±2kHzになっている。仮に455kHz製品ならば453~457kHzの範囲のどこかに特性センターがくる。

実測したのがここ。455用だがセンターは456.5だ。 十分に出荷合格品だ。SSGからの信号を入れているので入力インピーダンスはメーカー指定より低い。OUTインピダンスも低い。 低いインピーダンスでの計測状態ゆえに、正規インピーダンス時での中心周波数はこの456.5よりも上のはずだ。

製造工程上、レーザートリミングしてプローバーで確認検査していると想う。そのような製造詳細はプロエンジニアに尋ねてほしい。オイラはFA装置設計屋(機械設計)だが、レーザートリミング装置の設計は未体験だ。トリミングについては ここに概念があがっている。ご存知のように微小サイズのアナログ部品はトリミングされたものが多い。レーザー発生源も技術革新で変移している。リレー接点製造にレーザーを載せた技術は往時としては革新的なことも設計してきた「田舎のおっさん」だ。

トリミングが100Hz単位で出来るならばレンジで4000Hzほどは必要ない。2000Hzもあれば20段階で調整できる。

 レンジで4000Hzなのでトリミングは500Hzステップなら8段階。1000Hzステップなら4段階。まあどちらかのステップだろう。

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中波~短波ラジオにおいて、中間周波数は455kHzを使うことが多い。すべて455ではない。日本製のラジオICでは中間周波数に450kHzも採用されている。450用セラミックフィルターも当然、市場に多数ある。

◇セラミックフィルター付きラジオ調整では、 中間周波数をセラミックフィルターのセンターに持っていくことがmustになる。特性が2kHzもずれたら受信音で分かる。それゆえにセラミックフィルターのセンターに合わせるしかない。 結果455の数字にはならない。

デジタル表示させている折には、「OSC-455」にせず、例えば上記フィルターなら「OSC-456.5」で表示させねばならない。 少数点が発生するので繰り上げ/繰り下げの処理を演算にさせて任意のIFで表示させる。これにはPIC式表示器が簡便である。SANYOのICで出来なくはないが市場にはLC7265ほどの量はない。

セラミックフィルターを1000個購入して選別すれば455ズバリが幾つかとれるだろう。製造ロットによる偏差を考慮すると1000個では不足だろう。

表示側でも工夫が必要。455ズバリ品は選別対応と費用が大きくなる。逆説的思考すれば、「セラミックフィルター内蔵ラジオはデジタル表示するな」ってことに成りかねない。

時折セラミックフィルター内臓ラジオでIF=455に合わせる方が居られるようだが、そりゃ考え方から誤っている。

既存のセラミックフィルターの入力・出力インピーダンスをあえて規定値(メーカー設計値)とズラして455に合わせるテクニックもあるが、帯域特性のリップル(アバレ)が増加するらしいことまではオイラも知っている。

◇IF段で目的外信号を除去するのでなく AF部での除去パーツとしてこれも市場にあった。


YouTube: 真空管ラジオのブーン音はどこまで小さくなるか?

左様な次第で目的外信号の除去について考えこんでいるオッサンだ。有機EL業界へ納品したオイラの装置は稼動中だ。

2017年10月 8日 (日)

トランス付きラジオのハム音低減方法は、60年前からの公知技術です。

トランス付きラジオのハム音低減。

60年前の古書にも記載があるので公知である。 そのことを知らぬ方が多数になり発言力を有する時代になった。

ハム音の低減策について、「そんな事聴いていない」「それは知らない」と申すのは勝手だが、己の学習不足を露呈するだけですね。「ハム音が強くなるようにヒーター配線し、修理しました」とyahooで堂々と販売する時代なので、どうやら先例に学ぶことを好まないようですね。

「ハム音が強いラジオからの音は心地よいですか?」

オイラも 、この回路図のように平滑回路を多段(7段)まで増やすこともやってきた。2013年のことだ。

まあ7段だと投影面積が広いので、「何段まで減少させても、ハム音が増えないか?」をトライアンドエラーで確認していったのが、この回路図だ。

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 最近は上図のようにしている。

◇3.3μF 450Vを2個使っている。

出力管6Z-P1のスクリーングリッドにコンデンサー3.3μFを吊り下げて+Bのアバレを軽減している。これは60年前からの公知技術。オイラはそれを知っているだけのことだ。SGに吊るす電解コンデンサーは1μFあればOK。SG用では10μFも必要ない。

「スクリーングリッド変調」の名を知っていればSGの重要性も知っている。

◇平滑回路抵抗は 220や330Ωの低い値で十二分にリップルは減る。このような低い抵抗値の平滑回路で100台以上自作し、低いハム音ラジオにて動作中。

◇ST管ラジオ全盛期には、「プレート電圧が高いほうが良い」との設計思想で製作されていたので、+Bは総じて高く、「7極管のノイズが強い領域の電圧」でつかわれていた。 220V近傍から上ではSNが落ちるので、6WC5,6BE6はノイズが少ない電圧で使うことをお薦めする。

動画で紹介済みだ。


YouTube: 真空管ラジオのブーン音はどこまで小さくなるか?

◇ここでもリップルについて記してある。下の細かいのが60HZリップル。平滑回路最下流での計測で、0.5mV程度。

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◇回路図上に反映されないノウハウが、「平滑回路のコールド側をどこに配線するか?」。

これの良し悪しでハム音が5~6倍くらいは違ってくる。

重要度は、「コールド側をどこに配線するか?」>>> 「+Bのリップル」だ。回路図を見るより実装具合で確認した方が実力がつく。

自作ラジオの写真はそこそこ上げてある。くわえて上のノウハウも写真からみて取れるようになっている。と明示済みだが、実装写真を眺めにくるのは統計上0.1%にも届かない。 まあそれじゃハム音が強いラジオが主流になるのも頷ける。

◇ヒータラインも、真空管ハム音が低くなる側を接地する。これも60年前から公開されている技術だ。

◇ ほとんど知られていないノウハウとして、「ヒーター容量 VS 負荷」の関係も列記しておく。

2017年9月26日 (火)

LCRによるTノッチ回路実験。45dBほど減衰。  JA1AYO丹羽氏に感謝候。

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LCRに拠るTノッチ回路の実験を行なった。

このCQ誌掲載の記事(JA1AYO氏 著)が目にとまったことが起点。

MPX用コイルを使用してあったので、似たMPXコイルを手に入れてみたがセンター無しだった。

それでは、、、と。

代用品にアキシャル型インダクタを持ってきて実験した。

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NULL点で45dBほど減衰する。 CRでの波形はこのようになる。減衰量は同じだがシャープ具合では明らかにインダクタが優る。

CRによる波形よりは格段にシャープだ。インダクタンスを採用する理由もこれで体験できた。

挿入ロスもほぼゼロのようなので、半導体で増幅する必要は思いつかない。

CR型ノッチは頻繁に見るが特性上お薦めしにくいが、目的Freqを合わせるのは簡便だ。

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概ね45dB.

Tノッチでは30~40dBの減衰で使う回路をかなり見かける。Tノッチ2段で60~80dBになる。

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手頃な可変インダクターを探そう。 見つからないならこのLCR値にて回路化する。流通多数の市販品でもこれだけのNULLになった。

7MHzダイレクトコンバージョン(本機)のカテゴリが無いようなのでここに興す。

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追記

ウルトラソニック(40kc)が多数出回っている。 ただインダクターが1割少ないので上記写真ほどの低いNULLには成らない。それ(40KC)を使えば4~5kHzのどこかでNULL点が取れると想うが、AUDIO LOW PASS FILTERの効きだす境目のノッチがほしい。 さすれば可変インダクターはセミオーダーか?

MPXコイル でTノッチ回路。

MPX COILを手に入れた。

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TOKOのMPX コイルだ。 タップドセンターになっていないので38kHz用らしい。

JA1AYO氏のようにTノッチにしてみたが、インダクタンスはここまで大きくなくてよいこともわかった。

タップドセンタータイプも出回っている。RFCを2個シリーズにしてTノッチ化する方が入手性が良い。

CR構成のTノッチよりロスが少ないのが嬉しい。Cの容量公差を考えるとL採用に傾くね。

2017年9月18日 (月)

東光のアクティブ バンドパス フィルタ(ラジオのAF用).

東光のパーツで、貴重なBPF for audio freqを紹介する。

アクティブ バンドパス フィルター で数種類生産・販売されていたので、往時エンジニアならば公知だろう。

商業用ゆえに民生用市場での流通は不明。

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型式は知っていたが実物を触るのは初めてだ。

特性はここにある。 遣い方は簡単で+Bを印加するだけだ。

たまたま入手できた。もう在庫は無いとshopに云われた。

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今、手に入るのはこれ

特性では東光よりかなり劣るが市場流通中だ。 そりゃメーカーが注力した商品とアマチュアライクでは性能差は大きい。

2017年8月16日 (水)

半田つけは、 有鉛 or 無鉛、どちらの半田がよいか?

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「有鉛のガソリン」を体験している世代は50代から上だろう。有鉛シールが懐かしい。 

半田付けでも 鉛フリー化が進み、現行販売品は無鉛半田が中心らしい。

 

無鉛半田化により半田性の劣化が顕著になった。 その情報は半田メーカーのsiteに多数情報がある。toyotaへ納品する基板は「フラックス塗布後半田つけ」がmustになっていると想う。オイラが自動化機器に携わっていた2014年頃にはmust化の動きがあった。

豊田自動車のオーバーヘッドコンソールの数種類はオイラの設計/製作マシーンで通電検査している。 概ね高額車両向けのものに関わっていた。toyotaゆえにハンダ面の仕上がりについては、ごっつう五月蝿い。その五月蝿さをオイラも体験している。

ところで無鉛半田での問題点はここにまとめられている。

下のは有鉛半田で、2005年製造だ。 ようやく手に入れた。千住よりハンダ性が良い。

去年はサトー電気でも有鉛ハンダは入手できたが今年は売り切れていた。 有鉛ハンダは松尾ハンダ等で製造中らしい。。

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上記問題点があるので、アマチュアが使うには有鉛ハンダのほうが優れているだろう。工場における使用量とは3桁? 4桁?は違う。 無鉛ハンダは適正温度範囲で使う必要があるので、上等な温度コントローラーがmustにはなる。 

ハンダの艶を問うならば、上記のように有鉛ハンダしかない。無鉛ハンダ時代になったので、ハンダ艶を話題にする事は、暗に有鉛ハンダを推奨していることになる。そこまで考慮してハンダ艶を話題にしているかどうか?

有鉛ハンダがyahooにある。必要なお方は早めにどうぞ。

モノタロウでは5,000円/kg程度。ここ。相場は4,000~4,500円/kgだと想う。 モノタロウが相場より高いのは基本常識。

2017年7月21日 (金)

Low noise品の2SC1815L-GR。東芝正規品。祐徳電子さんだけが取り扱い中。

過日、ご紹介したlow noiseの2SC1815が祐徳電子さんから発売になった。シルク文字が見え難いが確かに正規品だ。テーピング時代になる前のロット?のようだ。或いは「手差しライン用」の可能性もある。よく見つけてきたなあ、、。ali expressでもhitしないね。

2SA1015もlow noise品があるね。こっちも、よく見つけてきたなあ、、。秋月や若松等老舗shopのはsold out状態。

自作派には朗報だろう。オイラも入力初段にはlow noiseの2SC1815を採用する。その理由は東芝さんが推奨のように70年代製造のトランジスタでは最もlow noiseだからだ。

オイラのは昔に秋月で購入した。記憶では2011年購入だ。

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上の写真のようなバラ状態のでテーピングマシーンに投入して脚を2.54mmピッチにフォーム後、テーピングする。 ロールテープになったのをパナサートで基板に挿して脚をカット・クリンチする。オイラが25才の頃からchip部品が出始めた記憶だ。

下のは東芝 hand bookからの転記である。東芝さん 多謝候。

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audio系では2SC2240が好まれているらしいが、data  sheetを見ればどちらがbetterかは判るだろう。

◇noise 流出しない3端子レギュレータもline upされた。

2017年7月13日 (木)

差動回路で実験中。その2。 まてまて heptord管のAM変調波形は綺麗だ。

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昨日の続きだ。

①トラ技2015年10月と同じ抵抗値にして、雑誌とおなじ1.5V駆動。

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負荷の取り出しが悪いか? と、他種トライしたが変化なし。

LOOPアンテナの代わりにインダクターを入れたが、NG。やはり回路図は誤植ぽい。

②SG出力と低周波発振器の出力を集めて波形を見た。

上と同じ波形。

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低周波発振器の出力を上げていった。CRもTRも使わずに雑誌推奨回路と同じ波形が取れる。ラジオで聴いても低周波発振器からの音は聴こえる。 これを「変調が掛かっている」と呼ぶか?

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③まとめ。

オイラの確認では、信号線を集めて波形観測したものと同じ。

「変調掛かっている」ならば、上も同じ波形なので「変調が掛かっている」.

LTspiceが何十万データを収集したかは知らんが、実験とは乖離しているようだ。

このままじゃ使えないので、少し考える。

④さて工夫した。

回路をchangeした。雑誌回路は誤植じゃないかなあ?

動画のようにはなった。


YouTube: 差動回路で実験中。その2.

上のようにキャリアの注入量次第でそれらしい波形にはなる。これをAM変調と呼ぶか?.ラジオで聞くと聞こえる。もともと信号線を集めただけの写真②でもラジオ側では聞こえるからね。

下の写真のように静止画だとAM変調のように見える。

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さもAM変調のように見えるが、曲線がちと違うね。

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⑤ 6WC5の変調波形を確認してみよう。このワイヤレスマイクを使った。

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トランジスタでごちゃごちゃやるよりも70年前の技術の方が、実に綺麗な波形だ。7極管を使うだけで綺麗なAM変調になる。実際に真空管(7極管)のワイヤレスマイクは良い音がする。

70年前の技術よりも劣るならば、困るねえ。

雑誌通りではNGなことが確認できた。差動回路の基本形等で追実験しよう。

仕事柄、シュミレーションソフトは怪しいものが多いと体験している。強度計算ソフトも溶接構造であればそれに近い強度が出るが、実際にはネジ締結ゆえに割り引いて数値採用する必要がある。

2017年6月28日 (水)

ノイズ流出しない3端子レギュレーター。自作ラジオに使える3端子レギュレーターの型式はこれだ。

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昨日に続いて基本情報を上げておこう。

「3端子電圧レギュレータは発振している」とメーカー公表されている。制御を考えると、「そりゃ当たり前でしょ」になる。 もしも理解できないなら学習することをお薦めする。80年代の増刊雑誌等にはその記載があった。

CQ誌からのPDFには、「ノイズの発生がとても小さく、、。」と公知されている。 小さいとは相対的表現であるがノイズゼロではないことを広報している。 等価回路にはツェナーが表記されており、このようなツェナーが「広域ノイズ発生源」として好んで使われている。つきつめると「ツェナーがノイズを発生しないタイプかどうか?」に至る。

PDFには「リップルが低減し、、」と記載があるが、整流後で観測するとほぼ機能せず、リップル低減はCR平滑回路より劣ることが確認できる

ノイズが小さくても発生するとラジオに対して害になることは事実である。

電解コンデンサーやフィルムコンデンサーについても言及しているので、それらの特性は結構重要である。

1,

電波ノイズを飛ばす3端子レギュレータはこれだ。

有名ブランドだよ。

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2,

下の写真は3端子レギュレータからの乾電池側へのノイズ流出をオシロで眺めたものだ。

上のメーカーとは違うがこれも有名ブランド品。

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3、

たまたまノイズ流出しない製品もある。昨日から40円⇒50円と値上がりしている。

LC7265表示器の+B側に、0.1mVほど漏れているのは、クロックノイズ。3端子レギュレータ起因ノイズは見えない。

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pic式表示器のノイズ。ダイナミック点灯による周期ノイズだ。フレッシュレートノイズと云うべきだろう

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このノイズ波形にも3端子レギュレータノイズは見えない。 このようにオシロで観測できないほどノイズ流出がないgoodな製品はこれだ。。

製造終了品なので早めに入手した方が良い。流通在庫としては4shop.

またこのpicの周期ノイズを止める基板はこれだ。オイラのようにpic式表示器を組み込んだラジオを自作する方なら、この回路は穴明き基板で組めるはずだ。

気まぐれなオイラだから数日でこの情報はクローズする。

2017年6月27日 (火)

真空管ラジオでの整流回路。ブリッジダイオードは新電元  S1NB60を指定。

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真空管ラジオの電源回路でのお話を一つ。

整流管には寿命が付きまとうし、廉価ではない。

+B整流には、オイラは新電元のシリコンブリッジダイオード  S1NB60を使っている。

なぜ新電元かと問われれば、仕事柄ソレノイドを多用してきたからでもあるが、真面目に技術研究に取り組む会社だからだ。

単に安いだけの会社は幾多あるが、機械設計エンジニアとしては技術を主たる評点にする。それだけの事である

東京の某廉価大手(  aiten、、、、   )から購入したブリッジダイオードは出所がよくわからず、ホワイトノイズ源になった実績がある。

やはり技術のある会社の製品を使いたいね。

余談だが、平滑回路は3段構成でOK. 330Ωの3段で+Bリップルは1mV以下になる。

2017年6月18日 (日)

真空管ラジオ工作の基本。いまさらだが基本を上げてみた。

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真空管ラジオを自作してみたい方から幾つか質問が寄せられたので、ここで返答したい。

Q1:スプリングワッシャーは使ってよいですか?

A1: 使用不可です。 緩むので使用できません。

「締結部にスプリングワッシャーを使わない事」は機械エンジニアでは、基本常識です。 送電鉄塔・鉄橋・自動車にスプリングワッシャーは使われていませんね。その訳は緩むからです。素人は使いたがりますが、プロエンジニアは使いません。これも素人とプロを見極める物差しになります。

緩み難いメーカー名も知っていますが、それは実験による成果物ですので公表は出来ないです。(昔昔、会社の生産技術でそういう実験を行なってくれた)

詳細に学びたい方は、締結と金属材料の弾性について学ぶことを薦めます。

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Q2:+Bのリップルの許容値について

A2:少ない方が好ましいですね。シリコンブリッジで整流した場合の数値目標としては5mV以下でしょう。オシロで見ると私の場合は1mVにもなりません。

バー間でだいたい1秒です。細かいのがシリコンブリッジ整流によるリップルです。

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Q3:パワートランスについて

A3:ノイズの少ない電圧範囲が6WC5にはあります。6BE6にも同様にあります。230V程度から上ですとノイズが目立つので180V~220Vくらいの範囲で使うと良いでしょう。

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Q4:ハム音(ブーン音)対策について

A4:詳細はここにありますが、6Z-DH3Aのヒータピンに接地向きがあるので正しい側を接地すること(古書に記載あり)。平滑回路に留意することの2点が大切です。「6Z-DH3Aのハム音が強くなる接地」を推奨する方がいますが、古書に書かれたことに技術反論してからそうすべきですね。

古書への反論が見当たらないのに「6Z-DH3Aのハム音が強くなる接地」を薦めるのは、先達の築いた技術を無視することになります。

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Q5:6WC5のOSC強度と感度の関係

A5: 6番ピンの抵抗に掛かる電圧をアナログテスターで測ります。受信バンドの下端から上端までの数値をメモします。 その数値のバラツキの少ないものは良いOSCコイルです。下側で急激に発振強度が下がるOSCコイルも、ラジオ修理時にかなり遭遇します。

適正電圧については、NHK発行のラジオ技術教科書に記載があります。著作権上,その数値はちょっと明記し辛いです。(実験に基く成果物ですので権利関係が発生します。承諾なしには記載できません)

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不人気ですのでyahoo acutionでもタバコ代程度の金額です。

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Q6:ラジオカウンターの接続について.電波ノイズは?.PIC式のフレッシュノイズは?

A6: 三洋電機さんは、LC7265をradio display ICと紹介していたので、おそらくradio displayが正しい呼び名だろうと想います。 結線(接続)資料付きでyahoo落札者または、この購入者に送付していますので、情報が必要な方には公開しています。

電波ノイズに為らない3端子レギュレーター型式を使っています。ですので電波ノイズは飛びません。

PIC式のフレッシュノイズは電波で飛ぶほどは強くありませんので、乾電池駆動ならラジオSP端で、ノイズ無い事が確認できます。 ヒーター電圧を利用して使いたい場合に少しだけ工夫します。

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Q7:6Z-DH3Aのグリッドリーク・バイアスについて

A7: ここにご紹介したように信号は歪みます。オイラは推奨しません。

ラジオの音について言及するのであれば、「グリッドリーク・バイアスによる歪み」が判る耳がないと困難です。audio ampのphono入力で「グリッドリーク・バイアスが採用されない理由」を考えたことはありますでしょうか?

このバイアス方式は言わば、歪んだ音を聴きたい方向けの回路ですね。

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Q8:真空管ラジオの外部入力について

A8: phono 或いは省略してphと呼ばれます。電蓄の場合にはtape,aux等の名称もあります。auxは「エユーエックス」と読むと御里が知れますので、「オックス」と読んでください。 Auxiliaryが語源です。

phono,tape,aux等それぞれ入力インピーダンスと入力信号強さにfitした回路になっています。

近年、スマホを音源とされる方が多いですが、インピーダンス以前にドライブ能力がかなり足りませんので、中間回路が必要になります。in-take ampとして回路を興し内蔵させています。

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Q9:検波後のavcと信号は個別にするか? mixにするか?

A9: mixにしますと歪み面で不利です。 個別をお薦めします。 古書にもそう記載あります。

2017年6月11日 (日)

JA1FG 梶井OMの寄稿に学。

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一昨日は、春日二郎OMのQ5'erの寄稿をご紹介した。

今宵は、JA1FG梶井OMの寄稿に学ぼう。

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IF段に再生回路を付加した内容だ。 「ポジ・ネガ再生」を推奨されている。

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「アンテナコイルVS シャーシ」でQに影響あることが明確に書かれている。ソレノイドとシャーシ間の寸法は、メーカーからの推奨値があることは、皆知っているだろう。その数値を守っていますか?。 修理作業だけだとそんな数値を考慮する必要はほぼないね。

オイラはもっぱら磁気アンテナなので、ソレノイド使用時の推奨寸法は覚えていない。資料を見れば数字は出てくる。

2017年6月 9日 (金)

Q5'erの作り方 by 春日二郎氏. 春日無線東京研究所所長。

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今夕は、パラパラと古本を眺めていた。次作例のヒントが無いかなあ、、、と眺めていた。

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キューファイバーの試作データが載っていた。かの春日二郎氏である。

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上記のように「試作」の文字が見える。

試作品の特性図も記載ある。おそらく、プロエンジアがQ5'erの作り方と特性について言及した初めての記事だろう。その意味でもOMに敬意を表する。 日本ではこの記事がベースになって春日無線のQ5'erが普及していっただろう。

 現在、WEBで見られるQ5'er紹介はこの記事より数十年あとのものである。それらの原点はここだろう。真空管ラジオ自作派は是非、本古書を手にいれて、記事を読み理解を深めていただきたい。

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念のために繰り返すが、分断された情報から邪推測することなく、古本をゲットすることをお勧めする。正規情報が判る。まあ、自己への先行投資は必須である。

Q5'er KIT の紹介が「ポータブル・ラジオのページ」さんに2004年からUPされているので、外観をご存知の方々が大部分だろう。

◇オイラの本業は装置設計屋である。機械設計屋であるからして、ラジオ工作は得意の分野ではない。下手なりに自己投資しているだけだ。

2017年6月 7日 (水)

LED式周波数表示器ラジオと乾電池。

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    LED式周波数表示器ラジオで「乾電池の電源は、ヒーター電源を整流して使用出来ないでしょうか? 」。

まず、LED周波数表示器は大別して3通りになる。(received frequency display)

①カウンターICを利用したタイプ。

  現時点ではICの入手が少し困難である。

②専用ICタイプ。(記事参照。)

下の表示器は80年代IC使用。往時の半導体ラジオに使われていたICで製作。いわば復刻版。

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オイラの自作品。

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Unit4

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   deta 検索すると received frequency display ICは日本メーカーの 2種類だけのようだ。30年前製造の流通在庫が多少あるだけらしい。

③PIC等マイコンでダイナミック点灯(記事参照)

  近年主流。

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JH4ABZ氏設計のものをご承諾いただき省サイズ化した。

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まず電波としてノイズ放出しないこと。

次にクロックノイズの漏れ。 3端子レギュレーターのノイズ流出。 この2点に留意すればヒーター6.3Vからエネルギー供給ok.

乾電池駆動なら電波ノイズにだけ注目すれば良く、ノイズ流出には目を瞑ることができるのでビギナーは乾電池駆動がよいだろう。

検索でHITした本サイトだがweb logゆえに、過去記事を読むと上記の意味が判る。

上記それぞれの周波数表示器は出品中。

出品中の商品はこちら

参考

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2017年5月31日 (水)

グリッドリークバイアスによる歪み考。 歪みが判らない入力電圧範囲は?。

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小型電子機器にバッテリー内臓のもの、たとえばappleの商品などにはバッテリー2.4Vものがのっている。これはかなり知れ渡っている。

1、下の図のようにダイレクトドライブシステムでは、DCがSPに流れ込む。

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Fig45

2、 また下図のように直流が流出しない回路はいまも採用されている。

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3、 真空管アンプあるいは真空管ラジオでの外部入力端子に、1のように直流が流出する機器(回路)を繋ぐ方法を考えた。  これはここで昔紹介してある。

そこには、雑だが実験も載せてある。

 以下は初めての考察である。

ipodのoutput powerの情報を見つけたので、その数値を当てはめてみた。

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32Ωで1mWならば、発生する電圧は至って少ない。 6Z-DH3Aの動作点をいくつにしてラジオ修理しているかがポイントになる。 仮に非常に浅い動作点(ー0.1v)なら6Z-DH3Aをフルドライブできるだろう。

グリッドリークバイアス(歴史的には ギターアンプ屋の造語)では、どの程度の抵抗値で マイナス0.1vのバイアスになるのか?。このことを数値計算して真空管ラジオを製作されているお方は日本に何人おられるのか?。 おそらくゼロだろう。そこまで考察された製作記事はweb上にhitしない。

audio系ではきちんと計算されているお方が居られる。2007年のことなので10年も昔である。

001_2 回路の歴史では1934年公開のゼロバイアス回路。 これをエレキギターアンプ屋が、同じ名称だと商標争いになるので、「グリッド・リークバイアス」と呼称して広まった。ここ。    「エレキギターとして歪音に成るので 丁度良い」

メーカー製真空管ラジオでは6Z-DH3Aをグリッド・リークバイアスで使われていることが多い。その方式だと音が良くないので、オイラはグリッド・リークバイアスにしていない(2013年からそれはblogに記載ある)。あまりにも音が拙いのでオイラはそこで気ついた。実体験からグリッド・リークバイアスの音拙さに気つき、さらに理論で確認していった。

グリッド・リークバイアス では音が悪い理由はここに明記されている。web master殿感謝。10年前の記事に感謝申し上げます。

耳で聞くと格段に違いが判るので、audio系ではグリッド・リークバイアスは不採用だ。しかしラジオ修理者は、音の歪みが聞き分けられないらしい。稀にオイラのように気つく場合がある。

「入力信号が100mV以下の微少信号の領域に限られます」とあるが、 オイラの環境(微弱電界)でも2極管検波後は信号0.7v程度はあるゆえに 全音量の12%程度 概ね7~9%も入れると歪んで音が悪くなる。これがグリッドリークバイアスだ。おそらく、歪んだ音を好む方向けの回路だろうと、、。 その結果、SP端ではmaxpowerの8%程度の小音量で我慢する。UZ-42ならば3Woutが多いので、0.01w~0.24wの音で我慢することが求められる。

あるいは、歪みが判らないのだろうと、、。音の良い悪いが判らぬ製作者(修理者)が扱ったラジオで良い音が出る確率はどの程度かなあ??、、、と。

ではラジオ修理される方は6Z-DH3Aのバイアスを何Vにしているのだろうと疑問が湧く。また歪み音を聴いて楽しいかなあ、、、、、?と率直な疑問である

「ゼロバイアスの弱点」として1952年に雑誌に登場した。 広義の反知性だと学習レスだから困るね。

 

オイラは一貫して、グリッドリークバイアスはお勧めしていない。回路図はノン・グリッドリークバイアスだ。

もう一つ、大きい信号入力時に、ラジオのAF段で歪み始めるのは初段ですか? 次段ですか? どちらですか? その設計思想(修理思想)はどうなっていますか?。

まさか何も考えずに部品実装は行っていないだろう??。設計思想(修理思想)がないなら、そりゃ子供のやることと大差ない。

オイラのような田舎の機械設計屋でも気つく初歩的な事象であるから、yahooで多数みられるプロのラジオ修理者ならオイラ以上に知っているはずだ。

◇追記

cosmosのおやっさんから、昭和20年代後半に「グリッドリークバイアス」の音良し悪しが、雑誌上で話題になったと昔に聞いた。概ね75歳くらいよりご高齢なら覚えておるだろうの古い事案ではある。

2017年5月27日 (土)

in-take amp for aux of tube radios。 then connect ipod to tube radios.

真相究明することを売国と言われ、知らぬ存ぜぬと逃げ回り、真相を隠蔽して他人に責任転嫁する態度を愛国保守と言われる時代になった。

加えて、平成の時代にリアルな独裁政治、言論弾圧を見るとは思わなんだな、、、。過去の遺物だと想ったが、次は盗聴法を仕上げて日本ファシズムの中局面になる。

子は親の姿を見て育つゆえにおそらく15年後の日本がターゲットだね。民度が下降して独裁統治が簡易になる。

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今日は実験で動作点確認した。

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load-inは8Ωにした。load-outは220k.

15Hz~110kHzまでフルフラット。0.1dBの変化もないことを確認。in,outのコンデンサーは120μFとやや小容量。

ラジオでは左様な広域は不要。 audioでも20kHzあたりから上は高周波焼入れに相応しい音域になるね。

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上の写真のようにゲインは29dB。 1石で29dB. input 34mVくらいで飽和がはじまるようだ。

ipodのSPEC詳細は不明だが、1mW(32Ω)との情報を得た。これを数値計算していくと6Z-DH3Aをフルドライブするには至ってすくない。驚くほど不足している。 上記数値であれば「アイパッドの音量をmaxにてようやく音になる」のは当然だろうと、、

 世で、「インピーダンスガー、、、、」と云われているようだが、ドライブ不足だと仮定するならば色んな辻褄が整合する。

と上記実験のように、アイパッド等から信号を受けるなら15~20dB程度の音域20~20kHzまでフラットのin-take ampをお勧めします。 回路図は書きました。

以上、考えるチカラのあるお方向けの記事でした。

「電気信号を空気振動に変換するデバイス」の置換になるので、pre-ampとは概念が違う。 line-ampとも違う。それゆえにin-take ampだろうと、、、、。。

追記

スマホでのOUT(10Ω負荷にて)をVTVMで見た。VTVMによれば1mW(32Ω)も出ていない。恐らくエネルギーを食われてしまうのだろうと、、。

「スマホ⇒PHONO」で接続するならば、 「インピーダンスの合わせも含んだamp」が必要になる。トランジスタ1石ではかなりゲイン不足だ。

2017年5月20日 (土)

マジックアイでFM変調(周波数偏移)を監視

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オイラにはこの発想は無かった。

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著作権があるので、これ以上は公開できない。

HFにおける レファレンス・シフト変調。amateur radio

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先日の大塚OMの名著から、、。

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古書購入は自己への先行投資である。レファレンス・シフト変調と聞いて「何のこっちゃ?」と想う方は通りすぎてください。

FMでの変調方式についてである。

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教えて君向けではないので悪しからず。

考えるチカラも無く、答えだけを求める社会構造が良くないね。

このサイトは考えるチカラを持つお方向けに情報を出しているので、悪しからず。技術継承は熟考してある。

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