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2020年6月 3日 (水)

if段用IC :MC1350。波形では非リニア増幅ですね。こんな非リニアICでもam/ssb等の振幅信号に使う勇気あります?:波形を見て使えるどうかを考えてね。

・統計では日本に住む人間の7割は「日本語理解は3行まで可能、それ以上は無理」状態ですね。

・スマホ入力しか出来ない方ですと、今長文は貴殿の理解力を超えている可能性があります。pcを扱える知力になって再訪くださいますようお願い申しあげます。

・己のオツムで思考する力を持たない方には、本内容は不向きです。 本デバイスをマンセーするsiteへ移動ください。 

・「片目を瞑って使う」、「目瞑って使う」ことも 忖度日本では「使える範囲」です。「良心を持つエンジニア」には目瞑って使うことはできませんね。本デバイスに対しての良心具合もあちこちのsiteでみてとれます。

・データを忖度して最近になってバレた企業として日立、三菱ってのがあります。真空管や半導体で聴く名前ですね。不思議ですね。バレてない企業もあるでしょうな。

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 ・data sheetは、チャンピンデータとも呼ばれることが多い。それを信じるのは「オツムが弱い側 或いはエンジニアではない人物」。      データシート通りの実験結果になるのであれば、その製品をデータ取した人物は、「エンンジニアの良心」を有している。     3端子レギュレータでのノンノイズ品ではデータシートでの等価回路公開はない。わざわざと同業者にノウハウ公開することを避けている。   医薬品特許は特許庁で心臓部もすべて公開するので、パクられ放大なjapanです。

・計測点を明示してグラフ化したものが科学的資料と見なすことができ、論文系はそうなっている。 水位観測においても計測点を線でつなぎグラフ化する。しかし半導体データ、真空管データには計測点の明示がない資料が出ている。資料の質としては随分と低い。忖度を否定できない。

・統計学的には処々多くの研究者ごとに式が公開されており、「誰の式を利用したのか?」まで含んでグラフ化する。これが明示されていないのは一般的に根拠資料としては妖しい(眉唾???と疑うことから始める)と見做す。

・「この質の低い資料をどうみるか?」 は、オツムの出来に依存する。また、一般教養にも依存する。呼び半田を知らないオツムだと資料を診るチカラはないだろう、、。

・「エンジニアの良心」はパナソニック系では頻繁に聴く用語である。「エンジニアの良心」それに「チャンピオンデータ」を知らないのであれば、だれでもできる簡単な設計の経験しかないだろう、、と推測できる。 

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忠実度を英語ではfidelityと呼ぶ。 英語が先に存在しそれを日本語化した文字列ぽい。

hifi-fidelityを 略して HI-FIと呼んでいる。

 
 
忠実度ちゅうじつど   fidelity:
 
回路や装置など一般の信号伝達系において,出力に得られた信号が入力のそれにどの程度似ているかの目安。

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MC1350と云うICについて。

回路網が同一ICとしてMC1590,MC1490がある。MC1590はかなり有名であるので皆知っているだろう。 

差異としてMC1590はCAN。MC1490はDIP。1973年刊行誌には動作データが載っているので1970年から1972年ころの市場投入品。・MC1350はリミッターICとしての採用例がJAで1976年に誌上公開されている(70年代ではすでにリニア動作用との解釈ではないぽい)。 日本ではリミッターICではTA7061、tubeでは6BA6が有名である。

MC1350,MC1590の等価回路上ではシリコン生成によるR値が2点異なる。最上位であるMC1590はAF AMPもお薦めされているので、メーカーなりにリニア動作に自身があるぽい。

・立ち上がりの遅れや、キークリック、波形のゆがみ、波形の鈍り具合等を視るにはオシロが適している。スペアナでは残念ながら波形ゆがみ・鈍りは計測が困難だ。 横軸が周波数軸なので、周波数に関する観測は適している。高次の歪はスペアナでみるが、1/4次、1/3次歪はスペアナで見れた記憶が弱い。

・振幅動作用デバイスのオシロ波形はオシロ原点の点対称(上下の振幅高さがイコールである)であるので、対称具合を見ていく。出力波形が入力波形と相似であることを確認する。忠実度の確認をする。 入力と出力の相似比較はスペアナでは無理だが、ガリ勉君にはそれが理解できない。

スペクトラムアナライザはスペアナと略して呼ばれ、AC電力を周波数別に表示する高感度な測定器です とメーカーが云うんです。波形の相似具合は診れませんね。

Fundamentals_of_speana_100

と1/3次歪等は どうやってみればよいでしょうか?

フーリエ変換利用した作図形状は次数で異なるんで、難しいね、、。

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MC1350は非リニア増幅なのでFM専用ICのはずだが、、、との思いで基本項を確認はじめた。 振幅信号での使用は非推奨だった記憶がある。

あえて振幅信号を扱いMIC-COMPを造ろう、、と。天邪鬼的思考、。リニア動作であればmic-compに使えるので、充分なリニア動作であればオイラは嬉しい。片目をつぶってもよい程度のリニア動作であればmic-compにする。

040

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以下の特性から、振幅信号系に使えると己が信じれば使えばよい。どのデバイスをどう使うかの判断はオツム具合に依存する。

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 このICの設計周波数センターを見て、国際電話通信の第4世代(第3?)と判るお方はプロで使ってきた側である。同時期にリーリスされたのはNE612。TV側での 1st IF に採用されていたようだが、メーカーデータではFM検波前段での使用が推奨なので、FMリミッター動作用として採用されている(動作点がいびつでも電圧の壁までスイングできればOK)。もしもAM用であれば2nd IF=3.85MHzなので その周波数(3.85MHz)での回路例が通常ついてくるが、MC1350にはちょっとない。つまりAMには不適だとデータから読みとれる。ライセンス生産した会社がAMの文字をデータシートに追加したが、IC開発側データにはAMの文字はない。

電源電圧と動作点の関係を確認する。 5mVくらいの振幅信号を入れてみる。AGCピンは開放。

直線性(リニア性)が振幅信号では要求される。 音の良いAMPはA級動作だ。 わざわざAB1、AB2にするのはセラミック球くらいだ。

右側が印加信号。左側が出力。   相似でないね。波形が点対称でない⇒振幅ものにはちょっと不向き。オイラのネライであるmic-compには波形面では無理ぽい。かなり残念。

メーカー推奨電源電圧が12Vだ。 しかしこの12Vでは、動作点が良くない。 上側が伸びすぎている。データシートほどのゲインにはならないので飽和にはまだ遠い。真空管でもここまで酷い波形は簡単には出せない。

・メーカー推奨電源電圧では振幅信号は形が変わってしまい AM用としては全く扱えない。使うならばFM用ICだろう。

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電源電圧9V位。

今度は逆に下側が伸びている。 電源電圧をさげたら増幅度が増えた。、、と12Vはベターな動作点でないこともわかった。

電源電圧を0.1V単位で決めてやる必要があるICだ。これも相似でない。点対称性が低い。

忠実度が低くこの電圧で、この波形AM信号を扱うと「お馬鹿と云われる」波形水準。

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7Vに落としてみたが、駄目だ。忠実度がさらに下がった。ここまで酷いと音でも判る。音が汚くでHI-FIではない。mic-compは無理っぽい。

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電圧を戻してみた。8.5V位。

こりゃもっと駄目。電源電圧によって動作点がフラつくことを確認した。捨てた方が精神衛生上好ましい。 

ラジオICではこういう動作をするICにまだ遭遇していない。

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電源電圧は6Vくらい。

上とはまたまた違う。この状態だと音が歪みぽくて確実に判る。 

、、と云うことは振幅信号を扱うのであれば、ベターな動作する電圧を抵抗可変式で決定する必要があるICだ。 やはりFM信号用ICだ。この後段にリミッターを入れてFM用に使うのが正しいだろう。

仮に振幅信号用であれば、「クワチャドラ検波でなく 包絡線検波或いはプロダクト検波が後段の回路」がメーカーから提示がある。しかしデータシートではクワチャドラ検波前段のIFとして扱っているので、メーカー推奨としてはやはりFM専用だろうね。「このIC登場時に45MHzや60MHzでリニア増幅IFが必要だったのか?」の背景も考慮する必要がある。

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等価回路を眺めていたら、動作点が移動するわけもうっすらと理解できた。等価回路上ではシリコン生成によるR値が2点異なる。

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この電圧近傍でベター点がある。VTVMの差を12V時と比較すると、この電圧は推奨できる。

振幅信号を扱うのであれば4.9V前後で0.01Vステップで追い込む必要がある。

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20分通電しながら観測していたら、1点???だ。

不幸なことに、電圧一定でも出力が2dBほどゆっくりと増減する。 電源が安定していても動作点は揺れていることが判った。 正直に云うと、SSB,AM等のリニア増幅用途には全く不向きなICだ。安定したリニア動作をさせるのは、電源回路も含める必要がある。 

「振幅信号では怖くて使えない」のがオイラの感想。メーカーはFM検波前段のICとしての位置づけなので、リニア増幅かどうか重要でないらしい。通電した結果 AM向きなリニア特性ではない。 あえて使うならば周波数変調された波形の分野になる。

安定したリニア動作をさせるのは、電源回路も含める必要がある。

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考察

・例えば電源電圧12V時には5番ピンに約6V出現。

・制御電圧を5番ピンにかけて0.2mA弱注入できる回路がAGC回路になる。

・逆流すると苦しくなる

・無信号時にはAGCモードに為らない制御電圧

・波形と増幅度では5V近傍で動作させるとリニア動作点がある。此れはスタビラー回路を入れて超安定させる必要ぽい。

・動作点がゆらぐ特徴があるので 製造時にオンライン分類選別しているだろう。上級順にMC1590.次がMC1490あるいはMC1350だろうな。そうでなきゃ「等価回路が同じだが。3種型番存在する謎」の説明ができない。

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・リリース当時の記憶をとどめているならば、「このICをAMあるいはSSBで使うのはまあまあ無謀だ」と知っている。イーエレさんではFM用ICに分類されている。 往時のことを覚えているようだ。

・動作点のゆらぎへの対応は、強いAGCしか浮かばない。常時AGCが掛かる使い方しかできないな、、、。

実験を行って動作点決定した製作記事は近年無いことも分かった。日本では[動けばok]の記事が主流だね。このicでam/ssbを扱うには5v近傍で作動させること。もともとFM only だからね、、。

・繰り返すが、適正電圧ゾーンがかなり狭いので、そのゾーンで使うように。動作点の揺らぎ対応を検討すること。

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特異な条件下なら振幅信号(ssb/am)が扱えることが判明したので、どう制御するか?を思案したが、、、無理??。

もっとも常時AGCだとMIC-COMPには使えない。小信号入力時には、制限なし状態の必要がある。

「FM用IFしか 使い道がない」なあ。もっともJAではリミッター(TA7061と同じ使い方)として紹介されている歴史がある。測定するとその用途にならざるを得ない。MC1350をAM/SSB用に使うのはCQ誌史を知らぬ強者あるいは回路の読めないビギナーだろう。わざわざと技術力を下げることに注力している層も日本には存在していることは事実。 MC1490が届いたら再挑戦だね。

・最後に、455kcでの増幅度はカタログデータほどは無いことを確認した。 やはり、チャンピンデータ(眉唾とも云う)だった。

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振幅動作に使えないデバイスとして、TA7358がある。変調波形はこうなる。鼻つまりのような妙な音になるので聴感上でも妖しさが判る。

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こんな波形でもAM/SSB信号を扱おうとする技術水準の方が日本に居られる。「これをDSBに使えますと広める」のは、機械エンジニアのオイラには無理。

この歪んだ波形をスペアナでみても高次歪しか判りえない。

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オイラは、機械設計屋なので デバイスの挙動についてはメーカーデータを妄信しない。妄信しないことが良い装置をつくれるかの分岐点になる。 

2020年5月21日 (木)

今日の謎。 検波について

 ・オイラは電気系数式には弱い。高校卒の力量しかない。それゆえに検波能率の理論算出式が存在しているのかどうかは不知である。振幅変調の検波について実測されたものは、2極管による実測グラフは刊行本でみた。

・太陽光発電分野では効率(能率)は式からも導ける時代になってきたが、古典とも云える振幅変調の検波についてはさほど光が当たっていない。

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今日は、この記事が目にとまった。確かにLM567利用の同期検波は欧州を中心に実験例がある。オイラのこれもLM567である。ただしクリチカルにて玄人向きである。中級エンジニア向けのものを試行中だ。 yahooの知恵△△では同期検波にはdbmが二つも必要なことが目にとまるが、「dbmメーカーからは1つで足りるよ」と公開されている。同期検波に限るとSBMでも良い。

・中波放送のような場合、ターゲット側には搬送波があるので同期検波で復調する。プロダクト検波でam復調とはさほど聴かない。

・SSB復調で多用されるプロダクト検波は、ターゲット側には搬送波はない。またターゲット側との同期は要求されていない。 搬送波+音声信号、振幅変調をSSGから飛ばしてプロダクト検波してみると、ダイオード検波のような音には為らない、感度も???だ。それゆえに「世間で云われるプロダクト検波」のターゲットは搬送波レスの振幅変調だとオイラは理解している。

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・積だからプロダクトだと云われれば同期検波も積である。プロダクト検波、同期検波の用語が曖昧じゃないのかなあ? 。 ターゲット側の搬送波の有無、正確にはシンクロ可能かどうかによる作動差だろう。

・「同期したプロダクト検波」と「同期しないプロダクト検波」になる。これは数式上での表現から派生している。両者の違いは、トリガーを搬送波から取り入れるかどうかだ。

、、、と思考中。

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・搬送波ありの振幅信号をプロダクト検波で復調は難しい。これはSSGからの信号を聴けば体験できる。

・搬送波ありの振幅信号を「同期したプロダクト検波」で復調すると、2極管検波同様に聞こえる。

・搬送波なしの振幅信号を「プロダクト検波」で復調すると、普通に聞こえる。

要は、能率の良いプロダクト検波デバイスで、搬送波有無を検出し同期/非同期の動作モードに振り分けてやれば、検波UTは手動切り替え不要でまとまるだろう、、と。 「動作モードの数式表現としては一つになるので、オツムの良い方がまとめてくれるだろう」と院卒・大卒に期待する。、、、いや待て待て、昔にweb上で算出式をみた記憶が残っているが、、、近刊行本を買ってみよう。

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1940年代刊行された「tube radio 」に関する印刷本をみると、周波数変換は mixerの表記でなく 「1st det」とある。 2極管によるam復調は2nd detになる。先の大戦中、日本では超再生性式が主流であったが、米国ではヘテロダインが軍用に使用されていた。

日本の1950年代テキストには、第一検波と書かれている。これはまだ中古本で入手できる。

ラジオものでは英語圏から学ぶのが正しいように思う。

2020年5月19日 (火)

JA1AYO丹羽OM :初歩のラジオ。トランジスタ技術。

JA1AYO丹羽OMのsite.

・現30歳代~80歳代ならば非常にご存じの自作記事が満載公開されている。

主たる活動期間は1963~2015年になり、「初歩のラジオ」、トランジスタ技術等でのご活躍が多い。

・今月のpdf公開はmic-compである。「このデバイスをcompに使ってね」は、ICメーカーからの公開提案だ。

・オイラも真似をしたくなってきた。実音がどうなのかに興味がある。VOGA(voice operated gain adjusting)デバイスの一つであるのでプラパッケージ品の手配をさきほどおこなった。

・mic-compに採用して、実音のよいデバイスとしてはan829がある。この基板はサトー電気にある。

・このMC1590と等価回路が同一なICが2種類は販売されていた。アマチュア無線技士にはお馴染のデバイス名である。アマチュア無線通信士には初耳かもしれんが、、。等価回路が同一な3ICの型番はそれぞれ異なる。高周波特性がやや違うのでICチェッカーで選別後、メーカーから別型番で市場流通させたようだ。その後 ライセンス生産された後発品が多数市場にある。

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・qrp掲示板で再評価されているca3028もAGCが50dBほど掛かるので、これでmic-compも造れる。vhf,uhfで性能発揮するVOGAだと音声領域での特性がマイナスゲインになるのが主流ゆえに、要注意だ。ca3028でmic-compするとマニアックと云われそうだが、ウエハ上の信号ライン幅が広い頃のICなのでSNは良いだろう。

・cytecさんからcy7045がリリースされており、これはmic-compに利用できる。

・SN面ではCANパッケージが有利で5~6dBは良いので、72年~80年頃に開発されたVOGAがネライ目でもある。

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、、とmic-compもので もう5種類ほどは案が涌いた今朝だ。

2020年5月 9日 (土)

自作した短波受信機感度をまとめてみた。

DSPラジオでは、甘めにみてSN30dBと実測された。

とあるICのデータ(メーカーからのPDF)が落ちていたので、貼り付けた。それによれば

・SN20dBで受信するのに必要な入力は83dB/m.

・電界強度値が5mV/mで snは40dB/m.

・A.G.C -10dB (100mV/m): snは50dB/m.

「デジタル演算処理では、snの表記がdB/mになるのか?」と調査する必要があるのでdsp icを利用したラジオ製作siteで確認したが、解は無かった。つまりメーカーも間違ているし、DSPラジオ自作者は 感度とSNに無頓着なことが公開されている。 

オイラ機械設計の知識としては、snはratioなので「/m」は不要。

Photo

・印加信号でのSPEC表記だと欄外に公開されている。100mV/mも入力させてもSNは50dB。

・5mV/mの真値は74dBuV. これでSN40dBと公開されている。 真空管ラジオでもこの直入力だとSN60dB前後になる。 データシートを眺めても、「廉価なDSPラジオICのSNは悪く、真空管ラジオに劣る」にしかならない。 某掲示板でもDSP ラジオの感度が低い嘆きの書き込みがあるが、データシートを読むチカラがあれば 廉価なDSPラジオには期待などしないですむ。

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シングルスーパーとダブルスーパーのRXについての実測感度。kando.pdfをダウンロード

回路図は右側バーに公開済み。

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RJX-601では1.5uV時に(S+N)/N=10dB. そのRJX-601よりは感度良い基板が数種類揃っている。

2020年2月 8日 (土)

自作ラジオのSN. 市販のDSPラジオSN。

「SNが悪いDSPラジオをよく聞こえるラジオ」と誉める大人が多い。データシートでDSPラジオはSNが悪いことが公開されている。データシートを読む力のある方は、本稿を読み飛ばしてください。

データシートを理解できない方むけに、DSPラジオと LA1260アナログラジオでのSNについて確認しよう。

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SP端でのVTVM値を列記。

廉価なdspラジオで、放送局が入感しない時に、10mVレンジで4.8mV位。

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0.3Vレンジで 放送局を受信してみた。100mV位。

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・(S+N)/N=28dBくらい。 忖度して30dBってところか。室内loopアンテナの同調cを回してもアナログラジオのようなきびきびした入感レスポンスがないね。

・チャンピオンデータ(icデータ)では SN=40dBなので、現実はこの程度。この数字じゃ、dsp音質の評価はかなり低くなる。「これじゃ駄目だね」が感想。

・DSP ラジオ ICはクオーツ時計のcrystalを使っているのでそのn次高調波も含めて作動している。クオーツ時計のcrystalは精工舎(現epson)の開発品なことはご存じですね。時計用水晶で儲けた時期も過去あった。・3/11の震災後に統廃合が行われて水晶振動子・レンズを製造していた松島事業所はHOYAに売却された。ヒトも新棟ごと売却された。2つの旧棟のうち、ひとつは2017年に借りてが見つかった。 新棟を建てた時の松島事業所に装置打ち合わせで出入りしていたオイラは、栄枯盛衰のさまを見ている。

・恐らく黎明期のトランジスタラジオよりSNは悪いだろう。

・LA1050がデータ上でSN=30dBなので SNについてはLA1050 と廉価DSP ICと互角で悪いなあ。



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最新の開発基板: LA1260ラジオ。

放送局入感しないところでみた。 :30mVレンジで5mVくらい。

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放送局受信時に1Vレンジで400mVくらい。

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大まかに(S+N)/N=50dB程度。 

廉価dsp ラジオより随分とsnが良い。

LA1260とLA1600のSNはどちらが良いか



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2020年1月 5日 (日)

高周波回路に使うインダクタのQ

TDKのサイトで公開されている内容

Inductor_0001

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コンデンサーのQ大小によって周波数安定性は変わる。OSC発振も10%程度は軽く変わる。これは過去blogにある。

「バリコンのQ大小で感度差が随分とある」。感度が必要ならば同調バリコンはエアバリコン使用のこと。間違ってもバリキャップを信号系同調回路に使わないこと。

コンデンサートリマーは国産も中華製もQがとても低くく、OSCし難い傾向がある。Q値はRSでも公開していた記憶。Qの高いメーカー名は公開されているので、「ここぞ」の時の為に用意しておくこと。

ギルバート・セルを利用したもの

集積回路 ICは1961年には史上に登場し流通していた。

ライセンスビジネス的には、1966年におよそ20社の合意が集積回路の権益形成された。

直交復調器としてはCA3028に見られる差動入力特許が1963年に提出:公開されている。FM帯IC :ULN2111Aが1967年に登場しMC1496が1968年に発売されている。ULN2111AでAM同期検波が出来ることを開発側は知っていたので、それ用のICを興すに至っている。

ギルバートセルが1967年に発表された。それ以前からCA3028,LM3028等バランスドミクサー作動するものが存在していた。 1963年申請特許にはダブルバランドミクサーも出願され有効になっているが、それを簡略化したものがギルバート氏から提案されたので 後発ではあるが彼が有名になった。 恐らくは特許分類で 電子計算機分野の発明で提出したのが成功要因だろう。

1963 年にハワード ジョーンズによって最初に使用された初期回路の一般化されたケースであり 1967 年にバリー ギルバートによって独自に発明され、大幅に拡張されました。」と原典に書いてある。 初期回路の一般化とは 2トランジスタを簡略したことを指す。同じ年代の米国人からの評価がさほどなことをみても、ハワード ジョーンズ回路の簡略版との位置づけであっているようだ。

下のはCA3028(TA7045)等に使われている差動回路である。

Cell

Cell2

これも申請は1963年。1966年公開特許。FIG1とFIG2の隙間を狙ったようなのがギルバート・セル。往時のエンジニアがさほど誉めていないことの背景は上記特許にある。推測するにFIG1(簡易版),FIG2(高級版)で全部特許を押さえられるとおもっていたんだろうが、隙間を攻められちゃったね。

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新しくダイレクトコンバージョン回路を作図中であるが、ダイレクトコンバージョン市販機をさらっと調べてみた。

トランジスタの40673(RCA) を採用したものがDC受信機では古い。MC1496は1968年には流通していた。 IEEE paperに “Applications of a Monolithic Analog Multiplier” とアナウンスされていた。

ギルバート氏とFM ICや mc1496との関連は確認中であるが、ギルバート氏が考案発表した?とされるモノが実は製造流通品の発展形な可能性はある。

MC1496はSL1496の型番で英国pesseyからも発売されていた。LM1496も流通した。キャリア抑圧比が-60dBと7360並みなことで1496は普及した。

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日本でdc機に注目されるようになったのはミズホ通信によるところが大きい。

サトー電気の1976年価格でLM1496は500円。TA7045は600円。

40673はheath kit パーツリストにはtransistorと英文表記の時代。「電界効果トランジスタ」の活字が日本でも多数見られた時代。fetの3文字ネーミングが定着するのはもう少しのちのことだ。

3.5~21MHzでのAM波形美しさではMC1496がTOPである。HF帯txにおいてはMC1496>>NE612だろう。キャリア抑圧比でもMC1496 >> NE612だ。

tube 7360が1961年リリース、1966年に7630回路特許成立なので、1968年MC1496登場には皆驚いた模様。最も1966年には6石乗算回路がThe Review of Scientific Instrumentsに公開されおり、オランダフィリップスからは乗算の真空管回路、トランジスタ回路が1967年に公開されていた。

1496のam txはここ

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 DUAL GATE MOS  FET (DG-MOS-FET)の作例ではミズホ通信のものが判り易いと思う。JF1OZL氏のsiteにも作例が多くある。

熊本スタンダードがcq誌に登場したのはミズホ通信から5年ほど遅れて1981年のことである。

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amトランシーバー:

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・オイラ的には3SK114によるAM変調に興味がある。JH1FCZが取り組んでいたテーマであることは有名だ。

・LA1600は通り抜けがあるので自励式がベスト、セパレートOSCはさほど推奨できない。

・ラジオとその延長にあるものに興味があるのでダブルスーパー(TDA1072,LA1600)まで基板化した。TCA440よりも扱い易そうなデバイスがあったので手元に届いた。

昨日のdc機はこの配置になると想う。agcも載せた。

 

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「ギルバート・セル」で行える動作は、

・2倍波の作成 (diodeによる2倍波より格段に綺麗)

・am復調 (同期検波と呼ばれる)

・fm復調 (外部にosc必要)

・mixer

・am変調

上記のはすべて数式で理論が公開されている。

2019年8月30日 (金)

synchronous detector のdevice

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synchronous detector.

・同期検波と呼ばれている。「sony cx857 」「sony cxa1376」がbcl radioでは有名である。このdeviceは今も入手できる。数式を見てもオイラの頭脳では理解できない。「syncronousの範囲が何度までなのか?」が式から導かれるようには思えない。デバイス使用及びプリント基板上では信号遅延するが、このfactorを考慮した式をそろそろプロエンジニアが公開してもよいだろう。

・能動素子によるものでは大別して ①vco内蔵のタイプ  ②外部vcoタイプ になる。データシートで確認したが凡そinput 20mVのものが主流だ。20uVで作動する優れものもある。現行製造品もあった。ざーっと見て10種類ほどのデバイスでsynchronous detectorできる。

・且て販売されていたキットでは「VCOデバイス+DBM」の構成らしいことも分かった。この構成での作例はあちこちで確認できる。

・オイラの同期検波B案(稼働中)は、能動素子(vco内蔵)による。所謂one deviceでsynchronous detectorさせている。このone deviceでの日本使用例は初めてだろう。(過去記がhitしない).           まあb案回路図はupしておくので、製作時にレベル配分はcut and tryでお願いします。

・日本で紹介されているのは能動素子による回路であるが、オイラのA案は受動素子によるものである。

・現行デバイスでは、50MHzのamをダイレクトに音声信号できるものがある。入力は100uV以下で作動上限が70MHzだから50MHz 30udBV信号(AM)ならばダイレクトに検波は楽勝だろう.(オイラしばらくはAMダイレクト検波に手を出さない予定なので、他の方お願いします)

・2倍の早さでシンクロさせても復調できる。AMは元々スイッチングされた波形ゆえに、2倍の周波数でシンクロさせても復調する。音色面では2fがgoodだ。3倍でも成り立つと想うが未実験だ。

とメモ書き。

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・ta7613 typeⅡ (am/ssb radio)の位相入力タイプは基板が昨日(木)出来上がっているがfedexが今日もpick upに来ないようだ。このまま月曜日のpick upになる??ようだ。火曜日のshippingになると思う。 それにしても貨物便数の減り方が激しい。

2019年5月31日 (金)

TCA440の自励OSCによるAM/SSB の2モード受信機基板

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TCA440の自励OSCが出来たので、AM/SSB の2モード受信機基板にしてみた。

データシートには、if=460kHzと明示されているので455kHz用IFTだとロスが増える。TDA1072の製作経験からすれば465または470kHzのIFTが良好であり、感度差は10dBほど確認されている。欧州製ラジオICは460,465,470が設計中心。

・感度差の10dBはでかい。2SK192のゲインは14dB前後なので、プリアンプの有無程度には効いてくる。

Photo

・W55Hの460(470)kHzタイプが入手できれば感度・選択度もベスト.

・SFUタイプはインピーダンスが低く、ややロスる。この辺りを考慮した回路は少ない。

リレーオンボードにてmode切り替えはリレーのon/offによる。

ほぼ作図終了した。

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SSBをプロダクト検波し、AMも受信できるレシーバー基板としては、すでに以下のように領布中。

① RK-17 :    TA7613+TA7320   :3.5MHz~21MHz

② RK-25:   TDA1572+TA7320   :3.5MHz~60MHz

③ RK-43:    LA1135+TA7310    :3.5MHz~21MHz

AIR BAND用の 「AMダブルスーパー」として

①RK-41   :N612+TDA1072   :50MHz~140MHz

2018年5月17日 (木)

ポリバリコンのタップは、M2.5それともM2.6?  どちらですか?

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まずM2.5 とM2.6がどの程度JISに準拠しているものなのか?

① ネジ強度 にはM2.6は不記載.

P1010016

② ナットではどうか? 

M2.5の規定はある。

P1010012

③六角ボルト JIS B1180 規格で確認。 M2.6????

P1010014

④ どうもM2.6は ????

P1010013

⑤十字穴付小ネジの分類では、どうなのか?

P1010017

⑥ JISの付属書にようやく M2.6が出てきた。

しかもISOメートルネジには M2.6がないことも明示されている。

P1010018

⑦ ゼロ番小ネジになら、M2.6はある。M2.3やM1.4などと同じ扱いになる。

「焼入・焼戻」がほぼ必須だ。HV500~600だと、HRCでは△~△◇になる。

P1010015

「ネジの本」から引用してみた。 JIS B に規格公開されているので、必ず自力で調べることをお薦めする。単に教わっても、技術向上はないと想う。

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バリコン用にM2.5とM2.6をそれぞれ購入してみた。

「(+)皿小ネジ」 は規格上M2.5しかないが、 非ISOだとM2.6もある。 極東アジアの日本ではまだM2.6が生きている。 国際主流としてはM2.5に統一化の流れなのだが、、、、。

P1010010

 ネジが付属している場合もあるが、焼入れしてない「生材」のままなので、ゼロ番小ネジではない。 皿小ネジ規格なことになる。

ポリバリコンには、M2.5(ISO)でもM2.6(非ISO)でも取り付く。

固定用タップでは、「噛んで動かなくなるほどのネジ山数がないこと」、「主軸のタップでは面取り量が大きくて、山数がすくないこと」によりネジ径違いが発覚しにくい。

ネジ込んだ感触としては、M2.6はバツっぽい。M2.5だと思う。 あと、タップ等級にも依存しているのは当然である。欧州や北米へも輸出されていることを考えると、ISO準拠だろう。(結果M2.5と推測)

SS400,SCMなどにM2.5を建てた場合よりガタが大きいので、タップが甘いとは思っている。

◇鍍金では「亜鉛メッキ」ベースなネジが多い。 

2018年5月10日 (木)

整流リップルについて (再掲)。平滑回路の出口に於いてのリップル率。減衰量

「リップル率 0.00001%」の真空管用電源(自作例)を公開している。

自作の真空管電源としては  リップル率 0.001% はクリアしてほしい。

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整流リップルでは、減衰量で考えるのか? それとも リップル率で考えるのか?

トランジスタによるリップルフィルターの実力は、ここで2012年には公開してある。 リップル考察の他にも、雑多な項目で確認してはある。

真空管用電源トランスからのAC180Vを整流した波形について記述済みだ。

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◇観測点①でこのくらい. 180v上のリップルが3Vだ。仮にDC18Vとすれば0.3Vになると推測される。

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◇TRフィルターを通過させた波形。

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リップル率は実効値計算なのでルートがでてくる。

リップル率=リップル電圧/定格電圧 x100(%) = 0.070v/165v  x100(%)= 0.04%

減衰量としては3v⇒0.1vなので 29.5dBほどになる。

リップル率0.04%程度では 全くチカラ不足である。しかしこの程度でokを出すプロのエンジニアwebもあるので実力のないエンジニアがsiteを公開しているようだ。

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一方、オイラが推奨する低抵抗の平滑回路の出口では、この程度になる。

100MHz程度のオシロでは計測不能のリップルまで下がる。

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アナログオシロでは計測不可だ。

049

仮に1.2mVだとしたら,実効値0.84mV

リップル率=リップル電圧/定格電圧x100(%)=0.00084/90x100(%)=0.0000093x100(%)=0.0000093%≒0.00001%になる。

減衰量とすれば80dB??だ。

現実は測定不能な減衰量にはなる。

繰り返すが、この実験は2012年7月にUPしてある。

この時はFMワイヤレスマイクの発振回路によっては、リップル起因のノイズを拾うので追い込んでいった。

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次は、比較的最近の実測。電源の平滑回路最下流で計測している。

これは2017年4月にUPしてある。

200

バーとバー間でおよそ1秒なので 7ヘルツのノイズがどこからか来ている。その上の細かいのがリップルだ。ひとつの舛目で2mvなので0.5とか1mV程度だろう。雑多なノイズが飛んでいるのが判る水準ゆえに、本来ならばシールド小屋で測るべき内容になる。

1mVとすれば実効値0.70mV

リップル率=リップル電圧/定格電圧x 100(%)= 0.0007/195 x100(%)=0.00035%になる。

自作ラジオでも、この位の数字にはなるので、電源平滑回路の最下流ではリップル電圧は1mVとか2mVとかがネライになるだろう。

もしも ハム音に苦しんでいるならば オイラのマネで平滑することも手立てのひとつだ.

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NJM7800シリーズのデータシートをみたが、入力Maxは35Vあるいは40Vだ。

リップル除去で60dB取れると仮定し、 3端子レギュレータ出口で1mVppならば3端子レギュレータ入口では1Vppリップルがあることになる。 データシートでは2Vppを入れて計測しているが、其の波形は実際によく遭遇するノコギリ波形との相関係数は不明である。測定回路は明示あるが入力波形形状についての情報はここにはないようだ。

「現実には整流素子直後では、トランスのAC電圧とほぼ同じ電圧のノコギリ波形がある。、DC電圧が30Vppなら30Vppのノコギリがある。」ノコギリ波形をその意味でリップルと呼ぶならばリップル(pp)は30Vppになる。一段抵抗を噛まして3端子レギュレータに入れるか? 入れないか? 

◇例えばAC180V出力時の整流素子直後の波形では、

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下のようにノコギリ波形になる。これと相似あるいは近似波形を生成して計測するのがより客観的根拠が強いだろうと、、。この辺りはプロエンジニアの守備範囲であるから、オイラには難しい領域になる。電源リップル対策で飯を食っているプロエンジニアが存在する分野である。FA機械設計屋のオイラが口出しするとイヤガラセを受ける分野でもある。

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上のような波形で213Vほど出てくる。シリコンブリッジにて整流しているので電源周波数の2倍の周波数(周期は1/2)になる。

これは直流とは呼びつらいが、負側がないので直流ではある。綺麗ではない直流である。減衰量(リップル除去比)として考えた場合に、「213Vpp⇒いくつに減ったのか?」で考えるのが正しいのか?

減衰量60dBならば 213Vpp⇒0.21Vpp

減衰量80dBなら   213Vpp⇒0.021Vpp(21mVpp)

減衰量100dBなら  213Vpp⇒0.0021Vpp(2.1mVpp).

たまたま2mV以下のリップルになるので低抵抗による平滑回路での減衰量100dBはあるように思える。整流波形に対してはリップル率で考えるのが好ましいように思える。CR回路でこの程度取れれば真空管ラジオ向けにはよいように想う。トランジスタ

真空管audioだともっと要求が高いと思う。減衰量120dBが要求されているだろうとは思う。

「仮にダイレクトに3端子レギュレータにいれたならば、30Vppが3端子レギュレータを経過して幾つまで下がったのか?」

「アナログオシロでは捉えれるが、デジタルオシロでは捉えれない波形がある」ことは、精密部品搬送機を設計してきた折に確認もでき、その会社全体での共通認識であった。その会社は業界第1位で年500億円程度の売り上げはある。その環境で液晶のテクトロオシロも触って来たが、ブラウン管映像とはやや差がある。

また、オイラは「FFTは小野測器」と思っている古い人間でもある。日産自動車が立ち合いに来たときも小野測器FFTを持参してきた。

2018年4月 2日 (月)

9R59向けラジオカウンター製作の試み。 5桁でトライ。

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4桁表示のLED DISPLAYでは、動画のタイプがある。これは2016年12月に基板化したものだ。


YouTube: RADIO COUNTER

さて2018年は、5桁表示にTRYしてみた。

5桁LEDは昨年夏にALI-EXPESSで販売している様だったが、実際の製造実績はゼロでカタログに掲載だけされていた品だった。 長崎の裕徳電子さんのプッシュで「限定数の製造」に持ち込み、昨秋から販売中。事実上は開発品に近い。左様な経緯で、日本国内での5桁LEDの取扱いshopは、裕徳電子だけだと思う。

①50MHZ帯も表示した。

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②OFFSETもできた。

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まあまあだと想う。今年中には仕上げたい。

ダイナミック点灯式だが、チラつかない。 PIC式ダイナミック点灯だとチラつくがこの方式はチラつかない。両者の差はオシロで確認済みだ。(ノウハウとして取得できた).お金と時間を費やして得たノウハウなので、、、、「教えて君」には不向きな表示機だろう。

中波~50MHzまでokなので9R59向けに良さそうである。50MHzでも1khzもズレない優れものだ。

出品中の商品はこちら

2018年3月28日 (水)

可変インダクターでアンテナマッチング。

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MC1496AMトランスミッター基板や7石式トランスミッター基板では、アンテナとのマッチング回路を載せてある。

単にパイマッチが載っているだけだが、中波でパイマッチングさせるにはそこそこインダクタンスが必要になる。具合良いのが下写真のようなインダクタンス容量になる。 このタイプのインダクターを載せるようにしてある。お持ちでない場合は固定インダクターを交換しながら具合よいものを選定することになる。

まだYAHOOでは流通しているので、探してみてください。

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固定インダクターだと整合がいま一つの事があるが、可変タイプならカバーできる。1970年代には多数出回っていたが、もう製造もされていない。

FMステレオもIC単体で済むのでMPXコイルも流通がない。 AFのTノッチ回路にはMPXコイルが具合よいし、ダイレクトコンバージョンでのLPFとして採用された事例もCQ誌にはある。

2018年3月27日 (火)

水晶振動子のお話。1MHz水晶をロジックICで発振させてみた。

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密度が同じならば体積の大きいものは固有振動数が低くなるのは、よく知られている。

三田電波のwebによればHC-49タイプでは2MHzから上の周波数品になる。 実際には1.84MHzが製造可能下限周波数と聞いた。

1MHz水晶振動子ではJA5,HC-51などのサイズが主流になる。JA5では大きすぎて困るが、偶々台湾のECSでは「HC-49の1MHz水晶振動子」を製造していた。 現行は製造終了だが2個だけ手に入れた。。

「台湾メーカーでは製造できるが、日本国では製造しない(出来ない?)」ので、 必要なものは海外から調達するしかない。

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◇実装してみた。

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TC74HCU04を使った発振回路がよく知られているが、SN74LS00(2入力、正論理、NAND)で発振させてみた。1977年頃の枯れた技術だ。

77年頃では「NANDでOSC」はポピュラーな技術だが、近年は忘れられているらしい。HC-49で1MHzは実際に製造が難しいらしく、引き受けてくれる会社は中国に無いようだ。日本では製作してくれないことも判っている。

8MHzから分周して1MHzを生成してもよいが、投影面積を余計に食う。1MHzのHC-49を見つけたら手に入れておくことをお薦めする。

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SN74LS00のメーカー情報

2018年2月 6日 (火)

「真空管ラジオでの6Z-DH3A」はゼロバイアスかカソードバイアスか? 続

仕事で東芝のシ-ケンサーを触る必要が出てきそうな現テーマだが、東芝四日市工場や東芝前橋工場に納入した折は、東芝シーケンサーに遭遇しては居ない。寧ろ非家電メーカーのものを指定された。

 シーケンサーは国産なら三菱でしょう、、。と。

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先日、古書記載の「ゼロバイアスか カソードバイアスか?」によって、 「音質面ではカソードバイアス  > ゼロバイアス」なことが64年前から公知されていたことを記事にした。

もう1つ、平成での出版物でも バイアスについて言及されている。

 

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かなり売れた本ゆえに、知らぬ人は居るまい。

ここで紹介したように、ゼロバイアスはお薦めされてはいない。ゼロバイアスは音が歪むのでエレキギターアンプ屋が目につけて、1947年に商品化している。

audio屋がゼロバイアス採用するのはオツムも耳もかなり悪いね。

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◇ ゼロバイアスのMIC-AMPが数年前に流通していたらしいが、「歪みがどうだったのか?」が気になる。

audio界では歪み多々にて非推奨のゼロバイアス回路だが、 amateur radio向けとして 歪み特性の情報を知りたかったと想う。

真空管ラジオでの歪み音が聞分けられないならば、 ゼロバイアスを平気な顔して採用することもあるだろう。 オイラの技術力ではゼロバイアスはお薦めできない。

◇ 6BE6よりも6CS6が変調管としては秀でているらしい。PEAK波形のFLAT化を回避できるらしいことも先日判った。 6CS6は3本しか所有していない。ラジオにはちょっと、、と想ったが、「送信側に使うとよい」とのアドバイスを貰った。

5極管をトランス変調するより7極管変調の方が良いとの見解が海外では支配的のようだ。確かに7極管変調の波形は綺麗だ。「TUBEでのMINI WATTER 送信機」ってジャンルがあるようだ。。Transmitterに取り組む前に、もう少し受信機側の回路確認と7極管での製作を行いたい。

2018年2月 4日 (日)

「真空管ラジオでの6Z-DH3A」はゼロバイアスかカソードバイアスか?

用語の歴史について

1,西暦1934年の刊行本 Radio Designer's Handbookでは zero biasとされておる。

2,  The first stage of the 1937 "Rickenbacher" M11 uses grid-leak bias とある。エレキギターのアンプだ。

RADIO歴史上は、zero biasと呼ぶのが正しい。 商標登録からみで わざわざとgrid-leak bias名付けた勢力がいたことも判明している。

radio 知識があるなら zero biasと呼ぶこと。エレキギター派はグリッドリークでよいだろう。そのために新語をつくったのだからね

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6Z-DH3A,6SQ7,6AQ7,6AV6など複合管(ダイオード+トライオード)は、カソードバイアスにて製作をオイラは継続している。

6SQ7をゼロバイスでつかってラジオ自作した2012年に、出てくる音が拙くて「ゼロバイアスじゃ使えない」と聞き分けできたことが発端だ。それが「複合管を使ったラジオの初号機」であったことも幸いした。

◇COSMOSのおやっさんに云わせると「6Z-DH3Aのバイアスについて往時雑誌で話題になった」そうだ。

それ以来、注目していたがようやく出典の情報がWEB上に公知された。1953年の刊行誌だそうだ。 オイラの生れる前のことではある。 「ゼロバイアスかカソードバイアスか。6ZDH3Aのトラブル

往時ラジオ少年(12~17才)であれば64年を加算して、76~81才に至る。COSMOSのおやっさんが86才なので,きょう現在80歳を超えてこの文献を知らないならば、「往時はラジオ少年では無く、一般的少年だったであろう」との推論が成立する。

しかるに「自称 ラジオ少年」も紛れ込んで「ラジオ少年」のふりをしているのが理解できた。だから、音の劣るゼロバイアスを好むのだろう、、と。

◇さて、文中にあるように、結論まで明記されている。このpdfによりゼロバイアス主義者は無学だと判った。先人等の論文を読むチカラがないのであれば声を小さくしていただきたい。 

オイラの製作ノウハウでは、一貫してカソードバイアス推奨だ。音色が違う。 ゼロバイアスの汚い音を聴いても楽しくあるまい。オイラの製作品はカソードバイアスだ。 AVCと信号ラインが個々に取れる6SQ7や6AQ7,6AV6などは、AVCと信号ラインを個別にし、音が汚くなることを避けている。

「論理的にもゼロバイアスの音の拙い」ことが公開されて、よかった。よかった。

それにしても半田工作派では音の聞分けができない方が多いらしい、また聞分けできない方が主流だろう。audio愛好家でもzero biasのyaha教が流行るので耳は悪い。grid-leak biasとご本人が公開してますね。

◇音の聞分けが出来るならば、6Z-DH3Aや6SQ7はカソードバイアスで製作することをお薦めする。カソードバイアス(6Z-DH3A,6SQ7,6AV6)で製作公開しているサイトはオイラを含めて僅かながらある。しかしさほど有名ではないのが残念だ。

プレート負荷抵抗等についての続きは、「真空管ラジオでの6Z-DH3A」はゼロバイアスかカソードバイアスか? 続で記する。

◇参考回路

回路図6SQ7,

6Z-DH3A回路

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リードのs10に組み上げた3球ワイヤレスマイク。

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上記のは2014年12月の作例であり、このサイズでの2号機になる。 初号機は都内に嫁いでいる。

初号機製作後3年6ケ月が経過したが、web上ではこれと同サイズあるいはより小型の3球トランスミッターの作例はまだ無い。「ラジオ製作⇒ワイヤレスマイク製作」はラジオ工作の王道であった。真空管トランスミッターを製作するラジオ工作派は少数かも知れない。

アマチュア無線通信士になるのは、己の勝手だが、免許にはアマチュア無線技士と明記されている。「技士」の2文字の読み書きができるなら、無線技士の道に進むことをお薦めする。

◇真空管式FMワイヤレスマイクの自作。⇒ここ

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2018年1月22日 (月)

真空管用高圧コンデンサーのQ大小を看る。 同調回路利用。

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昨日は、50VセラミックコンデンサーのQ大小を看た。今日はIFTによく見かけるマイカーと 高圧セラミックを看た。昨日と室温が異なり12℃程度の環境でスタートした。 屋外は雪降りである。

正規には室温20℃、湿度60%で管理された空間で行なうべき内容であるが、一般家庭にはその環境はやや困難だ。

◇50V のこれを「ものさし」にしてみた。 周波数を7.000に近くした。

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◇耐圧1KV品。

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OSC強度がわずか低いが、周波数がはねあがっている分だろう。 支障なく使えることもわかった。

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◇シルバードマイカの100PF.

誤差表記はJ. Jグレードと呼んでいるか?

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これもOKだ。ものさしが恐らく「誤差 K」だと想うので、周波数的にもまあまあ。

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◇SUPERTECHの100PF .上のマイカに周波数が近いので、誤差は大きくなく良好だろう。

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◇もう一度、「ものさし」コンデンサー。 発振強度が上がっているのは室温が2℃暖房であがったからだと想う、自称100PFを付け替えてみたが、この程度の周波数あばれはメーカー間誤差を含めて存在する。

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◇まとめ。

コンデンサーが異なると、かなり周波数は異なる。 再現性を低下させている要因にもなるだろう。

目的周波数で高Q品を使いたい場合には、粗いがオシロをつかって選別できるだろう。国内流通品では、秋月取り扱いのSUPERTECH品を使用することで間違いなく良い結果がでるだろう。

コンデンサー製造メーカー間での実容量相違は、使用測定器の型番/測定機器メーカーが同一でないことに起因し 通電コンタクト方式の差異も寄与している。 その辺りの情報は、コンデンサーメーカーに無いと思う。 公差でなく誤差として取り扱われている分野だ。

2018年1月19日 (金)

SANYO LA1600 ラジオ基板(初回試作)。SFU455のセンター周波数計測。逆側から入れてみたら減衰量が少なくFBだ。

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先日、LA1600ラジオ基板でSFU455について疑念があったので、確認してみた。

つまみ易いようにヒゲを半田つけした。SSG⇒SFU455⇒オシロで計測する。

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合マークがSFUにはある。下情報WEBで公開されているように合マーク側がINになる。

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◇ サンプル1.

IN側から信号をいれて、減衰の少ない周波数はこれだった。

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サンプル2ではこの周波数。写真に文字が読めるのでIN側から信号を入れているのが判ると想う。

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ともに455より下の452近傍に中心があった。 カタログ値より外れている。

 ◇では逆側(OUT)から信号を入れるとどうなるか?

WEBではこの情報がHITしないようだ。 写真のように456になった。 カタログ値455kHz±2kHzと整合する。

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機械振動体ゆえに信号逆方向注入の可逆性は高いがイコールではない。サンプルにおいては、OUT側からの方が固有振動周波数は高いことがわかった。。

品質管理上、「通電計測の良品⇒タンポ印刷」を同一マシーンでハンドリングしているはず。個別マシーンになってしまうと、人的ミスによる不良混入が避けられない。タンポ印刷面の左側(カタログによるとOUT側)から信号を入れると、右側入力より3KCほど高い周波数で固有振動してくれた。

良い子は真似をしないように、、。

◇正方向(順方向?)のセンターをオシロから探る

451.5kHzでは1.23V.

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 少しFREQをあげた。 ここで2.03V. 452.1kHz.

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0.5kHz上の452.6kHzでは1.78vと下がり ロスが増えている。

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452.1近傍がセンターらしい。

◇逆方向から 入れてみよう。

455.0KHzで1.60v.

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少しfreqをあげた。 455.6kHz.  2.36V.とロスが減少した。正方向が2.03だったのでこちらの向きだと1.2dB程度ロスが小さい。

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さらにあげて456.0kHzにしたら、1.07Vと下がった。

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、、と、455.6kHz近傍にセンターがありそうだ。

まとめ

・オシロ波形のように 順方向でなくても使える。むしろ周波数面では必ずSSGで信号を入れて、目的周波数に近くなる「方向」で使うのがよいだろう。

仮に455.6KHzがセンターなら PIC式表示器でなくとも、「-455」固定の数値表示器で間に合う。たとえばこのLCD式

・カタログによれば、SFUの入力インピーダンスと出力インピーダンスはイコールらしい。信号流入方向を変えてもインピーダンス上は支障ない。

・帯域幅が予想していたより狭いことが判った。LA1600基板実装時に、SSGの400Hzトーンと1kHzトーン の出力差が気になっていたが、帯域幅が狭いことに起因することが判った。

良い子は真似をしないように、、。 まあ、カタログの盲信はやはり駄目だろう。ここにもカタログと現実が乖離している事例がある。

2017年12月 8日 (金)

自作ラジオ用ツマミ軸が 新タイプで販売開始された。デザインは田舎のおっさんだ。

ラジオ少年で2017年6月12日からsold out状態だったツマミ軸が、新タイプで販売開始されていた。

市販品が皆無なので、祐徳電子さんの力による開発品である。 自作ラジオに困るオイラが図面を書いて祐徳電子さんに送ったのが製品になった。 

旧製品が終了したので、祐徳電子さんに「原先生からの開発依頼有無」を確認したら、 「頼まれていない」と申されたので、オイラが書いたcad dataをdxfで送った。そうしたら製品になった。 これが経緯だ。

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往時は砲金が主流だったので砲金での復活を狙ったが、中国には砲金の流通は無いようだ。 オイラの年齢なら砲金の言葉はよく耳にしたはずだ。

糸掛け形状を「逆クラウン」にすると経年変化による糸摩擦係数の変化、加えて弾性も劣化した際に、トラブルになると想う。 左様な次第で直線が良いだろうと、、。

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カシメ仕上がりだと「押しの簡易金型」は必要になる上に、押圧管理が発生する。 ならばEリング留めがよいだろう、、と。

オイラも購入してみた。

祐徳電子さんに感謝候。

オイラは田舎のおっさんだ。

◇◇追記

原先生の処でも販売開始されたが、デザインしたオイラには挨拶が無い。 ふ~ん、左様な人達なんだなあ。

2017年11月27日 (月)

IFT調整用の455kHz電波。セラミックレゾネーターの発振再現性を確認。RADIO MARKER ver3

既報のように455KCで無事発振した基板で、[B-C]間での発振回路での再現性を今日は確認した。

通電ON⇔OFFを30回繰り返したが、昨日の発振周波数と100Hz程度の違いらしい。100kc水晶を使ったコルピッツ発振回路だと10kHz程度はバラつき難儀したので、コルピッツ発振回路より安定している。

455.0kHzと455.1kHzでは0.1kHz違うが、 真空管ラジオでは入力信号の大小によりリモートカット球の内部Cが変化し、455kHZへのIFT同調点の差異が生じる。「信号入力強にIFTをあわせるか?」「信号入力弱にIFTをあわせるか?」はラジオ工作の解決すべき命題だろう。

[455±0.1kHz]で発振できれば使用に耐えるだろう。

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◇コンデンサーの容量100pfを追加してみた。

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◇451kHzまで下がった。

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これで、C容量は最大でも100PFあればOK,ネライは30PF近傍だと判明した。改良点を踏まえて基板手配した。2週間後には届くだろう。

下図のような 「B-C」間での発振はCの精度影響が少なくて良好だ。

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RADIO MARKER ver3.0になる。 455kHzのレゾネータ限定の回路には為らないので、振動子の脚が取り付けば発振できる回路だ。 改良した正規版の発注は行なってある。

正規版が届いた。OKだ。

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