・プロダクト検波デバイスとして能動素子と受動素子がある。
多数ある能動デバイスの中で、初めて触ったのが本記事ta7320になる。
それ以降ta7310,ne612,fetカスケード、ta7045と触っている。
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・同じta7613を使いサイズを7割ほどに小型化した基板(am/ssb対応)も2019年8月に興してある。感度等は下写真のように新しい基板のほうが良い。
上記は2019年8月開発のラジオ基板 RK-63になる。プロダクト検波でssb対応。ta7045(ca3028)でプロダクト検波。プロダクト検波する基板(開発品)では現時点で最高感度、最小サイズ。
基板の種類表。
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以下、2018年2月23日:初めてのプロダクト検波ラジオ製作記事。
JA1AYO丹羽OMの記事(CQ誌)に学んで ダイレクトコンバージョン基板をまとめたのが2017年末。
千葉OMの記事に学んでLA1600ラジオ基板を先日まとめた処だ。
今日は、CQ誌1982年に学ぶ。これは35年前から公知されている。ご存知の回路だ。SFUは廉価だが、音色からその特性の拙さが確認できるので、今回SFUは採用却下し,素子数を増やしたフィルターにしてみた。このAM/FMラジオ ICはJH1FCZ誌にも作例がある。
注:後記あるが多素子タイプはロスがSFUより10dBほど大にてSFU455にした。感度の10dB差はかなり効く。
LA1600のOSC具合からすれば、本回路注入量はLA1600に似た値になるだろうと想うが、OSC負荷を見るともう少し弱いのがネライ?。 机上で妄想しても正摘には遠い、、。
このICはAFゲインがやや低い。SP8Ω使用とすれば、歪み率が最も低いところで2%以上はあるし、その時のOUTは100mW。 AF部については、別なIC例えばTA7368で鳴らすと「歪み率0.15%,出力200mW」と10倍改善されることから、AF部はAF用ICで鳴らすことをお薦めする。
LA1600ラジオで使用中のTDA2611は出力1Wでも歪み率は0.2%前後と価格に比べて優秀なICだ。低歪み率で廉価なICはTDA2611だろうと想う。
人気があるLM386はその特性上、出力100mW前後で鳴らすIC。200mW以上は歪んでちょっと、、。
自作ラジオでの音量の目安は、真空管ラジオでmax1W,半導体ラジオでmax0.6W. 常音量として0.2Wで考えるのが恐らく好ましい。SP端のVTVM値を見ているとピークで0.15V近傍でピクピクするゆえに、0.15x0.15x8=0.18w程度には為る。
AF用 ICとして0.2~0.4W 出力領域で低歪み(0.2%とか0.3%とか)なデバイスをお薦めする。ラジオ系では低歪み品でもaudio系では中歪み品に該当する。ラジオ用半導体としてAF歪み率の上限は、明確な指針はないようだが、カタログスペック1%超品を使うと音色の拙さが判る。 それゆえに0.8%とか0.5%が採用指針になると想う。
「祐徳電子さん取扱10cmスピーカー」を0.2wくらいの歪み特性の良好な範囲で鳴らすこと前提にIC(TA7368)決定した。
audio系では高入力に合わせた音圧の出ないSPが主流ゆえに、左様なsp使用であれば高出力ICをお薦めする。
◇東芝3兄弟で作図した。
IFの漏れ対策のCRは作画していない。 雑誌に発表された回路では、IF漏れについて無対策の回路も紹介されていることが多数ある。 「作動確認させているかどうかな?」とオイラは想う。
鳴るだけのラジオであればLA1050使うのが廉価だが、LA1050では音が拙くて聞く気力が喪失してしまう。
MY半導体基板ではいまの処,音の拙いICを載せていない。ただし「AM/FMのIF共通ICはSNが劣る?劣らない?」は不明だ。LC共振によるIF回路であれば良いが、たとえばLA1050のように抵抗結合と推測される構成ではSNは劣化する。目的外周波数を増幅しないAM/FM用ICも調査したい。
◇JA1AYO丹羽OMにこの回路(CQ誌1982年)での意匠権でお伺いした。承諾を頂いたので基板化を進める。
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