AM変調項。 「MC1496での加算動作⇔乗算動作」モードの切替。
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MC1496を載せたトランスミッターの続きです。
乗算回路の雄としてMC1496は知られているが、真実はどうなのか?
オイラにとって初めてのデバイス,MC1496の作動具合を確認していく。
1、OSC具合の確認。 適正注入量を探るのは後ほど。
2,WEB等で見られるCR値にしてMC1496に低周波信号を入れてみた。
波形は所謂乗算回路で生成されたものになった。 上下の不均等が気になる。下側の伸びが無い波形。
OSC波形よりも上下比が悪化している。その要因は???
3, 固定抵抗⇒可変抵抗に換装して波形を見た。
4, 加算回路で頻繁にみる波形も造れた。 「波形からは加算回路」と云える。
この状態から負荷を変えていくと、下の波形が作れる。MC1496を採用しても加算回路で作動することが確認できた。 「加算動作⇔乗算動作」は6ピンの負荷次第だ。 加算動作時は変調が浅い受信音になっていた。やはり、「加算動作でも変調はできるが浅い」。 2つ固定抵抗をSWで切り替えて「加算動作⇔乗算動作」の違いで遊ぶことも出来る。
6ピンの抵抗値で加算にも乗算にも使える。理論式には抵抗値の数値や電圧差に依存する記述は無いようだが、事実は計算式に登場しない外部部品に依存する、、、。 と、MC1496には乗算モード、加算モードの2通り作動モードがある。
良い子は真似をしないように。
4, こんな波形もつくれた。上側の伸びが無い波形だ。
元の作動点に戻してみた。
5,
この辺りがいいんじゃないかなあ?
MC1496,10番ピンへの入力はMAX100mV(12V作動時)。 110mVでは過変調になる。
これでMIC-AMP部のゲイン100倍(40dB)で良いことが判明した。 RF入力は1.6Vでも壊れることなく作動していた。 RF入力が増減してもAF入力値とは関係が弱いように思えた。
MIC-AMP部はゲイン60dB(トランジスタ3段)の回路にて、1段は余分だ。今の回路で作動するが、「mic-amp部を3石⇒2石」に訂正しよう。
◇◇作動条件が掴めたので、これら諸元を受けて基板訂正する。
下のはこの6SA7トランスミッターでAM生成させたもの。
MC1496よりも随分と綺麗な波形は、真空管による生成。
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参考の為に、「SSGからの信号」と「AF発振器からの信号」を結線したもの
上3枚の写真は2017年7月から公開中。
差動回路、加算回路による変調実験の項はここ(2017年7月スタート)。
動画1
YouTube: AM変調項1。 「MC1496での加算動作?? 乗算動作??」
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質問1,下2枚の写真中どちらでMC1496を使っていますか?
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