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昨日の此れと此処で紹介したように程よい感じでCOMPできたTA2011基板のレイアウト図を上げておく。(メーター回路あり)
RFストッパー⇒TA2011S⇒LPF(3.4KC)⇒OUT
COMPスタート点は、R11の値で変えられる。 これを可変抵抗にすれば使いやすくはなるが、MICからの信号レベルが判っていないと、COMP過多の音になる。 少なくともMICからの信号レベルは実測して、程よくCOMPが掛かる値にしてほしい。(オシロで読むと苦しいので VTVMで確認推奨)
人気あるALC IC のNJM2783の場合、データシートによれば1.5mV近傍からCOMPスタートなので、このTA2011基板R11=3.3KΩだとそれ(NJM2783)に近い動作になる。(無測定器時の目安にはなるだろう)
TA2011は祐徳電子さんで継続販売中。すでに製造終了なので必要な方はお早めに、、、、。
YouTube: MIC-COMP ,useing TA2011s
COMPーMETERの振れ具合
YouTube: COMP-METER,USEING TA2011
LOW NOISEの2SC1815Lはsold outだった。 ローノイズのTRは入荷難しいので次ロットが手に入るかどうかだ、、。
◇NJM2783の動作例もあげておく。 (基板ナンバーRK-14)
YouTube: Useing NJM2783 , mic-comp P.C.B
自作マイクコンプレッサーの第3弾でした。
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◇前記のようにメーターも振れたので、 アタックタイム(入力小⇒大)の確認をしたいが、信号源と測定器のトリガーの掛け合いがオイラには難しいので、COMPが掛かかり出す少し上の信号強さの方形波を入れてみることにした。
上のラインがta2011sの出力。下のラインが基板への入力(オシロは1目盛り5mV)
データシートでは「立ち上がりの遅れ0.05秒(50ms)」とあるので、何かそれらしいものがあるか? or ないか?
増幅段数に応じて相が廻るので180度あるいは360度の時間差は発生し、さらに50msほど遅れた何かを見つけたいな。 入力レベルは十二分にcompが掛かるレベル量の6倍強さ。立ち上がりはやや遅れるが立下りの遅れは弱い。横軸1目盛り1msなので、上写真の立ち上がりの遅れは1目盛り(1ms)もない。
あまりも出来すぎだが簡便な計測方法としてはこれしか思いつかない。
下写真では、Cによる放電時間の影響は10μ秒あるかないか程度。充電時で50μ秒(0.05m秒?)
この方法では 確認したいものが判らない。 すでにデータシートとは異なる時定数にしてしまったからだろうか??
◇ もういちどcompスタート点を確認する。
入力1.5mV近傍から出力(黒指針)が停止する。
3mVも入ればしっかりCOMP状態だ。
上のように1.5mV近傍の信号INでCOMPするのがわかったので、音を入れて耳で聞いてみる。
VTVMの針の動きをみるとCOMPしているのが判る。 赤指針(入力)が大きくて右に振れても黒指針(出力)がほぼ中央までしかいかない。この値の差がCOMP量になる。
YouTube: MIC-COMP ,useing TA2011s
YouTube: COMP-METER,USEING TA2011
◇ 「さほど違和感なくCOMPが掛かっている]のが判れば幸いだ。
通算244作目。
データシートと同様に、compスタート点を固定抵抗にしたのが本基板。 外部VRで可変したい場合には回路図中のR11をVR20KBに換えればOK.
上記のように TA2011S基板はCOMPが掛かりメーターも振れる。時定数をデータシートとは異なるようにしたが、データシート通りに製作したい方も居られるだろう。、、、とそれ用の取り付け穴は残しておく。
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データシートには「立ち上がりの遅れが50msある」旨が明示されているが、往時のセンサーの応答時間だと「信号in⇒out」で3ms程度は必要だったので、 入力信号の検出遅れについての疑念は非常に残る。ハイスピードカメラでの撮像も 誉められたようなものでは無かった。
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人気のあったTA2011Sが市場から消えつつあるがサトー電気にはまだ在庫がある。
回路はWEB上で時定数に言及したものを踏襲してみた。 「データシート記載の嘘」にいつも苦労しているので、今回もWEB上の情報は話半分で、「其の通りならば幸運」程度でスタート。
回路は、
1,RF廻り込み対策の「LPF+フェライトビーズ」
2,TA2011S後段にLPF(F=3.3KC)
3,メーター回路
端的には、NJM2783回路基板を、NJM2783⇒TA2011Sに置換したものになった。。
◇通電すると波形が出た。
◇ COMPが掛かり出す入力(出力)を見ていくと、方形波形になって明らかな歪み点でCOMPスタートになった。(下写真の左側)。この動作が標準らしい。
信号を弱めるといきなり出力がガツンと減る。 所謂シャックリ状態になることが判った。 、、とCOMPスタート点、アタックタイム、リカバータイムの見直しも必要らしい。
◇データシートの推奨回路上の「とある抵抗」を不使用にすればCOMP中も波形歪みが軽くてすむことに気ついた。メーカーの推奨回路のままじゃ駄目らしいことも判った。
下写真の左側波形が出力。入力量がCOMPスタート点より大きければ、おおよそ0.5V位のOUTで一定になる。
このように歪み少なく使うのがよいように想う。(データシート推奨回路だと方形になった)
◇メーターも振らしてみた。
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MC1496AMトランスミッター基板や7石式トランスミッター基板では、アンテナとのマッチング回路を載せてある。
単にパイマッチが載っているだけだが、中波でパイマッチングさせるにはそこそこインダクタンスが必要になる。具合良いのが下写真のようなインダクタンス容量になる。 このタイプのインダクターを載せるようにしてある。お持ちでない場合は固定インダクターを交換しながら具合よいものを選定することになる。
まだYAHOOでは流通しているので、探してみてください。
固定インダクターだと整合がいま一つの事があるが、可変タイプならカバーできる。1970年代には多数出回っていたが、もう製造もされていない。
FMステレオもIC単体で済むのでMPXコイルも流通がない。 AFのTノッチ回路にはMPXコイルが具合よいし、ダイレクトコンバージョンでのLPFとして採用された事例もCQ誌にはある。
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OSC強度が過多らしいので、弱めた。 オシロでみて0.9Vほどになった。 歪みから脱出したようだ。
◇ セラミックフィルターを載せ換えた。 457KHzが中心になった。
◇ s+n/n が10dBになる入力を確認した。 けっこう中波では感度よいことがわかる。
◇ 7MHzでは感度が恐ろしく下がる。結線図は間違えてはいない。455KHzに比べて40dB超えて余分に信号注入する必要がある。このTA7613はどうやら7MHzでは使えないことがわかった。
オイラが間違えていました。使えます。
◇3.5MHzのコイルを手配したが、 「期待してよいのかどうか?」。 30MHzまで感度良いICが出回っているので、それに変更したいと想う。
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試作中のTA7613基板に通電してみた。
他励式ラジオにしたのでOSC具合を確認する。(LA1600は通りぬけが発覚し他励式には不向きだった).
局発部の負荷に2.2mH(RFC ボビン巻き)をつけて通電してみた。OSCしてきたが波形が歪で適正な負荷(L)でないことが判る。JA1AYO丹羽OMによれば120uH(ボビン巻き)が具合よいらしい。
◇アシャル型100uHにしてみた。随分と改善された。 どうやらもっと小さい80uH近傍がよいらしいが手持ちには無い。47uHでは小さいと想う。 「アキシャル型 と ボビン型」ではOSC挙動が異なることはご存知の通りである。
◇中間周波数の合わせを行なう。セラミックフィルターの固有振動数にあわせてみると、451.1KHzが中心であった。
455が中心周波数になるらしい455Eではあるが、現実は「表示マイナス4の451」だ。 デジタル表示させるには「OSC-451」させる必要がある。あるいは460Eを手配すればIFが456近傍で具合よい可能性が強いが、LTM460が見当たらないので周波数表示側で対応するしかなさそうだ。
上のように455KHzでは減衰してでてこない。
上のように447KHzでも減衰して出てこない。 455と447の中間あたりがフィルターセンターなことがわかる。
下写真のフィルター型番である。製造工程上、「タンポ印刷を間違えた」は起こらないのでこれは455用として製造されたものだろう。
◇ OSC確認もでき、IFも合わせたので、次は目的信号を入れてみよう。
TA7613の8番ピンで歪んででてくる。 IF調整時は綺麗だったので、 他励式の発振強度が強すぎることが想像つく。 自励式LA1600の発振強度から推測しても、OSC入力過多だろう。 あるいは他励式には不向きの可能性もある。
TA7613基板の試作は始まった処だ。
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密度が同じならば体積の大きいものは固有振動数が低くなるのは、よく知られている。
三田電波のwebによればHC-49タイプでは2MHzから上の周波数品になる。 実際には1.84MHzが製造可能下限周波数と聞いた。
1MHz水晶振動子ではJA5,HC-51などのサイズが主流になる。JA5では大きすぎて困るが、偶々台湾のECSでは「HC-49の1MHz水晶振動子」を製造していた。 現行は製造終了だが2個だけ手に入れた。。
「台湾メーカーでは製造できるが、日本国では製造しない(出来ない?)」ので、 必要なものは海外から調達するしかない。
◇実装してみた。
TC74HCU04を使った発振回路がよく知られているが、SN74LS00(2入力、正論理、NAND)で発振させてみた。1977年頃の枯れた技術だ。
77年頃では「NANDでOSC」はポピュラーな技術だが、近年は忘れられているらしい。HC-49で1MHzは実際に製造が難しいらしく、引き受けてくれる会社は中国に無いようだ。日本では製作してくれないことも判っている。
8MHzから分周して1MHzを生成してもよいが、投影面積を余計に食う。1MHzのHC-49を見つけたら手に入れておくことをお薦めする。
SN74LS00のメーカー情報。
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今日から領布開始したマイクコンプレッサー基板(NJM2783)の回路。メーターを振らすようにしてある。
キット品はYAHOOに出品中(ICが無くなり次第終了)。
YouTube: Useing NJM2783 , mic-comp P.C.B
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SSM2166 コンプレッサーも基板化済み。キットは販売終了。基板の在庫は少々。
RFスピーチプロセッサー、AN829,SSM2166,TA2011,TDA7284 等の回路は ここ。
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単なるマイクアンプであれば これ。
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先日の実験をうけて、基板修正したのが今日届いた。
JRCのIC、NJM2783を載せてCOMP具合をメーターで見れるような回路にしてみた。
ICがSSOPなので 不器用な方には半田付けは苦しいことが予想されるが、時代はリフロー半田に突入して早30年なので、リフロー用部品にこちらが合わせる必要がある。
NJM2783の優位点は、ダイオードクリッピングではなく、自動ゲインコントロール方式ゆえに歪み面で良好。加えてアタックタイムがTA2011などよりは格段に速いことなどが上げられる。
このICはここで国内調達できる。この瞬間では120個(国内には40個)くらいの在庫だ。このICはおそらく生産終了品だろう。
コンプレッサー基板には、 コンプレッション後にLPFとメーター回路を載せてある。 廻り込み対策にMIC直後にLPFとフェライトビーズを回路に入れた。 LPFはNJM2783の前後にそれぞれ1段ある。
① まずICサイズ。 6x6mmほどのサイズに14本脚がある。
② ささっと半田付け。
「両面テープで貼り付けは、テープ厚分 浮くので駄目」。 呼び半田をランドに行なってから実装する。呼び水と同じ。これを予備半田と書いてしまうと半田経験が無いことが露呈してしまう。(冊子・WEBでも間違っているのが主流だ)
半田後、必ずテスターで導通確認をする。
③他部品を実装する。 順序は不問。
④ LPFの作動具合を確認。 1dB 下がるのがこの周波数。
3dB下がるのがこの周波数。 MIC直後のLPFはRFストッパーなのでaudio用にするなら、CR値を変更のこと。
⑤ 次にCOMP点を確認する。
写真のように1.2mV 入力(赤指針)で COMPが掛かる。
上の12倍の15mVを入力させても、出力は同じだ。
このCOMP開始点はICの増幅度、ICの「1番ピン⇔2番ピン」の抵抗値に依存するので、ここを可変抵抗にしても良い。オイラはこの抵抗値をジャンパ-ソケットの差し換えで換えるようにした。
ジャンパーで差し替えると0.5mV近傍からCOMPする。(下写真) ここまでの低入力でCOMPさせる必要は薄いので、使用マイクの出力値と相談しながらCOMP開始点を決める。
TA2011Sでは3mV近傍入力から作動するらしい。
「1.2mVでcomp開始」に決めて次の「compメーターの確認」にいく。
⑥ COMPメーターをつけてみた。
0.8mVだとこの振れ。
2.8mV入力だとレッドゾーンになった。
⑦ 作動が良さそうなので バラックでメーターをつけた。
1.2mV入力でレッドゾーン入口に合わせることが偶々できた。
低周波発振器 ⇒ NJM2783 コンプレッサー基板 ⇒ラジオの外部入力⇒ SPで確認した。
SNは80dBほどは確認できたがそれ以上はオイラの設備では無理。
この剥き出し状態でもブーン音もなくSPから聴こえるのでOKだろう。
⑧
メーターの振れ具合は動画参照のこと。
ある点で出力が増加しない「comp状態中」も確認できる。 良いICだが製造年が10年以上昔なので製造はおそらく終了だろう。まだ今なら入手できるらしい。
YouTube: Useing NJM2783 , mic-comp P.C.B
通算243作目。
このNJM2783コンプレッサー基板は、基板ナンバーRK-14になる。
ここで明日から領布開始。
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スマホ⇒自作ラジオ
6c5,6sq7,6k6の構成に換えた。
「シャーシーに穴あけ加工」の第115機。シャーシー加工から自作したラジオ数で100台超えのsiteは他にはまだ無いようだ。
キットは別途12台ほど製作済み。
NJM2783では不良確率が低くないので、注意。
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先日の実験は どうやらIC不良らしいことが判ってきた。 今日は先日とは挙動が違う。SSM2166では不良ICに3回遭遇したが、NJM2783も初品は不良を当てたようだ。
少し工夫してみた。
下写真のように幾つかトランジスタが載っている。
ここまで入れるとクリップする。この時、0.98V程度の出力。(データシート通り)
上の写真中に赤ペン文字があるように、0.3mV入力でCOMP状態にした。メーカーは1.5mV近傍からcompスタートだが、もっと小さい入力でもcompできる回路にした。 今回はクリップしないのでこの状態が正しいことが判った。前回はic不良だね。
ICの不良はわりと頻繁にある。某メーカー製のシーケンサーがIC不良によりメーカー回収されたことも経験しているオイラからすれば、「もっと上手につくってね」。これは新聞等で報道されていない「秘密」の事案だ。 噂では, 2万個を回収/交換したと聞いた。
HDDの大量不良事案を覚えておいでだろう、、15年くらい前か?。あれは確か純水の純度が低いことに起因していたように覚えている。新聞・webでも話題になっていた。これは公開された事案だが製造者側は瑕疵を認めなかったんじゃないかな、、。
予想より良いICだと判ったので、本基板は、このレイアウトを見直して再手配した。
2018年3月26日 追記
修正基板が届き、 回路確定しました。
トークパワーのupにお使いください。 基板は領布中です。
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オイラが、PIC式LED表示器でお世話になっているJH4ABZ氏が、6E5(LED ver)を公知しました。
LEDを配列して疑似6E5化したのは、過去公知されていましたが、これは6E5(LED ver)と呼んでよいと思います。
お亡くなりになった6E5をベースにしていますので、多数お持ちの方はご相談されてください。
20年~30年は大丈夫です。
心臓部はこれ。
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過去に記事にしたが人気は6BE6>>6BY6.
性能なら6BY6>>6BE6。
6BE6時に、「もう少し感度ほしい、、。」ならば、6BY6に差し換えることをお薦めする。ゲインUPするので360度の相による発振に注意。(IF段の動作を軽くして対処すればOK)
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SSB/AMの2modeラジオ基板の試作品が届いた。
ICと455filterが取り付いた。 JA1AYO 丹羽OMが公開された回路がベースに為っている。意匠権はご相談済みだ。
BFOによる復調はLA1600基板にて作動点等技術資料が取れたので、次のSTEPはプロダクト検波になる。先日、DBM デバイスのMC1496を使ったAM変調(基板ナンバーRK-13)も技術確認できたので,DBMによるキャリアヌル点とキャリアMAX点での作動確認できれば、まあまあDBMを使う側になんとか入れるんじゃないかなあ??
ICやトランジスタを使いこなすのはプロエンジニアのお仕事範囲。オイラのような田舎のおっさんにはかなりハードルが高いです。
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