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2018年2月 4日 (日)

真空管を使った半田工作の下準備中。

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真空管のストレートラジオ製作についてご質問を頂いた。

 当初は製作していたが、最近では製作しない理由は、「中波での受信周波数が上がるにつれて、感度が顕著に低下する」ことが全てだ。

これはLA1050ラジオでも同じ状態だ。半導体でも真空管でもストレートラジオでは、感度差が大きすぎる。上側の周波数で顕著な感度低下が見られる理由は、ここのNHK出版物に明記されているので読むことをお薦めする。

◇さて今日は、「ラジオ工作」の下準備を少し行なった。

ラジオカウンター用DC基板に部品を実装した。 

LC7265基板の消費電流は過去記事のここに公知してある。外部から4.8V印加で正常動作できるLC7265基板ゆえに真空管ラジオのヒーター6.3VからDC化してやれば良い。

PIC式だとリフレッシュサイクルに呼応したノイズが電源ラインに流出する。この数値確認作業途中で、3端子レギュレーターの効果がほぼ無いことに気ついた。この事は公知済みだ。カタログ数値と実体は全く違う。このリフレッシュノイズは走っているソフトによって周波数が異なってくる。

リフレッシュノイズが電源ラインに流出すると、ノイズとしてラジオのスピーカーから聴こえてくる。そこで、ノイズストッパー基板を2017年春から使用している。

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スマホ等OCL機器からの信号受けの基板はこれ。 OCL機器だけでなく、FMチューナー等の信号も受けれる「入力デバイスを選ばない基板」に仕上がっている。

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◇ 次の真空管工作は、6H6を使ってみようと考えている。

2018年1月24日 (水)

ケンプロ KP-12(RFスピーチプロセッサー)の 不動品を入手してみた。

・KP-12と12Aの修理記事まとめここ

1,RFスピーチプロセッサー(フィルター)の自作記事は ここ。 基板はサトー電気にて。

2,RFスピーチプロセッサー(フィルターレス)の自作記事は ここ。 音が伸びるのでAM変調向け。

3,マイクコンプレッサー自作基板一覧はここからdl.

4,  クラニシのスピーチプロセッサーはKP-12Aより高性能。

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・RFスピーチプロセッサーは英語圏で生まれて日本にきた。 日本初のRFスピーチプロセッサーはFL-101に採用された。 FT-101が1970年リリース。

・HAM jornalの創刊号が1974年11月5日発売。時代は、FL-101、FT-501(デジタル表示)

RFスピーチプロセッサーキットが欧米では存在した。

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昨年11月にケンプロ(トヨムラ)のKP-12についてふれた。回路構成からみるとトランジスタ3個でリミッターぽい。 

大別して下記のように違う。

KP-12 ⇒オールトランジスタ、INの乗算はトランジスタ3個。  OUTの乗算は1N60を4本

KP-12A⇒東芝製IC+東芝製トランジスタ。 BMにはIC.

オイラより目上の方々ならばご存知の内容になるので、読み飛ばしていただいてOKだ。

KP-12Aのかなり後期になるとフロントパネル印刷文字にAが追加されている。

◇下写真は1977年のハムジャーナルの広告。KP-12の価格が載っている。1975年には市場にあったと想うが、、。

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◇IC化されたKP-12Aは、1981年には市場にあったと想うが、、。

昔の記憶を引っ張りだしてきた処で、

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◇中身だ。 フィルターのシリアル番号がとても若く、このKP-12はおそらく前期ロット品。のちのち判明するがトランスの容量がギリギリで麦球(40mA)を点灯させるとavrによる9vが0.1vほどふらつく傾向がある。 その対策にケンプロがケミコンを追加してある。

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上写真のように、マイラーのジャケットが半ばまで割れている。メータアンプ用ダイオードが2個見える。

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◇ツマミのネジ穴位置に比べてVR軸長が不足。KP-12Aの初期も同じだった記憶。初回にくらべて廉価なVRに変わっている。コストダウンされている。

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◇穴加工のリーマー痕が無い。 往時はバイト仕上げなのか?

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◇まとめ

 オールトランジスタ構成は矢張り凄い。 2017年夏に手持ちのトランジスタでギルバートセルを真似ても加算しかできなかったので、乗算させるには色々と細かいポイントがあるだろうと想う。

リミッター部はTA7061と似たものになっていた。回路は概ね判明したので、同じ回路はおそらく書ける。残念なのはメーターアンプ回路に調整VRがないことだ。フルに動作させるとメーター指針が振り切れてしまう。指針を信じて合わせていくと、さほど掛かっていない。

概ね42~43年前の基板を見れたことは収穫だろう。

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kp-12が不動すぎて手の施しようがないので、kp-12のケースに新しくRFスピーチプロセッサー基板を入れた作例。


YouTube: Rf speech processor: kp-12 is rebuilt . one make p.c.b of ham radio speech compressor

取り付け穴位置は同じなのでケースへは加工レスで載る。 性能はkp-12より良く低信号から動作する。 

・クリスタルフィルターレスなので、高音は伸びる。nasa,cbのようなAM波向きになる。この自作基板はRK-95v2になる。市販のRFスピーチプロセッサーの音に物足りない方向けです。

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「クリスタルフィルターを使うRFスピーチプロセッサー;RK-84」は自作用基板を2020年3月10日から領布中。 

今風なデバイスを使った。KP-12Aより小信号入力で作動するが、味付けはお好みでお願いします。

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写真は投稿者から届いた。 RK-84の文字が見える、

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Xtal filterおよび基板はサトー電気で扱い中です。webで定価わかります。

 
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KP-12Aの修理記事はここ


YouTube: 不動のspeech processor KP-12Aを直してみた。その2

 

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自作マイクコンプレッサーの一覧は ここ

AN829 マイクコンプレッサー。 AFタイプのコンプレッサーを自作するならば このAN829を薦める。(中級向け)


YouTube: mic-comp using an829,panasonic

さて、my基板のmic-comp(ta2011s)をご紹介しておこう。 5dBほどのcomp状態。違和感なく聴こえていると想う。


YouTube: MIC-COMP ,useing TA2011s

◇◇小入力時にはマイクコンプレッサーがONしないように設定できる「SSM2166」.所謂バックノイズ対策ができるすぐれたICだ。専用シャックを持たない方向きのICだ。

comp開始点(1.3mV入力)の80倍である100mV入力にも追従するので COMP量は34dB?

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◇◇NNJM2783.

これもCOMP量は30dB以上取れる。データシートによると「時間遅れ」に対して最も優秀なIC.

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自作派向けに mic-comp基板を領布中

2018年1月21日 (日)

JH4ABZ式表示器( PIC式ラジオ周波数カウンター )の使い方。4年前の情報を今一度UP(再掲).

昨年6月7日に記載したが、再び問い合わせが届くようになった。公開情報を見る力も持たない方からの問い合わせが増えているので、左様な方向けに再掲する。

「基板ナンバーRK-05」はご用命を多数いただいたので、SOLD OUTです。 KIT品は今のYAHOOにあるものと、もう1SETで終了だ。

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「JH4ABZ式ラジオカウンターの基板」をいまも ここにて領布中である。

JH4ABZ式表示器( PIC式ラジオカウンター )の使い方の問い合わせがあったので、念の為に揚げておこう。2013年にはJH4ABZ式ラジオカウンターは公開されていたので、丸4年経過後のいまさら再びご紹介することはないように想うが、「競走馬のようにシャドーロールをつけて目先情報のみ得ていた方」から問い合わせが届くので揚げておく。

出品中の商品はこちら

オイラは承諾を得てプリント基板を興したので、使い方についての説明は、JH4ABZ氏のここ必ず読むようにお願い申しあげる。 読んで意味が理解できない方には、おそらく使えないと想う。潔く諦めていただきたい。 機械設計屋のオイラでも理解できる平易文である。JH4ABZ氏はCPUのみの配布ゆえ,CPUと無関係な質問行為は己の恥じを晒すことになる。

3端子レギュレータがノイズ源となることはすでにご紹介済みである。「ノイズ源になる 或いは ノイズ源に為らない」は簡便な通電確認で行なえるゆえに、この程度の手間隙を惜しんで「教えて君」するお方には,そもそも半田工作は無理だろうと、、。

◇通電直後(osc-455モード)

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◇信号待ち(osc-455モード)

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◇再生式ラジオにも使える優れものだ。


YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示

回路図が読めて、半田付けが一人前にできる方々を前提にプリント基板領布を行なっているので、半田付け不良起因の現象にはご返答は無理である。回路図が読めると部品リストも作れる。もっとも2石レフレックスラジオ程度の部品点数なので、回路図が読めるなら部品表をつくるほどではない。

 CR半田付け後は、少なくともテスターで抵抗値を4SEG分とも確認してもらいたい。 半田ミスならそれで概ね発見できる。

半田付けが一人前に出来ない方むけには、実装済み基板もある。

「教えて君」向けに、、、、情報を一つあげておこう。 「ノイズ発生源にならないレギュレータ」をオイラは採用しているが、お薦め品はすでに製造終了品だ。かなり前から流通在庫だけだ。

B.T,W 自作用キット品はYAHOOにて出品中だ。

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FM帯も表示させたいならばLC7265を推奨します。

2018年1月12日 (金)

ダイレクトコンバージョンのデバイス。

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ダイレクトコンバージョン(TA7320)はジュニア向きに領布中だ。

ギルバートセル方式による増幅具合は、デバイスごとに異なる。マイナスゲインからプラスゲインのものまで様々な「DBM IC」が製造されていることは、すでに皆さんがご存じのことだ。

「アクティブ素子にも関わらずマイナスゲインのDBMを選ぶならば、SBMの方がSN良いのではないか?」とここ数日考えている。

回路図を眺めていくと、ダイレクトコンバージョンとしては、直交ミキサーに何を使うかよって

①DBM 

②SBM

③FET SINGLE MIXER

④PSN

の方式があるだろう。この分類は間違っている可能性が高いが、、。。

下のは、fet single mixerによる基板図。さらっと書いてみた。

fet  single  mixerは千葉OM執筆本にも回路記載ある。サイテック内田OMからも「ラジオの製作」時代の回路図が公開されているので、ラジオ工作派ならば充分に既知だろう。

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2018年1月 9日 (火)

「ST管ではヒーター線の6pin側をGNDとする」とのルールは無い。真空管によって異なる。

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1、嘘も誠も飛び交う時代に突入していて、「悪貨が良貨を駆逐する」のは人間界の慣わしでもある。

さて日本の鋼(刀剣)に至っては平安末期頃のものが最も良いようだ。

ラジオ工作に於いても、「ST管のヒーターピンはどのピンをGNDとするとノイズが少なく、SNがよいか?」については先人の文章がWEB上に公開されている。 事実、その文章のようにするのが測定上もgoodである。

しかし誤まったままの回路と実物が多数流通していることも事実だ。

「どのピンをGNDにするとノイズが下がるか?」が己脳で判らぬなら、実装して数値観測し体験すればよい。その程度の時間を掛けても罰は当るまい。

理屈を唱えて実装が全く駄目との事例は、20年前から千葉OM執筆本にも紹介されている。

先人を踏みつけて、浅い知識に基ずくmy ルールを押し付けるのが、現状日本の流行りでもある。この行為には為らぬように熟考したい。

2、

とあるラジオ修理siteに、「ラジオ用電源としてスイッチング電源使用が推奨」されていた。

さて、スイッチングの周波数を知っているのか? 波形計測したことはあるのか?

スイッチング電源屋さんがノイズ低減に苦労しているのを知らないのか?

との疑念が湧く。

太陽光発電のパワコンはスイッチングによりDC⇒交流化している。ラジオを持って近よればノイズについての学習にもなる。60ヘルツ地域において、太陽光発電所敷地内では540kHz(60Hzの高調波)の放送が聞え難い。1MW発電の集中型パワコンならばおおむね50m程度の範囲でラジオ受信不能になる。

2018年1月 4日 (木)

PIC 16F88ラジオカウンター基板が再入荷。

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 PIC式カウンター基板(基板ナンバー RK-02) が12枚届いた。お探しの方お待たせいたしました。

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基板の領布はここ

出品中の商品はこちら

2017年12月28日 (木)

pic 16f88でラジオ用周波数カウンタ。LA1600ラジオ 向け。

LA1600 ラジオで周波数表示を行うとすれば、やはりJH4ABZ式だろう、、と。

CD3610もまあ良いがクロックノイズが電波と電源ラインで結構流出し、雑音レベル上昇が波形でも確認できるので、特化回路を考えなきゃならない。

「電波で飛ぶノイズはどう工夫すれば、発生元のCD3610から減るか?」は、単純には[シールドBOXに収納]になってしまう。 他、回路上での工夫はできないのか? 水晶振動子の周波数が時計用なので、この高調波が多数飛んでいるはずだ。短波まで上がってこないか?

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LEDダイナミック点灯式  (pic 16f88周波数カウンター)

★「マイナス455モード」で局発周波数から455引いた数字を表示します。スーパーラジオ向け。

★「マイナスゼロモード」で実発信周波数を表示します。再生式ラジオにgoodです。

BC帯⇔9.999MHzまでカバー.10.001MHz以上は下4桁表示。

JH4ABZ式表示器の販売終了(2016年11月)に伴い、JH4ABZ氏に承諾いただき興しました。多謝 JH4ABZ殿.

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再生式ラジオにはこれですね。

 回路は同一で、基板は少し小型にしました。マイコン書き込みはJH4ABZ氏が500円/1個で行っておられます

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RF部のパターンがJH4ABZ氏領布品と異なります。結果、安定度と感度ともにupしました.

RADIO COUNTER
YouTube: RADIO COUNTER

「プリント基板+書き込み済みpic」のsetで領布中。 ⇒ここ

半田付工作用のキット品 ⇒ ここ

出品中の商品はこちら

◇picに拠るダイナミック点灯式ですので、周期ノイズが発生します。電波で飛ぶほどの強さはありませんが電源ラインへ漏れ出てます。その事に気ついて製作している方は至って少数です。 「単純に鳴れば良い・機器ノイズが高くても気にしない」のが時流のようです。

ここにあげたように3端子レギュレータの漏れ阻止能力はほぼゼロですので、電子工作市場には良い物はありません。

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オイラは、ハンドメイドでtrap基板をつくって使用しています。これがノウハウのひとつです。

pic 16f88周波数カウンタの使い方は これを読んでください。

2017年12月13日 (水)

民間業者が松本市職員と飲食次第を6月19日に宣伝公知していた。サクラマスの産卵区域

以下、再掲。

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信州 上高地入口の奈川地域にサクラマスの産卵が確認されている河川区域がある。この河川では梓湖から7.5kmだけの区間に生息する魚族だ。

ここ。

ここは国土交通省が充分な討議を漁協・地域住民と進めながら魚道を作った。およそ10年近く討議期間があった。 その結果、サクラマスの産卵も多数確認されて、魚類保護の観点でいまや禁漁区になっている。

魚道

魚道の工事写真

この金原砂防堰堤に穴を開けて、水力発電を行なう民間事業計画が進んでいる。詳細はこれ。開発行為の詳細。県庁からの広報情報

◇まず河川開発のために民間業者がグリーンコープと共同出資で新会社を設立。

◇民間業者の代表者が「松本市と連携」と5月2日に公知済み

◇松本市某支所(公務員)が、彼ら(民間業者)をサポートとこのように公知。

 これは地方公務員法30条明記の「全体の奉仕者」でなく、「特定業者の奉仕者」になるだろう。公務員からの広報で民間企業を肖像写真入りで宣伝する行為は、松本市では合法らしい。掛かる案件での先例をお尋ねしたら、回答なしだった。

左様な行為が合法との規定(条例)は無いことを長野県庁にはオイラ確認している。

◇民間業者が松本市職員と飲食次第を6月19日に宣伝公知。酒瓶まで映っている。これは倫理規定では「やっちゃ駄目」の行為と明記されている。(下の写真はplanning 会社の公式face bookに公知宣伝されていたよ)

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 ここまでが一連の経緯だ。写真を見てもお名前などはオイラには判らんなあ。

planning 会社のHome page 8月25日頃から リニューアル??らしい。12月6日に復活していた。

◇民間業者が連携を明言→市職員との飲食次第を宣伝:いまここ。

市職員も民間企業をサポートしますと広報宣伝。:いまここ。

◇着手されると金原砂防堰堤直下水量は減少し、サクラマスはどう生きればよいのか? サクラマスの産卵区域で河川流量の7~8割を発電に利水する。産卵区域に流れるのは2~3割だ。 この流速で産卵できるのか?

グリーンコープさんによれば「原発のない社会を目指」してと明記ある。 しかし魚類保護の観点はとても希薄のように外部からは見える。

生協活動が、稀有な魚類にトドメを刺す河川開発行為と整合するのか? この点でお問い合わせしたが返事は未だない。 この産卵区域の河川開発行為計画を組合員には公知していないようでもある。

上記は、2017年9月7日 時点での情報である。

河川開発してサクラマスにトドメを刺すのだろうか?

9月11日。

ご連絡を貰った。 河川開発行為については触れていない返事をもらった。従って開発行為は継続するようだ。

「サクラマスにトドメを刺すグリーンコープ」と地元(上高地)では思うだろうな。

非合法活動する民間企業に出資した「グリーンコープ」さんのコンプライアンスはどうなの?

2017年12月 9日 (土)

再生検波 考える。  再生時は軽微な発振状態だ.(再掲)

「再生式ラジオへのラジオカウンター取り付け」について、お問い合わせがあったので、

2016年6月16日のblogを再掲する。

 


YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示

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一昨日の「グリッド・リーク再生 考」にて基本的な事は記しておいた。

それにしても グリッド抵抗の算出方法に対してweb上での知見がほぼ無い。それだけ古典すぎて触手が動かないのかも知れないナ。

「再生式ラジオでは周波数カウンターを接続しても表示しない」とご質問をいただいたが、果たしてそうなのだろうか?

①写真を撮った。

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40年前の周波数カウンターでも 充分に検出する。 検出点はバリコン端。

②では6d6のトップキャップで測ることにした。

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支障なく計測できるが、お邪魔な負荷で周波数が20kcほどさがっている。

おもちゃの周波数カウンターなら測定が苦しいかも知れないが、メーカー製ならば楽に検出するレベルの発振強度を持っていることは一昨日の動画の通りだ。

2000円周波数カウンターでは感度不足でスーパーラジオの周波数も満足に測れなかったが、そいつでも測れるように深く結合させると発振強度分布が変ってくるので、技術的には本末転倒の方向になる。

オイラに問う前に、「己の技術水準を上げる」努力をしていただきたい。道具は普通に揃えた方がよい。最新鋭の必要はない。オイラのように40年前のシステムで足りると想う。

周波数安定度はメーカー製カウンターでみるかぎりヘテロダイン検波と同じだ。 安定度が悪いと想われているらしいが、その根拠がいまひとつオイラには判らん。構成部品に変ったものはない。実際に放送を聴くとヘテロダインよりも安定している。真空管ラジオの安定度は 熱に左右される。IF段ですら時系列で周波数の揺らぎが判る。

繰り返すが再生時は軽微な発振状態だ。一昨日の記事のようにそれはオシロでも見れる。周波数カウンターも作動して数字を表示する。再生ラジオ全盛期と今では言葉の概念が異なってきているようだが、「強い発振の直前で感度がgood」になる。

オイラは御馬鹿です。

昭和25年の 0-V-1回路へ続きます。

2017年12月 8日 (金)

自作ラジオ用ツマミ軸が 新タイプで販売開始された。デザインは田舎のおっさんだ。

ラジオ少年で2017年6月12日からsold out状態だったツマミ軸が、新タイプで販売開始されていた。

市販品が皆無なので、祐徳電子さんの力による開発品である。 自作ラジオに困るオイラが図面を書いて祐徳電子さんに送ったのが製品になった。 

旧製品が終了したので、祐徳電子さんに「原先生からの開発依頼有無」を確認したら、 「頼まれていない」と申されたので、オイラが書いたcad dataをdxfで送った。そうしたら製品になった。 これが経緯だ。

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往時は砲金が主流だったので砲金での復活を狙ったが、中国には砲金の流通は無いようだ。 オイラの年齢なら砲金の言葉はよく耳にしたはずだ。

糸掛け形状を「逆クラウン」にすると経年変化による糸摩擦係数の変化、加えて弾性も劣化した際に、トラブルになると想う。 左様な次第で直線が良いだろうと、、。

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カシメ仕上がりだと「押しの簡易金型」は必要になる上に、押圧管理が発生する。 ならばEリング留めがよいだろう、、と。

オイラも購入してみた。

祐徳電子さんに感謝候。

オイラは田舎のおっさんだ。

◇◇追記

原先生の処でも販売開始されたが、デザインしたオイラには挨拶が無い。 ふ~ん、左様な人達なんだなあ。

2017年12月 7日 (木)

ラジオカンターとラジオの結線について(再掲)

質問が寄せられたとのことで、繰り返しになるがあげておく。

 以下、2017年3月8日 本blog記事の再掲である。

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2015年1月からラジオカウンター搭載の真空管ラジオを自作してきた。 その数は60台を超えている。オイラのラジオをお持ちの方は実際に見れば 「How  to pick up the osc signal」はお分りなっているでしょう。

基本すぎて、「こんなの常識でしょ」と結線方法は記さずにいた。 製作記事中には写真にて上がっているので目聡い方は十二分に知っておられる。

ラジオカウンターをラジオ(受信機)に付加するには、影響を与えないように信号をもらう必要がある。

仮にわざわざ信号を10PF等のコンデンサーで引き出だしてしまうと、OSC強度が変化する。場合によっては受信周波数範囲も下がってしまう。短波帯なら目も当てられないほど変化する。webでもその事例は結構上がっており、己の知識不足を公開宣伝していることに気ついていないらしい。オイラのように「お馬鹿」宣言しているのであれば、至ってOKである。

真空管ラジオにラジオカウンターが実装されているWEB記事をみるとカソードから引き出しているのが多数見つかる。「何故、OSC回路の敏感な部分からコンデンサーで取り出すのか?」。 「この敏感点から引き出す技術思考」がオイラには理解しにくい。

カソードは局発コイルのタップ点と接続されている。 MT管とST管ではタップ位置(タップ比率?)が異なることはラジオ製作者なら体験していると思う。感度のための最適位置もあり「下手な作りの局発コイル」はバンド下側で感度落ちが甚だしい。有名家電メーカーに搭載されている局発コイルにも左様なコイルはある。

カソードは局発コイルのタップ点と接続され、感度に影響を与える部品の一つが局発コイルだ。これは基礎中の基礎である。

局発コイルは受信感度に影響する重要ポイントゆえ、手を加えることなくラジオ製作をしたいものですね。

以下

1、信号は「引き出す」のでなく優しく「貰う」。

  電波で飛んでいるものをキャッチすればよい。 単にキャッチすればよい。中華製のGY560はその良い例だ。

2,どこから貰うのか?

  OSCラインの配線から貰えばOK.

3,コンデンサーで結合させるのか?

  いいえラジオ回路には手を加えません。ラジオ側には半田工作不要です。

4, 参考写真等はあるのか?

はい。

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緑色の線がよじれていますね。緑線がラジオカウンターにいってます。

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 5、ツイストにするのか?

 はい。

 「2cmで1pF相当」と古書には幾度か書かれているのを見ました。現実1pFにするにはもっと巻きます。

6,巻き数は?

 ラジオカウンターの入力レベルに依存します。 オイラが興した基板だと3~5回。線長があるのならばOSCバリコンラインに這わせてもOK.

AWG28等の細線にします。理由は判りますよね。

7,ラジオカウンターからのノイズは無いのか?

 3端子レギュレータが電波ノイズ源になることがとても多いので、良いものを選定してください。

 中華製のようにクロックノイズが漏れるようなら、乾電池駆動にする。それでもクロックノイズ流出ならそれは捨てる。

 「ノイズにならない3端子レギュレータ型式」を指示して、キット品(祐徳電子さん)が2017年9月から販売になっていますので、これを推奨します。

8,ラジオカウンターの流通品は在るのか?

 メーカー品は無いと想います。ラジオ工作愛好家たちが製作したラジオカウンターは流通しています。オイラが興した基板はこれです

この記事以降の2017年9月に、shopからLC7265カウンターがリリースされた。

Radio counter.

Received frequency display for radio receivers.

出品中の商品はこちら

5年前ここに上げたようにオイラはお馬鹿である。

2017年12月 6日 (水)

震度4にて揺れました。

今朝の震度4の震源地はこの周辺らしい。

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2017年11月27日 (月)

IFT調整用の455kHz電波。セラミックレゾネーターの発振再現性を確認。RADIO MARKER ver3

既報のように455KCで無事発振した基板で、[B-C]間での発振回路での再現性を今日は確認した。

通電ON⇔OFFを30回繰り返したが、昨日の発振周波数と100Hz程度の違いらしい。100kc水晶を使ったコルピッツ発振回路だと10kHz程度はバラつき難儀したので、コルピッツ発振回路より安定している。

455.0kHzと455.1kHzでは0.1kHz違うが、 真空管ラジオでは入力信号の大小によりリモートカット球の内部Cが変化し、455kHZへのIFT同調点の差異が生じる。「信号入力強にIFTをあわせるか?」「信号入力弱にIFTをあわせるか?」はラジオ工作の解決すべき命題だろう。

[455±0.1kHz]で発振できれば使用に耐えるだろう。

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◇コンデンサーの容量100pfを追加してみた。

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◇451kHzまで下がった。

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これで、C容量は最大でも100PFあればOK,ネライは30PF近傍だと判明した。改良点を踏まえて基板手配した。2週間後には届くだろう。

下図のような 「B-C」間での発振はCの精度影響が少なくて良好だ。

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RADIO MARKER ver3.0になる。 455kHzのレゾネータ限定の回路には為らないので、振動子の脚が取り付けば発振できる回路だ。 改良した正規版の発注は行なってある。

正規版が届いた。OKだ。

サクラマスの産卵区域での 開発行為に賛同(グリーンコープ) 続報

以下、再掲。

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信州 上高地入口の奈川地域にサクラマスの産卵が確認されている河川区域がある。この河川では梓湖から7.5kmだけの区間に生息する魚族だ。

ここ。

ここは国土交通省が充分な討議を漁協・地域住民と進めながら魚道を作った。およそ10年近く討議期間があった。 その結果、サクラマスの産卵も多数確認されて、魚類保護の観点でいまや禁漁区になっている。

魚道

魚道の工事写真

この金原砂防堰堤に穴を開けて、水力発電を行なう民間事業計画が進んでいる。詳細はこれ。開発行為の詳細。県庁からの広報情報

◇まず河川開発のために民間業者がグリーンコープと共同出資で新会社を設立。

◇民間業者の代表者が「松本市と連携」と5月2日に公知済み

◇民間業者が松本市職員と飲食次第を6月19日に宣伝公知。酒瓶まで映っている。これは倫理規定では「やっちゃ駄目」の行為と明記されている。

 ここまでが一連の経緯だ。

planning 会社のhome page.  8月25日頃から リニューアル??らしい。

◇民間業者が連携を明言→市職員との飲食次第を宣伝:いまここ。

着手されると金原砂防堰堤直下水量は減少し、サクラマスはどう生きればよいのか? サクラマスの産卵区域で河川流量の7~8割を発電に利水する。産卵区域に流れるのは2~3割だ。 この流速で産卵できるのか?

グリーンコープさんによれば「原発のない社会を目指」してと明記ある。 しかし魚類保護の観点はとても希薄のように外部からは見える。

生協活動が、稀有な魚類にトドメを刺す河川開発行為と整合するのか? この点でお問い合わせしたが返事は未だない。 この産卵区域の河川開発行為計画を組合員には公知していないようでもある。

上記は、2017年9月7日 時点での情報である。

河川開発してサクラマスにトドメを刺すのだろうか?

9月11日。

ご連絡を貰った。 河川開発行為については触れていない返事をもらった。従って開発行為は継続するようだ。

「サクラマスにトドメを刺すグリーンコープ」と地元(上高地)では思うだろうな。

2017年11月26日 (日)

CRB,ZTB等セラミックレゾーネーター考。 セラロックで455kHzを発振させる。

まず、レゾネーター事に同調Cの値は異なる。 この実験はここに公開済み。455kHzのような低い発振回路に使うCはQの高いものをつかうように。 秋月で扱っているCは発振強度がよい。made in chinaのセラミックトリマーはQが随分と低いので扱い注意(発振しにくくなる)。 philps製トリマー(製造終了品)はQが非常に高いので見つけたら買い。

村田製作所の製品にはロゴがある。村田グループ品には、MGとある。 ロゴなしは新興国による製品。

これら廉価部品は下請けで製造し、村田製作所ロゴを入れて出荷する。(だから技術流出する)

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刊行本も村田CSB455時代の回路で書かれているので、不安な方はCSB455を入手したほうがよい。CSB455は製造終了品。(村田製作所では455ものは製造終了)

下回路で実験し値を確認した。

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以前の記事のように、セラミックレゾーネータ CRB455EでOSCさせたことがある。回路はテキスト記載回路と同じようにトランジスタのB-E間で発振させている。

「直列共振点⇔並列共振点」の間で 周波数の微調整が出来る。⇒テキストはこれ。絶版にて中古を探すことをお薦めする。

◇発振回路を下記のように、「B-C間」で発振させるようにした。

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基板を興した。マーカー基板のVer3になる。

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◇CRB455Eを実装した。

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◇ 通電した。200V超えのRF電圧が出た。 計測点は上記回路のレゾネーターと100Pトリマー(この実験では100PF固定)の接続点。周波数は462.2kHz.

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下の写真のように1kvコンデンサーが必要になる。

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◇プローブを[x10]にして計測。463kHzの文字が読める。

このレゾネーター(CRB455E)は456.7kHzまでしか下がらなかった実績がある。

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◇セラミックレゾーネーはCRB455K、そしてS455Kの2種類を持っていた。丸にSのマークは村田製だと想う。

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◇レゾネーターを交換して、OSCさせた。

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おお低くoscしてきた。

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455kHzになった。

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◇このS455Eの場合、下の数値で455kHzになった。 RF成分で150V弱印加されるので、50Vトリマーでの微調整はトライしていない。村田製トリマーならば耐圧が高いのでokだが、中華性トリマーは謎である。

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◇ まとめ。

日本メーカーのセラミックレゾネーターの表記は中心周波数。

DAYANG (中華人民共和国メーカー)のは、「カタログでは中心周波数で表示」だが、カタログ不記載のものは、直列共振点らしい。カタログ不記載品は印字数値より上でしか発振しないだろう。

カタログ

自作マーカー基板として100KC,または455KCで発振する基板群を用意できた。おそらく「マーカー基板Ver2.4」がトリマーも使えて具合よいとおもえたが、KIT化向きの回路ではないことも実験で判明した。TEXT記載の「ベース⇔エミッター発振回路」を持ってきたが、机上ではよいが部品の積み重ねをすると部品精度が市販品では追い付かない。「ベース⇔コレクター」発振が遥かに具合よい。

下の型式品は455マーカーとして使える。(恐らく村田製作所品)

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CSB455E(CSBLA455KE)はまだ、日本国内で購入できそうだ。

・12月10日追記

また、ZTB455E(台湾メーカー)も作動することが判った。メーカーからのspec :ztb_ztbfr.pdfをダウンロード

ZTB455EはECS(台湾)とLGE(深圳)の2つが混在しているのでそこは注意。ECSの1MHz水晶は日本より技術が高いので有名。

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サトー電気に並んでいる基板のひとつ「455kHz BFO基板:RK-97」の回路はB-Cで発振させている。

rk97_bfo.pdfをダウンロード

・OSC回路では、レゾネーターを接地させる回路は音が濁る。接地側からのノイズ流入がその原因。結果、BFO向きではないので注意。

・「WEBで広く公開されているレゾネータを使った発振回路」は、条件が整えばレゾネータなしでもOSCする。

2017年11月19日 (日)

Web log file。

日本の言葉を理解できない方々が増えている実態が報告されていたので、ここに紹介しておく。

以下、転用。

【例題1】
「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」
「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」
問:上の文が表す内容と下の分が表す内容は同じか、「同じである」「異なる」のうちから答えなさい
※出典:東京書籍(株)中学校社会科教科書「新しい社会 歴史109P」

正解は「異なる」で、正解した17歳の女子高生は「やばいと思う。問題以前じゃないか。文章だから」と話す一方、不正解の女子高生は「何も言えない」とショックを受けた様子。ちなみに、この問題の正答率は中学生が57%、高校生は71%だった。

【例題2】
「Alexは男性にも女性にも使われる名前で女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある」
問:この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい
「Alexandraの愛称は(  )である」
(1)Alex (2)Alexander (3)男性 (4)女性
※出典:開隆堂出版(株)中学校英語科教科書「Sunshine3」

 正解は「(1)Alex」で、中学生の正答率は38%、高校生の正答率は65%。

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上のように中学生徒の半数は、70文字程度の文書理解が出来ない。高校生では3割は文書理解できない。これは事実である。

おそらくそのまま年を重ねていくだろう。年齢が上がると脳の働きが低下する年齢に必ず至る。其等を含むと日本国に住んでいる5割前後は、「70文字程度の文章も理解不能」となっているだろう。70文字を読むことが出来ないから、「新聞読めない」「書籍読めない」状態だ。 そりゃ、webで検索単語を入力し、理解できる部分だけ眺めると、情報を分断したまま理解する結果になる。 

オイラのweb logは1頁にて起承転結していることが少ない。その前後と繋がる。あるいは半年前と連携していることもある。アクセスlogを見ると、「検索サイトからの訪問者は、その頁だけ眺める方が99.6%」なことが判る。

「呼び半田」と「予備半田」の差異が判らぬなら、本blogを眺めても内容が理解できないだろう。身の丈に会ったsiteを見つけることをお薦めする。

文書理解度が低下していく折のメリットは、行政への届出文書を短く出来ることだろう。「単語の羅列だけでも、認可が認められる時代」も確実に近い。何せ、文面作成しても受理する側が「理解不能」なら、その水準にあわせて平仮名多用での書類作成がmustになる。

オイラは、「500年前の大婆の墓が日本にある」だけの田舎のおっさんだ。

2017年11月12日 (日)

バリコンの絶縁度、イオン化傾向。エアバリコンのプリロード管理。Qの大小。バリコンQと感度。

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1,「イオン化傾向」は高校でテキストで習う。 実験まで行なう学校はどの程度あるだろうか?

金属と金属をネジで締結する際に、異なる材質の金属であればイオン勾配(イオン化傾向)により接触面は必ず侵食される。時が経過すると目視で確認できるほど進んでいることが分かる。

水溶液環境にあると、さらに分かりやすい。 このイオン化傾向は「普通高校」で習う。

オイラは機械設計屋ゆえに、 イオン勾配差が少なくなるように材質を選んで使うことも時折ある。左様な分野の設計もする。強度・コスト・経年変化まで考慮しつつまとめるのが設計屋。イオン勾配を無考慮すると、室内環境においても致命傷も発生する。オイラは田舎住まいのエンジニアだが、致命傷になった装置をみたことは幾度かある。機械設計屋は雑多な知識を有する職業ではある。

2,さて、ラジオ系掲示版にて「とあるバリコンにテスターを当てると電圧値(起電力)が読み取れる。」 これが話題になっていたが、これは驚くことでもなく、ただ単に絶縁度が不足しているから、イオン勾配の差により起電力が発生しているだけのことだ。ケミカルな反応だ。これは高等学校で学んだ内容だ。或いは耄碌して忘れ去ったか?

 材質が異なる2つの金属が接触していると起電力は発生する。起電力の大小をみる目安としても「イオン化傾向」は使える。エアバリコンにおいて絶縁度が不足しているとテスターで起電力の数値が読み取れる。 高等学校できちんと学んでいなければ、起電力に驚く場合もあるが、普通高校で学ぶ範囲である。最終学歴が中学校ならば知らなくて当然である。

バリコン絶縁度は恐らく10の10乗Ωm程度は必要だろうと想う。バリコンの絶縁材についても往時は深く研究されていた。低品質から高品質まで幅広くあるようだ。まあ廉価なテスターで測定できる領域ではない。「テスターの抵抗計測で測定不能ゆえにOKだ」などと云う低い次元のお話ではない。ゼロが3つほど足らない.

日々吸湿する材料を絶縁材として採用したメーカーも往時あったので、バリコンの絶縁度には注意だ。

3,バリコンは感度と選択度に影響のある重要な部品だ。 「何故、感度と選択度に影響があるのか?」は基礎知識なので、オイラが云うほどのことはない。

経年し薄っすらと羽に汚れが見えるバリコンは感度が取れないので、可能であれば超音波洗浄した方がよい。軸受けへグリス塗布は必要になるだろうが、同じものを使わないと固着要因になる。グリスの同等品ではケミカル反応するのでダメだ。軸受けモノでは、同一メーカーの同じグリス型番で注油することは、エンンジニアの常識である。注意書きさえ貼られている商品もある。同等品では添加剤が異なり、これがケミカル反応するから、注油は無理だ。掛かるケミカル反応はいたってゆっくりなことが多いので時が経つと固着がわかる。 高音にさらされる場合、ケミカル反応の後押しをしてくれる。 グリス材が同一だとケミカル反応が起こらないので、軸受けへのグリス型式の情報を探している。

軸受けのプリロード量(予圧数値)の資料を持っていないので、回転時の正規な負荷は分かりかねる。メーカーによってプリロードが異なることだけは、オイラでもわかる程の差異がある。

また、エアバリコンサイズによってQが異なる。これもラジオ工作の基本常識だが、これに言及したSITEは少ない。大型VS中型ではQが3.5~4倍違う。 絶縁材料にもQは依存する。油脂まみれとドライでは全くQが違う。

エアバリコン Qで検索すると深い情報が身につく。

ポリバリコン採用自作ラジオで感度が不足するならば、エアバリコンを採用すれば大幅に感度改善される。 自作の真空管ラジオにおいてポリバリコンが使われているのを見ると、「感度は度外視」だと簡単に判る。

追記

ALI を見ると「ハンディテスターのレンジに20MΩの文字」が見れる。 廉価ゆえに精度はまったく不明だが、もう20年も経過すればエアバリコンの絶縁具合が判るハンディテスターが市場に現れる希望が繋がる。

2017年11月10日 (金)

ラジオ工作の必需品、「標準信号発生器用テストループ」が数十年振りに販売開始された。by 祐徳電子さん。

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以前、ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)にはテストループがMUSTだ。

テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。

目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。

さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。

自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。

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◇箱を開けた

BNCケーブルも付属していた。

「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?

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◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。

通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。

下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。

機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。

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◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。

「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。

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◇さて電波を飛ばしてみる。

正常、受信中。

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◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。

 

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6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?

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祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。

よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。

復活の切っ掛けは、数人の自称「ラジオのプロ修理技術者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。

機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。

入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。

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EBAYでは往時の未使用品(日本製)が、日本円で7~10万円弱で取引されている。 往時のものを必要とするならEBAYにて調達をお薦めする。不思議なことに、テストループアンテナは日本製しかEBAYでは見たことがない。

2017年11月 9日 (木)

日本電子工作キット回路図集。1997年刊行。LA1600.

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日本の税金で補助金(100億円?)をつけて、他国から生徒募集中。

他国からの学生にも学費援助名目で15~18万円/各月、日本国からカネが出るらしいね。特別交付金って名称だと想う。

認可決定のプレスリリースがマスコミに配られたようだ。 明日、朝からの報道体制も整っている。

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手に入れてみた。

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「アナログIC型番の記載がない」のもある。

サトー電気さんがTA7616を使ったキットを往時出していたので、ラジオICを調べてみた。

◇SANYOから出ていたAM専用ラジオICはかなり表に入れたと想う。ラジオIC型番がLA1△△△なので、PDFで情報があるものはすべて見た。PLL方式は取上げていない。 3VのIF用ICは記載せず。

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「中波~短波」とデータシートに明記あるのはLA1600の1機種。しかしLA1600以降のFM/AM用ICも25MHz近傍までLA1600同様に使えるのが多数。LA1600はSANYOで初めて短波対応ICってことだろう。LA1600以降は短波帯も標準仕様のようで「中波~短波」との特記は見えない。

このLA1600の感度曲線を見ると10Mhz上で高感度ゆえに3.5や7で使うより9.5MHzで使うべきICだろう。 感度がよくなるようにOSC強度は適正に持っていくことはmust.

東芝では、TA7616がLA1600と肩を並べるだろう。TA7641が抜けて高感度。このTA7641はポケットラジオ用ICなので、「低圧駆動で高感度」が開発コンセプト。 実際にSPEC上の感度数字は良い。

LA1600以降だとSメーター回路内蔵もある。 入手性・感度・歪率を考慮しつつ考える。

2017年11月 5日 (日)

自給率は1%です。 それでも「国産品使用」と宣伝できます。

漆の木が国内でどんどん失われている。長野県内では20本程度だと漆掻きがラジオで云っていた。

調べると漆の自給率は1%だ。 東南アジアとの違いは色と匂い。 オイラがみても色合いが異なり過ぎる。「下塗りに国外品、仕上げに国産漆」でも「国産漆使用」として販売流通している。

以前、蕎麦粉の自給率を調べたが、20%前後で推移中。 「外国産粉+日本産粉」で練っているのが実体。この配合比率が粉屋の腕の見せ所だ。

100%国産蕎麦粉はほぼ流通していないようだ。数社だけは100%国産蕎麦粉製品だった。 宮中へは100%国産蕎麦粉が納入されている。

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