ロクタル管でラジオをつくろう。 複合管には7X7。少し配線した。
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少し進んだ。単バンドラジオ。
少し実験をもしたいことがある。
「ロクタル管ラジオは何故に残留ノイズが小さいのか?」はまだ不明だ。メタル管とノイズ差が判り難い。 「もの凄くラジオ向きの真空管」と想えるようになってきた。
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少し進んだ。単バンドラジオ。
少し実験をもしたいことがある。
「ロクタル管ラジオは何故に残留ノイズが小さいのか?」はまだ不明だ。メタル管とノイズ差が判り難い。 「もの凄くラジオ向きの真空管」と想えるようになってきた。
平川から取水し降雪機をフル稼働中の「HAKUBA47」は滑れるらしい。
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飯田の方じゃ雪がある。
今朝の小谷村。
スノーマシンの樫山も 真空ポンプの大メーカーになっていた。
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ロクタル管は日本では製造されなかったことは、知っておいでだろう。
ラジオとしてまとめてみると、かなりノイズが低いことが判る。VTVMを見るとガラス球じゃ一番SNが良いように思える。7B6⇒7B5の構成で鳴らしたが音面も良い。
音を聞いていると、どうしてもミニチュア管のラジオに対する興味は失せてくる。audio愛好家がロクタル管を好む理由もよく判る。
ロクタル管でもう1台、廉価な表示器で製作してみよう。 「2極+3極」の複合管の7X7が手元にあったと想うので探してみよう。 7X7⇒7C5の構成予定。経験上、7X7はピン アサイン NO,6を音声にしたほうが音がよいはず。7B6よりは音が良いはずなので、TRY。
前2台は短波・中波だったので中波専用では初めてになる。
IFTは磨き上げた。
7B6は6SQ7と同等ってことになっている。
さて7X7は何と同等やら?
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ラジオは近接放送局からのカブリ音を低減するために「通信用の音」に為っている。AF特性は高域を下げてある。その結果、中域での明瞭度が上がる。
ラジオでaudio並の音を聴くことは、その音域特性上困難だ。 信号源をラジオに入れてもそれなりの特性しか聴こえてこない。測れば一目瞭然だ。
以前にご紹介したが、AM 放送とPre-emphasis。
USAで公開されていたラジオ受信機の音特性表。
対象となるラジオは 半導体ラジオのようであるが、上のように4.1kHzでは10dBも下がっている。半導体ラジオのAF部は、CRによるLPFが通常入っている。
受信機側で高域垂れの音になるので、送り手が脚色して送信してくる。
放送局側では各社仕様に基つき、音を脚色して電波発射してくる。
安倍先生のお陰で賃金は下がり続け、物価は上昇中。
これを「わくわくする日本」と呼ぶらしい。下人のオイラからみると「溜息のでる日本」だ。上級国民だけはわくわくしているだろう。
経済用語では、「スタグフレーション」と50年前から名称が定まっているがね。
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放置しておいた「ST管ラジオ フィールドsp付き」を触りはじめた。改造修理なのか? 修理改造なのか?
バリコン位置が5mmほどずれていて修正した。
平滑回路は 5段にした。
電源トランスからの出電圧が判っているならば従来通り3段でよい。(3段平滑でsp端の残留ノイズは0.1mVとか0.35mVとかまで下がる)。往時のトランスは、往々にして400Voutになるので100V以上下げる必要がある。
ここにも記してあると想うが、7極管やバリミュー管に250Vも印加してしまうとnoisyになる。noisyに為らずに元気よく作動してもらうようにする。(これをノウハウと呼ぶらしい)
その適正電圧にまで、低抵抗で下げていく。5w抵抗は、値を換えることを前提。低抵抗だと発熱が少なくて済むので好んで使っている。
トランジスタでリップルフィルタを昔に組んだこともあるがC+Rの平滑回路より劣る。残念なことにツエナーダイオードを使うとホワイトノイズ多々でラジオ放送がマスキングされてしまう。
「ヒーターピンの低いハム音になる側」を接地していくと勝手にハム音が減ってくれる。格段に特別なことは不要だ。知らないままヒーター配線すると、不幸にしてハム音の強いラジオに仕上がる。
6Z-DH3Aは既報のように「ハム音の弱くなる側」のヒーターピンを接地する。
まだまだ、ハム音を強くするように配線されるラジオ工作者が居られるが、YOU TUBEで聴くと実際にハム音へは無頓着だね。60年前のラジオ工作者が身に備えていた技術がいま伝承されないなあ。
「技術を途絶えさせる」のも、「ハム音がするラジオを聴く」のも心持次第だ。
ハム音が強くなるように配線してyahoo出品する方々を見るが、これは邪道だろうな。
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真空管ラジオの外部入力の使い方 で触れたが、iphoneのように超低インピーダンスで出力される機器を使うには、インピーダンス変換のための機器が必要になる。1~2Ωは充分に超低インピーダンスだと想うが間違いかな?
真空管は入力電圧を増幅動作させる機器ゆえに、入力電圧が不十分だと望んだような動作はしない。このことはwebにも多数情報が上がっている。
FMラジオ(IC)の出力インピーダンスを2オーム近辺まで下げて、外部入力へいれたら「音として出てくるのか?」を粗い実験をしてみる。
amateur radioのライセンスを持っていたり、電気科卒業であれば、学んだ基礎知識の範囲ゆえに読み飛ばすように。
至って粗い実験ゆえに、詳細はご自分で追実験されたし。
低周波発振器の出力をVTVM読みで1Vにする。発振器の出力インピーダンスは600オームなので、E=IRによれば 1÷600=負荷電流になる(粗いが理論価)。この数値は1.7mAくらいだろう。
近年のCDプレーヤからの出力は1Vもあるらしいが、真空管ラジオ全盛記のプレーヤー、チューナーからの出力は100mVが普通。
したがって上の写真のように低周波発振器の出力を1Vも真空管ラジオに入れると入力過多になりやすい。真空管ラジオ側からみて、充分すぎる入力量だと言えるだろう。
ラジオのAF段調整は、この低周波発振器に600オームの外部アッテネーターを経由させて0.1dBステップで特性測定する。
①、ここから実験。
FMラジオへ信号を入れてイヤホンジャックからの出力を波形で確認してみた。真空管ラジオ外部入力へいれたら、ラジオ側SP端での値もしっかり出てくる。
②擬似的に負荷を下げてみた。波形がガツンと小さくなった。真空管ラジオのSP端も値が小さくなった。
2.2オームの抵抗を並列にいれたのでFMラジオから見ると600オーム負荷に2.2オーム負荷が並列にはいったようにみえ、総合的には1.7オーム近傍になる。iphoneの数値に近いはず。
概ね35dBも下がっている。「600オーム⇒1.7オーム」で35dBもレベルが下がるのか、、。真空管ラジオのAF部は40~45dBの増幅度なので、40dBー35dB=5dB。
つまり、もとの音源から5~10dB程度増えただけなので、低いインピーダンスからの信号を入れることはお薦めできない。トランジスタ1個で25dB程度は増幅できるので、トランジスタ0.5個程度の増え方しかしていない。
③FMラジオからの入力はやめて、低周波発振器から入れた。
普通に鳴る。
④ST管ラジオにチェンジして、試しにFMラジオを音量最大にしてみた。波形は歪んでいる。真空管ラジオの外部入力にはつながっている。
0.3Vレンジで示された数値は0.27V前後なので測定器側へのinputは43mWの計算になる。もともと0.5W位は出るのだが、10分の1程度に減っている。理由は不明。
FMラジオ(IC)から真空管ラジオへ入力は、「この真空管ラジオ側で切り替え」できるので、ラジオモードにしてもVTVMの価変化なし。(真空管ラジオ側でパワーを食っていることはないようだ)
⑤次にST管ラジオ側からも音になってでるか?
入力レベルを0.1Vにさげて真空管ラジオのSPでVTVMを測ると普通にでてくる。
ST管ラジオもロクタル管同様に出力される。(当たり前や)
⑥FMラジオからのOUTPUTはやめて、低周波発信器から0.1Vいれてみた。
普通に音がでてくる。当たり前だ。これで調整しているのだからね。
まとめ
・実験のように、出力インピーダンスが1.7オーム前後でも、ラジオの外部入力への信号レベルが0.1Vもあれば真空管ラジオから音がでる。音源インピーダンスと外部入力インピーダンスがかなり離れていても音量としては出てくる。(音質は不問)
・スマホは持っていないので、どの程度の電圧が負荷(真空管ラジオの外部入力)に掛かっているか不明。スマホからの音が出ない(小さい)理由はインピーダンスによるものだけでは無いだろうと推測できる。どちらにしろ、1500円のICラジオより格段に低いことはないだろうが、負荷をドライブできなきゃ駄目だ。(音源としてのドライブ能力は1500円ラジオより劣る??)
・仮にDC(直流)が次段(後段)に流入する回路(direct drive speakers)だとすると、電流量によっては次段のデバイスを破壊することは避けられないだろう。 安全側に倒して設計するのが王道ゆえに、設計思想としては???。(はずみで負荷抵抗がゼロ。つまりショートしたら煙がでたり、匂いがするかも? 過電流時の保護回路は入っているとは想うが、勇気ある方は実験してもらいたい)
保護回路が機能するまでの時間を規格表で確認する必要があるが、1mSEC程度は掛かるじゃないかな? 1msecが長いか短いかは、これが参考になる。
菊水の安定化電源を5V 0.1Aに設定して、出力側を短絡させると電流値メーターは振り切れるので、見ていても精神上あまりよくないから真似しないように。
・audioマニアは、iphoneを真空管ラジオへの入力源とは採用しないから大丈夫だろう。
★参考に、FMが受信できるトライアンプとして有名なAF-10の回路を上げておく。(TRIO⇒Accuphaseの変遷はご存知ですね)
外部からDC(直流)が流入してくることはAF-10の設計思想にはない。WEBで「真空管アンプ 回路図」と検索すると回路図をみることができる。 これを見ると「DCが流れ込んでくることを前提とした真空管回路」を発見することは楽ではない。
アキュフェーズが初めて市場に出た時は驚きでしたね。オイラより上の世代なら、覚えておいでですね。
TORIOではなくTRIOです。 間違えている方を頻繁に見かけるので、ご注意ください。
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追記
webで拾った。direct drive speakers。
このまま往時のST管ラジオのPUにつなぐと、、、、そりゃ無理。真空管のグリッドがカソードからみてプラス側に見える or 見えない?。とても無謀な接続になる。audio愛好家は知識も備えているからこういう無謀な接続はしないはずだ。
真空管ラジオ側のAF初段球のスペアを用意してから挑戦することをオイラは薦める。
★半導体のキットでは下の回路のようにspにdcを流さないことが多い。(これならPUに入れても成立する)
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追記
iphoneと真空管ラジオを直接つなぎたいお方から、「回路図で書け」との質問が来た。
知識があれば上記説明で理解できると想うのですが、。考える力の弱いお方のようだ。
direct drive speakers(iphoneなど??)から、往時の真空管ラジオ側につなぐと仮定する。
真空管のグリッドには音源側のDC(直流)が印加される。
上のような接続だと真空管が痛むので、
抵抗負荷或いはインダクター負荷にする。 最近はアナログ用フォトカプラーも歪み率が低いので手立ての一つにあげられる。「痛む」を承知して使うのも1案です。
音の良い段間トランスは廉価ではないので、費用は覚悟のこと。
次段をドライブするエネルギーがあることが大切。 ドライブパワー不足かどうかも確認必要。
また、ご存知のようにラジオのAF部はLPFが入っているので高域垂れになっている。真空管ラジオでは3極管の+Bにある100PF(200PF)。それにOUTトランス1次側のコンデンサーで音域の特定点を持ち上げた特性にしてある。
ラジオAFの特性まで加味し接続することは、当然の帰結になる。
5月27日追記
OCL回路のIpod,スマホ等を音源として鳴らすST管ラジオ。
Ipod・スマホ用中間回路基板はこれ。
スマホからの出力をVTVMで計測したのがこの表。 概ね2桁ほど信号が小さい(弱い)ことが分かる。 それゆえ上の基板のような増幅回路がほしい。
信号用トランスで昇圧させてもよいが、インダクタンスによる共振周波数にも注意しないとフラット特性にはならない。1000円以下で手に入る信号用トランスは特性上使えない。
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オイラの自作OSCコイル(短波)は、ここしばらくはaitendoのこの基板に載せている。 夏頃よりaitendoから販売されている。
3.5MHz~7.5MHzまでのカバーになる。バンド区分ではSH.
「コイルの巻き数」等情報は2015年から公開済み。
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3バンドラジオ。ST管自作品。
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2バンド用のosc基板は作図したので発注した。
「ラジオ少年の3バンドコイルキット」もまあ良いが、あれだとレイアウトによってはコアが回せない。 調整棒(プラドライバー)が裏面からアプローチしてくる必要があるので、バンド切替スイッチをオイラの様に配置すると調整不可能になる。人間工学的には???だろう。
四隅に取り付け穴があると、ロータリースイッチとは分離できるが、ロータリースイッチが占有するはずの空間(全体の4割程度?)がデッドスペースになるので、基板がもう1つバ-ジジョン必要かも、、。
バンド切替スイッチが、レイアウト制約するのも妙なものだろうね。自分用の基板興した。
そうそう OSCコイルの作方はここにUPしてある。
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良く知られていることを少しUP.
1,バリコンのQが埃により低下することは、概ね60年前から知られている。
2,真空管ラジオで遭遇するブーン音は、
「球から出るハムの対策」 (球種で接地すべきPIN番号が定まっている)
残念なことに、メーカー製ラジオではブーン音が強くなるように配線されたものが多い。
3,「受信機の発振止め」
4,「第二検波にはカソードバイアスを」が「ミニチュア管とトランスレスを巡る様々な問題点」 の中に在り。
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①リアクタンス管。FMワイヤレスマイクでは6GU7が具合良い。
②
等価雑音抵抗。この計算式がWEB上にあるかは不明。本には式あり。
やはり6J4ですね。
6J4をAF初段に採用したラジオを過去に数台製作したが、SPから出てくる音色は極めて良い。6AV6などより良い。 「ミニチュア管ラジオのAF初段に何を使うか?」と問われれば、6J4とオイラは返する。
お仕着せの6AV6でなく、雑多に3極管を使ってみると音の違いも判る。手始めにラジオで良い音が出る工夫を、6J4で始めると良いだろう。
③ゲルマニウムトランジスター愛好家のために、
シグナルトレーサーの自作も由。
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