大阪音響 真空管FM / AMラジオのメンテナンス その2
地元のラジオで、「新田次郎」のコーナーが毎土曜日にあって
これを楽しんで真空管ラジオで聴いている。
映画の富士山頂もなかなか良かった
その1の続きです。
************************************
①7気圧で、埃を吹き飛ばした。
少し錆ていたので、紙ヤスリ#800番で錆落し。
②ACコードを外して、配線をやりなおそうとしたら、下の写真状態に気ついた。
ヒューズが最下流で、端はシャーシに落されている。
ACコード(100V)⇒整流ダイオード⇒平滑回路(真空管へ+B)⇒電源SW⇒ヒューズ⇒シャーシの順に通電される構造。
ONKYOさん、ヒューズが最下流なのですね。
う~ん、平滑回路のブロックコンが短絡した場合には,ヒューズは飛びません。
では、何故ヒューズが切れていたのか??? 。謎ですね。
ヒューズは、寿命ぽい切れ方していたので、セーフかな、、。
球は
17EW8,12BE6,12BA6,12BA6,12AV6,35C5。
音響なので、球は当然、東芝製。
③ACコード⇒ヒューズ⇒電源SW⇒平滑回路の並びに変更した。
「35C5のソケットが熱に負けている」のがわかりますか?
35C5は通電しながら適正なSG抵抗値を探る。
12AV6は、高グリッドリーク抵抗によるバイアスだったので
カソードバイアスに換えた。
ブロックコンは使えそうだが、やや軽いので,??状態。
④ 通電してみた。
バンドSWは、BC帯。
AF段が50Khzくらいで発振している。
35C5のプレート⇔カソード間の300PFが入っていた理由はこれか、、。
可聴域でないので、この音は聞こえない。
⑤ 放送を受信してみた。
普通に聴こえるが、「上の波形+音声信号」なのがよく判る。
⑥ とりあえず、メーカーが施行したように
35C5のプレート⇔カソード間に300PFを入れてみた。
う~ん、止まらないですね。
⑦OUTトランスに472をパラづけした。
SGで信号を飛ばした。
すっきりした波形になった。 測ると、ブーン音がSP端で10mVでている。
(他メーカーのトランスレスラジオも実測すると6mV~30mV)
トランスレスのブーン音は、+Bのリップルよりもヒーターラインに起因しているように想う。
OUTトランスにCをつけて、ラジオAF段の超音波発振を回避する理由として
1、まず、この位の大きさの小型OUTトランスはその特性上、超音波領域にゲインピークがあることが多く 可聴範囲では、けっこう垂れていることが多い(測ればわかる)。こういうOUTトランスを使うと「超音波増幅器」 になってしまうので、やや注意。
2, トランスはL,C,Rで構成されているので、Cをパラつけしてインピーダンスを変化させ、
発振している周波数でさほどゲインが取れないようにしむける。結果、音はどこかが強調された特性になる。
BC帯には、テストループ必要。⇒まれにYAHOOに出品あり。
⑧ 次はFM帯の確認。
FMノイズも聴こえない。ブーン音のみ。
SGからFM信号を入れると,出てきた。
チューナーパックが動作していないのがわかる。
このチューナーパックは、 バリL仕様。
上の写真に似たアルプスさんの説明をみると
特徴は「AM専用バリコン軸を使って同調を取れる」とある。
多くの会社から、チューナパックがでていたようで、
カタログには「ゲインは35dB以上」の表記が見れる。
****************************
今日はここまで、、。
TUNER PACKを外すのは、やや困難。
コメント