2球式 レフレックスラジオ 自作 (6EW6+6EW6) その1 (再掲)
2011年10月記事の再掲です。
2024年4月に基板化しました。 基板はここ。
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2球でスピーカーを鳴らそう作戦です。
真空管の構成は「6EW6+6EW6」の構成(当初は6EW6⇒6AQ5でした)です。
手元に、ボケて6BA6程度の増幅しかできない6EW6が沢山あります。
(6AU6も10本ほどあって、日の目を見ていません)
6EW6を新古品で入手したり、中古で入手しましたが、活きのよいのは3本でした。
(活きの良いのは、大切に保管しておきます)。
活きが良いかどうかは、3S-STDに挿して、SSG+バルボルで確認してます。
球は6CB6,6BZ6,6DK6 或いは、6AU6,6BA6,6BD6などが
そのまま挿せますが、レフ部は「ボケた6EW6」以外はあまりゲインが取れません。
球種(個体差含む)ごとの適正なSg電圧がありそうです。(当たり前ですね)
実際に、電源OFF時の波形をみると6EW6でもかなりの個体差が判ります。
AF段は、6BA6がゲインが低くて、丁度よい感じです。
(ゲインが低くて、GOODっても妙ですね)
規格表では、
6EW6 上限P電圧 330V ,Sg上限電圧330v,g1は上限0v。
参考にしたのは、
「真空管レフレックス・ラジオ実践製作ガイド」のP151
①
アンテナコイル以外は、全くおなじ構成で、最初は本通りに
「6EW6+6AQ5」で造りましたが、SSGで信号いれてもOUTが弱かったです。
(バルボル読み)
そこで、少しでもゲインがほしくて、AF段も6EW6にしました。
ともにカソード抵抗75Ω、バイパスコンデンサ-470μF.
VRのカップリングは0.01μF。
①ラジオ少年のoutトランス(10KΩ)だと
ゲインのピーク(+20db)が42Khz周辺にあって、
600Hz付近ですとゲインはゼロでした。
(超音波増幅器になってました)
②東栄さんの12KΩトランスですと、ピークは22Khz周辺で
やはり400hz付近でゼロゲインです。
(まだ超音波増幅器です)
③ラジオ少年の20KΩトランスですと
2.2Khz周辺がゲインピークで+8dbでした。(バルボル読み)
(可聴アンプとして動作してます)
④、「①」の状態で 内部抵抗の小さい
6AU6や6AR5に変えても ピーク周波数は変わらず
そのまま超音波領域にありましたので、
「周波数特性はOUTトランスにとても依存する」
ことが判りました。
(周波数特性を左右するモノはコイル系しかないですから)
ここまで、ようやくわかったところです。
紅いトランスの20KΩ。心強い見方です。
黒いのは、100Hチョーク。これも強力に効果ありました。(大き過ぎました)
②
レフ部の負荷は150KΩの抵抗だと、球に高圧がかからずゲインが取れません。
セオリー通りにチョーク負荷にしました。
ラジオ少年の100H(型式CH-5)を使用しました。
150KΩ抵抗⇔100Hチョークの差は、バルボル読みで3レンジもありました。
抵抗負荷で弱くしか聞えない方は、
セオリー通りにチョーク負荷にすることを薦めます。
ただし、SSGの変調を400Hzと1Khzで切り替えると、
400Hzの方が4dbほどoutよいです。
通常は「低域はダレル」のですが、
チョーク負荷ですと持ち上がっていました。
イコライザーで下を持ち上げた感じに似てます。
聴感上300Hz~400Hzの領域が耳につきます。
「何故そうなるのか?」は、これから考えます。
低域のゲイン過多で、AFが6EW6ですとハウリングします。
6BA6ですとセーフです。
電源のリップルも信号ラインに乗ってきてます。(これは、課題でただいま思案中です)
とりあえず、6BA6だとリップル音も気にならないので、
6BA6で鳴らしてます。(暫定)
NHKを聞きながら、バルボル読みするとS/Nが25位であまりよくないです。(課題中です)
3S-STDのリップルはVRと無縁なので、、、。
ヒータを直流点灯しても、効果ないです。(ええ、信号ラインに乗ってます)。
③
検波部のベスト時定数をまだ見つけていません。
2球ですが、NHKと民放は室内アンテナ無しで普通に聞えます。
ラジオ塔から35Km離れており、鉄筋住まいの田舎です。
球数が少ない分、3球スーパより、やや耳が悪いです。
信号がリップルに消されています。
↑NHKラジオの波形。SP端子点で、測ってます。
(音声にリップルがのっています)
バルボルの黒針が見えますでしょうか、、、。
この位の電圧は出てます。
Ⅰ、追記 2011,OCT,8th
①低域ブーストの件。
高周波チョークと100Hの接続部から信号を取り出すので、
LPFがしっかり形成されてます。
数値解析をする頭脳がありませんので、
レフレックス部の真空管のバイパスコンデンサーを10μFまで減らしました。
効果なし。
(落ちついて考えたら、カソード抵抗は75Ωと低いので
バイパスコンに期待するのは間違いでした)
カップリングコンデンサーで下げたいので、部品調達中。
②高周波チョークを大きくすれば、よい結果がでるのかと期待しつつ
56mHに換装してみましたが,ゲインは逆に10dbほどさがります。
30mHも大きすぎてゲインさがります。
8mH(4mHx2)にしてみたら、1dbほど上がりました。(改善効果は弱いです)
そのようなわけで、高周波チョークも適正値があることがわかりました。
③4mHの後ろの47pFは、リップル音対策を進めた結果です。(LPFですから、、。)
(102⇒47pFに減ってます)
④このラジオでは、「ボケた6EW6」を2本使っています。
3S-STDに挿して、活きの良い6DK6(9800モー)よりも、
ゲインが出ないことを確認して使っています。(バルボル読みで1レンジ下です).。
「ボケた6EW6」+「6BA6」で鳴っていますので、
球の合計モー値が概ね20000あれば、
おじさんの環境でもスピーカーを鳴らせることが判りました。
⑤ゲインを稼ぐ上で、
6DK6,6EH8,6EW6ではカソード値のベストな数値があります。(経験済み)
6EW6の規格表の特性を見ると、カソード抵抗を下げれば下がるほど
ゲインが上がりそうでしたので、カソード抵抗を39Ωまで減らすとゲインはさがりました。
この6EW6のゲインピークは、68Ω~75Ωでした。
⑥先人達の知恵で、「OUTトランスの共振点は可聴帯域外」にさせて
「HPFの役目もさせている?」のだろうと考えていましたが、
実験で、東栄OUTトランスの1次側を12K⇒10K⇒7Kと下げていっても
リップル低減しませんでした。 トランス共振点の謎は深まったままです。
まだ実験中です。←リップル。
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