SANYO LA1600 ラジオ基板(初回試作)。SFU455のセンター周波数計測。逆側から入れてみたら減衰量が少なくFBだ。
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先日、LA1600ラジオ基板でSFU455について疑念があったので、確認してみた。
つまみ易いようにヒゲを半田つけした。SSG⇒SFU455⇒オシロで計測する。
合マークがSFUにはある。下情報WEBで公開されているように合マーク側がINになる。
◇ サンプル1.
IN側から信号をいれて、減衰の少ない周波数はこれだった。
サンプル2ではこの周波数。写真に文字が読めるのでIN側から信号を入れているのが判ると想う。
ともに455より下の452近傍に中心があった。 カタログ値より外れている。
◇では逆側(OUT)から信号を入れるとどうなるか?
WEBではこの情報がHITしないようだ。 写真のように456になった。 カタログ値455kHz±2kHzと整合する。
機械振動体ゆえに信号逆方向注入の可逆性は高いがイコールではない。サンプルにおいては、OUT側からの方が固有振動周波数は高いことがわかった。。
品質管理上、「通電計測の良品⇒タンポ印刷」を同一マシーンでハンドリングしているはず。個別マシーンになってしまうと、人的ミスによる不良混入が避けられない。タンポ印刷面の左側(カタログによるとOUT側)から信号を入れると、右側入力より3KCほど高い周波数で固有振動してくれた。
良い子は真似をしないように、、。
◇正方向(順方向?)のセンターをオシロから探る
451.5kHzでは1.23V.
少しFREQをあげた。 ここで2.03V. 452.1kHz.
0.5kHz上の452.6kHzでは1.78vと下がり ロスが増えている。
452.1近傍がセンターらしい。
◇逆方向から 入れてみよう。
455.0KHzで1.60v.
少しfreqをあげた。 455.6kHz. 2.36V.とロスが減少した。正方向が2.03だったのでこちらの向きだと1.2dB程度ロスが小さい。
さらにあげて456.0kHzにしたら、1.07Vと下がった。
、、と、455.6kHz近傍にセンターがありそうだ。
◇まとめ。
・オシロ波形のように 順方向でなくても使える。むしろ周波数面では必ずSSGで信号を入れて、目的周波数に近くなる「方向」で使うのがよいだろう。
仮に455.6KHzがセンターなら PIC式表示器でなくとも、「-455」固定の数値表示器で間に合う。たとえばこのLCD式。
・カタログによれば、SFUの入力インピーダンスと出力インピーダンスはイコールらしい。信号流入方向を変えてもインピーダンス上は支障ない。
・帯域幅が予想していたより狭いことが判った。LA1600基板実装時に、SSGの400Hzトーンと1kHzトーン の出力差が気になっていたが、帯域幅が狭いことに起因することが判った。
良い子は真似をしないように、、。 まあ、カタログの盲信はやはり駄目だろう。ここにもカタログと現実が乖離している事例がある。
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