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中華人民共和国ではトランジスタ用小型トランスの流通が弱いらしい。サンスイトランス(橋本トランス)のST-21同等品を探したが、発見できなかった。 トランスの型式が異なると抵抗値・インピーダンスも変るので発振を継続させる技術を磨くにはgoodだとのネライがあったが、そこに辿り着く前に諦めてしまうことが多いらしいことがわかってきた。
それではトランスを使ったコレクター変調は諦めて、実験をした。
古くは泉弘志先生の著書にもある「方法」にした。概ね46年前には公知されている。
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1, 移相発振部の波形.
VTVM値で1.5V程度。 エミッター抵抗は330Ω。
2、100kHz水晶の発振波形。VTVM読みで3V程度。
3,バッファ(C級)に変調を掛けた波形。VTVM読みで出力が6.7V程度。エミッターはベタ接地。
9V電池供給なので、この位でOKだろう。
下側は2の写真のままのようだ。「上側だけ乗算されている」と理解している。タンク回路が無いのも効いているとは想う。トランス変調も上側が伸びていたので、このような波形にはなるようだ。
4,移相発振を強くした。 過変調になった。 出力も下がった。 この時エミッター抵抗は180Ω。
◇まとめ。
移相発振石のエミッター抵抗は220~270Ωが良いようだ。
マーカー基板ver2の方向性はこれで判った。
◇追記
タンク回路の必要性は、近刊ではこの本にもあった。中学生の頃に理論式を含めてどこかで読んだ記憶だけは残っている。
はい、文字通りです。
タンク回路が無いので 半分の姿になっている。高調波を使いたいので、特定周波数のタンク回路は採用できない。
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半導体乗算回路でAM変調ができることを学習中だ。
いつぞやのマーカー基板にもう一度登場してもらった。 トランスはこの型式。
100kcの水晶は祐徳電子さんで2017年7月から取り扱いが開始されているので、もう入手は簡単だ。
下のはオイラが興したマーカー基板。
①部品を実装。 小型トランスはこの型式。 LC発振ならば似た抵抗値のトランスでもよいが、このXtal発振では、今のところこの型式が具合よい。
◇OSC直後の波形。 トランスのAF発振側(赤線)は配線をしてない.
◇変調を掛けた波形。buffer後で波形を見ている。過変調なことがわかる。AF発振はまだまだ弱くてOKだ。
上記のように乗算回路になっていることが判る。 100kcマーカーだから高調波を使うので、より高調波が発生しやすい動作にするのがノウハウ。
直流供給電圧に音声信号を重畳することで振幅変調器となる。
オイラの興したマーカー基板。
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まずは記憶を呼び覚ます。
過去記載のように、
雑誌記載の回路でトライした結果。雑誌記載文には乗算の文字がある。
直上のは加算だけの結果。 波形で回路を当てられるほどの差が見えない。
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今日の実験。 LCで発振させた。 動作点は追い込んではまだ無い。
今日の回路。 ブレッドボードだと全く発振しなかったので半田工作にした。2石の回路だ。ギルバートセル発表が1968年のこと。オイラの持ってきた回路、1970年か71年に公知されていたものを持ってきた。部品点数も至って少ない。
WEB上にはこの回路はどうも見当たらないようだ。古くて誰も見向きもしないらしい。
低周波発信器から信号を入れてみた。教科書に近い波形が出てきた。雑誌記載回路で得られた波形とは形が違うね。これが乗算回路だ、、、と。ようやく半導体の乗算回路に辿りついた。
古い発表の回路だが作動している。ここ20年ほどの雑誌記事よりも部品廉価で正当性が高い。
AF信号を多くいれると切れた波形になった。いわゆる過変調状態だ。基本回路としては良さそうだ。 深く変調も掛かるのでOSCの動作点を見つけよう。
考え方はよいようなので、そのうちに動作点を追い込んでみる。goodな結果が出るかどうか?。ここ1ケ月間の実験では唯一乗算した回路だ。 変調トランスを使わないのも省スペース。
「ブレッドボード配線ではOSCできないこともある」のが確認できたことは収穫である。
◇比較のためにOSC波形をひとつUPしておく。この波形はこの時のもの。
上記記事にあるように、このOSC波形でも変調は綺麗にのる。
◇8月2日追記
上記、乗算回路の動作点を変えてみたが大きくは前進しない。AF入力のレンジ幅も10dBちょっとと狭い。考え方はあっていると思えるので、ぼちぼちと手を加えてみる。
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