ナショナルの真空管ラジオ CM-615 その5 IF段の負荷
前回の記事にあるように、意外なほどIF段のゲインが確保できませんでした。
加えてAF段のゲインもやや不足でした。
「IF段のゲインが取れない理由」は理解していたので、ちょっとIF段負荷の配置を替えました。
★過去に記事にしたことがあるので、覚えておいでの方も多いと思いますが
IF段のSG抵抗の配置には注意が必要です。
端的に申すと、「IF負荷とSG抵抗」間でのC成分を極力すくなくする。
もうひとつ、「IF球⇔IFT」の配線は、シャーシから離す。
ともにC成分が大きいと折角のエネルギーが次段に伝達されません。
(配線のLCも含めて同調するので、LC成分は少ない方が能率がよい)
★1950年代のラジオテキストには、浮遊容量で増幅度が下がると書いてあります。
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①まず、1st IFTの向きを「1次側が天側」になるように変更します。
「1次側が天側」にする重要性はここを参照してください。
松下のIFTは「PB表記が地側、EG表記が天側」なので、EG表記を6BE6に向けます。
上の写真のように、IFTの配線がシャーシに近いとC成分が大きくなるので
下の写真のように、シャーシから離します。
②2nd IFの負荷を剥がして、配置しなおしました。
6AV6で検波させると配線長が長くなって、高周波的にはかなり不利になるので
ダイオード検波にしました。
SG抵抗もチョーク負荷とは90°の交わりにします。チョーク負荷とC結合が少なくなるようにSGに電圧を掛けます。
6X4の居た位置に6AV6を持ってきました。
6AV6と6AR5の位置を変えたら、AF段のゲインはいきなり+4dbしました。
「アナログでは配置が大切」と痛感しました。
③AF段のゲインは、普通になったので SGから信号を飛ばしてみました。
普通に聴こえてきました。概ね耳は足りてきてます。放送局も受信できました。
引き回しの変更で普通の耳になってきました。
あと10dBくらいあればOKぽいです。
今1st IFのSG電圧が50V,
2nd IFのSG電圧が60Vとやや低めなので,おいおいと上げてみます。
で、通電途中からハム音があがったので
先日までは、1mV以下だったのですが、球の配置換えしただけでここまで悪化しました。
アース側の配線の見直し中です。
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