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2014年9月22日 (月)

ナショナルの真空管ラジオ CM-615 その5 IF段の負荷

CM-615の続きです

前回の記事にあるように、意外なほどIF段のゲインが確保できませんでした。

加えてAF段のゲインもやや不足でした。

「IF段のゲインが取れない理由」は理解していたので、ちょっとIF段負荷の配置を替えました。

★過去に記事にしたことがあるので、覚えておいでの方も多いと思いますが

IF段のSG抵抗の配置には注意が必要です。

端的に申すと、「IF負荷とSG抵抗」間でのC成分を極力すくなくする。

もうひとつ、「IF球⇔IFT」の配線は、シャーシから離す。

ともにC成分が大きいと折角のエネルギーが次段に伝達されません。

(配線のLCも含めて同調するので、LC成分は少ない方が能率がよい)

★1950年代のラジオテキストには、浮遊容量で増幅度が下がると書いてあります。

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①まず、1st IFTの向きを「1次側が天側」になるように変更します。

1次側が天側」にする重要性はここを参照してください。

松下のIFTは「PB表記が地側、EG表記が天側」なので、EG表記を6BE6に向けます。

092

上の写真のように、IFTの配線がシャーシに近いとC成分が大きくなるので

下の写真のように、シャーシから離します。

093

②2nd IFの負荷を剥がして、配置しなおしました。

094

6AV6で検波させると配線長が長くなって、高周波的にはかなり不利になるので

ダイオード検波にしました。

SG抵抗もチョーク負荷とは90°の交わりにします。チョーク負荷とC結合が少なくなるようにSGに電圧を掛けます。

095

6X4の居た位置に6AV6を持ってきました。

6AV6と6AR5の位置を変えたら、AF段のゲインはいきなり+4dbしました。

「アナログでは配置が大切」と痛感しました。

③AF段のゲインは、普通になったので SGから信号を飛ばしてみました。

096

普通に聴こえてきました。概ね耳は足りてきてます。放送局も受信できました。

引き回しの変更で普通の耳になってきました。

あと10dBくらいあればOKぽいです。

今1st IFのSG電圧が50V,

2nd IFのSG電圧が60Vとやや低めなので,おいおいと上げてみます。

で、通電途中からハム音があがったので

097 測ると上の写真のように、SP端で150mVもあります。

先日までは、1mV以下だったのですが、球の配置換えしただけでここまで悪化しました。

アース側の配線の見直し中です。

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続きます。

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