ステレオアンプキット AMP-MINI (6AB8) 製作 その2
ラジオ少年のキット、
ステレオアンプキットの続きです。
①ええっと、ディスチャージ用の抵抗を付け忘れていました。
②POWER SWのE端子の結線を忘れてました。
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通電して、 SP端での波形をオシロで確認します。
VRは絞っておきます。
いつものようにヒーター起因のバースト波形が観測できます。
LチャンネルはRチャンネルのmV設定に追従させているので、
Rchの球の方が良くないことが波形からも確認できます。
バースト波形の値はバルボル読みで、1.5mVほどになっています。(SP端での観測)
ラジオ造りの経験から、
この値は格段に悪いのでもなく、良いわけでもなく、平均的だと想ってます。
左右の波形の大きさが同じなので、増幅は良さそうです。
で、計測中に「ボン」と音がして、アンプが瞬停したので ちょっとびっくりして
すぐにコンセントブレーカーをOFF。
当初、球なしで通電したら、ボンと音がして何か光ったように見えたのですが、
一見悪い部分が見えなかったの続行してました。
さすがに2回目なので、 怪しいそうな処を探ります。
,
この2コが、駄目でした。
ケミコン同士の対向面が 凹してます。液漏れしていません。
電解液の匂いもしません。 ただ、凹しています。
「狭い間隔で配置するな!!]ってことですね。
密接しているので、 「局所的にハイインピーダンスになって絶縁が負けた??」
写真のように凹しているので、外気に比べて内圧が下がったことが判ります。(真空度が上がりました)
ケミコンは、大気圧環境で封止しているので、製造初期のケミコン内部圧は、大気圧とイコールです。
ケミコンの極性まちがえると、電解液からガスが発生し内圧が高まり、破裂しますね。
劣化しても,ガスが発生し内圧が上がって膨らんで、最後は破裂します。
今日のは、破裂(劣化)の逆なわけで凹していて興味深いですね。
単体で配置するよりは並べて配置すると、活性化して内圧が下がったようです。
平行ビニール線に200Vや250Vの高圧を掛けて遊んだことありませんか?
机の上では、セーフなのに「鉄板の上に置くと、ビニールが燃え上がる」ので面白がって遊んでいました。ええ、高校生の頃でした。
数を3⇒2に減らして修復しました。↑
+Bのリップル具合を確認します。
シリコンブリッジ整流なので60hzx2=120hzのあばれを確認します。
スケールが1msなので 1000hzで計測中です。
1000÷120≒8回のアバレらしいものを、見つけます。
ノイズが重畳していますが、リップルが2mVより低いことだけは判りました。
(スケール読みすると+Bのリップルは1mV前後です)
このように、CとRだけの平滑回路でリップルが1mV程度には収まります。
もっとも半導体のリップルフィルターにすると、経験上多々ノイジーになるし、
CR平滑回路よりも、リップルが高いので
オイラはTR式リップルフィルターを使って懲りました。
真空管式ワイヤレスマイクと比べて、いとも簡単に低リップルになっているので
出力トランスの負荷効果は大きいと感じています。
片CHの波形のIN⇒OUTを見てました。
よさそうですね。音も普通です。
SP端での電圧ゲインは15dbでした。
OUTトランスによる降圧を考えると概ね40dB強は6AB8で稼いでいそうです。
規格表から推測すると最大46dBのようです。
周波数特性は、ラジオ用OUTトランスより良好です。
詳しくは書きませんので 特性は己で測定してください。
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PIONEERの真空管式チューナーをつないでみました。
AM放送を受信中。↓
一応聞えています。 同調具合がやや変なので、チューナーのCとRを点検する予定です。
FM帯の波形↑
FMらしいノイズで一安心。 少しだけFM局がきこえてましたが、音がやや変です。
チューナーのTX-40に、致命傷はないようです。
メンテして、元気に鳴るようにしますね。
このチューナー向けアンプとしては、 もう10~15dbゲインが必要です。
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9月1日 追記
電解液の成分に、窒素化合物が含まれているのがわかりました。
ケミコン3個を接近して配置したので、真中の1個が 特に活性化したようです。
車のバッテリーでは劣化するとガスが発生しますね。
今回は凹しているので、劣化とは全く逆の現象ですね。
今回は活性化して窒素N2を電解液が取り込んで、内圧が下がったようです。
この電解液が、「コンデンサー内(封止状態)の窒素(大気中比率78%)を吸い上げて
内圧がさがった」と見るのが正しそうです。
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