6E5は1939年には存在しているので、誕生してから85歳くらいだね。
AGCには
1.「受信信号が強くなるとavc電圧が下がる方式」(decrement agc)
2,「受信信号が強くなるとavc 電圧が上がる方式」(increment agc)
との2つがある。
歴史的には、「受信信号が強くなるとAVC電圧が下がる方式」が最初であり、 のちのちに「受信信号が強くなるとAVC電圧が上がる方式」が公開された。真空管ラジオも半導体ラジオも上記2通りの回路で流通している。真空管では「信号が強くなると電圧が下がる方式」がAM放送では席巻している。
歴史での事実は上記の通りなので、仮に「本来のAGC」と云いだすと デクリメントAGCがのみ該当する。インクリメントAGCの出現は20年ほどのちなので、デクリメントagcの亜種あるいは派生種との位置づけにおちてしまうので、「本来のSメーター」と云いだすと 本来のAGCに整合し指針式回路だけになってしまう。
LED表示、液晶表示させたものは本来のSメータではないのも事実。
「 本来の 」 とはオイラは使わない。
LED表示、液晶パネルでの表示は 閾値が運用側で任意設定できる。技術を有する個人で設定が触れる。結果、共通の物差しには為りえない。呼気中アルコール濃度検査機が、判定ソフトごとにバラツクので、未だにJIS認定に至らないのと同質だ。
・真空管時代のマジックアイを起点として「受信具合を目で確認できる道具」として進化してきた。
同調指示器で有名な6E5は1938年刊行本(日本語)で紹介されておる。 前身の2E5は1937年には流通していただろう。6E5は測定器として用いられておったのでそこは覚えておくように。時系列では「同調指示器普及より遅れてVUメーターは定義された。」と覚えておくとよい。
マジックアイ 6E5は「信号が強いほどAVC電圧が下がる回路特性を利用し目が閉じる」商品であり、デクリメントAGC対応。
・実験的FM帯放送の頃(昭和32年)に6AL7が普及してきた。これは6E5とは逆動作の「信号が強いほどAVC電圧が上がる回路特性を利用し目が閉じる」。 vuメーター出現は1939年であり音響機器の測定器として規格公開された。
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上の表示器が、6AL7.
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