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2015年12月19日 (土)

ブーン 音 ノイズ コンデンサ  感度 ラジオ 真空管

ST管ラジオの修復中だが、受信音公開。6Z-DH3Aはゼロバイアスなので歪領域での動作になる。雑誌等でみかける回路のままだと音は悪い。 

「VR閉すると音量も絞れる、ハム音も聞こえてこない」のがふつうのラジオ修理。これから外れると下手認定されてしまう。 


YouTube: コンサトーン バーアンテナ化: 受信確認

 
 
 
 

Q:真空管 ラジオ 修理 方法 で質問です。 「雑音 多く 音 は 悪い」ですが、どう対処したらよいでしょうか?

 
 

A: 「雑音が多く、音は悪い」のを好むラジオ修理業の方が中心になっています。その方々のご尽力で、「雑音が多く、音は悪い」が流行っています。yahoo auctionでは整備品の95%程度を占めます。   お年寄による修理ですので推測するに耳がそうとう悪くなっているようです。 あなたのように 音が悪いと気つく方は、よい耳感性をお持ちですね。

 
 

 

原因

Photo_2_2

対策

確認する内容1, ・アースループになっていませんか?。 シールド線は片端だけアースにしますが、それを両端しているとNGです。

確認する内容2,・平滑回路のコールド側が渡り配線になってますか? 。それだとハム音が強くでます。

確認する内容3, ・6Z-DH3Aは1番ピンを接地していますか?   6番ピン接地だとハム音が強くて当然です。 

Text5

 
 

確認する内容4 ・平滑回路終端のコールド側を6Z-DH3Aの1番ピンに直接続してますか? これを実行していないとハム音は強いです。 (one point アース化実行のこと)

確認する内容5・両波整流であれば トランスセンター線を6Z-DH3Aの1番ピン あるいは 整流管のコールドピンに直接続してますか? これを実行していないとハム音は強いです。 近くのシャーシポイントで接地では全然駄目です。(one point アース化実行のこと)

確認する内容6 ・VRのコールド端は6Z-DH3Aの1番ピンに直接続してますか? これを実行していないとハム音は強いです。 (one point アース化実行のこと)

確認する内容7 ・+Bの放電用抵抗を実装済みですか? (1Mオーム: 2W)

 
 
 
 
 

音色:

ゼロバイアスにて6Z-DH3A(6AV6)を使っているので、歪んだ音は当然。

歪まない音希望であれば、カソードバイアスに変更。

 

 
 
 

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ブーン音が大好きでしかたないと推測される作例が幾つかあった。拙い配線例を幾つかあげておくので、真似をするかしないかはご自由に。

1,  ハム音が強くなるように実装した例 :複合管のヒータ配線がng

Ng127_2

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2、これもハム音が強くなるように実装した例 :複合管のヒータ配線がng

Ng129

Ng128

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ブーン 音 ノイズ コンデンサ。

真空管ラジオはAC100Vで鳴るので、ブーン音とは関係が深い。ブーン音をノイズ(雑音)といえば雑音だが、都市ノイズや熱雑音など多々の雑音があるなかでも、ブーン音にはよく遭遇する。

其々のノイズ(雑音)については、専門文献があるのでプロ文献を参考に。

真空管ラジオを造る側からの観点では、

耳できいて

SPから音を出して、ラジオノイズ > ブーン音 が成立すれば由としている。勿論、ラジオノイズに消されてもブーン音は電源100Vの60Hz(両波は120Hz)はオシロでSP端を見ると判る。

測定器では

真空管ラジオのSP端で測る。VTVMで測る。オシロで波形を見る。

Ⅰ、電源トランス搭載自作ラジオでは、

IF2段ラジオで0.3~1mV (自作初期は2mV近かったが低ブーン音で造れるようになった)

IF3段ラジオで0.5~1.4mV。

がオイラの実績(増幅段が増えると値が増すので、OSCの漏れの影響が大きい)

Ⅱ、トランスレスラジオを修理した経験では、

IF 1段ラジオ(5球スーパー)で 最少3mV. 最悪100mV

4~5mVを超えると耳障りにはなってくる。

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ブーン音にたいしての考察

・先達が1952年から公開している配線ポイントはここ。 この内容を理解できない知識レスが部品交換作業者の主流ゆえに、技術水準を下げることに彼らは成功している。

・低抵抗多段平滑回路2段でも足りるが、モーターボーデイングやsupply不足による発振のことを考えるとラジオでも低抵抗3段平滑が安全。抵抗値330オームの3段でok。6ha5等のHi-μ球を使う際には電源がしっかりしていないと、面倒なことが多い。

・局所集中接地の位置次第でブーン音が増減する。yahooで見掛ける整備品ラジオの95%はng配線だ。ヘタレ品を掴むのはご自由にお願いします。⇒ハズレを引かない為に、工作の実装ポイントはここに昔からあげてある。

・ヒータートランスからの配線は検波管を最上流にした方がよい。6z-dh3aや6av6,6sq7を最上流にして計測器で判るほどの差は見つかりはしないが、念の為に最上流にする。

通電ON⇒OFFでの+B放電用抵抗は、ここ1年は1MΩ 2W。平滑回路が6段、10段と重い際はやや放電に時間が掛かる。

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ラジオの受信感度。

①アンテナコイルでどれだけ微弱な電波を拾えるか?

  空間占有体積も効いてくる。

②バリコンのQは高いか?

   経験上アンテナコイルのQよりも効くので、基本は新品でラジオ工作。

  second handの利用なら、汚れは可能な限り除去すること。

③アンテナコイル+バリコンの配置

  LC回路を形成するので、配線長が短くて済むように、近傍に置く。

  寸法が空くと浮動Cで持っていかれ、結果感度が悪くなる。 浮動Cを少なくするために線材は細めのものを使う。

 配線は束ねないこと。信号はロスる。

④oscコイル

  タップ点の良い悪いで感度が違う。調整時に発振強度は確認する項目。

⑤IFT

  受動素子ゆえに、必ず伝達ロスが発生する。従って能率よく伝達するものを使う。中国製のIFTはgood品。starやcosmosはお薦め。

経験上、ラジオの感度はIFTにかなり依存する。

 

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