ケンプロ KP-60 :スピーチプロセッサー 修理。
修理????対象の「KP-60 3号機」が届いた。
フルコンプに至る入力信号は8mV~9mV。動作はするが工場出荷時ほどの性能はない。劣化した半導体があるね。 こういうのも正常動作と称して流通している。
・PSNでのズレは無い様だ。
・1st op ampはバンドパス回路。 設計は1970年頃?。72年には回路は広く知られていたようで、オイラもそれを入手した。入手した回路+2SC1000で信号の流れは判明する。 qst 1972,1973には記事がないぽい。
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・KENPRO スピーチプロセッサーで「初段に使われているトランジスタ」は動作劣化が目につく。6台触ったが3台は寿命になっていた。
・東芝としてはaudioプリアンプ等の低雑音ニーズには2SC1815 他を推奨しているが、2sc1000は推奨されていない。2sc1815のノイズ選別品 2SC1815Lを使うのが設計思想上、正当だと思う。
・水漏れコンデンサー時代の製品ぽい。開放あるいは短絡してしまった電解コンデンサーが2つあった。
・初段の2sc1000を撤去したら 1st op-amp 741の3番ピン電圧が0.5v上昇した。つまりトランスからの電流が細い。これを誤魔化すために2sc1000周辺の抵抗を加減して、電流は0.2mA程度も2sc1000に流れる。「電源トランスの容量が不足」は KP-12、KP-60の共通。audioだと入力信号に応じて+Bが暴れるのを嫌がる。へたすりゃモーターボデイングになるから、嫌う。
KP-60は外部DCで動作させた方が良い音するはず。
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