ラジオ系情報

多種類リンク

Powered by Six Apart

« アースポイントが駄目な不思議な「整備済み真空管ラジオ」: 4 | メイン | LTspiceでは4v出力 。現実はようやく半分 »

2021年10月28日 (木)

中波での同期検波デバイスを列記 :検波IC。(再掲)

クワドラチャ検波でAM/FMの検波(復調)ができる。技術史的には1967年には気ついておりオイラが集積回路(IC)で知るところでは、Sprague  ULN2111Aが最古である。これより古いデバイスがあるか?ははっきりしない。

*********************************************************************

2020年10月29日の再掲。

直交検波デバイスとして古いものに Sprague  ULN2111Aが存在する。市場登場年は1968年以前らしいことまで判明した。このFM IF ICで同期検波できることを開発陣は理解していた。

実は、ギルバート氏(英国人) が米国にて回路発表したのは1968年である。ギルバート氏がSpragueに居たかは情報確認中。

MC1496が登場したのも1968年である。このライセンス生産品がNJM1496になる。米国人考案でなく、移民が主たる考案をしていたのも米国らしい。

******************************************************************

今見つけられる資料は1948年の「tube +diode 式」のものだ。シンクロダインと命名はされている。

Syncro01

これと同じことはトランジスタを採用したユニット動作で2019年blogに確認済み、動作具合は公開済み。

搬送波を抑圧してDSB-SCにして飛ばしてみた。


YouTube: TA7642,LA1600,TDA4001を聞き比べ。 TX側はDSB-SC.(MC1496)

TDA4001ラジオはごく普通に聞こえる。 DSB受信用にTDA4001はお薦めできます。

原理的にはSSBもTDA4001だけで復調できるはず。両サイド波で聞こえたなら、片側波はどうなの???

SSBはキャリアレスでなく-60dB程度のキャリア含みで飛んでいるので、受信側で65dBも増幅させてその信号を使えばOKだとおもう。エンエローブ成分だけ除去してもよいし、もとのまま増幅でよいように思っている。RF(IF)のゲイン65dBが実際基板でどうなるか?

おいおいと実験を行う。

******************************************************************

「synchronous detection (同期検波)について」を upしたら、deviceを教えてほしいとの「教えて君」メールが随分と届いた。

MC1496データシートに 「充分に増幅し矩形になったIF信号をDBMで乗算してやりゃできるよ。」と1968年から公開されている。 相が合わない信号は復調されないので混信除去機能を有している。 その通りにMC1496で同期検波させたAM チューナーがSANSUIから高級チューナーとして発売されておった。同期検波ラジオではSFU等のフィルターは必要ではない。帯域広く受信できるのでHI-FIになる。

WEBで見つかるMC1496データシートは近30年だから同期検波専用ICが多数市場にあるのでその記載が抜けてたpdfばかりだ。ビギナー向けに数日公開しておく。

Mc1496syn

This circuit may also be used as an AM detector by
introducing carrier signal at the carrier input and an AM
signal at the SSB input.
The carrier signal may be derived from the intermediate
frequency signal or generated locally. The carrier signal maybe introduced with or without modulation, provided its level
is sufficiently high to saturate the upper quad differential
amplifier. If the carrier signal is modulated, a 300 mVrms
input level is recommended.

後学のために「AM同期検波できます」とデーターシートで公開されている「IF信号を入れれば検波してAF信号出力してくれる」デバイスを幾つか列記しておく。

①ラジオに実際使用された有名な同期検波ICとして(今も入手できるもの)

・LM373  :  1970年にリリースされた

・sony cx857 :やや高価

・sony cxa1376 :やや高価

・TDA3845 :廉価

・U4468 :廉価

・U4488 :廉価

・TA7640  :東芝のIC, 廉価、

・TA7641  :東芝のIC, 廉価 ⇒ 使った。鳴っている。。製作記事。東芝のRP-80が有名

・TA7687   ⇒ 使った。ラジオで鳴っている。

・TDA4001 :価格は廉価。 しかも簡単 ⇒ 使った。製作記事。ラジオで鳴っている。


YouTube: synchronous detection: homebrew, trial

JA1AYO氏とオイラが同期検波ICを使った作例を公開しているだけで、 「大半は口先だけで製作気分を味わう」バーチャルDIY状態。

*********************************************************************

実験結果が良い同期検波ICとしてworld wideに知られているもの

AD8361  :廉価

LM567  :廉価  ⇒ 使った。製作記事

MC13122 :廉価

LM565 :廉価

S041 :廉価

*********************************************************************

③有名でないデバイスとして

SL1461

TCA650

TDA440

TDA2540

TDA2545

TDA4426

TDA4445B

TDA4455

TDA4480

TDA4881

TDA8340

TDA9818

********************************************************

④使えるんじゃないかと思うデバイス

SAA6579

TA1247

TBA990

TDA2549

TDA9811

TDA9812

*******************************************************

同期検波ユニット基板(RK-123)を真空管ラジオに繋げてみた。


YouTube: synchronous detection unit: trial with tube radio.

CW I/Q detection

AD9276

「CWはパルスレーザーを示す用語」として用いられ、レーダー受信できるICがかなり見つかる。



YouTube: 同期検波(自作ラジオ)でnhkを聴く

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.dcnblog.jp/t/trackback/549708/34239859

中波での同期検波デバイスを列記 :検波IC。(再掲)を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

ウェブページ

カテゴリ