真空管式FMワイヤレスマイク 3号機。 (2013年初頭製作)
真空管でのFM変調にトライする人が増えていないようだ。
本記事が2013年であるが再掲しておく。
半導体に比べると飛びますが、くれぐれも飛び過ぎには注意ください。
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其の1
真空管式FMワイヤレスマイク1号機と2号機を自作して習得したノウハウを忘れないうちに、3号機の製作をはじめました。
1号機から使えそうな部品はトレードする予定です。
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腰を落ち着けて真空管を触りだしたのは、このサイトを開いてからですので、
1年と5ケ月経過しました。まだ初心者の域を抜け出ていません。
ラジオでも真空管の挙動をみていると奥が深いですね。
①SGからの入力を上げていくと、バイアスが勝手に深くなって軽度の発振をする球たち
も多数あって、中々面白いですね。データシート上ではシャープカット球になってましたね。
こういう球たちは、聴感上もわかりますし、波形上でも発振が確認できますね。
②SGからの入力の強弱で、「真空管内部Cが変化する?」のかIFTの同調点も動きますね。
これは、Qが高いIFTを使うと実感しやすいですね。中古の真空管IFTでも確認できます。
「どの程度の信号強さで455Khzに合わせればよいのか?」悩みます。
③加えて、己のヒーターリップルをプレートに出力してくる球たちも多いので、
場合によっては球を選別することも必要ですね。
今の処、この3点は波形上で確認できました。
あとは、AMワイヤレスマイクを自作するなかで、「発振のきっかけ」が必要なことも体験できました。
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↓FM帯用ラインフィルター。 今回は、3段構成にします。
Dip meterで粗調しておきます。 最終的にはSSGでFM帯の信号を入れて、オシロを見ながらTRAPコイルの調整します。
+B周辺が終わったので、これから手持ちの球と相談します。
リアクタンス管は、実績の良い6GU7。
マイクアンプ部は、6BK7或は6AQ8の予定です。
↑部品は付けたつもり。
これから、落ち着いて確認します。
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其の2
マイクアンプ部は、3極管の直結にしてみた。(実は、今回の技術テーマは直結回路です。)
真空管の直結回路は初めてだったのだが、まあなんとか動いているぽい。
↓2段目のバイアスの値。(球は6BK7 ip=1.7mA。 1段目はip=0.9mA)
↑右が入力波形。左が直結回路の波形。
何かが、重畳しているなあ、、。
↑2mVを入れて、1.5V位に増幅できていますね。ゲインは57db位ですね。
規格表だとamplification factorが37~40なので、 ひどくはないです。
あとは、波形に乗っているモノの対策と、FM帯の発振ですね。
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其の3
発振波形の確認です。
↑普通に90Mhz帯で発振できています。
タップドセンターから+Bを供給してます。
リアクタンス管は、1号機、2号機の経験から6GU7がgoodなことが判っています。
↑マイクアンプ部は、双3極管の直結ですので、
6AQ8でも6BK7でも手持ちの球でOKです。
6BK7⇔6AQ8のゲイン差は実測で1dbでした。
★マイクアンプ部のゲインは、
「リアクタンス管無しで57db」
「リアクタンス管を装着して30db」でした。
球に吸い込まれてしまってゲイン不足になりました。(Ipが少ないとアカンですね)
2号機は6EW6+6EW6で35db取れていたのですが、、、、、、、。
取り合えずリアクタンス管を浅いバイアスに、今回は対応しました。
もともとマイクアンプ部としてゲインは、60dbほど必要です。
↑右がワイヤレスマイクに入れた波形。
左がラジオで受信した波形。(やや変しい波形は、ラジオに要因があります)
↑当初、発振コイルとVRが近くて、シールド線に回り込んだので コイルをやや遠避けました。
ラインTRAPは3段なので、本機はACコードへ回り込みは回避できました。
↑FMワイヤレスマイクの回路図
もう1球使ってマイクアンプ部は、60db近く確保した方がgoodです。
(直結を辞めてもOKですね)
150vの低電圧でも直結動作しましたが、
初段球には0.6mA程度は流さないと音が細いです。
★最初、80Vの低電圧から直結回路で持ち上げていったのですが、ゲインは変化しませんでした。 その折、初段球はIp0.2mAでした。 音は細いです。
★電圧が低いと、Ipを流せないので、150v程度での直結回路はお薦めしにくいです。
★6GU7のOSC側は44Vに低くしてあります。
★AMのワイヤレスマイクよりは、リップルに敏感なので、それなりの電源回路にすることを薦めます。
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以上、真空管式FMワイヤレスマイク3号機の記事でした。
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