「真空管ラジオのヒーターハム」 考察
+Bのリップルフィルターの記事は、ここです。そしてここです。
トランジスタを使った方式では、リップル率0.06%程度までしか下がりませんでした。
CとRを使った平滑回路では、リップル率 0.0013%までは届きました。
古典的手法のほうが、ベターな事もありますので、先達の知恵は大切にしたいですね。
***************************************************************
3極管、5極管でヒーターハムの強い球があって苦労されている方も多いと想います。
真空管のラジオやアンプを造っていると、いろいろな波形に遭遇して面白いものがありますね。
↑非通電時の電源トランスの2次側です。球は挿しておきます。
ACコンセントにプラグを挿すだけで、この程度のリップルが2次側に出てきますね。
電源SWはONしてありませんよ。
AC100Vは、もっと綺麗な波形なので、こいつはバーストしているのが判りますね。
長らく真空管に携わっている方は、この事象にみんな気づいているはずですね。
皆さん、どう対策されているのでしょうか、、。気になりますね。
通電しなくても、電源トランスの2次側で波形が観測できる理由は、わかりますよね。
球を1本だけ挿して、波形をみてください。 もちろん、コンセントにはACコードさしますが、
非通電で波形を見ます。
球を別な球にしてみてください。 差が判りますね。
このバースト波形の対策をした自作品は、今のところは、これとこれだけです。
波形を観馴れてくると、ヒーターハムが大きそうかどうかの目安にも使えそうな感じですね。
***************************************************
もうひとつ、キーポイントをUPしますね。⇒もと記事
+Bに乗る60Hzのリップルを波形で見てました。(ケミコン端で測ってます)
ソケットは9DX向きに配線しました。真空管を1個だけ挿して波形みてました。
ピンアサイン9DXの球では6AW8がよく知られていますね。
↑RCAの6AW8を挿した波形。
↑シャープの6AW8を挿した波形。 上と時間軸は同じです。
メーカーが異なるとヒーターハムも違います。
シャープの球は、結構ヒーターハムが低くてよいですよ。人気がないので安いし、ハム音少ないし、よい球です。
↑RCAの6LF8を挿した波形。
「ヒーターハムは音だけでなく、波形からもその程度が確認できる」
「実装する前に、ハム球を選別する方法もあるかな?」
オイラは、真空管を触りだして3年未満の初心者なので、 これ以上は申し上げませんです。
マイナーなメーカーさんの球が、低ヒーターハムだったりして、真空管は奥が深いですね。
コメント