SANSUI TU-X1 回路 再掲
SANSUI TU-X1 は、世界初のPLL 同期検波の製品である。1979年の発売であり、SONYからの同期検波ラジオより1年半ほど古い。半導体デバイスで同期検波を全面に出したデバイスではMC1496が最もふるい。MC1496は1968年の発売であり、データシートには「同期検波で使ってね」と広告されている。
IC01,02,03と3個 MC1496が基板に載っている。
「搬送波をRF=0.5v程度にするハードリミッターが必要だが、どうしてSANSUI TU-X1に無いのか?」を確認していたら、発売終了後の1982年にその技術公開されていた。内容は読んだ。オイラのオツムではやや理解が苦しい。
非常に技術が高いメーカーなんだが、どうして消滅したのか? 、、、と今も思う。
音はすこぶる良いのが、TU-X1. もっと評価されるべき機体だ。この辺りの音の違いは、同期検波ラジオを自作してみればわかる。ハードリミッター起因の悩みがなくなるなら、そりゃ嬉しい。
現行日本人にはこれと同等なものは設計できないね。「見つけたら買い」
TU X1ではラジオ信号(455KHZ?)をpin1,pin4 にいれる。 「2SC1400で作ったRF」をpin8,pi10に入れる。 復調信号はpin6,pin12に出てくる。
「2SC1400で作ったRF」がラジオ信号とシンクロしていることが動作成立条件。
振り子現象 または 吸い込み現象を利用しているらしい。+Bへの漏れ利用も成立する。
IF段でのコールド側には強力な漏れが生じるので、これを利用と読んだ。 レイアウトを確認中。
+VへのRF漏れを利用しOSCさせるICに LA1600がある。
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同期検波の特性として S/N比が良い。歪が小さい。 所謂、音が良い。SANSUIとして同期検波させつつさらに低歪を狙ったのが、TU-X1. 勿論、AM放送のステレオ化に向けての回路でもあった。
オイラは機械設計屋のおっさんです。
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