三洋のLA1600。モノシリック集積回路。 1バンドAMラジオ考。
「加計学園のおっさんが一緒に映っている」と報道されちゃいるんだが、右から何番目のおっさんやら、、、。
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LA1600を採用したキット品としてSR-7は有名である。
逸れが理由なのか、LA1600で短波ラジオを造る製作記事がweb上でかなり見つかる。
①其等全てはまだ見きれていないが、「LA1600のSN比が良くない事」に言及したものはまだ見当たらない。SNについては無頓着で進んでいることが判る。
SR-7を実機で聞くとノイズレベルの高いことが判る。トランジスタで構成してもここまでは高くない。SPEC表では80dBμ入れてSN53dBしか取れない。SNは平均より下じゃないかなあ?????。 表
上記表のように、SNは悪い。SANYOは概してノイジーだ。東芝の方がSN良いように思える。
真空管ラジオ(自作)でも80dBμ入れりゃSN60dBは取れた。真空管ラジオよりSNが劣る半導体ラジオ(LA1600)じゃまずいだろう。
同じ7MHzでcytecさんのダイレクトコンバージョンと比較すると、聴感だけでSR-7がノイジーなことが判る。CYTECさんのComet40は充分にSNまで考えられた回路だと想う。CYTECさんのキットをTEXT代わりに学習すると技術向上の近道になる。
SN良いKITをお探しならばCYTECさんのKITをお薦めする。
②同調回路のバリアブルコンデンサーは、バリコンのQを鑑みるとエアバリコンになる。 ポリバリコンでも良いがQが劣るので感度と選択度はエアバリコンより悪いほうに傾く。
バリキャップを採用する製作記事もあるがQが上記2つよりさらに劣るので、感度の悪いラジオを目指すには丁度良い。「同調回路にバリキャップを使用して感度不足、、、」と嘆く記事に遭遇するとそりゃ「当たり前だよ」となる。
③2バンド或いは3バンド化する折りにノウハウとして注意したいのは、「発振の切っ掛けをどうするか」。
幾度も記述しているが「発振回路は発振状態を維持する」ものだろうと。発振が起こる、始まるには電気的外力が必要になる。オイラがトランジスタ、真空管でOSC回路 例えばワイヤレスマイクを自分で書く折には「発振の切っ掛け」を必ず考慮している。
バンド切替て発振が止まるのは発振の切っ掛けが弱いからだろうと。
発振中⇒バンド切替の接点切替時の「数十ミリSEC間は発振していない状態」になる。その発振していない状態が継続されているだけだろうと、、。 切っ掛けになる電気的外力が瞬間加われば発振は起こる。
③音質の観点から真空管ラジオではAVCと信号ラインは別回路にすることが昭和20年半ばから提唱されてきた。 しかし松下、東芝などラジオメーカーは「音質を省みず鳴れば由」を生産してきている。その音質に慣らされてしまうのもヒトの特性でもある。
半導体ラジオにおいてもAVCラインと信号ラインは別回路が良いのだが、その工夫がなされた自作記事は薄い。皆無とは云わぬが少ない。
「歪みを気にするな」とは製作記事中にはその文面は無いが、回路からは「歪んだ音で聴いてね」との設計思想に為っているが判る。
④ 2極管検波の能率は100%ではない。実験から導き出された能率表は、この本のどこかには記載があったと想う。左様な技術情報は苦労して得ないと記憶から抜け出るのでご注意のこと。
100%能率ではないので 455kc成分がそのまま後段に流れ込む。この流れ込みに対して真空管ラジオでは2段階の対策が施されている。
では半導体ラジオではどうだろう???。トランジスタラジオキットではその対策がとられていることが多数ではある。しかしこのICには外部部品でその対策施行が必要らしい。正攻法で対策しないと455KCの帰還発振するのは自明だ。
◇部品数少なくラジオをまとめる近道ではある。上記因子を内包するゆえに過度の期待をせずSPEC表通りの回路で仕上げることを推奨する。 以上LA1600考。
◇真空管のレフレックスラジオに「再生機能」を加えたラジオ。
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