自作 AMワイヤレスマイク。発振に電池管3A5。 その1
真空管3A5を使った自作FMワイヤレスマイク(記事)がとても良好だったので、
今日は、電池管3A5でAM変調のBC帯ワイヤレスマイクを自作してみました。
この球は、トランシーバー向けで大人気ですね。電池管のなかでも高めの価格になってますね。
AM変調、FM変調のワイヤレスマイクは、
10種類以上自作しましたので、右のカテゴリーから入ってください。
自作したAMとFMのワイヤレスマイク一覧
本稿は、9Vで3A5を動作させたAMワイヤレスマイクの自作記事です。
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ご存知のように 発振に6BE6を使ったワイヤレスマイクキットは、ラジオ少年からTX-1で領布されています。この6BE6ワイヤレスマイクTX-1は造りやすくてお薦めです。
本ワイヤレスマイクはHEPTODE管でなく、乾電池の駆動で3A5(Triode) を動作させます。
で、実験ターゲットとして
①電池管3A5を9Vで使う。
②トランス変調にする。
③マイクアンプ部に電池管を使うと6~10球は必要になるので、マイクアンプ部は
トランジスタにする。(ハイブリッドにする)
この3点しか決めてありません。
マイクアンプ⇒変調トランス⇒3A5の構成です。
↑発振には電池管3A5。
マイクアンプはトランジスタで構成します。必要な電圧ゲインが不明なので、大きめの平ラグを配置します。
↑発振コイルに当初88コイルを選びましたが、9Vでは3A5発振してくれませんでした。
さて、どうしよう、、、、。「電圧が低くて苦しいかな??」と脳裏を横切ります。
で、「だれでもできる電波通信実験」にて実績のある「OSCコイルの改造」で対応します。
この製作コイルで不発振なら、電圧を上げていくことしかないですね。
↑ 10mm角のOSCコイルを、ばらして線材も撤去します。
↑自分で巻いたところ。
1次側は、もともとの線材長です。センタードタップにします。
2次側は、0.1mm線材を35cm。
↑マイクアンプはコンデンサー結合の2石にしてみました。(後記ありますが、ゲイン不足で回路変更しました)。トランスはST-17(ベストではありません。)
↑発振波形です。センタードタップコイルで上手く発振しました。波形も綺麗です。周波数はオシロで表示されているとおりです。
これも、5石AMトランジスタワイヤレスとおなじように「発振のきっかけ」が回路上必要でした。電圧がもう少し高いと「きっかけ」は必要ないと想います。
エネルギーの観点から見ると、「出力の1部を帰還させて発振させる行為」ってなかなか凄い
と想うのです。
非通電時は平衡状態で、通電後も平衡状態です。通電直後から0.1ナノ秒時ごとに波形でも見れれば、平衡状態でないモノが観えると想うのですが、、、。
田舎住まいのオイラでも思いつくので、プロの電気エンジニアの方はその位のこと波形でみて確認しているんだろうなあ、、。 プロは、非平衡の発振も知っているんだろうなあ、、
で、1.5Vで発振するかな?と、実験しましたが無理でした。
↑フォーランドのFRG2004で受信しました。
右側がワイヤレスマイクへいれた波形。
左側がラジオで受信した波形。
オシロでの波形はOKです。
しかし、ここで2石だとマイクゲインがやや足らないことが、判明しました。
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