A2級 AB2級 真空管動作
本記事を書いているのは、35年間ほどFA分野の装置設計をしているおっさんです。機械設計屋の前は、PCボード修理、 ウオークマン、ラジカセの製造ラインの責任者:修理技能者してました。機械設計の方がオツムを使うので職を変えました。
105℃の電解コンデンサーはいまは世界標準になっている。
砂漠エリアでのランクルでは80℃コンデンサーが耐えられないとのことで、発端はデンソーが「105℃の基板検査装置を仕様化した」ところが起点。これが1998年4月。強いリクエストが砂漠の民からtoyotaにきたのが発端になっている。砂漠のゲリラにしてみりゃ軍標準はトヨタだからねえ。
「105℃ と マイナス40℃ での基板検査装置 国産第一号」は、オイラの設計・製作。デンソー発注で、駒ヶ根市の日電(nec)に納入。 仕様打ち合わせはデンソーのエンジニアとおこなったが、日電に納入。 デンソー社員のオツムのキレは凄いね。 他社生技は子供に思えるほどデンソーはオツムの出来がよい。2021年?。日電駒ヶ根事業所は閉鎖した。
その「高温105℃と低温-40℃での基板検査装置」分野は、塩尻市の大林社長んとこが2004年頃からトヨタから可愛がられて35億円売り上げるとこにのびてきた。創業者の大林氏も昨秋鬼籍に入った。
エロビオデオ販売機製造も松本市にありごっつう儲かっていたが、西暦 2000年前に法人消滅させて、幾つかの会社を興して年商50億近い昨今だ。こんなことを直に知っているのは10人もいない。
ハンドラーのsynaxが、1億円/1人売り上げていた頃(1997~2002)は 台湾に降り立つとsynaxのポスターだらけだった。日本法人のポスターは他になかった。東証2部上場を視野にいれてたはずなんだが、、。
、、とオイラは田舎の機械設計屋です。
電解コンデンサーは、△△メーカーのが音がいいとか悪いとか騒ぐが、装置は基本おなじ。使っている材料がすこし違うだけで計測上差異はない。
電解コン: 実は製造工場の標高(気圧)により音が違う。これ豆知識。1気圧と0.95気圧では同一質量では液体は体積が違う。
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本題はここから、
オイラが中学生の時には、A級、AB1,AB2,B級、C級の動作が紹介されていて、真空管ラジオの通信教育(1960年代)でもそうなっていた。視点は「リニアティと動作点」の2点。グリッドがポジティブ動作になるものはB、AB2になる。 ポジテイブ動作にならぬがリニアでないものがAB1. 非ポジティブ動作でリニアティのあるものがA級。 CLASS-Tとか CLASS-XDは検索しないようにお願いします。
今日、A2級 との言葉が生じているのを知った。魚拓はここ。 2014年のアーカイブはこれ。。
つまり善意なお方がおられて2014年時点で魚拓になっている。 8年間の歳月では訂正時間としては足らないらしい。「各級の動作には、1級と2級があります」とのweb siteご本人の主張によればC1級とC2級も存在するとworld wideに公開している。
A2級 との言葉で表現された動作について
:動作点・特性からはAB2級 そのものだ。刊行本を10冊程度執筆しているご高名人のwebsiteで造語を見つけた。 もともと理系にしては統計学の概念を知らないので 妙だ とみていたが、 誤った用語を勢力的に広めていただいておる。 真空管特性のバラツキ(偏差?)を無視した設計をしているので、「すげえ~? 大丈夫なの?」とは見ていた。
誰がいつ 謎用語を造ったのか??? 「既知技術を 造語作成し吹聴するのは先人を馬鹿にしていて駄目」だよね。 もともと日本発祥の技術ではないので先人から学ぶのが正しい路である。欧州・米国ではclass-AB1, AB2になっていた。
上のは ここに公開されている。
・SEPPの回路はCLASS-B. クロスオーバー歪を減らす目的でCLASS-A側に少しよせた動作をさせている。(厳密にはCLASS-Bでない)。 CLASS-Aってのは相360度をONE DEVICEで出力させる回路。 これらは戦後のトランジスタアンプ設計書に記述がある。
・SEPPはsingle ended push pull の略。 つまりpush pull する回路 イコール class_B。 仮にSEPPをCLASS_Aと呼ぶならばpush pull動作しちゃまずい。 オツムの悪い人物達がseppをCLASS_Aと誤称している。 PP動作の繋ぎ改善は current dumper と1968年頃英語圏で呼ばれていたのは往時月刊誌をみて判った。
・CLASS-Aでの理論効率は0.26 。
・CLASS-Bは理論効率0.56くらいだった記憶。日本でのweb作例では実測効率0.1が主流。 つまり供給エネルギーの9割を捨てているので「反ECO」である。(効率がCLASS-Aより低い使い方なので CLASS-Aがシンプルでよいと思う)。 本を多数出版しているお方の回路で製作したら、実測効率0.15。
「電流駆動回路とは差動回路のメリットを捨てた回路である」ことは ふつうのオツムなら知っている。 差動回路信仰派は、 電流駆動回路派に対し技術論を展開しないとaudio amp系では先々肩身が狭くなるが、 どうするんだろうね???
わかりやすい説明を引っ張ってきた。ソース元はここ
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The three major parts that make an amplifier tube are: the Cathode, the Grid and the Plate. The Cathode heats up when voltage hits the tube, causing a cloud of electrons to form. The Plate has a positive charge, which causes the negatively charged electrons to flow toward it. The Grid controls this flow of electrons. It is also the audio signal input for the tube.
An audio signal entering the tube causes a change in voltage at the Grid. This change in voltage changes the flow of electrons and causes amplification.
The behavior of electrons described above is an example of a Class A amplifier. These amps apply a positive voltage to the Grid. Class AB amplifiers apply a negative “bias” voltage to the grid. This bias causes the electrons in the cloud to avoid the Plate. This is the standby mode of the tube.
The voltage of the audio signal entering the Grid causes the voltage on the Plate to change from negative to positive. This attracts the electrons in the cloud and causes them to flow to the plate. The tube in the Class AB amp then behaves like a Class A described above.
The need to change the charge of the plate from positive to negative causes the Class AB amplifier to feel less responsive than a Class A amp. But it also means the tube components aren’t in full use even when a signal is not passing through. This means the tubes generally last longer.
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このSITEもお薦めだ。
1960年刊行 JAのLINER AMP本をみても A,AB1,AB2,B,Cはある。真空管アンプの直線性について知るのはリニアアンプ本がベストだ。10KW~500KWでリニア出力に携わってきたエンジニアが関与しているので、AUDIO AMPとはパワースケールが違う。
超音波焼き入れに使う球は、東芝球が主流。yahooでも頻繁に見かける。RF1KW~10kwていど焼き入れ用球をAUDIO用 A級動作させると50W AMPクラスは安くできあがる。
半導体のバイアスは ここにもさらっと紹介されている。 webで見つけた偽りは、ここにまとめつつある。
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