ラジオ系情報

多種類リンク

Powered by Six Apart

«  発熱や咳などの症状がある場合には、どうしたらよいですか :コロナ | メイン | 4pin micコネクター 配列:KP-12A »

2021年12月 6日 (月)

AGC電圧利用のSメーター :インクリメントAGC とデクリメントAGC

AGCには 

1.「受信信号が強くなると電圧が下がる方式」(decrement agc)

2,「受信信号が強くなると電圧が上がる方式」(increment agc)

との2つがある。

歴史的には、「受信信号が強くなるとAVC電圧が下がる方式」が最初であり、     のちのちに「受信信号が強くなるとAVC電圧が上がる方式」が公開された。真空管も半導体も2通り回路で流通している。真空管では「信号が強くなると電圧が下がる方式」がAM放送では席巻している。

歴史での事実は上記の通りなので、仮に「本来のAGC」と云いだすと デクリメントAGCがのみ該当する。インクリメントAGCは亜種あるいは派生種との位置づけにおちてしまうので、「本来の2文字はオイラは使わない」。

・真空管時代のマジックアイを起点として「受信具合を目で確認できる道具」として進化してきた。

 同調指示器で有名な6E5は1938年刊行本(日本語)で紹介されておるので、前身の2E5は1937年には流通していただろう。6E5は測定器として用いられておったのでそこは覚えておくように。時系列では「同調指示器普及より遅れてVUメーターは定義された。」と覚えておくとよい。

マジックアイ 6E5は「信号が強いほどAVC電圧が下がる回路特性を利用し目が閉じる」商品であり、デクリメントAGC対応。

・実験的FM帯放送の頃に6AL7が普及してきた。これは6E5とは逆動作の「信号が強いほどAVC電圧が上がる回路特性を利用し目が閉じる」。                 vuメーター出現は1939年であり音響機器の測定器として規格公開された。

088

上の表示器が、6AL7. 

 

昭和37年刊行 :1962年。JA1AR 木賀OM執筆。

1, 検波出力を測定する回路

2,AGC動作による回路

3, 低周波出力による回路

196201

196202

******************************************************************

・JISでは、「受信機が同調指示器を備えていれば,その受信機は,同調指示器の使用についての製造業者の指定に従って同調させる。これは,受信機の使用時の同調方法に相当するとJIS C6102で規定されている。 ここ参照。

・指針の振れ具合は製造者のお好みになる。、、とJISが宣言している。ITU規格はその対象地域から日本は外れておるのでITUの効力も及ばない。ITUにしてみれば 「この田舎者め」の扱いのように思う。 技術力を失った今になっては、ITUは先見の眼があった、、てことだろう。

sメーター振れ具合の世界標準はないが、当時販売力のあった企業の採用した社内ルールを有り難く信仰する者も多い。従って「どの宗派に帰依するかで、振れ具合に対してのアプローチが異なる」のが事実である。

、、と同調指示器の歴史も確認した。

**************************************************************

pdf版の回路図は公開中。 このsiteにきてpdfをみる割合は0.07%ほどなことも統計上判明しているので、pdf版はさきざき必要ないと思っている。

解像度が荒いもので納得する方が99.93%と超主流なので、下にて公開中。

Rk109

・デクリメントAGC:

 「2SK19(192)を利用したSメーター回路(RK-109)」 を TA7642ラジオ回路にのせたRK-94v2. 500uAまでのメーターに対応。RK-109 基板はサトー電気にて扱い中。pdf版回路図

s meter unit for TA7642 straight radio like RK -94
YouTube: s meter unit for TA7642 straight radio like RK -94

94v2

****************************************************************

・インクリメントAGC:

インクリメントAGC用S メーターユニット type2の半固定vr位置は こんな感じになった。


YouTube: checkig s-meter unit for la1600 radio IC.

・調整がややシビアなので「この基板(RK-151)の領布は、どうしよう???」。動画のは実測400uAメーター。pdf版 回路図

*********************************************************

・インクリメントAGC用S メーターユニット type1はメーターを選ぶ。100uAならばスイングできる。これが部品点数が少ないインクリメントAGC用Sメーター。つまりRK-109のNPN版。

まだNPNの具合よい型番を探しきれていない状態。 M28だと100uAメータはOK 。トライ中にて型番未定。 「500uAまで振らせる具合よいNPN型番の情報」をおよせください。 それで基板化します。FET1への抵抗は値増減必要。

Agcs

**************************************************************

btw

失敗したSメーター回路(la1600)  を上げておく ここ

 
 
 感度劣化があるのでオイラとしては失敗の評価だが、他者には好評らしい。 おそらく「感度なんて関係ねえ!!!」のグループだろう。
 
 
 
 
 

秋月さんのところの2石プリアンプ

K04102

**************************************************

2石プリアンプ(RK-40)。真空管ラジオのAUX用だが、抵抗2本実装をやめると秋月同様にプリアンプになる。

P1010022

 

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.dcnblog.jp/t/trackback/549708/34241583

AGC電圧利用のSメーター :インクリメントAGC とデクリメントAGCを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

ウェブページ

カテゴリ