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2016年6月 5日 (日)

真空管再生式ラジオを作ってみよう。 ④高一部の同調具合で再生を調整する

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続きです。

①バーアンテナコイルの2次側(トランジスタ側)は1次側の15%前後が多いので、そうなるように巻きなおす。(NPOラジオ少年のバーアンテナ)

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②周波数表示に悩むので、とりあえずノイズが発生しないLED式表示器(JH4ABZ氏作成)をつけた。

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音声信号も含めて帰還発振しているので、表示がちらつく。864kHzを受信中ではある。周波数カウンター系で計測・表示させるには100kHzくらいからのハイパスフィルターが必要ぽい。しかしハイパスフィルターをつけると表示がもっとちがってきた。 従来のLCD表示器はOFF SETゼロの動作はしないが、-455で安定して表示する。

③バーアンテナの長さによる感度差を確認する。

まずは90mm。

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 続いて140mm.

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概ね10dBほど出力が増えている。

バー長が伸びたのでインダクタンスも増える。同じ同調点にするにはコイル巻数を減らしてインダクタクンスを減らすことが必要。 巻き数を減らすと誘起電圧が減るので感度も下がってしまう。周波数合わせのために解くと感度が下がるのでややこしくなる。バリコン容量を減らすと可変レシオが減って新たに苦しいことが発生する。 ラジオはアナログなのでこういう苦しい点が発生する。

高一部の同調ぐあいで再生具合をコントロールしているので、上のバーアンテナ2パターンで聞きくらべしたが、90mm長のほうがスムーズに再生調整できた。

⑤高一部の同調具合で再生を調整する動画。一番右がポリバリコンのツマミ。

ポリバリコンツマミを回すとピー音が聴こえるので、再生具合が変化しているのが判る。


YouTube: ST管+TRのハイブリッドな 「1-V-2」  高一部で再生調整

高一部で再生具合を調整すると動画のようにかなりスムーズな再生ができる。この1:3低周波トランスも癖の無い音で聴こえてくる。

6d6のsg電圧はmax20Vになるように分圧してつくることが重要。

高周波増幅させるので相が360°廻るとしっかり発振する。ゆえに部品レイアウトには注意。段間トランスもこれだけ離すと電源トランスからの漏れを引き込まない。(経験上5cm離れればok)

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1-V-2ならばオイラの環境でもMWはしっかりと聴こえ、音も楽しむことができた。IFTなしゆえに音色には伸びがある。ガサ音ぽい6Z-P1でも 軽音楽を楽しめた。

スーパーヘテロダイン工作に飽きたら、このような1-V-2をお薦めする。

この続きは、再生式ラジオでデジタル表示させた

再生式ラジオでデジタル表示させれないと信じているお方はまだ製作経験が不足している。

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以上、通算186作目。

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再生が掛からないSG電圧でも6D6は動作しているので、中電界・強電界では再生なしのグリッド検波でラジオ放送が聴こえると想う。

6d6のグリット抵抗とCの算出方法はNHK発行のラジオ技術教科書に載っている。一読することをお薦めする。

「高一+ゲルマダイオード検波」だとバンド上限に向かって感度が落ちていく。(理由はNHK の本に記述あり).  それに比べて、この1-V-2の感度低下は、はげしくない。1-V-2はテスターだけでつくれるし、感度もまずまず入門用にお勧めできるだろう。

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