真空管 再生式ラジオ :1-V-2
YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示
1-V-2初号機の音。 JAで初めてデジタル表示させた再生式ラジオ。 オイラ以前の作例はない。ラジオカウンター作成者のJH4ABZ氏が、「再生式で動作するの???」と驚いていたので、初だ。
pic式カウンターでは2004年からソース公開中のDL4YHF氏が先駆者として有名である。「2014年にDL4YHFがchineseにパクられたと怒っていること」も有名である。
pic式カウンター(日本)ではJH4ABZ氏が先駆けである。
日本ではDL4YHF氏を知らないオツムが、「パクリ品であるmade in china」愛用で実に目出度い。
RF ampはトランジスタに任せたので球より感度が良い。累計3台作成。2台は嫁に行った。そこそこフラットな感度にもっていくのに製作技術が要求される。
オイラがpicの3文字を知ったのは1998年だ。PICは仕事で必須なので学習したのが2001年。
オイラはFA機械設計屋です。省力化機器と云われていたらFAと呼ばれる時代になって30年ほどか、、
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以下、2号機の再生式ラジオ(1-V-2)。2016年製作記の再掲。
ご高名なJA9TTT氏が記事にされていたが、再生式ラジオは、まさしく大人のラジオだ。放送がピタっと聴こえるように合わせる様は、受信機を彷彿させる。音色はIFTなしゆえの広帯域だ。IFTで制限されていたことが音でわかる。
NPOラジオ少年のSITEをみると、オイラが用いた「1:3段間トランス」は現行品とシールが違う。多少特性が違うか? 同じか? 現行品を手配した。 週末には届くだろう。
MW帯でのGenny unit 01
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先ず形にはした。
① 1:3段間トランスのラジオ少年現行品。
初期のINT-1とプレスの絞り型が違うので調達先が変ったことが判る。特性はRFの漏れがSP端で判る。(初期物はもっと性能よかった)。巻き数などがおそらく変化していると推測する。
②並3用コイル(カソードタップ)
これには参った。
オイラが持っていたR-210より 巻き数が12回ほど多い。タップ位置がとても低くなっている。
ミニチュア管なら動作するようだが、ST管では発振強度が足らずにスムーズな再生にはならない。 写真のように解いて使っているが、600あたりから下側で再生が起動しない。ハンドメイドする世界に戻ったな。
NPOラジオ少年(札幌)に問い合わせしたが、初期のR-210の復活はないようだ。ST管でスムーズなグリッドリーク再生式ラジオには、コイル自作しか道がない。
INT-1がRF流下してくるのでチョークは2段化。INT-1は RF stopperとしては貧弱なので要工夫。
比較のために新旧のR-210を上げておく。
E側からのタップ位置は同じ。
現行のR-210はコイル長32mm。 タップ点はEから2mmほど。比率では10%以下なので 過去経験から見ると???状態。 なぜ改悪したんかなあ???
③
これと同じCR定数で組んだが、6D6へは20V越えたあたりで再生が掛かる。「??」と感じながら 18V付近から再生する6D6をようやく見つけた。低い電圧から再生掛けれる球なら、動画のようなスムーズな再生ができる。
「6D6を選別」とは古書にないようだが、実際は選別が必要だ。
④JH4ABZ式LED表示器への配線準備も終了した。
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初号機1-V-2とは 重要部品が同じではないので、今回は苦戦中だ。
再生コイルを工夫しないと、600~540が聴こえない。適正なタップ位置がどうだったのかを古本で眺めてみよう。往時のバリコンゆえにQの低下で帰還量不足も考えられる。 トライ&エラーで追い込みしてみよう。
2016年6月12日 追記
コイルに少し手を加えて1300kHZから上では6D6がSG電圧9Vでも再生が掛かるように変った。この球ならば530kHzでも再生動作になり540のnhkが聴こえる。
「球6D6を換えてsg電圧9vで再生動作しない球」で作動させるとNHKの540KC周波数ではSG電圧22Vでは再生動作しない。
現行R-210発振強度分布では、上側で強度が下がらない。古本を読むと バンド中央に比べてやや下がるのが一般的らしいが、このコイルは下がらない。
バリコンによっては540KCで再生動作しないものもあることが判明した。(中古なのでQがあやしい)
現行のR-210ではこの630あたりで再生停止する。
これより下側は再生動作しない。(6D6を選ぶ)
さらにコイルに手を加えた。続きます。
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コイルに手を加えて、6D6のSG電圧5Vでも発振した。が、バンド上側ではスムーズには再生しない。いきなり帰還発振する。タップ点が上だと このような挙動になることがわかった。購入時よりもK-E間は6巻き追加した。
この状態で520kHZだとSG12V位で再生しNHKが聴こえた。520~600あたりをメインに聞くには改造したR-210。
スムーズな再生にはコイルを探す必要がある。(オイラには作れそうもない)
さて、現行品R-210に戻してデジタル表示させた。
YouTube: Genny unit 01 (Regenerative radio)
と前機 1-V-2Tと同様にデジタル表示した。
デジタル表示がさほどスムーズでないのは、再生具合がスムーズでないことに起因する。現行品R-210だとこの程度だ。530~630kHzは幾つかバリコンを変えたがいかんせん再生動作はしない。まあ現行品R-210の傾向がわかったので、往時のタップドコイルを探す。
オイラが手巻きしたのはどうも具合良く無い。やはり不器用だ。
とりあえず650~1600kHzでは鳴る。スムーズな再生にはコイルを探す必要がある。
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製作オタク向けの記事です。自作する予定のないお方はご遠慮願います。
NPOラジオ少年(札幌)のグリッドリーク再生用コイルR-410に手を加えた。
540でも再生作動するようにした。 540kHzで目盛り7位。1550kHzで目盛り2.5位。
BCバンドの上側では12V程度で再生作動する。「バンド帯で同じsg電圧動作」とは為らなかった。 ともあれbcバンド全域で再生作動した。
あとはプーリーをつけて終了。
ノウハウは写真参照。
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第187作目
タップドコイルの「K-E」の巻き数で発振電圧が異なってくる。巻き数が多いとSG低電圧で再生動作に入る。巻き数によってはSG電圧5Vからでも再生作動する。 △△Vから再生作動するのは、そのように偶々コイルを巻いてあるからだ。SG電圧の大小は、コイル巻き数(タップ点)に依存する。球の元気具合に依存する。つまりバラツク。 SG電圧数値大小は全く重要ではない。 しかし再生時のSG電圧勾配が少ないようにコイルをまとめ、球を選別すると バンド全体でスムーズに再生が掛かる。
タップドコイル方式は、BCバンド内での再生作動時のSG電圧の勾配が少ない。重ね巻き式に比べてCの結合が少ないからだと想う。
再生による感度増は実測10dB。14dBは無理。 古書には算出式も公開されているがそれをみても10dBほど。ゲイン面(受信感度)では半導体式のRX ampで12~30dB取れるので、現代ではRX ampが有利。
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プーリーをつけた。
YouTube: Genny unit 01 (Regenerative radio) 1-V-2 ハイブリッド
グリッドリーク再生の音も なかなかだ。
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3号機はここ。
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