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2021年12月 1日 (水)

ピー音がようやく出た。  LM386におけるC多容量時の低周波発振。

昨日の続きになる。

本記事だけだと???になるので昨日のを読まれてから進むことを推奨する。

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ICを交換して、LM386の7番ピンのコンデンサーを「10V 100uF」にしたら発振ピー音を出すことに成功した。 この音だと電源投入時の電圧あばれがたまたまLM386のバイアス安定時間とほどよく合ってしまって、モーターボーデイングぽく動作している感じだ。「この発振症状でよいのか?」は???だが、386しか発振のしようがないので聴感で確認できるものでよいと思う。

・回路図ではC23=10uFになっているので10uF(回路図指定値)に戻すとピー音しない。

・「10V 100uF」 を「16V 100uF」にしたらESRが少し上がるので試した。ピー音しない。


YouTube: 昔ながらのケミコンを推奨:

5番ピンに接続するコンデンサーを470uFにしてしまうと連続ピー音になった。回路図指定の220uFであれば上の動画のようにピー音はしない.

回路図記載のC容量ではどうやら支障はない。 下手に増やすと駄目っぽい。

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まとめ。

 近年コンデンサーは電解液がかなり進化しているのでESRが総じて低い。低ESR化による発振はすでに多く報告されておる。LM386も低ESR化による発振からは逃げられないね。

 DC6V動作させているので本来は10V耐圧で支障はない。コンデンサー製造側の余裕マージンも加味されるので10V耐圧で通常はOKだ。 しかし要求耐圧より高い16Vあるいは25Vのケミコンを使ってESRを稼いで 発振から逃げる手しかないようだ。

回路図記載のC容量で支障はない。しかし増やすと駄目だ。

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 ルビコンからは2002年夏に低ESRコンの製造ライン引き合いが、オイラが務める会社にきた。電解コン製造ラインを設計納入できるのは国内で1社しかない。ルビコン役員である事業部長がわざわざ会議室にまで出てきて、色々と要求してきたね。ポイントは測定器の能力になる。made in USAのアレでも測定精度に不安を感じた。真値との比較をどうするか?

 通常は製造の担当係長が仕切る。 彼等からは使えるような案は出てこない、 こちらで案を提案するとそのまま子会社に発注するんで、受注はしたいがパクラれるのも困る。かなり面倒だ。契約書を交してからでないと案は提案できない。 下請けを泣かせるルビコンだからね、その事実は消せない。 

ま、それはそれ。

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