CK-606 チェリー 6石スーパーラジオ キット (再掲)
9石スーパーラジオの音
YouTube: all transistor radio: using 9transistors
上述紹介した基板は、サトー電気店頭に並んでいる。
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2010年9月7日記事の再掲になる。
国産ラジオキットの会社がどんどんと撤退していく日本だが、お隣の中国では様々な電子工作キットが流通しており、「勢いのある国」と「中抜き天国で下落した国」の国民性の違いが明確にわかる。
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この記事を書いた2010年当時はCK-606が姿を消すとは思いつきもしなかった。
今販売中のはリバイバル品と明示されているので、2017年頃に版権も科学教材社で買い取った商品だ。2011年にオイラが販売siteに書き込んだものは消失しているし、細かい調整方法の書き込みも消えている。
発売初期はゲルマトランジスタ時代だったので、途中からシリコントランジスタ型番に変わっている。その型番変更の際に「適正CR値になったか?」は疑問が残る。 つまり半田付けして終了にならない要素、言い換えると適正動作点にする行為が必要になる。 2021年の今、探っても発売初期のゲルマトランジスタラジオ(CK-606)は簡単にはhitしない。 検索エンジンとはその程度のものだ。
CK-606 チェリー :ラジオ工作に復帰したオイラにとって半田工作2号機の記憶。1号機は8石ラジオ。
チェリーの6石スーパーラジオ キット、CK-606ですね。
自励式スーパーヘテロダインです。
いや~ 苦戦中です。
★バーアンテナのコイルは WEB上に散見できるように、線処理が間違ってますね。正しく配線してくださいね。
半田あげはマンパワーだと想うのですが、
「巻線機で半田あげ」 までする時代なのでしょうか?
「半田あげ」で間違えてます。
おじさんは、この「巻き線機」に興味がありますね。
★「自動巻き線機」はかなりノウハウが必要なので、国内でも自動機を造れる会社は
数えるほどしかありませんね。 いろんなFA会社がTRYして失敗した話は時々聞えてきます。
「半田上げ」だけは、手作業(マンパワー)の時代の自動巻き線機しか、オイラは知りません。最近の自動巻き線機は、観る機会がなく進化状況がわかりません。
★IFTの黒の調整が クリチカルでないので、
局発用のC2を外して
IFだけで455Khzでピーク出力になるように合わせました。
コアが抜け気味で同調するのが、しっくりとしません。
で、局発が過発振しているので これを止めないと先に進めません。
C2を180pFに減らしたら過発振は止まりました。
この時の局発は2Mhzでした。普通にザー音でますが、弱いですね。
220pFだと過発振しました。
IFは発振していません。正常動作です。
あと3~6dbはマージンがありそうです。
★局発部のゲイン過多なので、TR1の電圧を下げて解決しました。
当初、中和ぽくTR1のベース⇔コレクター間に30P追加したら
正常サー音になったのですが、
ヘテロダインが逆になってしまい、
局発1000Khzで 455Khz上の1455Khzが高感度で受信できました。
で TR1の電圧を下げてゲインを下げることにしました。
パターンをカットして 1.5KΩ入れてあります。
自分のは1.2KΩでは過発振してます。
抵抗は1.5~3.3KΩが良い感じです。
IF 455Khz X2=910Khzで ループ発振気味になります。
レイアウト上、
最終IFTとバーANTが 近接しているので、スポットでループします。
1、WEB上で、オリジナルのままの「ゲルマTRのCK-606」もありますので
ゲルマTR⇒シリコンTRに変えた際に、「時定数の見直しが行われたのか?」が
気になります。
2,説明書の写真を見るとバーアンテナのコイル具合が違うので、
リリース当時はノントラブルだった可能性が高いですね。
感度順(2012/June/20時点)
BC帯トランジスタキットで製作したものをオリジナルのまま製作して
「よく聞える順に並べる」と↓ こうなります。
1位 イスペット 6石トランジスタラジオ ⇒このキットだけ販売終了品
2位 CHERRY CK-606 ,フォーランドFR-702
3位 6石標準型トランジスターAMラジオキット 製品番号 KIT-9
4位 簡単6石ラジオキット 6TR-STD
5位 IC+2石ラジオキット 製品番号KIT-10
CHERRY CK-606 はバーアンテナの設計が良い感じです。
下530Khz
上1634Khzで トラッキングしましたが
中間での感度が弓なりのよいラインになります。
2号機
6石ラジオキット CK-606 の2号機を造りました。
「スピーカーのシリアルNO,」の数字が少し増えています。
1号機と並べてパチリです。
バーアンテナコイルは、前回同様です。
アンテナコイルは、緑のテープを剥がして、
正規結線にしてあります。(赤テープで解れ防止)
トラッキング後のコイル位置は、1号機とは大きく異なっています。
パターンカットして、ドロッパー抵抗を入れています。(理由)
2号機は3.3KΩにしました。
バーアンテナとIFTの配置を比較するために、並べてみました。
ラジオ少年のKIT-9(2500円)
6TR-STD(1600円) ,CK-606(3528円)。
追記
TRの抵抗値を色々と変えて、
感度はピークにしてあったので これ以上は良くなりません。
ドロッパー抵抗に、ツェナーをだかしてみました。
局発は、この周辺の電圧(4.5V近傍)が良さそうです。
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★CK-606が鳴らせたなら、次のステップは、
①短波は聴きませんか?
MW/SW/FMの3バンドラジオ KIT-600⇒記事
②ダイレクトコンバージョン COMET40⇒記事
③
超再生って知っておられます?
超再生式FMチューナーキットも面白いですよ。⇒記事
④単球再生式ラジオ 1RW-DX ⇒記事
⑤3球スーパーラジオ 3S-STD⇒記事
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