プリント基板でつくる 「12AU7 トランスミッター」
12Vで鳴らす真空管ワイヤレスはすでにリリース済み.
①3A5 :RK-23 トランス変調。
②1R5 :RK-11
③12AU6 :RK-09
・真空管ワイヤレスマイクキットはラジオ少年から tx-1の名称で2010年頃から販売されていた。初期モデルはマイクアンプに6BA6(リモートカットオフ)を採用し、強い音声信号入力時には増幅度が下がる回路になっている。マイクコンプレッサーの真空版とも云える。直線性がなくなるので、音声通信にはよいが、音楽を楽しむには不適である。
しかし、通信販売分野は今春に撤退してしまった。
・TX-1のようなものがプリント基板でまとめられないかなあ、、、と、基板をおこして確認実験をした。
②
YouTube: 3 tube wireless mic: 6av6,6dk6,6be6
1枚基板になった。RK-208 . 製作記事。
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基板化にあたり着眼点。
・電源トランスは、手持ちのものが使えるように、整流回路はプリント基板に載せる。
・整流デバイス(シリコンブリッジ)は、雑音がしない(雑音が聞き取れない)新電元のものにする。
・+Bは、低ハム音に実績のある「低抵抗多段式」にする。
・真空管ヒーターは交流点灯にするので、ハム音が小さくなるようにパターンを検討する。
・OSCコイルは「旧ラジオ少年のOSC-220」を使う。現在は祐徳電子で販売中。
・音声信号部は3極管にし良い音を狙う。
・200Vをプリント基板に印加するので、微小リーク等に留意する。
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1, 基板が届いた。
マイクアンプは、12AU7。 変調に6BE6.
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2, 実装した。押し入れに転がっていたケースを使った。
ケミコンは手持ちの39uFを中心に使った。
電源OFF時の放電用抵抗も載っている。
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3.
通電した。電源トランスからの高圧に耐えれた。
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4, 飛ばして確認。
・普通に聞こえてきた。飛距離は3m弱。 もう少しoscは弱い方が良いかな、、。
・造りなれたgt管ワイヤレスマイクと同じ程度の信号入力で使えた。
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まとめ。
・220v高圧を初めてプリント基板に掛けたが、このアイソレーションならリークしない。
・シャーシ加工して作るワイヤレスマイクの製作時間より、1時間以上短い時間で造れた。
・気がかりだったブーン音も聞こえないのでアース側の引き回しはこれでよいようだ。
通算364作目。基板ナンバー RK-101.
真空管ワイヤレスマイクの製作ハードルは下げることが出来たと思う。
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