FU-1000. マジックアイ付真空管FMチューナー。
2014年 記事再掲。
・このチューナーはマジックアイ付で充分にレアです。オイラの随分とあとにメンテナンス記が一つあります。それは著作権を無視して回路を挙げている方のようです。2次使用にあたるので随分と非合法ですね。訴されたら負けますね。
・素人は著作権を無視しますね。不思議ですね。
・10.7MHz IF調整は、発熱により真空管内Cがゆっくりと変化するので、合わせが難しいですね。昨日合わせたポイントと今日通電とではコア位置が10度程度は違う。翌日もコア位置が逆に戻ったりするのでベストポイントを見つけるのに1週間は必要です。室内気温が日々異なると熱平衡点が日々違ってくるので、夏冬ではベストポイントが違いますね。
**************
真空管式FMチューナーは良い音がするので 人気がありますね。
すでに PIONEER TX-40, TRIO FM-30とメンテナンスしてFM放送音を聞いていますが、VICTORのチューナーを手に入れました。同じFUシリーズではVICTORの最高峰はFU-3000らしいですが、11球と豪勢な球数です。
これはFU-1000。カタログSPECでは5球2石。 感度は30dB/0.1V.
先ずは汚れ落としからスタート
え~と、回路図にないシールド線が1本ある。
チューナーには回路図は貼ってない。回路図集には載っている。
コンデンサーを幾つか換装した。
そこそこ綺麗にはなった。
球たちも綺麗にしてみた。
通電してみた。煙が上がることはなかった。
しかし音が聴こえてこない。上の写真のようにノイズレベルと差がないOUT-PUTしかでてこない。検波Diは生きていた.IFの6BA6も生きているようだ。肝心の6BL8に10.7Mhzをいれてもoutしてこない。電圧を測るとバイアスも良さそうだが、6BL8が怪奇しい。手元には6BL8は全くない。カソード共通の複合管はかなりの種類は持っているが、この6BL8はなかった。
オイラが間違えていた。このチューナーのOUTはシールド線で出ていたのだ。そんな線は外してしまっていた。もう燃えてしまって今は、無い。
TUNER INが RCA PINで、TUNER OUTが CABLE OUTのチューナーだったのだ。仕方がないので、TUNER OUTを RCA PINに結線変更した。
が、パイロットランプが点くときと、点かないときがある。
挙動が安定しないので、触ってみた。
まず、トランスの巻線のはんだが奇怪しいので、トランス線をヤスリでみがいて、被覆をはがした。
「ヒーターライン⇔グランドの抵抗が1Ω」と奇怪しいので、結線しなおしと、コンデンサーを新品に換えた。
SGから10.7Mhzを入れてIFT調整。結構ずれていた。
音も普通にでるので、バンド下限を79.8⇒79.6Mhzまで下げた。
これで、オイラの住んでいる地域の民放fmも聴こえる。
あとは、ケースに戻して終了
同調指示にマジックアイ採用のFMチューナーです。 見つけたら買いですね。
****************************
年配者でも知らない方が時々おられますが、日本国では FMバンドは下側ヘテロダインです。欧州は上側ですが、日本国ではNHK TV 放送とのからみで下側が採用されています。その辺りの経緯は、パブリックコメント等がFM黎明期の刊行物に載っています。
デジタル放送に移行してNHK TVの影響はなくなりました。日本国内では30年近く家電ラジオは製造されていないのですが、PANA やアルパインの国産カーナビも下側ヘテロでした。
・オイラは、松下通信へカーナビ基板をチェッカーかけて納入してました。ギャクなのはチェッカー治具設計が松下通信社内で出来なかったことですね。メモ書きを外注に渡して製作依頼してましたね。
中国産ですと上側ヘテロです。特段の国際ルールが存在しているわけではないので、中間周波数が国毎に違うのとよく似ています。
****************
コメント