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2018年7月8日

2018年7月 8日 (日)

「8次ローパス フィルター MAX295」と NE612のラジオ基板。

SN16913式7MHz受信機(ダイレクトコンバージョン)の製作記事はここ

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50MHz AMトランシーバ記事はここ

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本記事はNE612式7MHz受信機(ダイレクトコンバージョン)の製作記。

「MAX295の自励ノイズ流出対策案」もまとまったが、MAX295周辺のCR部品が増えて基板化をやり直した。

当初よりサイズが2.54mm大きくなった。

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DBMではTA7320,MC1496, diodex4 と使ったのでNE612(NE602)にしてみた。 この基板でOSC確認ができれば、 上記基板の手配を行なう予定。

8次ローパス フィルター MAX295を通電し 電波ノイズを確認できた②。加算での波形。

MAX295はここで入手できる。

LPFとしての特性は良好。

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さきほどは、MAX295起因の電波ノイズに触れた。

MAX295に9V印加時でのノイズ強さについて明記しておく。電圧が下がればOSC強度も下がる。

1, オシロで確認。

0.5V程度は発生中。

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2、

低周波発振器をOFFにして、

右:入力端  では0.05mV程度。

左:出力端  では40mV程度。  、、としっかり確認できる。

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3、

上記2の状態で低周波発振器をONさせて信号を30mVほどいれてみた。

左は 加算されたことが判る波形。変調はされていない。  加算回路 と乗算回路での波形を参照。

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加算回路で生成されたものならば、LPFやHPFで分離できる。

4,

信号を100mVほど入れた。  

SN的にはMAX295はAF後側に入れたほうがよさそうだ。 SP直前でもMAX295でクリップが起こらないならばOKだと想う。

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考察:MAX295を入れるのはAF中段~後段がよさげである。

実験はこの回路で行なった。 これにOSCの流下を減少させる工夫を加えること。 40dB程度は減らしたい。

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追記:

コンデンサーを追加した。

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出力側では1mVレンジで0.1mV以下に下がった。 40mV⇒0.1mVに低減できたので1/400ほどになる。これで概ね50dB低減。

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◇◇

5mVほどMAX295に入れてみた。 1.5dBほどロスるが、具合よい。

OSCの漏れ対策はコンデンサー1個で足りそうだ。 オペアンプでLPFを組む必要はないなあ。 RFCを1個入れてハイインピーダンスにしてSTOPさせてもよい。 部品数が1個で済むのでレイアウト上は助かる。

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、、、とMAX295前後のCR値は定まった。

この内容を受けてラジオ基板化する。

8次ローパス フィルター MAX295を通電し 電波ノイズを確認できた。①

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8次LPFのデバイスが幾つか市場で販売されてるので、オイラも使ってみよう。

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まず、このsiteの情報が役にたつ。 MAX295にしてみた。外部クロック(あるいは内蔵unitでosc)を使うので、その漏れがお邪魔になるかどうかの確認がスタート点になる。

国内ルートとしてRSコンポーネントで入手できる。

◇◇

1,

「MAX295は電波ノイズを飛ばし」て中波ラジオでしっかりと受信できることを確認した。


YouTube: MAX295起因の電波ノイズ

2,

次は周波数の特定になる。

この周波数で確認できた。 osc周波数は外部コンデンサーの値に依存するので、現時点ではこの周波数。OSC周波数を可変式にすれば、呼応して観測できるポイントが増える。

これで中波帯での使用は スポットな電波ノイズとの戦いになることが判った。

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3,

アマチュア無線としての使用を考えるので80mバンドで確認してみた。

3.5MHZまでは電波ノイズとして上がってこないことも確認した。 ただし電源ライン(コールド側も)に重畳しないような工夫はmustだ。重畳してしまうと梃子摺る。

4、

5番ピン(出力側)にプローブで計測した。max295へは9V印加。

この周波数でoscしていることを確認した。C=180PFx2,すなわち360pFのコンデンサーがついている。

10倍~12倍の高調波が80mバンドに掛かってくるので電源ラインは要注意。 50オームプローブでは0.5v超えで観測できた。MC1496へのキャリア適正注入量(DSB時)が0.16V近傍なのでそれと比較すれば、充分に強さが判る。

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5、

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VTVM(600オーム)で観測すると出力側で8mVになっていた。(印加電圧4.5v時)。

もちろんIN側でも観測できるので、IN側からの逆流対策が必要になる。 

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このまま無対策でAF AMPに入れるような事はちょっと、、ネ。

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考察: AF用デバイスではあるが、OSCの漏れおよび電波ノイズが観測される。したがって多少工夫が必要になる。高調波の電波ノイズによっては、受信できない周波数がスポットリーに発生する予測も必要。

OSC漏れはIN側でも確認できるので、逆流しない工夫もほしい。パターンの引き回し方を熟考する。

電源は単一の5V~12V間でごく普通に作動確認できた。 IN側への信号は1V印加でも歪まない。SNを考えると0.05V程度は印加したい。 

②に続く。

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